渋沢栄一記念財団では、国際アーカイブズ評議会企業労働アーカイブズ部会(ICA/SBL)、企業史料協議会と共催で下記の国際シンポジウムを開催いたしました。当日は110名を上回る熱心な参加者を得て、日本と諸外国におけるビジネス・アーカイブズの価値とその活用に関する事例発表ならびに、ビジネス・アーカイブズ管理をめぐる活発な議論が行われました。
国際シンポジウム
「ビジネス・アーカイブズの価値:企業史料活用の新たな潮流」
International Symposium: The Value of Business Archives: Their Use by Japanese Companies and New Global Trends
開催日 | 2011年5月11日(水) |
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時 間 | 午前9時30分~午後5時30分(開場:午前9時) |
会 場 | 国際文化会館講堂 〒106‐0032 東京都港区六本木5‐11‐16 財団法人 国際文化会館 |
主 催 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 国際アーカイブズ評議会企業労働アーカイブズ部会 (ICA/SBL) 企業史料協議会 |
このシンポジウムはUstreamを通じてライブ配信が行われ、一部のセッションについては、その後1ヶ月間にわたってビデオが公開されました。現在は、第3セッションのビデオのみYouTubeでご覧いただけます。
開会の言葉:小出いずみ (渋沢栄一記念財団)
主催者挨拶:小松諄悦 (渋沢栄一記念財団)、歌田勝弘 (企業史料協議会)、ディディエ・ボンデュ (ICA / SBL)
「より広い見方:今日のコミュニケーションを歴史的事実で支える」 ヘニング・モーゲン (A.P.モラー・マースク社、デンマーク)
「会社の記憶:経営のツール、サンゴバン社の例」 ディディエ・ボンデュ (サンゴバン社、フランス)
「日本の伝統産業とアーカイブズ:虎屋を中心に」 青木直己 (虎屋文庫、日本)
「アンサルド財団:アーカイブズ、トレーニング、そして文化」 クラウディア・オーランド (アンサルド財団、イタリア) (代読:松崎裕子)
「資産概念の導入と中国における企業記録管理へのその効果」 王嵐 (中華人民共和国国家档案局、中国)
「ビジネス・アーカイブズのためのナショナル・ストラテジー:イングランドとウェールズ」 アレックス・リッチー (英国国立公文書館、イギリス)
https://www.youtube.com/watch?v=-ymjAszbVPU
「誇り:買収・統合後における歴史物語の重要性」 ベッキー・ハグランド・タウジー (クラフト・フーズ社、アメリカ)
「企業という設定のなかで歴史を形づくる:ゴドレージ社のシナリオ」 ヴルンダ・パターレ (ゴドレージ社、インド)
「合併の波の後で:変化への対応とインテサ・サンパウロ グループ・アーカイブズの設立」 フランチェスカ・ピノ(インテサ・サンパウロ銀行、イタリア) (代読:ベッキー・ハグランド・タウジー)
司会: 松崎裕子 (渋沢栄一記念財団、ICA / SBL)
この国際シンポジウムは、下記の皆様よりご協力をいただきました。ここに謹んで御礼申し上げます。
後 援 | (社)日本経済団体連合会 東京商工会議所 独立行政法人 国立公文書館 日本アーカイブズ学会 記録管理学会 ARMAインターナショナル東京支部 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 専門図書館協議会 |
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協 賛 | 株式会社 ニチマイ 株式会社 インフォマージュ 株式会社 DNP年史センター |
助 成 | 独立行政法人 国際交流基金 |
技術支援 | アカデミック・リソース・ガイド株式会社 |
ビジネス・アーカイブズの活動事例集。国際シンポジウム「ビジネス・アーカイブズの価値」(2011年5月開催)発表論文に加え世界の一流企業の関係論文を収録。公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター編。
『世界のビジネス・アーカイブズ : 企業価値の源泉』から12編の論文を英語で掲載し、新たに序章と索引を加えた電子書籍(PDF)。
・Leveraging Corporate Assets: New Global Directions for Business Archives