渋沢栄一詳細年譜

明治24年(1891)〔 51歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 5月 第一次松方内閣/ 12月 足尾鉱毒事件起る
身 辺 : 5月17日 家法制定、同族会議を開始


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
1月2日 【25.土木・築港・土地会社・其他/印旛沼開鑿計画】
是日織田、栄一を訪ね印旛沼開鑿の将来を謀る。栄一、古市氏の再巡を求め事業の根基を堅固にして後に事を興すべきを慫慂す。後、奈良原及び栄一より古市に談合の結果、内務省より工学博士清水済の派遣を得て、設計を為さしめんとす。清水は命を受け、之を工科大学生野田六次の卒業論文の課題とし、大学より同人を実地に派遣して踏査せしむ。明治二十五年九月野田六次の論文成り、題して印旛運河計画書といふ。織田は印旛沼開鑿の設計成れるを以て、本事業の一段落と見做し同経緯記を編纂す。
第13巻
p.192-p.206
【DK130021k】
1月6日 【05.保険/明治火災保険株式会社】
是より先、火災保険会の組織を改めて株式会社になさんとするの議あり。是日発起人より明治火災保険株式会社目論見書及ひ会社定款を添て会社設立願書を東京府知事に提出す。栄一発起人の一人たり。設立後栄一株主となる。
第07巻
p.674-p.683
【DK070085k】
1月-- 【11.綿業/鐘淵紡績株式会社】
明治二十三年に入り経済界不況の影響を受けて、業績著しく不振となる。茲に於て是月、首脳部を一新の上三井銀行より融通を受け、更に翌二十五年一月二十五日第十回定時株主総会に於て中上川彦次郎・朝吹英二を取締役として就任せしめ、更生に努む。この間栄一、益田孝と共に顧問役として改良整理の相談に与る。
第10巻
p.194-p.206
【DK100026k】
1月-- 【13.製麻・毛織・製帽/日本製帽会社】
栄一、日本製帽会社相談役と為る。当会社は創業以来の損失巨額にして、二十五年十一月遂に解散の決議をなす。
第10巻
p.779-p.782
【DK100075k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
2月28日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日東京手形取引所及其附属手形交換所解散し、尋いで三月一日より新たに東京手形交換所を設立す。栄一委員長となる。
第06巻
p.260
【DK060072k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
3月2日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是より先、二月二十八日東京手形取引所及其附属交換所を解散し、新に東京交換所を設立、是日手形交換を開始す。栄一委員長たり。爾後重任して明治三十八年十二月に至る。
第07巻
p.299-p.324
【DK070041k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、為替券切断発送の件を協議す。是日右を再議に附し討議せしも遂に廃按と決す。
第06巻
p.260-p.263
【DK060073k】
3月24日 【12.蚕糸・絹織業/京都織物株式会社】
時勢風潮の推移は会社創業の意図に悉く反し、加ふるに前年来の一般的経済界の不況は是年当会社をして極度の悲境に陥し、重役の辞任相踵ぐに至れり。栄一極力会社の維持に奔走せしが、是日委員会に於て委員に当選し、尋いで互選を以て委員長に当選せり。以後重任して専ら会社の整理改革に当り、明治二十六年十一月五日に及ぶ。
第10巻
p.597-p.613
【DK100052k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
4月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として英国製金巾の輸入に就き農商務省商工局長斎藤修一郎に回報す。
第19巻
p.456-p.457
【DK190056k】
4月12日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社春季総集会に出席し「政治家及学士諸君ニ望ム」と題して演説をなし、尚、六月・八月の月次会に出席して演説をなす。
第26巻
p.130-p.133
【DK260029k】
4月20日 【48.外賓接待(一)/ロシア皇太子ニコライ歓迎準備】
ロシア皇太子ニコライ(Nikorai Alexander)御来遊につき、是日東京府下の紳商二十余名、銀行集会所に於て歓迎準備の協議をなす。栄一委員に選ばる。
第25巻
p.549-p.550
【DK250040k】
4月23日 【20.船渠・造船/株式会社東京石川島造船所】
是より先、海軍省の所管に属せし当造船所の地所宮内省に移管せられしを以て宮内省より之を拝借せんことを願出でしが、同省御料局が許可せんとする拝借年限短きため、栄一御料局長子爵品川弥二郎に斡旋して、是日三十ヶ年間拝借を許可せらる。
第11巻
p.616-p.619
【DK110094k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
5月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先栄一を初め当会議所設立発起人等、商業会議所条例施行規則第二条に基き選挙人及被選挙人名簿を作成中なりしが、名簿成るにより是日会員選挙施行され、同月十五日を以て終了す。栄一会員に選挙せられ明治三十四年に至る。
第19巻
p.549-p.636
【DK190065k】
5月16日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是日、当会例会に於て鉄道調査委員を設くるの議起り、栄一之が委員たることを諾す。
第27巻
p.299-p.305
【DK270097k】
5月17日 [同族会]
是日栄一、家法を作りて同族会議を興し、之をして家政の要務を議せしめ、且つ同族の財産及び年々の出入を監督せしむ。又家訓三則を定めて同族に示す。
第29巻
p.300-p.302
【DK290098k】
5月21日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、露国皇太子殿下大津御遭難に付ては当集会所を代表し御見舞申上げたる旨を述ぶ。又明二十二日、天皇陛下御還幸あらせらるるに付ては、各行員一同御通輦を奉迎すべき旨を決議す。
第06巻
p.263
【DK060074k】
5月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日当会議所初集会開催され仮役員を定め、栄一仮会頭に選挙せらる。仍て同月三十日設立発起人解任の儀を東京府知事侯爵蜂須賀茂韶に願出で、許さる。
第19巻
p.636-p.639
【DK190066k】
5月-- 【18.窯業/三河セメント工場】
栄一、第一国立銀行の所有に係る在愛知県渥美郡田原町三河セメント工場の経営に就き嚮導す。
第11巻
p.582-p.589
【DK110087k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
6月2日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一、当会議所を代表し仮事務所を日本橋区南茅場町二十三番地に設置せる旨東京府知事侯爵蜂須賀茂韶に届出づ。同年九月十一日同区兜町二番地に移転す。
第19巻
p.640
【DK190067k】
6月8日 【68.政治・行政/東京市参事会】
是より先、市制第五十四条により、栄一等東京市名誉職参事会員を退任せしが、是日再び選挙せらる。
第28巻
p.366
【DK280038k】
6月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、銀行条例及び貯蓄銀行条例発布されしも商法の施行延期に伴ひ施行延期となる。即ち右条例の重要性に鑑み調査委員を選びて之が調査に当らせしが、是日調査委員の起草に係る銀行条例修正案を審議に附し、六月二十四日を以て右を大蔵大臣に上申せしも願意採用されず。よつて後銀行条例改正法律案を第三議会に提出せしも終に否決されたり。
第06巻
p.263-p.277
【DK060075k】
6月24日 【26.取引所/東京米商会所】
是日、東京米商会所頭取中村道太の公金私消事件の善後策を講ずる同所仲買人総会に於て、栄一、益田孝・今村清之助・森岡昌純・阿部彦太郎と共に整理委員に選ばる。栄一等、その嘱に応じて尽力し、翌七月上旬遂に解決せしむるに至る。
第14巻
p.97-p.109
【DK140009k】
6月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所数次の臨時会議を開きて定款議定中なりしが、成るを以て是日栄一当会議所を代表し其認可を東京府知事侯爵蜂須賀茂韶を経て農商務大臣陸奥宗光に申請す。七月七日認可せらる。
第19巻
p.640-p.642
【DK190068k】
6月-- 【18.窯業/日本煉瓦製造株式会社】
当会社臨時総会を開き、第二社債金二万円募集の議を決せしが応ずる者無し、栄一乃ち侯爵蜂須賀茂韶と謀りて各金一万円を出資す。
第11巻
p.542-p.545
【DK110077k】
6月-- 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/専修学校理財学会】
是月栄一、当学会大会に臨み「理財ノ妙用ハ永遠ヲ期スルニ在リ」と題し、一場の演説をなす。
第27巻
p.344-p.348
【DK270102k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
7月8日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是より先、六日日本銀行総裁川田小一郎、東京交換所組合銀行頭取・支配人等を招きて、相互に信義を厚ふし団結を鞏固にするの必要なる旨を告げたるを以て、是日栄一外十行の頭取・支配人等会同し協議の末、川田総裁の諭旨を敬承し益々其団結を完くし互に救援すべき事を約す。降て同年十月十二日、東京交換所組合銀行規約を結ぶ。
第07巻
p.324-p.327
【DK070042k】
7月8日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
是日栄一、原六郎が横浜正金銀行の要務を帯びて欧米に出張するに托して印度ボンベイ綿の実況取調を依頼す。原は是月十六日横浜を解纜、米国・英国を経て十二月二十八日ボンベイに着し、タタ商会及びサスーン商会との交渉を遂げ、翌二十五年二月十五日帰朝す。
第10巻
p.355-p.361
【DK100031k】
7月8日 【68.政治・行政/深川区役所】
是より先、栄一深川区役所敷地購求費として金三百円を寄付せるにより、是日賞勲局より木杯一組を、更に明治二十六年六月六日、深川区役所備品並に樹木購求費として金七十円を寄附せるにより、同局より木杯一組を受く。
第28巻
p.415-p.416
【DK280051k】
7月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一、会頭に選挙せらる。爾後任期満了毎に再選され明治三十四年に至る。
第19巻
p.642-p.645
【DK190069k】
7月-- 【08.陸運/筑豊興業鉄道会社(筑豊鉄道株式会社)】
是より先、明治二十二年七月設立を免許されたる筑豊興業鉄道会社の発起人の請を容れ、栄一当会社株主となりしが、是月相談役に就任し指導と援助とを与へたり。
第09巻
p.5-p.10
【DK090001k】
7月-- 【67.新聞・雑誌・通信・放送/東京日日新聞】
是月、井上馨は伊藤博文と謀り、日報社の組織を革めて東京日日新聞を伊東巳代治に経営せしめんとす。栄一、株主総代としてその間に斡旋す。
第27巻
p.530-p.533
【DK270140k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
8月18日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として米国麦粉輸入高に就き農商務省商工局長斎藤修一郎に回報す。
第19巻
p.457-p.458
【DK190057k】
8月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として海外に支店出張所を有する会社商店名並に其本店所在地に就き大蔵省主計局長松尾臣善に回答す。
第19巻
p.458-p.459
【DK190058k】
8月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として最終の臨時会に於て明治二十三年二月より二十四年七月に至る収支決算を報告す。
第19巻
p.459-p.462
【DK190059k】
8月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所、是日の臨時会議に於て農商務大臣陸奥宗光より諮問されたる職工条例の儀を討議せしが、工業部に托して調査せしむるに決す。栄一会頭として之に与る。
第19巻
p.645-p.656
【DK190070k】
8月31日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
昨二十三年十月二十日の会議に於て東京商業会議所の設立を期し当会を閉鎖、建物其他の財産・帳簿・什器の類は総て之を新商業会議所に寄附するに決す。本年二月十八日事務所を日本橋区南茅場町に移し、八月二十五日最終の臨時会を開き、当会閉鎖に関する事務報告其他を可決す。次いで二十九日財産・帳簿・什器類を商業会議所に寄贈、京橋区木挽町の拝借地を新会議所に引継ぎ、是日を以て当会閉鎖の旨を農商務大臣及東京府知事に届出で即日官報を以て公告す。栄一会頭並に残務整理委員として尽力す。
第19巻
p.462-p.466
【DK190060k】

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1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
9月3日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是より先、東京市会は瓦斯灯電気灯調査委員を設け、瓦斯電気両灯の光力を比較せしめ、其結果瓦斯灯を採用することに決したるが、この間栄一、採算を無視せる競争を避けしめんが為め、是日東京電灯会社幹事皆川四郎に書を致して注意を促す所あり。
第12巻
p.632-p.647
【DK120078k】
9月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/経新倶楽部】
是日、栄一始め当倶楽部会員等四十名連署して、輸出税を全廃せんことを大蔵大臣伯爵松方正義に建議す。
第23巻
p.8-p.20
【DK230002k】
9月5日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一、当会議所理財部長に選挙せらる。
第19巻
p.656-p.658
【DK190071k】
9月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
民事訴訟法第六十三条代理人の件を審議す。又調査委員の起草に係る貯蓄銀行条例修正案を審議に附す。同修正案に就ては爾来屡次協議の上、十二月二日大蔵大臣に上申したるも採用されざりき。
第06巻
p.277-p.286
【DK060076k】
9月21日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会残務整理委員総代として商法修正意見書を司法大臣子爵田中不二麻呂・農商務大臣陸奥宗光に上呈し、十月二日貴衆両院に提出す。
第19巻
p.466-p.505
【DK190061k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
10月25日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是月栄一、当社秋季総集会に出席し「実業ト学問トノ関係」と題して演説をなす。
第26巻
p.134-p.141
【DK260030k】
10月-- 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是月の愛知・岐阜両県下震災に際し、栄一、罹災者救助費として金百円を、更に九鬼紋七外二名と共同し金六十三円余、又矢島作郎外一名と共同し金三十一円を賑恤す。
第24巻
p.603-p.604
【DK240078k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
11月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、大蔵省より日本銀行総裁を経て堆積銅貨使用方案に付き諮問せらる。是日日本銀行への答申案を決議す。
第06巻
p.286-p.288
【DK060077k】
11月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日当会使命を果して解散したるを祝し終宴を開く。栄一出席して演説す。梅浦精一当会を代表し正副会頭に対し謝状を朗読す。
第19巻
p.505-p.510
【DK190062k】
11月28日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、十一月二十五日、川田日本銀行総裁栄一を初め園田孝吉・安田善次郎・中上川彦次郎・山中隣之助等銀行業者を招きて私設鉄道買収の事を諮りたりしが、是日本集会所に於て同盟銀行臨時会議を開き、栄一会長となりて該件に付き東京商業会議所に建議すべきことを決議し、同月三十日建議す。
[『渋沢栄一伝記資料』第6巻p.288には38日とあるが、正しくは28日]
第06巻
p.288-p.293
【DK060078k】
11月28日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先十一月二十五日、川田日本銀行総裁栄一を首め園田孝吉・安田善次郎・中上川彦次郎・山中隣之助等銀行業者を招きて私設鉄道買上の事を諮る。是日銀行集会所に於て東京銀行集会所同盟銀行臨時会議を開き、栄一会長となりて該件に付き東京商業会議所に建議すべきことを決議し、同三十日建議す。
第09巻
p.532-p.546
【DK090056k】
11月38日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 ⇒ 11月28日参照  

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1891年
(明治24)
事 項 『伝記資料』
12月12日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先、東京銀行集会所より私設鉄道買上に関し建議ありしを以て、東京商業会議所は是日栄一外九名の委員を挙げ審議の後、同趣旨を以て二十二日貴衆両院に請願す。
第09巻
p.546
【DK090057k】
12月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一、当会議所会頭として輸出税の全廃を大蔵大臣伯爵松方正義農商務大臣陸奥宗光に建議し、貴族院議長侯爵蜂須賀茂韶・衆議院議長中島信行に請願す。
第19巻
p.658-p.664
【DK190072k】
12月15日 【36.博覧会/コロンブス世界博覧会臨時博覧会事務局】
是より先、コロンブス世界博覧会に参同の為め臨時博覧会事務局組織せられしが、是日栄一、当事務局評議員を仰付らる。爾来評議員として重要局務の審議調査に従ふ。
第23巻
p.585-p.594
【DK230053k】
12月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先東京銀行集会所より私設鉄道買収に関し建議ありしを以て、当会議所は栄一外九名の委員を挙げ審議中なりしが、是日同件に就き当会議所会頭として貴衆両議院に請願す。
第19巻
p.664-p.685
【DK190073k】
12月25日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
第一帝国議会開会せらるるや、是年一月二十二日理事岡田令高の名を以て綿糸輸出関税免除請願書を農商務大臣陸奥宗光に提出す。爾来棉花輸入綿糸輸出両関税免除の請願は合体結合して行ふことに決し、第二帝国議会の開会に際し、是日両関税免除請願書を衆議院に提出したるも、衆議院は同日解散となる。栄一、益田孝と共にその間請願運動に尽力す。
第10巻
p.361-p.368
【DK100032k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。