渋沢栄一詳細年譜

明治23年(1890)〔 50歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 11月 第一回帝国議会開会/ 11月 帝国ホテル開業
身 辺 : 1月7日 大磯、涛竜館へ/ 1月19日 風邪で第一銀行株主総会欠席/ 4月14日 関西地方へ/ 7月24日 三女愛子誕生/ 9月21日 上州伊香保、四万温泉へ


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
1月1日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
東京市制の施行に因り、是日より当院は東京市の管理に帰し、東京市養育院と改称す。当院事務掌理の為め常設委員設置され、栄一、委員長を命ぜらる。
第24巻
p.161-p.168
【DK240014k】
1月7日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯涛竜館に赴き、二月一日帰京す。
第29巻
p.448-p.449
【DK290131k】
1月19日 [家庭生活/健康]
是日栄一、風邪のため第一銀行株主総会に欠席す。
第29巻
p.107
【DK290035k】
1月20日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として物価・賃銀に関する調査を農商務省商務局長斎藤修一郎に回報す。
第19巻
p.193-p.203
【DK190032k】
1月20日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是より先、濠洲アデレード・ゴリン商会の照会に基き農商務省商務局長斎藤修一郎、日濠間通商拡張に関する意見を当会に諮問す。是日栄一、当会会頭として其意見を復申す。
第19巻
p.203-p.211
【DK190033k】
1月21日 【61.一般教育関係/同志社大学】
是より先、新島襄漸く病多し。二十二年十二月以来、寒を避けて大磯に在りしが、是年一月に入りて病勢頓に募る。栄一、偶々同地に在り、屡々その病床を訪ふ。襄、是日栄一に一書を送りて後事を托す。
第27巻
p.32-p.33
【DK270005k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
2月20日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行局長田尻稲次郎、商人銀行家等を当集会所に招集し手形取引拡張の件に付き演述す。畢て栄一登壇し右に付き意見書を当集会所又は商工会に提出すべきことを決議す。後意見書を取纏め田尻局長に復申す。
第06巻
p.185
【DK060060k】
2月24日 【24.電気/東京電灯株式会社】
是より先、当会社日本電灯会社を合併し大日本有限責任東京電灯会社と改称す。是日栄一、株主臨時総会に於て相談役に選ばれ、翌二十四年二月十五日之を辞す。
第13巻
p.15-p.19
【DK130003k】
2月25日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
第百銀行支配人池田謙三、不渡手形取扱の件に付き求議す。衆之に同意し、本日欠会の銀行には通牒を発すべきことを決議す。
第06巻
p.185-p.186
【DK060061k】
2月25日 【17.麦酒醸造/札幌麦酒株式会社】
是より先二十二年十月十日、札幌麦酒会社地所建物器械備品等払下年賦金を一時に上納すべきことを請願し、是日許可せられ。命令書下附さる。尋いで北海道庁技師マツクス・ポールマン是年七月雇傭期間満了するを以て当会社は同人を継続して貸与されんことを再願し、二十三年九月十一日許可せらる。
第11巻
p.362-p.368
【DK110054k】
2月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭に重任す。
第19巻
p.211-p.219
【DK190034k】
2月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として定式会に於て明治二十二年度収支決算報告並に同二十三年度予算案を提出す。予算案可決せらる。
第19巻
p.219-p.223
【DK190035k】
2月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日芝公園紅葉館に於て当会会員懇親会開かる。席上来賓佐野常民印度貿易に関し演説し、栄一答辞を述ぶ。
第19巻
p.223-p.233
【DK190036k】
2月-- 【18.窯業/旭焼組合】
是より先、栄一、東京磁器会社を創立せんとせしが、是に至り前計画を中止して独人ワグネルの発明せる陶器旭焼を製造せんとし、浅野総一郎等と謀りて旭焼組合を組織す。当組合は、二十九年に至りて解散す。
第11巻
p.417-p.430
【DK110060k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
3月4日 【36.博覧会/第三回内国勧業博覧会】
是日栄一、当博覧会事務委員を命ぜらる。
第23巻
p.581-p.583
【DK230049k】
3月10日 【10.通信/電話会社】
逓信省に於て電話交換方法を公布し、東京及び横浜に於ける電話交換を実施せんとするに当り、同省より東京商工会に其交換加入者募集方を依頼せられたり。仍て栄一等是日勧誘状を発し之を斡旋す。此年十二月十六日に至りて東京及び横浜間に電話交換の業務開始せらる。
第09巻
p.717-p.725
【DK090072k】
3月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
当会、是日の会議に於て梅浦精一の建案により現下の金融逼迫状況を調査するに決す。同年九月調査報告成る。栄一会頭として之に与る。
第19巻
p.233-p.251
【DK190037k】
3月14日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日栄一委員長として、浅草千束村百七十三番地当会社支局内に瓦斯製造機械設置の儀を東京府知事男爵高崎五六並に警視総監子爵田中光顕に再願す。許されず。仍て明治二十五年十一月十八日敷地を変更し北豊島郡南千住町大字地方橋場へ設置の出願をなし許され、二十六年十一月に至り工事落成す。
第12巻
p.630-p.632
【DK120077k】
3月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として笠井鉦太郎・林忠蔵の建案せる売薬規則第五条改正の儀に就き内務大臣伯爵山県有朋に建議す。
第19巻
p.251-p.256
【DK190038k】
3月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として第三回内国勧業博覧会の審査員に経験ある商業者を加へ且つ其人選を当会へ諮詢あらんことを農商務大臣岩村通俊に建議す。此儀採可され当会推薦者より正員五十九名、補員十九名の審査員任命せらる。
第19巻
p.256-p.262
【DK190039k】
3月22日 【36.博覧会/第三回内国勧業博覧会】
是日栄一、東京商工会を代表し、当博覧会の審査員中に経験深き商業者を加へ且つ其人選を同会に諮詢せられたき旨、農商務大臣岩村通俊に建議す。此儀採可せられ、同会推薦者中より当博覧会審査正員五十九名、同補員十九名任命せらる。
第23巻
p.584
【DK230050k】
3月25日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、上水設計第二報告書に関する議事に与り、且つ上水工費取調委員に指名さる。
第28巻
p.143-p.158
【DK280016k】
3月27日 【61.一般教育関係/明治小学校】
是より先栄一、当校増築の資として金五十円を寄附す。是日、其功に依り内閣より賞として木杯一個を下賜せらる。
第27巻
p.7
【DK270003k】
3月-- 【30.諸商工業/青山製氷会社】
栄一、大倉喜八郎・浅野総一郎等と東京青山に青山製氷会社を起し技師西川虎之助をして之にあたらしむ。然れども計画十分ならず。二十五年に至りて廃止す。
第15巻
p.324
【DK150026k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
4月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として、先に土地収用法公布せられて以来鉄道用地収用の方法困難となり同企業の発達を妨害するを以て、其収用方法を簡便ならしめんことを内務大臣伯爵山県有朋に建議す。
第19巻
p.262-p.276
【DK190040k】
4月13日 【25.土木・築港・土地会社・其他/印旛沼開鑿計画】
是日栄一、蛎殻町の友楽館に於て織田その他に会し、本事業につき議す。尋いで同年五月二十八日、織田は本事業関係仕払報告書及び印旛沼測量残業整理入費予算書を栄一等に送る。是により栄一は金円を東里為替店に交付す。
第13巻
p.182-p.192
【DK130020k】
4月14日 [旅行]
是日栄一、東京を発し関西地方に出張し、五月四日帰京す。
第29巻
p.449
【DK290132k】
4月14日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
大蔵大臣伯爵松方正義・日本銀行総裁川田小一郎の招に因り、栄一是日安田善次郎と共に東京を発して大阪に赴き、東京大阪両同盟銀行を代表して刻下金融市場逼迫に対する救済意見を述ぶ。是に於て政府担保品付手形割引の途を開き、且つ兌換銀行券条例を改正して保証準備制限額を八千五百万円に拡張するに決す。
栄一神戸・京都・四日市・名古屋を経て五月四日帰京す。
第06巻
p.186-p.218
【DK060062k】
4月15日 【01.銀行/日本銀行】
是年初より諸企業簇生の弊を承け金融恐慌を現出す。是日栄一大蔵大臣松方正義の招電を受け、安田善次郎、西村虎四郎と共に東京銀行集会所同盟銀行総代として下阪し、之が救済策に付協議に与る。其結果翌月八日大蔵大臣の認可を得、従来諸公債のみなりし日本銀行割引手形担保品種目に更に十五種の株券を加へ、見返品制度を創設せり。
第05巻
p.210-p.221
【DK050049k】
4月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として東京府下米其他七種商品の明治十年より二十二年に至る毎年平均相場を大蔵省出納局長松尾臣善に回報す。
第19巻
p.276-p.278
【DK190041k】
4月24日 【61.一般教育関係/同志社大学】
是日、栄一当校に到り、学生に対し一場の講演をなす。
第27巻
p.33-p.35
【DK270006k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
5月1日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として先に照会ありし、カナダ領ノバスコシア洲ハリフハツクス製蒸圧鱈に対しては本邦当業者間に見込なき旨外務省通商局長河上謹一に回答す。
第19巻
p.278-p.280
【DK190042k】
5月10日 【18.窯業/日本煉瓦製造株式会社】
是より先、当会社設備不完全にして所期の成績を得ず、且つ製品の帝都への運輸便ならざるを以て窮境に陥る。栄一自ら理事長と為り、諸井恒平を支配人に抜擢して改善に努めしが、是日更に資本金二万円を増して二十二万円と為し、別に社債を募集して設備を改良し回漕部新設の資に充つ。
第11巻
p.535-p.542
【DK110076k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、法律第二十九号を以て商法発布さる。是日栄一、商法質議会を東京商工会と聯合にて設くるの議を発し、衆の同意を受く。同年七月十日を以て第一回質議会を開催、爾来数十回に亘り質議を継続せり。
第06巻
p.218
【DK060063k】
5月22日 【63.演芸及ビ美術/日本パノラマ会社】
是より先栄一、大倉喜八郎等と謀り、有限責任日本パノラマ会社を創立、東京浅草公園内に大パノラマ館を建設し、是日開場す。明治二十六年十二月会社を解散し、財産を総て佐々松賢識に譲渡す。
第27巻
p.403-p.408
【DK270113k】
5月24日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
先に議決されし会堂新築の儀事情ありて其着手を延期し来たりしが、農商務省より手当金の下附ありたるを機とし、是日理事本員より会堂新築に関する新案提出され修正可決さる。栄一会頭として之に与る。
第19巻
p.280-p.282
【DK190043k】
5月24日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是より先三月二十七日商法公布せられ二十四年一月一日より施行されんとす。同法には修正を要するもの少からざるに鑑み、栄一東京銀行集会所と相謀り是日の会議に於て商法質議会設立の儀を提案し可決せらる。七月十日第一回質議会開催せられ、爾来数十回に亘り質議を継続せり。栄一会頭として質議に参加す。
第19巻
p.282-p.360
【DK190044k】
5月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として清酒特別税徴収方法を簡便ならしめんことを、東京府知事侯爵蜂須賀茂韶に建議す。
第19巻
p.360-p.364
【DK190045k】
5月28日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
先に却下せられたる棉花関税免除請願につき、既に二十二年末孟買視察員一行帰朝し調査完了せるを以て、是月東京に於て当聯合会総会を開き、第一議題として該関税免除案提出され満場一致之を可決す。是日栄一総会に出席し、種々請願の趣旨につき注意する所あり。委員三名を選抜せしめ自ら協議員となり請願書を作成し、岡田令高・駒井英太郎両名と共に外務・大蔵・農商務三大臣に呈出す。
第10巻
p.328-p.338
【DK100029k】
5月-- 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人同愛社】
是月、栄一当社協議委員と為り、明治二十五年九月之を辞す。
第24巻
p.454-p.455
【DK240055k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
6月18日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是より先大蔵省銀行局長田尻稲次郎、当会会員・同盟銀行員其他府下商工業者を阪本町銀行集会所へ招集し、手形取引拡充の急務なる所以を演説す。其の意を体し是日当会、銀行集会所と共に手形取引を盛ならしむる方法を同局長に復申す。栄一会頭として之に与る。
第19巻
p.364-p.392
【DK190046k】
6月23日 【21.汽車製造・自動車製造/平岡工場】
是より先、元鉄道局技師平岡熙、製工所を設け汽車製造業を興さんとするや、栄一、平岡及び益田孝等と謀り匿名組合を組織し、是日開業す。後二十七年十月三十一日同組合を解散し、平岡熙の単独経営に任すに至れり。
第12巻
p.124-p.126
【DK120017k】
6月30日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として農商務省商務局長斎藤修一郎の諮問に応じ外国人と直接取引ある商社・商店の住所姓名等を回報す。
第19巻
p.392-p.394
【DK190047k】
6月-- 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是月栄一、米価騰貴に際し深川区内細民救助に尽力す。
第24巻
p.637
【DK240085k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
7月1日 【68.政治・行政/衆議院議員立候補】
是日第一回衆議院議員選挙執行せらる。深川区民等栄一を第五区の議員候補者に推し、次点者となる。
第27巻
p.559-p.561
【DK270145k】
7月24日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、栄一三女愛子生まる。
第29巻
p.63-p.64
【DK290010k】
7月-- 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是年経済界は稀有の恐慌に遭遇し、爾後明治二十五六年に至る迄不況期を経過せり。かかる情勢なるを以て同行が曩に決定せる増資額の払込を期する能はず。是月一株の額面百円を五拾円に改め、払込資本金弐百弐拾五万円を四万五千株に分ち、新旧両株共払込済のものとなす。他方、同行の営業も此間著しく不振、純益金の如きも二十三年上半季弐拾五万七千円より二十六年下半季拾六万参千円に逓減し、配当率も一割八分より一割二分に減ず。栄一、恐慌克服の為めに尽力すると共に、頭取として此間に於ける同行の業務を指導す。
第04巻
p.487-p.498
【DK040046k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
8月9日 【30.諸商工業/東京水道会社】
兼て東京府知事に設立出願中の東京水道会社計画の水道敷設事業は、東京市区改正事業の一に加へて施行することに決定したるを以て、是日市区改正委員会に於て、芳川委員長の名を以て東京水道会社創立発起人総代渋沢栄一に対し、感謝状に金二千円を添へて贈るの件を議決す。
第15巻
p.300-p.306
【DK150022k】
8月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として商業会議所条例並に商法実施延期の儀に就き京都商工会議所に回答す。
第19巻
p.394-p.396
【DK190048k】
8月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として米価騰貴、糖価低落の原因に就き沖縄商法会議所に回報す。
第19巻
p.396-p.401
【DK190049k】
8月20日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、水道並に道路河川等改良に係る案・東京市公債募集及び償還に関する議事に与る。
第28巻
p.158-p.167
【DK280017k】
8月21日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、給水規則案に関する議事に与る。
第28巻
p.168-p.180
【DK280018k】
8月23日 【68.政治・行政/埼玉県大里郡八基村】
郷里血洗島村にて自治制施行に際し、村名決定に関し紛騒起る。栄一之を仲裁し、是日自治制施行せらる。
第28巻
p.424-p.425
【DK280053k】
8月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日開かれたる第二十五定式会に於て内国商業・外国商業・金融・工業・運輸の五部門に調査委員設置の儀を審議す。栄一会頭として之に与る。
第19巻
p.401-p.402
【DK190050k】
8月27日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
先に設置されし商法質議会の質議未だ終らざるに商法施行の期至るの虞れあるを以て、是日栄一当会会頭として其施行を明治二十六年一月一日即ち民法実施の日まで延期あらんことを司法大臣伯爵山田顕義に建議し、次いで翌二十八日全国各商業会議所宛書を送り、各会議所に於ても同一趣旨の建議呈出を希望す。
第19巻
p.402-p.413
【DK190051k】
8月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
政府草案の商業会議所条例元老院にて否決されしを以て、是日栄一当会会頭として同条例の発布を希望する旨農商務大臣陸奥宗光に建議す。九月十一日商業会議所条例公布さる。
第19巻
p.413-p.424
【DK190052k】
8月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として大阪商法会議所会頭田中市兵衛に書を送り、現下不景気の原因及其救治策に関する大阪商法会議所の決議書並に調査書に就き意見を述ぶ。
第19巻
p.424-p.429
【DK190053k】
8月-- 【32.農・牧・林・水産業/渋沢家洲崎養魚場】
当養魚場は元桜田親義の有なりしが、桜田の歿後栄一譲受けて園池と為し、傍ら養魚を営み関直之これを管理す。是月規則を建て取締役関直之に事務一切を委任し、監督として芝崎確次郎これに当る事とせり。
第15巻
p.664-p.667
【DK150087k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
9月1日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、当集会所規程改正のことを建議し、屡々委員会を開きて討議す。八月十五日改正規程により委員にえらばれ、是日委員長に推薦せらる。爾来明治二十九年二月迄重任せり。
第06巻
p.219-p.233
【DK060064k】
9月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として全国各商業会議所宛書を送り、十一月東京に於て各地商業会議所委員聯合会を開催、商法施行期日延期の儀を討議せんことを勧誘す。然るに時恰も商業会議所条例の発布せられ各地会議所とも解散又は組織変更中にして聯合会に参加し難き旨回答せるもの多く、暫く右計画を見合す。
第19巻
p.429-p.433
【DK190054k】
9月12日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是より先、政府の国立銀行紙幣銷却方法の違算明らかとなり国立銀行間に紙幣銷却期限延期問題起る。同行また延期に賛成し、栄一東京同盟銀行を代表して此問題につき屡々陳述する所ありしが是日遂に紙幣銷却年限五ヶ年延長案を田尻銀行局長に提出し、尚大蔵大臣松方正義に面謁して其要旨を述ぶ。
第04巻
p.498
【DK040047k】
9月12日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、政府の国立銀行紙幣銷却方法の違算明らかとなり、国立銀行間に紙幣銷却期限延期問題起る。従来栄一東京同盟銀行を代表して此問題に付屡々意見を述べたりしが、是日遂に紙幣銷却年限五ヶ年延長案を田尻銀行局長に提出し、尚大蔵大臣松方正義に面謁して其要旨を陳述せり。
第06巻
p.233-p.251
【DK060065k】
9月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、小形社印使用許可取消に付て定款の改正を稟請すべき旨の決議をなす。是日右を修正し印章の寸法の更正を稟請す。
第06巻
p.251-p.254
【DK060066k】
9月21日 [旅行]
是日栄一、東京を発し上州伊香保及び四万温泉に赴き、二十四日帰京す。
第29巻
p.449-p.450
【DK290133k】
9月29日 【68.政治・行政/貴族院議員】
是日栄一、貴族院議員に勅選せらる。翌明治二十四年十月二十九日辞任す。
第27巻
p.562-p.566
【DK270146k】
9月-- 【18.窯業/田中工場(東洋硝子株式会社)】
是月、田中栄八郎は畑喜十郎を資けて田中工場を創立す。後、明治三十一年に至り組織を拡大して東洋硝子株式会社と為す。栄一長男篤二株主たり。
第11巻
p.467-p.479
【DK110065k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
10月1日 【11.綿業/大阪紡績株式会社】
大阪織布会社を買収して分工場となし、綿布製織業を兼営す。翌年七月国内市場の逼迫により綿糸を清国に輸出し、本邦紡績業海外輸出の嚆矢をなす。
第10巻
p.91-p.101
【DK100009k】
10月7日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日栄一他東京取引所創立委員数名、創立仮事務所に会し、海外取引所を視察帰朝せる委員小川為次郎の報告に接す。
第13巻
p.624-p.627
【DK130064k】
10月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
安田善次郎日本銀行手形割引料領収証の交付を廃止せんことを望む。領収証を廃し、簡便なる勘定書を交付すべきことを決議す。
第06巻
p.254-p.255
【DK060067k】
10月21日 【36.博覧会/第三回内国勧業博覧会】
是日栄一当博覧会事務委員として勉励せるにより内閣より褒賞せらる。
第23巻
p.584
【DK230051k】
10月21日 【36.博覧会/第三回内国勧業博覧会】
是日栄一、当博覧会事務委員を免ぜらる。
第23巻
p.584
【DK230052k】
10月-- 【63.演芸及ビ美術/東京改良演芸会友楽館】
先に設立せる東京改良演芸会友楽館は其後営業不振にして収支償はず。是日、小島信民、栄一に書を送り、従来の貸席営業を廃して寄席営業となすべき旨を述ぶ。
第27巻
p.399-p.402
【DK270112k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
11月3日 【28.ホテル/帝国ホテル】
是日有限責任帝国ホテル会社開業す。
第14巻
p.382-p.386
【DK140039k】
11月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、貯蓄銀行条例発布さる。よつて五円以下の当座勘定は該条例第一条第二項に抵触するや、明年一月以降貯蓄金残高を報告すべき勘定科目は如何にすべきや、の二項に付き当局に内稟す。後明年一月以降貯蓄預金の名称廃止せらるべきに付き総て別段預金に振替へ、且五円以下の金額は総て該条例第一条第二項により取扱ふべき旨指示せらる。
第06巻
p.255-p.257
【DK060068k】
11月15日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
是日大阪商法会議所に於て臨時総会を開き、棉花輸入税免除に付き追願並に綿糸輸出税免除及び綿糸輸入税増額の請願をなすことに決す。棉花輸入税免除追願書は先に発表されたる農商務省三等技師平賀義美の免税反対意見に対し反駁を加へたるものにして、是月農商務大臣陸奥宗光に提出す。栄一追願につき意見を述ぶ。
第10巻
p.338-p.355
【DK100030k】
11月16日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是月栄一、当社秋季総集会に出席し「工業ニ就テノ意見」と題する演説をなす。
第26巻
p.124-p.130
【DK260028k】
11月29日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
帝国議会の開院式に当り、同盟銀行は祝意を表して休業す。
第06巻
p.257-p.258
【DK060069k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
12月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一外当会会員四十八名連署して商法の施行を延期せんことを貴族院議長伯爵伊藤博文・衆議院議長中島信行に請願し、次いで十八日右意見書の写を各地商業会議所に送附せり。後第一帝国議会其延期法案を可決し政府之を公布す。
第19巻
p.434-p.456
【DK190055k】
12月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
第六十国立銀行処分の件を衆議に附し遂に同行の除名を決議す。
第06巻
p.258-p.259
【DK060070k】
12月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
欧米金融の近況に関し通信を設くるの件、外二件を協議し何れも可決す。
第06巻
p.259-p.260
【DK060071k】
12月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先栄一当会議所設立発起人たりしが、是日発起人三十八名連署して当会議所を設立せんことを東京府庁を経て農商務大臣陸奥宗光に申請す。二十四年一月十二日認可せらる。
第19巻
p.535-p.549
【DK190064k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1890年
(明治23)
事 項 『伝記資料』
-- 【32.農・牧・林・水産業/三本木渋沢農場】
是年当農場開墾を開始す。
第15巻
p.618-p.626
【DK150076k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。