| 社会の主なできごと ： 2月 大蔵省初の決算報告/ 9月 教育令制定 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。（⇒凡例）
▼ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 1月13日 | 【02.銀行団体／択善会】 木挽町商法会議所に於て択善会第十九回の会同開かる。栄一出席し、「シチー・オフ・グラスゴウ」銀行破産の事を演説す。 |
第05巻 p.605-p.607 【DK050131k】 |
| 1月19日 | 【01.銀行／第一国立銀行・第一銀行】 栄一殖産興業の急務なるに思ひを致し、同行をして余〓を減少することあるとも、それに金融の道を開かしめんとし、十年七月十五日及び是日の株主総会に於て其決意を述ぶ。 |
第04巻 p.394-p.398 【DK040037k】 |
| 1月20日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、内国商業事務委員として定式集会に於て本邦金融の景況に付き報道す。 |
第17巻 p.40-p.45 【DK170007k】 |
| 1月20日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、会頭として定式集会に於て議員の入退会に付報告す。爾後毎定式会又は臨時会に於て同様の報告をなし、明治十六年十月当会議所解散の時に至る。 |
第17巻 p.45-p.60 【DK170008k】 |
| 1月20日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、会頭として定式集会に於て明治十一年十二月分の会計報告をなす。爾後各定式会毎に一ヶ月乃至数ヶ月分の会計を報告し、明治十六年十月当会議所解散の時に至る。 |
第17巻 p.60-p.79 【DK170009k】 |
| 1月24日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、当会議所会頭として、オーストリア国領事よりの依頼に係る本邦商人手形の件に就き東京府勧業課より調査を依頼せらる。後日右回答書並びに英訳文を同課に上申す。 |
第17巻 p.79-p.83 【DK170010k】 |
| 1月26日 | 【38.社会福祉施設／福田会】 是より先、諸宗教導職相会盟して福田会を興し育児院を設立せんとし、是月十七日東京府庁に上申、同二十一日許さる。是日栄一、当会会計監督を嘱託さる。 |
第24巻 p.233-p.245 【DK240030k】 |
| 1月29日 | 【67.新聞・雑誌・通信・放送／東京経済雑誌】 是日、田口卯吉「東京経済雑誌」第一号を発刊す。栄一、大蔵省銀行課長岩崎小二郎と共に之が創刊に周旋尽力する所多し。 |
第27巻 p.504-p.508 【DK270137k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 2月15日 | 【26.取引所／横浜洋銀取引所】 是月十三日、太政官布告第八号発せらる。仍て栄一、渋沢喜作・大倉喜八郎・茂木惣兵衛・吉田幸兵衛・中村惣兵衛・西村喜三郎・田中平八・松野和邦・益田孝・原善三郎と、明治十一年太政官布告第八号株式取引所条例に準拠し、資本金十二万円を以て横浜に洋銀取引所を設立せんことを、是日大蔵省に出願し、同十七日大蔵卿大隈重信の允許を得たり。 |
第14巻 p.111-p.123 【DK140011k】 |
| 2月20日 | 【26.取引所／横浜洋銀取引所】 是より先、栄一等の出願を知り周章せる横浜の洋銀仲買等百余名団結し紛議生ず。或は別個に取引所を設けんといひ、或は株式の公開を求めんといふ。両派の折衝紆余ありしも、是日栄一、渋沢喜作・益田孝・田中平八と共に横浜に来り、馬越恭平の仲裁を以て富貴楼に早矢仕有的・木村利右衛門・中山安二郎等と会し、増株並に株式公開に関し協議、両派の意見一致す。 |
第14巻 p.123-p.141 【DK140012k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 3月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是より先当会議所、内務省勧商局の諮問に係る商標条例制定の儀に就き審議し来りしが、是日栄一会議所を代表して条例制定の時期尚早なる所以を商務局長河瀬秀治に回陳す。 |
第17巻 p.83-p.104 【DK170011k】 |
| 3月7日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 当会議所、十二年二月以降東京府勧業課より依頼せられたる府下各商賈の売徳割合につき調査す。調査完了せるを以て是日栄一、会議所会頭として之を復申す。 |
第17巻 p.104-p.112 【DK170012k】 |
| 3月10日 | 【26.取引所／横浜洋銀取引所】 是日茂木惣兵衛を頭取とし、二十万円の資本金を以て横浜洋銀取引所開業す。栄一、創立発起人兼最大株主たり。来りて開業式に列す。 |
第14巻 p.142-p.173 【DK140013k】 |
| 3月11日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是より先二月二十七日、栄一東京府下各商組合再興の儀を当会議所に建案し、是日可決せらる。三月十八日会議所之を東京府知事楠本正隆に建議す。 |
第17巻 p.112-p.126 【DK170013k】 |
| 3月11日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 明治十一年十月以来議員等任意に応分の金額を醵金して会議所財政の一部を補填し来りしが、是日米倉一平の建案に基き議員は必ず金三百円を限り毎月金五円宛向ふ五年間積立つるに決す、栄一会頭として之に与る。 |
第17巻 p.126-p.128 【DK170014k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 4月7日 | 【02.銀行団体／択善会】 木挽町商法会議所に於て択善会第二十二回の会同開かる。栄一出席し、訳述せしめたる「瑞西国紙幣銀行同盟条約及申合規則」を衆閲に付し且之か為めに一場の演説をなす。 |
第05巻 p.607-p.613 【DK050132k】 |
| 4月7日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、第四回会同に於て本会章程の一部改正せらる。後栄一旧規の根本的修正を提案す。数次の議を経て択善会章程及び択善会議事小則成る。よつて是日栄一章程四条により抽籤を以て会員列席の順位を定め、又右を朗読す。而して会頭の選挙を行ひたるに殆ど満場一致を以て栄一を会頭に推薦す。よつて栄一本会会頭に就任す。 |
第05巻 p.613-p.621 【DK050133k】 |
| 4月16日 | 【49.外賓接待（二）／明12～昭6 [外賓接待（二）]】 是日栄一、アルウインを深川邸に招く。参議井上馨等同席す。 |
第25巻 p.630 【DK250052k】 |
| 4月-- | 【15.製革／依田西村組（桜組）】 是より先、西村勝三、其の経営する所の依田西村組の製革製靴の事業困難に陥れるを以て、東京府権知事楠本正隆の勧告に従ひ、勧業資金十万円の貸下を大蔵省に請願し、是月其の半額を貸下げらる。是に於て栄一、西村の請に依り同組に対する債権者と会して借入金年賦償還の方法を定め、以て其の倒産を防止す。後、明治十七年桜組と改称す。 |
第11巻 p.147-p.158 【DK110030k】 |
| 4月-- | 【59.実業教育／東京商法講習所】 爾来当講習所は東京府の維持する所なりしも、是月府会はその経費半減を決議せり。依つて栄一有志醵金を首唱し、以て経費を補充す。尚、是年十一月東京府の命に依り当講習所委員となる。 |
第26巻 p.523-p.534 【DK260082k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 5月1日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 栄一会頭として是日の会議に於て、近時議員の参会する者定数に充たず且つ定刻に参集せざる者ある現状なるを述べ、其対策を衆議に問ふ会頭の意を以て直ちに各議員に質すに決す。 |
第17巻 p.128-p.130 【DK170015k】 |
| 5月5日 | 【02.銀行団体／択善会】 木挽町商法会議所に於て択善会第二十三回の会同開かる。栄一出席し、訳述せしめたる、ギルバルト著「銀行実験論」中「銀行役員ノ給料ヲ論ス」の一篇の主旨を演説す。 |
第05巻 p.621-p.624 【DK050134k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 6月9日 | 【02.銀行団体／択善会】 木挽町商法会議所に於て択善会第二十四回の会同開かる。栄一出席し訳述せしめたる「銀行営業上ノ問答」一篇を示し当会の録事に記載すべき旨を述ぶ。 |
第05巻 p.624-p.626 【DK050135k】 |
| 6月13日 | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 曩に仏人技師ペレゲレンを解雇せしが、改めて東京石川島造船所平野富次傭英人技師アーチボールド・キングを同年七月より一ヶ年の雇傭契約を以て一ヶ月三日宛にて雇入れたき旨、是日栄一瓦斯局事務長として府庁に上申す。 |
第12巻 p.441-p.442 【DK120054k】 |
| 6月13日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日イギリス国香港知事ヘンネツシー、当会議所に来りて貿易の趣旨を演説す。栄一、福地源一郎・益田孝・岩崎弥太郎・三野村利助と共に同氏を深川大工町三井家の別業に請じて饗応す。 |
第17巻 p.130-p.140 【DK170016k】 |
| 6月13日 | 【49.外賓接待（二）／明12～昭6 [外賓接待（二）]】 是日栄一、福地源一郎・益田孝・岩崎弥太郎・三野村利助と共に香港領事ヘンネシーを深川大工町三井家の別業に請じて午餐会を開く。参議内務卿伊藤博文・参議大蔵卿大隈重信・参議工部卿井上馨等出席す。 |
第25巻 p.630-p.631 【DK250053k】 |
| 6月30日 | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 従来府税の内を以て支弁せられたる瓦斯街灯点火費は是年七月より、明治十二年度十五区地方税を以て支弁すべき経費予算に計上して支出する事となれり。仍て是日、其定額と実費との差引余金を営業費並に共有金原資消却に充て度旨、栄一瓦斯局事務長として府知事楠本正隆に上申し、許さる。明治十三年度に於ては瓦斯街灯点火費は改めて府地方税費目に、更に明治十四年度に於て再び区部地方税費目に加へられ、爾後明治十八年に至る。 |
第12巻 p.442-p.448 【DK120055k】 |
| 6月30日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、当会議所会頭として本年一月より三月に至る東京府下各商貸借金利調査を大蔵省商務局長河瀬秀治に復申し、併て金銭貸借慣習取調書を上呈す。爾後毎二ヶ月乃至三ヶ月分宛府下銀行貸借金利調査を上申し、明治十三年上半期に至る。 |
第17巻 p.140-p.160 【DK170017k】 |
| 6月-- | 【27.倉庫／北越商会】 是月栄一、八木朋直等と組合を組織し、北越商会と称し、沼垂町に倉庫業兼金融業を経営す。 |
第14巻 p.289-p.294 【DK140028k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 7月3日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日、アメリカ前大統領ユーリシーズ・シムプソン・グラント将軍(General Ulysses Simpson Grant)入京す。栄一東京接待委員総代の一人として之を新橋駅に迎ふ。 |
第25巻 p.479-p.485 【DK250030k】 |
| 7月4日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日東京在留のアメリカ人、同国独立第百三回記念夜会を上野精養軒に開き来朝中のグラント将軍夫妻を招請す。栄一招待せられて出席す。 |
第25巻 p.485-p.486 【DK250031k】 |
| 7月8日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日東京府民主催グラント将軍歓迎夜会、虎の門工部大学校に開かる。栄一東京接待委員長として斡旋す。 |
第25巻 p.486-p.494 【DK250032k】 |
| 7月14日 | 【05.保険／東京海上保険株式会社（東京海上火災保険株式会社）】 是日会社創立証書及定款の許可を東京府知事に申請す。同月三十日許可せらる。依て東京海上保険会社と称し資本金六十万円を以て日本橋区南茅場町二十三番地に本社を置き、八月一日開業す。栄一岩崎弥太郎と共に相談役と為る。 |
第07巻 p.603-p.646 【DK070078k】 |
| 7月16日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日、東京府民主催グラント将軍歓迎観劇会を新富座に催す。栄一東京接待委員長として斡旋す。 |
第25巻 p.494-p.501 【DK250033k】 |
| 7月-- | 【14.製紙／抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】 是より先、製紙会社技師フランク・チースメン、トーマス・ボトムレー二人の任期満了を以て解雇し、日本人技師養成の為め是月社員大川平三郎を米国に派遣す。翌年十月大川帰朝し大に設備を改善し良品を出すに至る。 |
第11巻 p.47-p.59 【DK110009k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 8月1日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日、横浜居留外国人主催グラント将軍招待夜会横浜山手公園に開かる。栄一臨席す。 |
第25巻 p.501-p.502 【DK250034k】 |
| 8月2日 | 【39.保健団体及ビ医療施設／東京地方衛生会】 是年、東京府下にコレラ病発生し猖獗を極め、是日、中央衛生会の決議に依り、日本橋区蠣殻町二丁目七番地に東京地方衛生会、臨時開設さる。栄一、幹事に就任し、予防費を寄附したるほか尽力するところあり。同年十月十日当会は所期の目的を達し閉会す。 |
第24巻 p.414-p.422 【DK240049k】 |
| 8月5日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日栄一、グラント将軍を飛鳥山邸に請じて午餐会を催す。 |
第25巻 p.502-p.507 【DK250035k】 |
| 8月8日 | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 是日、本局の職制を定む。栄一局長となる。 |
第12巻 p.448-p.449 【DK120056k】 |
| 8月12日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 当会議所、十二年五月以降関税局の依頼により海関税取調の参考に供する目的を以て内外品の価格を調査す。調査完了せるを以て是日之を関税局長遠藤謹助に復申す。栄一会頭として之に与る。 |
第17巻 p.160-p.173 【DK170018k】 |
| 8月18日 | 【38.社会福祉施設／東京市養育院】 是より先、当院経費は地方税を以て支弁せらるることになり、七月事務章程を改正せしが、是日、従来当院事務長たりし栄一、改めて当院院長と称することとなれり。 |
第24巻 p.69-p.75 【DK240005k】 |
| 8月25日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是より先、アメリカ合衆国前大統領グラント将軍夫妻来朝し、栄一・福地源一郎・益田孝等当会議所会員中心となりて同将軍の歓迎を斡旋せしが、是日東京府民総代として上野公園に明治天皇の臨幸を仰ぎ同将軍夫妻を招請す。 |
第17巻 p.173 【DK170019k】 |
| 8月25日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日、東京府民は上野公園に明治天皇の臨幸を仰ぎ、又グラント将軍夫妻を招請す。栄一御臨幸委員総代として斡旋す。 |
第25巻 p.507-p.537 【DK250036k】 |
| 8月26日 | 【48.外賓接待（一）／アメリカ前大統領グラント将軍夫妻歓迎】 是日栄一、横浜駐在アメリカ総領事トーマス・ヴァン・ビューラン(Thomas B. Van Buren)主催の夜会に臨む。グラント将軍も臨席す。 |
第25巻 p.537-p.538 【DK250037k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 9月7日 | 【02.銀行団体／択善会】 王子別邸に於て秋季宴会開かる。十二月十五日木挽町商法会議所に於て冬季宴会開かる。 |
第05巻 p.627 【DK050136k】 |
| 9月11日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是より先、本年二月横浜外国人商法会議所より当会議所に対し本邦訴訟法並に身代限規則の改正に就き助力を求め来る。爾来当会議所、右を審議し来りしが、是日控訴期間を短縮し保証制を設け、且つ身代限規則を改正せん事を内務卿伊藤博文・大蔵卿大隈重信に建議す。栄一之に与る。 |
第17巻 p.173-p.188 【DK170020k】 |
| 9月15日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 曩に政府より諮問せられたる条約改正に関し、是日当会議所、建言書を外務卿井上馨・大蔵卿大隈重信に上呈す。栄一会頭として之に与る。 |
第17巻 p.188-p.208 【DK170021k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 10月10日 | 【38.社会福祉施設／東京市養育院】 当院の所在地上野護国院敷地は博物館建設用地となれるを以て、是日当院、神田区和泉町一番地に移転す。栄一引続き当院運営に尽力す。 |
第24巻 p.75-p.90 【DK240006k】 |
| 10月13日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、栄一海上保険会社役員益田克徳を衆に紹介し、同氏をして同社創立の主旨を陳述せしむ。是日栄一海上保険を拡充し自他の営業を安全ならしむることの緊要なるを述べ、衆亦之に賛同す。 |
第05巻 p.627-p.630 【DK050137k】 |
| 10月13日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、栄一全国銀行の機務を講究するの方法を開設すべき旨の議案を発し、衆議に付す。衆皆原案に賛同す。よつて数次の議を経て照会文案を決定し全国諸銀行に送付して其回答を求む。是日栄一東京経済雑誌第十一号以降に全国銀行実際報告を掲載せる旨を報告す。 |
第05巻 p.630-p.637 【DK050138k】 |
| 10月13日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、栄一手形割引の商工に必要なることを述べて割引手形不渡の際に於ける処分法設置のことを議す。衆の賛同を得たるにより第一国立銀行に於て修正原案を作り各行の論議に付す。是日栄一原案を上読し衆議に付す。衆異議なく之を可決す。 |
第05巻 p.637-p.640 【DK050139k】 |
| 10月13日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、栄一会同月積金の件に付発議す。衆議一致せるを以て後栄一幹事総代として屡々会計のことを報告す。而して本会以後は六ヶ月毎に会計表を作成し同盟諸行に頒付することとせり。 |
第05巻 p.640-p.642 【DK050140k】 |
| 10月24日 | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 府下十五区一般に係る共有財産処分につきては、自今十五区より選出せる府会議員の会議に附し議定せしむべき布達ありて、是日初めて東京十五区会議開かれ、明治十二年度東京瓦斯局収支予算につき議す。栄一出席し、十五区共有金及び瓦斯局の沿革を説明す。 |
第12巻 p.449-p.475 【DK120057k】 |
| 10月29日 | 【26.取引所／東京米商会所】 是日栄一、東京蛎殻町米商会所の催しにかかる全国米商会所懇親会に招待さる。 |
第14巻 p.27-p.28 【DK140003k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 11月17日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、大阪銀行会より来書あり、本会と親睦を結び且営業の事件を協議せんことを乞ふ。是日栄一右の書信を宣読し衆の意見を問ふ。衆皆同意を答ふ。よつて其の協議に係る小切手帳印税の件、振出手形取付時間の件を発議す。討議の後上申のことに決す。又第五十八銀行役員大三輪長兵衛をして大阪交換所の規則を報告せしむ。 |
第05巻 p.642-p.646 【DK050141k】 |
| 11月17日 | 【02.銀行団体／択善会】 三輪信次郎「銀行営業向ノ意見」と題する一篇を演説す。栄一衆を代表して謝詞を述ぶ。 |
第05巻 p.646-p.647 【DK050142k】 |
| 11月17日 | 【02.銀行団体／択善会】 原六郎銀行定期預り金に準備を置くの適当ならざる理由を述べ衆の意見を乞ふ。栄一之を是とし議案として衆議に付す。衆亦異議なきを以て後同盟連署して上申せしも允准せられず。 |
第05巻 p.648 【DK050143k】 |
| 11月17日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、大阪に於ける贋札事件を機とし、栄一銀行営業に関する事変ある時は本会より全国一般の銀行に通報すべきことを議す。衆の賛同を得たるにより第一国立銀行に於て臨時報告略程を立案し、是日衆議に付す。字句修正の後衆異議なく之を可決す。 |
第05巻 p.648-p.651 【DK050144k】 |
| 11月21日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日当会議所より日本橋魚市場の分離の不可なる所以を東京府知事楠本正隆に回答す。栄一会頭として之に与る。 |
第17巻 p.208-p.214 【DK170022k】 |
| 11月22日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日当会議所、議員平野富二の建案に基き、西洋形船舶船員試験課程を改正されたき旨内務卿伊藤博文に建議す。栄一会頭として之に与る。 |
第17巻 p.214-p.237 【DK170023k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| 12月1日 | 【01.銀行／第六十八国立銀行】 是より先、郡山第六十八国立銀行の創業に当り、栄一指導・援助する所あり。是日、同行栄一に礼状と物を贈る。 |
第05巻 p.325-p.326 【DK050071k】 |
| 12月5日 | 【26.取引所／東京米商会所】 是より先本年二月四日、米商会所仲買人に制限に関する大蔵省布達甲第十六号発令せられ、その実施方延期中なりしが、この頃遂に実施を見んとす。東京蛎殻町米商会所困惑して米倉一平をして大蔵省常平局長与倉守人に更に延期を懇請せしめしも成らず。栄一与倉に面会して重ねて内情を陳述せんとす。仍て是日与倉、栄一に書を致して延期実現の困難なるを示す。 |
第14巻 p.28-p.29 【DK140004k】 |
| 12月15日 | 【02.銀行団体／択善会】 是より先、栄一栃木第四十一銀行貸付金の抵当たる公債証書の所有者身代限りを受け、同行其貸金先取の権利を失ひたる事件を報道し、之に付き同盟連署上申のことを議す。衆異議なきを以て是日栄一右の建白文案を展読す。委員を選び修整の後上申す。 |
第05巻 p.651-p.653 【DK050145k】 |
| 12月17日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、定式集会に於て内国商業事務委員として本年度の金融景況を報道する筈なりしが、都合により之を「東京商法会議所要件録」第十号に掲載す。 |
第17巻 p.237-p.240 【DK170024k】 |
| 12月18日 | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 是より先、本局瓦斯製造設備増築につき傭技師ペレゲレンを欧洲に派遣し、ガゾゼン式瓦斯発生窯を購求築造中なりしが、同技師を解雇せるため築造模様替をなしてレトルト式発生窯に変更せんことを、是年二月二十四日栄一瓦斯局事務長として府庁に伺出で、同年十二月十五日に至り竣成す。同時に京橋迄の瓦斯管埋布も完了したるを以て、是日、落成祝賀夜会を催せり。爾後毎年当日を以て創業記念日となす。 |
第12巻 p.475-p.479 【DK120058k】 |
| 12月26日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会／東京商法会議所】 是日栄一、当会議所会頭として大蔵省関税局の諮問に応じ、海関税則改正に関する参考資料を提出す。 |
第17巻 p.240-p.284 【DK170025k】 |
| 12月-- | 【03.手形交換所／大阪交換所】 是より先、明治十一年六月栄一大阪の銀行業者に奨めたるに端を発し、大阪銀行業者の社交的協議会組織せられ、後に銀行苦楽部と称す。 是月同苦楽部内に「大阪交換所」を設立して、手形交換を開始す。蓋し本邦に於ける手形交換の嚆矢たり。栄一第一国立銀行大阪支店を通じてこれが設立に関与す。 |
第07巻 p.227-p.230 【DK070035k】 |
| 12月-- | 【23.瓦斯／東京府瓦斯局】 是月栄一、東京府より養育院並に瓦斯局事務勉励につき慰労として給与を受く。 |
第12巻 p.480 【DK120059k】 |
| 12月-- | 【61.一般教育関係／明治小学校】 当校は、もと村松小学校と称し、明治五年政府学制を発布するや、翌六年四月公立小学校の列に加へられ、同十年校舎を新築し、校名を改めて明治小学校と称す。栄一当校の資として金二百円を寄附す。是月、其功に依り銀盃一個を下賜せらる。 |
第27巻 p.5-p.7 【DK270002k】 |
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| １８７９年 （明治12） |
事 項 | 『伝記資料』 |
| -- | 【11.綿業／大阪紡績株式会社】 是より先、西南戦役後の輸入綿糸布の増大を慮り、これを阻止せんがためには大規模紡織工場の設立を急務なりとし、是年初め栄一大阪藤田伝三郎・松本重太郎等と謀り紡績会社設立を企画す。其資金は当時前田利嗣以下二十一華族の積立てたる京浜鉄道払下げ資金の残余を以てし、更に東京綿商薩摩治兵衛以下数人を発起人に加ふ。 |
第10巻 p.5-p.17 【DK100001k】 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。
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