渋沢栄一詳細年譜

明治41年(1908)〔 68歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 4月 第一回ブラジル移民出発/ 10月 戊申詔書発布
身 辺 : 1月1日 国府津、国府津館へ/ 6月27日 大磯、梅浦家別邸へ/ 7月12日 克己学寮関係者と鮎漁/ 8月11日 北海道、三本木、仙台へ/ 9月27日 血洗島へ/ 10月9日 外孫穂積重遠結婚/ 11月15日 静岡へ/ 克己学寮設置


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
1月1日 [旅行]
是日栄一、東京を発し国府津の国府津館に赴き、五日大磯の長生館に移り、十四日帰京す。
第29巻
p.520-p.523
【DK290186k】
1月26日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日栄一、東京株式取引所の新年宴会に出席す。
第13巻
p.689
【DK130068k】
1月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日栄一、東京商業会議所に於て開かれたる臨時会に出席し、緊縮財政の実行を求める旨の演説をなす。
第22巻
p.915-p.919
【DK220078k】
1月29日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第六十五回晩餐会開かる。栄一出席し一場の挨拶をなす。
第07巻
p.70-p.71
【DK070009k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
2月1日 [家庭生活/趣味/演劇]
是日栄一、明治座にて開催の駐独大使井上勝之助帰朝歓迎観劇会に出席し、発起人の一人として歓迎之辞を述べ、九代目市川団十郎の遺児翠扇・旭梅二女優の出演を演劇改良の一端として言及す。
第29巻
p.246-p.250
【DK290075k】
2月1日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/井上駐独大使歓迎会】
是より先、ドイツ駐箚特命全権大使井上勝之助帰国す。栄一、朝野紳士九十名と共に発起人となりて是日歓迎観劇会を明治座に開催し、会員総代として歓迎の辞を述ぶ。
第28巻
p.809-p.810
【DK280128k】
2月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所に於て貴衆両院議員中の銀行家及東京銀行集会所組合銀行、東京交換所組合銀行並銀行倶楽部会員中の有志者の連合懇親会開かる。栄一出席し、発起人を代表して一場の挨拶をなす。
第07巻
p.71-p.79
【DK070010k】
2月6日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会寄宿舎に埼玉県新旧両知事を招待して送迎の意を表す。
第27巻
p.139
【DK270050k】
2月10日 【69.軍事関係/深川区報公会】
是日栄一、深川区報公会にて建設せる深川区出身明治三十七・八年戦役戦死者忠魂碑除幕式に列す。
第28巻
p.523
【DK280087k】
2月11日 【61.一般教育関係/埼玉学友会】
是日栄一、当会の総会に臨み一場の演説をなす。
第27巻
p.63-p.64
【DK270021k】
2月14日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
当劇場の発企にかかり、演劇に関する意見を交換すべく設けられたる「劇談会」は是日並に五月四日・六月九日その会合を開く。栄一之に臨席す。
第27巻
p.421-p.422
【DK270116k】
2月20日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日当会社と従業員との協調を図る目的を以て設立せる同志会発会式に臨み、栄一出席して一場の祝詞を述ぶ。
第12巻
p.708
【DK120096k】
2月22日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是日栄一、東京商業会議所に於ける当社第二回株主総会に出席し、議長席に就き事務を処理す。
第27巻
p.422-p.425
【DK270117k】
2月-- 【22.化学工業/堺セルロイド株式会社】
是月、堺セルロイド株式会社設立計画せらる。栄一、飯田義一・岩原健三等と共に発起人たり。
第12巻
p.278-p.279
【DK120035k】
2月-- 【61.一般教育関係/皇典講究所・国学院大学】
是より先昨年十二月十一日、当校事業拡張並に寄附募集の議を公表し全国の賛同を求め、一方、栄一等五十七名に賛襄を嘱託す。栄一、是月顧問となり、事業拡張に尽力し、且つ金一千円を寄附す。
第27巻
p.170-p.176
【DK270070k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
3月5日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先、栄一等当会社の清算人として政府と折衝するところありしが、その請願許され、是日買収価格二千十二万三千八百円と改定せる旨通達あり。仍て三月二十六日臨時株主総会を開き買収公債交附手続等に関し報告す。尋いで六月三十日右価額の公債交附せられ、七月三十日株主総会を開き、清算勘定残余財産分配等に関し議す。清算事務の全く結了せるは四十五年四月二十日前後のことなり。
第16巻
p.509-p.515
【DK160080k】
3月20日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
栄一引続き当院運営に尽力し来りしが、是日、当院院資増殖会会長として、東京市長・助役・常設委員・各区長及び新に嘱托せる各区委員等を銀行集会所に招待して晩餐会を催し、席上演説をなす。次いで五月十三日、松平定信の忌日に際し、当院内にその遺物を奠して祀る。
第24巻
p.196-p.199
【DK240024k】
3月24日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/都筑馨六大使歓迎会】
是日栄一、帝国ホテルに於ける特命全権大使都筑馨六歓迎会に出席す。
第28巻
p.820-p.821
【DK280138k】
3月25日 【68.政治・行政/自治協会】
是日栄一、自治協会例会に出席し、演説す。
第28巻
p.402-p.403
【DK280046k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
4月3日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日、当社名誉社員阪谷芳郎の欧米旅行送別会を兼ねて当社第四十回春季総集会開かる。栄一之に出席し送別演説をなす。
第26巻
p.407-p.427
【DK260069k】
4月10日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ人ハイドを飛鳥山邸に招じて午餐を共にす。
第25巻
p.692-p.693
【DK250103k】
4月11日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、当校卒業証書授与式に臨み演説をなす。
第26巻
p.909-p.910
【DK260166k】
4月14日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会寄宿舎入舎生の宣誓式に臨み、一場の訓示をなす。
第27巻
p.139
【DK270051k】
4月15日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、阪谷芳郎欧米漫遊の途に就く。栄一横浜に見送る。同年十月二十四日帰朝、栄一新橋駅に出迎ふ。
第29巻
p.79-p.82
【DK290021k】
4月19日 【38.社会福祉施設/四恩瓜生会】
是より先明治四十年、当会は小石川区大塚坂下町百三十四番地に会堂を建設し、養育院内より移転す。是日、会堂開成式催され、栄一之に出席して一場の演説を為す。
第24巻
p.300-p.301
【DK240038k】
4月20日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、当校創立第七回記念式並に藤田伝三郎の寄贈せる「香雪化学館」の開館式、栄一の寄贈せる「晩香寮」の開寮式に臨み祝辞を述ぶ。
第26巻
p.910-p.912
【DK260167k】
4月26日 【53.儒教/孔子祭典会】
是日当会第二回祭典、湯島聖堂に行はる。栄一出席す。式後東京高等商業学校講堂に講演会開かれ、演説を為す。
第26巻
p.13-p.20
【DK260002k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
5月9日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の通常総会に出席し一場の演説をなす。
第27巻
p.140-p.144
【DK270052k】
5月10日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是より先、フランス人アンドレ・ゴアン、株式会社第一銀行に入りて銀行事務を視察す。同人近く帰国せんとするにより、是日栄一、飛鳥山邸に招じて送別午餐会を開く。
第25巻
p.693-p.694
【DK250104k】
5月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第六十六回晩餐会開かれ来賓として大蔵大臣松田正久等出席す。栄一一場の演説をなす。
第07巻
p.79-p.83
【DK070011k】
5月17日 【53.儒教/陽明学会】
是日陽明学の大家東沢潟の息敬治等、王陽明学会拡張の為め、本郷湯島麟祥院に有力者招待会を行ふ。栄一出席し演説す。同日推されて評議員と為り、又当会の指導経営を委任されて尽力す。
第26巻
p.23-p.27
【DK260004k】
5月19日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の理事会に出席す。
第27巻
p.144-p.145
【DK270053k】
5月28日 【59.実業教育/山口高等商業学校】
是日栄一、修学旅行の為め上京せる当校学生の為め東京高等商業学校に到り、一場の演説を為す。
第26巻
p.819-p.820
【DK260141k】
5月-- 【01.銀行/宮城屋貯蓄銀行】
是より先、株式会社宮城屋貯蓄銀行破綻す。是月栄一他の数氏と共に整理を托せられて之に当り、十二月に至りて完了す。
第05巻
p.368-p.384
【DK050083k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
6月4日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先、栄一被買収私設鉄道諸会社側よりの請を受け、買収価格の協定並に鉄道公債価格維持に関し、豊川良平・原六郎・園田孝吉・早川千吉郎等と共に斡旋尽力するところありしが、是日首相侯爵西園寺公望と会見し、右に関する政府の方針を質す。七月十四日内閣更迭し交渉少時中止す。
第09巻
p.630-p.649
【DK090061k】
6月5日 【24.電気/日英水力電気株式会社】
是より先三十九年二月、園田孝吉・伯爵副島道正等、英国ホワイト商会外二三の資本家より成るシンジケートと共に日英両国人共同にて日本に於て水力電気事業を起さんとし、調査の結果大井川を有望と認め其水利権を得。進んで右日英共同会社の水利権の譲渡を受け、更に発起人を加へて日英水力電気株式会社を創立せんとし、是日三井集会所に於て京浜実業家を招き会社設立協議会を開く。栄一、松方・井上両侯の勧誘により此席に列し、創立発起人となる。其後栄一明治四十二年六月に至る迄創立委員として其準備に参与し、尽力する所多かりしも、資金の調達、工事の引受方法等に問題起りて成立に到らず、解散せり。
第13巻
p.43-p.65
【DK130009k】
6月6日 【36.博覧会/日本大博覧会】
是日栄一、当博覧会評議員を仰付らる。
第23巻
p.631-p.644
【DK230063k】
6月7日 【30.諸商工業/帝国ヘット株式会社】
是日、日本橋倶楽部に於て帝国ヘツト株式会社の創立総会開催され、同社発起人の一人たりし栄一、総会の希望により相談役に就任す。翌四十二年六月辞任す。
第15巻
p.362-p.363
【DK150036k】
6月15日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、フランスの伯爵夫人ベアルンを案内して当院を参観せしむ。
第24巻
p.199
【DK240025k】
6月15日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、フランス伯爵夫人ベアルーンを飛鳥山邸に招じて午餐会を開く。宴終りて後、夫人を案内して東京市養育院及び日本女子大学校を参観せしむ。次いで同月二十一日夫人の招待に応じ横浜港に碇泊するその乗船ニルヴァナ号を訪ふ。
第25巻
p.694-p.696
【DK250105k】
6月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日栄一、東京商業会議所に於て開催せられたる臨時会に出席し、日清戦争以後是年に至る経済界を回顧し、為政者と実業界との意見の疎隔を疏通せしむべき旨を演説す。
第22巻
p.919-p.922
【DK220079k】
6月25日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第六十七回晩餐会開かれ、来賓として駐独全権大使井上勝之助等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第07巻
p.83-p.94
【DK070012k】
6月27日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の梅浦家別邸に赴き、三十日帰京す。
第29巻
p.523
【DK290187k】
6月27日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
近時発達せる郡部の瓦斯需要に伴ひ当会社大森・品川・渋谷方面に事業拡張のため、大森字東浜耕地を買収して新製造所を設置せんとす。是日同所地鎮祭を執行し、園遊会を催す。栄一出席して来賓に一場の挨拶をなす。同年十二月大森製造所新設工事落成せり。
第12巻
p.708-p.709
【DK120097k】
6月-- 【58.修養団体/興風会】
是月栄一、興風会顧問となる。
第26巻
p.500
【DK260079k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
7月7日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是日栄一、当校第十八回卒業証書授与式に臨み演説す。
第26巻
p.665-p.668
【DK260109k】
7月12日 [家庭生活/家庭教育/克己学寮]
是日栄一、克己学寮の監督者・温習教師・寮生及び親戚其他を招き、立川に至り、多摩川に於て鮎漁を催し、終つてその夜帝国ホテルに於て晩餐会を開く。
第29巻
p.179-p.181
【DK290053k】
7月24日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、日本銀行主催フランス人ウラール及びジュバール歓迎午餐会日本橋区新堀町同行倶楽部に開かれ、栄一臨席す。
第25巻
p.696
【DK250106k】
7月28日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、ニューヨーク・ヘラルド新聞記者アウルを兜町の事務所に引見し、日本の経済界の現状に就き談話す。
第25巻
p.696
【DK250107k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
8月11日 [旅行]
是日栄一、家族同伴東京を発し、北海道各地巡覧の上、帰途三本木・仙台に立寄り、九月六日帰京す。
第29巻
p.523-p.576
【DK290188k】
8月13日 【38.社会福祉施設/函館慈恵院】
是日栄一、北海道旅行の途次、函館慈恵院に至り、院内を参観し、収容児童に一場の訓諭を為す。
第24巻
p.319-p.320
【DK240041k】
8月14日 【03.手形交換所/全国手形交換所聯合会】
是より先、国債及租税納期に関する各地手形交換所聯合調査委員会に出席せしが、是日其決定に係る国債及租税納期に関する建議案を同会会長豊川良平より内閣総理大臣兼大蔵大臣侯爵桂太郎に提出す。
第07巻
p.507-p.516
【DK070066k】
8月-- [家庭生活/趣味/和歌]
是月栄一、北海道に旅行し、帰途仙台に立寄り松島に遊びて九月初旬帰京す。是間、和歌を詠ず。
第29巻
p.227-p.228
【DK290071k】
8月-- 【32.農・牧・林・水産業/十勝開墾株式会社】
明治三十六年の会社起業方法変更及び減資以来、漸く其実績挙り、明治四十年九月鉄道開通して初めて発展の基礎を得たり。是月二十三日より三日間栄一親しく農場を訪ひ、会社使用人及小作人を激励し小作人一同に金三百円、又当農場教育費に金二百円を寄附す。以来年を逐ひ当農場の事業着々発展するに至る。
第15巻
p.591-p.606
【DK150073k】
8月-- 【59.実業教育/東京市教育会附属実用夜学校】
是月、東京市及び東京市教育会の合議に依り、通訳・店員・事務員等の養成を目的として当校の開設せらるるや、栄一、嘱を受け名誉顧問と為る。
第26巻
p.820-p.823
【DK260142k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
9月2日 【32.農・牧・林・水産業/三本木渋沢農場】
是日栄一、北海道巡回の帰途、当農場を視察す。
第15巻
p.649-p.653
【DK150080k】
9月10日 【03.手形交換所/全国手形交換所聯合会】
是日栄一東京銀行集会所に開かれたる全国手形交換所臨時聯合懇親会に臨み、一場の演説を為す。
第07巻
p.516-p.519
【DK070067k】
9月11日 【61.一般教育関係/八基尋常高等小学校】
是日栄一、当校基本金として金二千五百円を寄附せしにより銀杯一組下賜せらる。
第27巻
p.43
【DK270014k】
9月14日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是日栄一、当校商科大学設置の件に関し、辻新次・松崎蔵之助と共に文部大臣及び同次官に面会して意見を陳述す。
第26巻
p.668
【DK260110k】
9月15日 【63.演芸及ビ美術/帝国女優養成所】
是より先、女優川上貞奴、女優養成所設立を企て、栄一・大倉喜八郎等に賛助を求む。帝国劇場株式会社は右事業経費を補助し、又同会社重役たる栄一・大倉喜八郎等はその賛助員となる。是日、帝国女優養成所開所式芝区新桜田町に開かれ、栄一之に出席し、一場の演説をなす。
第27巻
p.436-p.439
【DK270125k】
9月16日 【33.対外事業/東洋拓殖株式会社】
是より先、栄一、当会社設立につき尽力し来りしが、是年八月二十六日、東洋拓殖株式会社法公布せられ、是日、その設立委員を仰付けらる。次いで二十一日、大蔵大臣官邸に於て第一回設立委員会開かれ、栄一出席し、定款外一件の調査委員となり、更に同調査委員会に於て委員長に選ばる。
十二月二十八日、東京商業会議所に於て当会社創立総会開かる。栄一出席して、株主代表として謝辞を述ぶ。
第56巻
p.695-p.700
【DK560159k】
9月16日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是より先、当校にて大学拡張の一方法として、当校桜楓会に女子通信教育会を設け「女子大学講義」の発刊を計画し来りしが、是日其計画を発表せんとし、都下各新聞・雑誌関係者を当校に招き披露会を催す。栄一之に出席し演説す。
第26巻
p.912-p.915
【DK260168k】
9月20日 【61.一般教育関係/帝国教育会】
是日栄一、当会に於て開催せらるる故平田篤胤・佐藤信淵両翁偉蹟表彰講話会に臨み、一場の演説をなす。
第27巻
p.163-p.164
【DK270064k】
9月21日 【22.化学工業/肥料取締法問題】
是日栄一、来る十月一日より実施せらるべき改正肥料取締法に就き、重なる当業者を代表して大浦農相に陳情す。
第12巻
p.250-p.264
【DK120030k】
9月24日 【38.社会福祉施設/第一回感化救済事業講習会】
感化事業従事員養成の為め、九月一日より十月七日迄、内務省内に於て同省主催第一回感化救済事業講習会開催さる。是日栄一、之に出席して一場の演説を為す。
第24巻
p.405-p.413
【DK240048k】
9月25日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日栄一、園田孝吉・安田善次郎と共に当会会計監督として、之が会計に関して点検監査をなす。
第28巻
p.717-p.719
【DK280114k】
9月27日 [旅行]
是日栄一、東京を発し郷里血洗島に赴き、二十八日帰京す。
第29巻
p.576-p.586
【DK290189k】
9月27日 【55.神社/諏訪神社(埼玉県大里郡八基村血洗島)】
是日栄一、当社祭典に参列す。
第26巻
p.51
【DK260012k】
9月29日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日当会評議員会開かれ、併せて関係者・新聞記者等を招じて建築落成の奉献美術館を観覧に供す。栄一副会長として出席す。
第28巻
p.719-p.721
【DK280115k】
9月30日 【33.対外事業/日韓瓦斯株式会社(日韓瓦斯電気株式会社)】
是日当会社創立総会を開く。栄一取締役会長に選任せらる。
第16巻
p.629-p.635
【DK160105k】
9月-- 【01.銀行/帝国商業銀行】
是より先、株式会社帝国商業銀行の重役間に軋轢ありて、取締役総辞職し、新に男爵郷誠之助取締役会長となる。栄一この間に斡旋する所あり。是月同銀行相談役となる。同行の為めに尽力する所多し。
第05巻
p.390-p.403
【DK050085k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
10月2日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是日栄一、横浜銀行集会所に於て催されたる当校横浜支部例会に出席し、演説をなす。
第26巻
p.668-p.680
【DK260111k】
10月3日 【57.キリスト教団体/救世軍】
是日栄一、救世軍の労作館落成式に臨み演説す。
第26巻
p.86-p.88
【DK260023k】
10月5日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先、西園寺内閣倒れ桂内閣成立するや、栄一、豊川良平・原六郎・園田孝吉・早川千吉郎等と共に引続き鉄道公債問題に関し斡旋尽力し屡々桂首相とも会見せしが、是日桂首相を其官邸に訪ね、鉄道公債交付の内示を受く。尋で二十一日銀行集会所に於て被買収私設鉄道会社関係者に其旨を伝へ、二十六日其の同意を得て問題解決す。
第09巻
p.649-p.679
【DK090062k】
10月7日 【38.社会福祉施設/中央慈善協会】
内外慈善救済事業の統制を図り中央慈善協会設立され、栄一、会長に就任す。是日、麹町区飯田町五丁目国学院大学講堂に於て発会式を行ひ、栄一、之に出席して一場の演説を為す。
第24巻
p.321-p.337
【DK240042k】
10月7日 【45.国際団体及ビ親善事業/日露協会】
是日、当協会主催ロシア特命全権大使マレウヰチ(Senateur Nicolas Malewsky Malewitch)歓迎晩餐会、芝公園内紅葉館に開かれ栄一之に出席す。
第25巻
p.472-p.473
【DK250027k】
10月9日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、栄一外孫穂積重遠、児玉仲子結婚式を挙ぐ。栄一出席して祝詞を述ぶ。次いで同月二十五日、上野精養軒にて披露を行ふ。栄一出席して祝詞を述ぶ。
第29巻
p.93-p.95
【DK290029k】
10月10日 【14.製紙/木曾興業株式会社】
栄一、大川平三郎・大沢辰次郎等と共に木曽興業株式会社の設立を発起し、是日創立総会に於て座長となり重役を指名す。栄一推されて相談役となる。
第11巻
p.133-p.134
【DK110024k】
10月10日 【58.修養団体/実業家道徳会】
是日栄一、森村市左衛門と共に実業家道徳会を組織し、第一生命保険会社に於て第一回講談会を催す。
第26巻
p.500
【DK260080k】
10月10日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日、奉献美術館を宮内省へ引渡しの手続行はる。栄一当会副会長として列席す。
第28巻
p.721-p.723
【DK280116k】
10月10日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日、当会職員並に関係者に対する当会の褒賞行はれ、栄一は副会長として、評議員会の決議により、感謝状並に記念品を受く。
第28巻
p.723-p.729
【DK280117k】
10月12日 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人東京慈恵会】
是日、皇后陛下の行啓を仰ぎて当会総会を開く。栄一、御前に於て会計報告をなす。
第24巻
p.562-p.564
【DK240065k】
10月12日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の寄宿舎入舎生の宣誓式に臨み、畢て精神修養会に臨み寄宿舎要義に関し一場の訓示をなす。
第27巻
p.145
【DK270054k】
10月16日 【48.外賓接待(一)/アメリカ太平洋沿岸商業会議所代表委員歓迎】
是より先、東京・大阪・京都・横浜・神戸の各商業会議所はアメリカ太平洋沿岸諸都市の商業会議所代表者を招請し、是月十二日代表委員一行来着す。仍つて十四日、右五商業会議所は聯合主催して紅葉館に歓迎晩餐会を開き、翌十五日、横浜正金銀行はその歓迎晩餐会を開けり。栄一毎回出席したるも、是日個人として一行を飛鳥山邸に請じて午餐会を催し挨拶を述ぶ。次いで十九日男爵岩崎久弥主催歓迎会其の深川邸に催され、翌二十日浅野総一郎主催歓迎午餐会芝区田町の同邸に開かれ、栄一毎次出席す。更に十一月五日栄一同委員会長ドールマン(F. W. Dorman)を帝国ホテルに訪ひ、翌六日再び訪問す。
第25巻
p.615-p.629
【DK250050k】
10月17日 【61.一般教育関係/帝国教育会】
是日栄一、当会主催「松陰先生五十年記念大会」東京高等商業学校に於て挙行されしに臨む。
第27巻
p.164
【DK270065k】
10月20日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所同盟銀行有志は米国太平洋沿岸商業会議所代表委員一行を銀行倶楽部に招待して晩餐会を開催す。栄一出席し、主人側を代表して一場の挨拶をなす。
第07巻
p.94-p.113
【DK070013k】
10月20日 【48.外賓接待(一)/アメリカ太平洋沿岸商業会議所代表委員歓迎】
是日、東京銀行集会所同盟銀行有志は米国太平洋沿岸商業会議所代表委員一行を銀行倶楽部に招請して晩餐会を催す。栄一出席し、主人側を代表して演説す。
第25巻
p.629
【DK250051k】
10月22日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
木挽町歌舞伎座に於て東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部三団体連合主催による米国大西洋艦隊歓迎演芸会開かる。栄一主人側を代表して歓迎の辞を朗読す。
第07巻
p.113-p.120
【DK070014k】
10月22日 【48.外賓接待(一)/アメリカ大西洋艦隊歓迎】
是より先、アメリカ大西洋艦隊来航す。是日、東京銀行集会所・東京交換所・銀行倶楽部合同して其歓迎演芸会を歌舞伎座に開く。栄一、主催団体を代表して歓迎文を朗読す。此前後に亘り各所に催されたる歓迎会に出席し、又其準備に尽力す。
第25巻
p.608-p.614
【DK250049k】
10月30日 【58.修養団体/社団法人日本弘道会】
是日、四谷第二小学校に於て当会勅語捧読会挙行せられ、栄一、当会会長伯爵徳川達孝の懇請を容れ出席演説す。
第26巻
p.493-p.499
【DK260078k】
10月30日 【60.女子教育/財団法人東京女学館 付.女子教育奨励会】
是日栄一、当館創立二十年紀年祝典に参列し、祝辞を述ぶ。
第26巻
p.868-p.873
【DK260150k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
11月8日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日、当社名誉社員阪谷芳郎の欧米旅行帰朝歓迎を兼ねて当社第四十一回秋季総集会開かる。栄一之に出席し「青年ノ奮起ヲ望ム」と題して演説をなす。
第26巻
p.427-p.445
【DK260070k】
11月15日 [旅行]
是日栄一、東京を発し静岡に赴く。
第29巻
p.586-p.587
【DK290190k】
11月15日 【59.実業教育/静岡市立静岡商業学校】
是日栄一、静岡市教育会主催の講演会に臨みたるを機とし、当校に到り生徒に対し、一場の演説を為す。
第26巻
p.823-p.828
【DK260143k】
11月15日 【61.一般教育関係/静岡教育会】
是日栄一、静岡市物産陳列館に於て開催せられたる当会第九回講演会に臨み「維新前後ニ於ケル教育上ノ変遷」と題し一場の演説をなす。
第27巻
p.235-p.245
【DK270089k】
11月23日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/大島台湾総督府民政長官招待会】
是日栄一、帝国ホテルに於ける京浜実業家主催の台湾総督府民政長官大島久満次招待会に出席して挨拶を述ぶ。
第28巻
p.821
【DK280140k】
11月28日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、栄一外孫穂積光子、石黒忠篤に嫁す。栄一婚儀祝宴に出席して祝詞を述ぶ。
第29巻
p.95-p.96
【DK290030k】
11月30日 【61.一般教育関係/早稲田大学】
是より先前年十月、当大学第二次拡張計画発表せられ、是年初より基金募集に着手す。是日栄一、基金管理委員を依嘱せらる。
第27巻
p.99-p.106
【DK270030k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
12月1日 【63.演芸及ビ美術/株式会社高等演芸場】
数寄屋橋に当社の劇場新築され、有楽座と称す。是日開場式挙行せられ、栄一之に出席す。
第27巻
p.434-p.435
【DK270123k】
12月2日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/本野駐露大使送別会】
是日栄一、本野駐露大使送別会に出席す。
第28巻
p.822
【DK280139k】
12月3日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/日本電報通信社七周年記念祝典】
是日栄一、有楽座に於ける日本電報通信社七年記念会に臨みて、祝辞を述ぶ。
第28巻
p.822-p.823
【DK280142k】
12月9日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是より先、奉献美術館、表慶館と命名せらる。是日栄一、同館陳列品調査委員仰付けらる。
第28巻
p.729-p.731
【DK280118k】
12月12日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是より先、当劇場敷地は麹町区有楽町一丁目馬場先門外に決し、四十年秋より土工を開始す。是日同所に於て礎石式挙行せらる。栄一之に臨み、当劇場設立の趣旨及び経過を述ぶ。
第27巻
p.425-p.427
【DK270118k】
12月14日 [家庭生活/同族・親族/親族]
尾高次郎の長女綾子、永田甚之助に嫁す。同月二十日里開き披露宴あり。栄一出席して祝詞を述ぶ。
第29巻
p.96-p.97
【DK290031k】
12月22日 【22.化学工業/日本肥料協会】
肥料の改良発達を図り且つ諸般の調査をなす目的を以て日本肥料協会の設立を計画し、是日東京銀行集会所に於て協議会を開催す。栄一委員長となる。
第12巻
p.248-p.249
【DK120029k】
12月27日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、フランスの実業家アルベール・カーンを案内して当院を参観せしむ。
第24巻
p.199
【DK240026k】
12月27日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、フランス実業家アルベール・カーンに日本女子大学校及び東京市養育院を参観せしめ、後、飛鳥山邸に招じて午餐会を催す。此前後に亘り各所に催されたるカーン歓迎会に出席す。
第25巻
p.696-p.698
【DK250108k】
12月27日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、フランス実業家アルベール・カーン(Albert Kahn)を案内して当校を参観せしむ。
第26巻
p.915
【DK260169k】
12月-- 【46.日米親善事業/在米日本人会】
是より先本年二月、サンフランシスコに在米日本人会設立せられ、参事員渡辺金三を派遣して、日本の諸団体と聯絡を執らしむ。栄一同会の挙を賛し、金一千円を寄附す。九日渡辺帰米の途に就く。
第25巻
p.477-p.478
【DK250029k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1908年
(明治41)
事 項 『伝記資料』
-- [家庭生活/家庭教育/克己学寮]
是年栄一、三男武之助・四男正雄・五男秀雄の学習のため、青山南町六丁目に寄宿舎を設け、克己学寮と命名し、横山徳次郎を監督者とし、遠藤柳作・篠原三千郎・芦田均・帰山教生を学友とす。
第29巻
p.176-p.179
【DK290052k】
-- [家庭生活/健康]
渋沢栄一日記及び八十島親徳日録に記載せられたる、栄一是年に於ける健康に関する事項。
第29巻
p.168-p.173
【DK290050k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。