社会の主なできごと : 5月 台湾出兵/ 12月 京橋・金杉橋間の瓦斯灯点火 |
身 辺 : 1月7日 母ゑい他界 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例)
▼ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
1月7日 | [家庭生活/同族・親族/同族] 是日、栄一母ゑい逝く。法諡して梅光院盛冬妙室大姉と曰ふ。同十六年十一月七日に至り、先妣渋沢氏招魂碑を谷中墓地に建つ。 |
第29巻 p.8-p.12 【DK290002k】 |
1月21日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 是日、同行株主総会に栄一頭取に代りて議事を司宰し、六年下半季の営業状態を報告し、更に資本金を弐百五拾万円に増資するの儀議決せられ、二月廿二日公許せらる。 |
第04巻 p.62-p.67 【DK040007k】 |
1月-- | 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】 是より先六年五月、栄一官を辞して実業界に入り、是月抄紙会社の社務を委任せらる。尋いで三月景締社を買収して抄紙分社となし、印刷業を兼営して洋紙の需要を興すを努め、又機械技師フランク・チースメン、製紙技師トーマス・ボトムレーを雇入れ、更に七月谷敬三を聘して支配人となす。 |
第11巻 p.13-p.24 【DK110003k】 |
1月-- | 【32.農・牧・林・水産業/柳林農社】 栄一、渋沢喜作・古河市兵衛・福田彦四郎等と共に柳林農社を興し、栃木県芳賀郡柳林村の地を開墾して養蚕・製茶の事業を行ふ。八年一月、小野組閉店によつて古河市兵衛脱社す。 |
第15巻 p.471-p.480 【DK150060k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
2月23日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 栄一種田誠一をして米国に派遣し、銀行業務を修学せしむることとし是日同行と種田との間に締約を結ぶ。 |
第04巻 p.67-p.73 【DK040008k】 |
2月-- | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 同行、在外公使館領事館の為替事務引受の事を外務大蔵の二省に出願し、海外発展を画す。政府之を許可せず。蓋し大蔵省に於て銀行指導の任に当りし英人アレクサンダー・アーレン・シヤンド Alexander Allen [Allan] Shand の反対ありしが為めなり。 |
第04巻 p.73-p.77 【DK040009k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
4月-- | 【29.貿易/小野組糸方】 小野組糸方に於て仏国リヨンに支店を設け、生糸の直輸出を試みんとし、生糸外国送荷取扱略則を頒布、渋沢喜作これが任に当らんとす。蓋し栄一前年来の指導に出づ。然れども事行はれずして止む。 |
第14巻 p.459-p.463 【DK140053k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
7月23日 | 【25.土木・築港・土地会社・其他/横浜高島町埋立】 是より先、高島嘉右衛門横浜神奈川間の海面を埋立つ。是日、栄一書を大蔵卿大隈重信に贈り、政府にて其費用の幾分を補ひ且つ埋立地を免税せんことを勧む。 |
第13巻 p.67-p.69 【DK130012k】 |
7月-- | 【29.貿易/蚕種紙買入所】 是より先、欧洲に蚕病流行し、蚕種を本邦に求めし結果、連年本邦蚕種生産の増加を来せしが、是年三月、春蚕製造凡積申立によれば、製種未曾有の巨額に昇らんとする形勢あり。政府、内務省達乙第二十三号を発し、之が抑制を計り、尋いで六月、太政官布告第六十号を発し、蚕種紙免許印紙の国内用並に海外輸出用の区別を撤廃する等、その海外輸出を増大せしむるにより生産過剰に伴ふ国内従業者の危機を未然に防がんとする所あり。然もなほ施策を要するあり。よつて栄一この頃陸奥宗光・原善三郎等と諮り、内務卿大久保利通・勧業権頭河瀬秀治・大蔵卿大隈重信・租税頭松方正義等をして県令会議又は蚕種大総代会議を開かしめんことを努む。 |
第14巻 p.501-p.507 【DK140057k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
8月4日 | 【29.貿易/蚕種紙買入所】 栄一、抄紙会社横浜分社陽其二に蚕種規則書弐千部の印刷を註文す。 |
第14巻 p.507-p.508 【DK140058k】 |
8月31日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 金貨価格の騰貴により同行の紙幣流通高は著減するに至る。是を以て同行、是日国債寮に出願し、新紙幣四拾万円の借入を請ひ、九月四日許可せらる。栄一総監役として之に与る。 |
第04巻 p.77-p.79 【DK040010k】 |
8月-- | 【29.貿易/蚕種紙買入所】 栄一この頃蚕種貿易に関し外務大丞塩田三郎・内務大丞河瀬秀治等と折衝す。 |
第14巻 p.508 【DK140059k】 |
8月-- | 【29.貿易/小野組糸方】 栄一、小野組糸方改革の議に参画す。或はこの頃より監査役たることを委嘱せられしか。 |
第14巻 p.463-p.465 【DK140054k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
9月12日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 政府に於て上海に新貨並に円銀交換所設立の議あり。是日、同行、大蔵省の命に依り行員松田源五郎、陽其二を上海に派遣し、上海・香港辺に於ける墨銀、貿易銀並に新貨、円銀等の流通景況を調査せしむ。栄一之に与り、自ら上海交換所条例を草按し其衝に当らんとす。後、政府の議変じ同所設立は実行を見るに至らざりき。 |
第04巻 p.79-p.82 【DK040011k】 |
9月-- | 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】 抄紙会社工場を東京府北豊島郡王子村に設くるに決す。 |
第11巻 p.24-p.30 【DK110004k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
10月7日 | 【29.貿易/蚕種紙買入所】 是より先、全国の蚕種横浜に殺到し、価格暴落、形勢重大なるものあり。即ち古河市兵衛・原善三郎・小野善三郎・上原四郎左衛門・金子平兵衛・鈴木保兵衛等発起、横浜売込問屋、諸国蚕種製造方総代及び荷主商人等と集議、是日、勧業頭河瀬秀治に出願して、翌々九日より蚕種紙買入所を弁天通四丁目横町元伊豆蔵店に設け、買入蚕種紙は上物を外国輸出に向け、他は焼棄する計画を立て以て蚕種貿易の挽回に努む。 この事たる栄一の先見企画する処にして、主として渋沢喜作・原善三郎・勧業頭河瀬秀治等の協力によるものなるが、外交関係を顧慮せるか、陽には専ら商估の事とし、両渋沢も亦陰に事に従へり。 |
第14巻 p.508-p.513 【DK140060k】 |
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1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
11月2日 | 【29.貿易/蚕種製造組合条例並ニ蚕種製造組合会議局】 有力蚕種商人等、横浜港滞在中の地方蚕種製造業者一同の依頼を受け、勧業寮に出願、次年度蚕種製造高制限設定方乃至各府県蚕種製造業者代表会議制度の確立方を要望す。 是より先、全国の蚕種横浜に殺到し、価格暴落、収拾すべからざるものあり。栄一等、これを救済し、兼ねて爾後の教誡に資せんとして蚕種の買入焼却を行ひしも、なほ次年度も惨状反覆の惧なしとせず。同港滞在中の地方蚕種製造業者これを憂へ、製造高制限設定により混乱を未然に防がんとし、栄一の配慮を悃願す。栄一、原善三郎等と協力、業者を統合して請願に及ばしめしが如ぐ、その願書も栄一の起草にかかる。 |
第14巻 p.546-p.548 【DK140062k】 |
11月15日 | 【29.貿易/蚕種製造組合条例並ニ蚕種製造組合会議局】 原善三郎及び蚕種製造方総代等、栄一の起草せる願書を内務省(勧業寮か)に提出す。蓋し曩に同省勧業寮に出願せる事項の追請なるか。然も事の遅々たるを以て、栄一爾後も屡々原等の依頼を受け、小野組倒産の渦中にありしも、之が進捗につき尽力す。 |
第14巻 p.548-p.550 【DK140063k】 |
11月20日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 是より先、政府、府県為替手続上の改正を行ふ。小野組動揺して閉店し、是日為替方赦免の儀を大蔵省に出願す。政府之を許可す。是に於て各府県公納金其他の取扱を同行に移す。小野組の閉店に際し栄一事態の収拾に奔走す。 |
第04巻 p.83-p.132 【DK040012k】 |
11月-- | 【23.瓦斯/東京会議所瓦斯掛】 是月栄一、東京会議所共有金取締に推薦され、尋いで八年十二月二十七日会頭並に行務科頭取に選ばる。是より先、同会議所は東京市内の瓦斯灯建設に従事す。栄一之に与る。 |
第12巻 p.280-p.312 【DK120036k】 |
11月-- | 【38.社会福祉施設/東京市養育院】 是より先、明治五年十月十四日、東京府庁はロシア皇子の来朝に備へ、府下の乞丐を駆集め、その処置を東京営繕会議所に諮る。蓋し東京営繕会議所は旧幕時代に於ける市民共有金の管理に当り、旧町会所の担当せる市街の営繕と市民の賑恤救済事業等を継承せるに由る。仍つて東京営繕会議所は翌十五日、右窮民を本郷加州邸内に仮収容し、更に同月十九日浅草溜に移す。なほ東京営繕会議所は同月、東京会議所と改称せしも、引続き此収容所を主管し、明治六年二月四日、浅草溜より上野護国院に収容者を移し、爾来養育院と称す。 是月栄一、東京会議所共有金取締に嘱託され、同時に当院事務を掌理す。 |
第24巻 p.5-p.30 【DK240001k】 |
11月-- | 【68.政治・行政/東京会議所】 明治五年五月、江戸町会所廃止せられしが、蓄積金の猶存するに依り同年八月、大蔵大輔井上馨・東京府知事大久保一翁、府内の豪商に托して東京営繕会議所を設立し、橋梁修繕・溝渠浚方・道路水道修繕・窮民救済の事を行はしむ。同年東京会議所と改称し、会議規則を草定して会議を興すと共に修路・養育院・墓地・瓦斯灯等の経営を行ふ。是月栄一、会議所共有金取締に推され、八年四月委員となる。 |
第27巻 p.596-p.654 【DK270151k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
12月2日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 十一月二十九日、同行、小野組古河市兵衛への貸付金抵当品の儀に付紙幣頭得能良介に願書を呈出す。是日、抵当品の内秋田県下鉱山は同行に於て管理すべき旨達せらる。 |
第04巻 p.132-p.139 【DK040013k】 |
12月18日 | 【23.瓦斯/東京会議所瓦斯掛】 是日、予て建設中なりし京橋金杉橋間の瓦斯灯八十五基初めて点火さる。栄一東京会議所会頭として之に与る。 |
第12巻 p.312-p.341 【DK120037k】 |
12月23日 | 【29.貿易/蚕種紙買入所】 是より先、蚕種紙買入所は十月九日より十一月二十日まで、蚕種紙四十四万八千四百十三枚を買上げ、良質紙五千二百四十九枚を除き、他を悉く、焼棄す。而してこれに要せし費用八万五千五百四十五円余は、実質上政府之を負担せり。是日栄一、勧業頭河瀬秀治に書翰を送り、遮般の蚕種貿易挽回方法の実行成績につき、資料を添付してその結末を報告す。 |
第14巻 p.513-p.545 【DK140061k】 |
12月31日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 小野組閉店を機として三井組は第一国立銀行を其支配下に置かんとし十二月二十日三井組三野村利左衛門同行の改組を栄一に提案す。栄一之に反対し寧ろ同行をして三井組の支配より脱せしめんとし、是日其組織を改革せんことを紙幣頭得能良介に具陳し、翌八年一月十一日の株主集会に於て之を株主一同に諮る。同年六月二十七日紙幣頭より組織改正の方案を開申すべき旨達せらる。 |
第04巻 p.139-p.152 【DK040014k】 |
12月-- | 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】 抄紙会社資金を増して二十五万円と為す。 |
第11巻 p.30-p.32 【DK110005k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1874年 (明治7) |
事 項 | 『伝記資料』 |
-- | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 是年同行、預金制度の改善、荷為替取扱規則の制定、コルレスポンデンスの開始等、営業上諸般の改善を計る。 |
第04巻 p.153-p.156 【DK040015k】 |
-- | 【29.貿易/先収会社】 是より先六年五月、栄一、井上馨・益田孝と共に退官せる後、井上・益田は同年十二月先収会社を設立せるが、その前後栄一、同社のため融資其他寄与する所ありしものの如し。明治九年七月三井物産会社創立後も亦同じ。 |
第14巻 p.465-p.471 【DK140055k】 |
-- | 【30.諸商工業/渋沢商店】 是年、渋沢喜作東京深川に廻米問屋を、横浜に生糸売込問屋を創始す。渋沢商店是れなり。栄一、喜作との関係により以後援助頗る努む。 |
第15巻 p.179-p.201 【DK150015k】 |
-- | 【32.農・牧・林・水産業/聯成社(岡部山林)】 郷里の親戚故旧聯成社を結びて茶園を栽培す。栄一出資して之を助く。然れども経営意の如くならず数年の後解散す。栄一その土地を引受けて松苗を植う。面積十三町歩、岡部山林これなり。 |
第15巻 p.481-p.488 【DK150061k】 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。