ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)

第18号(2009年5月7日発行)

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☆      □■□ ビジネス・アーカイブズ通信 □■□

☆      No.18 (2009年5月7日発行)

☆   発行:財団法人渋沢栄一記念財団 実業史研究情報センター

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この通信では海外(主として英語圏)のビジネス・アーカイブズに関する情報をお届けします。

今号は文献情報1件、行事情報1件です。

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◆ 目次 ◆

[掲載事項の凡例]

[お願い]

■文献情報:ビジネス・アーカイブズ ウェブサイト 7
  □英国BTアーカイブズ(続き)
 
■行事情報:カナダ・アーキビスト協会(ACA)年次大会 5月14-17日 カルガリ
  □大会テーマ「権利、責任、信頼:アーカイブズと公的なことがら」

[略称一覧]

☆★ 編集部より:次号予告 ★☆
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[掲載事項の凡例]
・タイトル、発表者、発表者所属等には一部(英語圏以外の人名など)を除き、編集部による日本語訳を付します。
・日本語で読みやすいものになるように、はじめに日本語訳を、続いて原文を記します。
・人名等の固有名詞の日本語表記は便宜的なものですので、検索等を行う場合はかならず原文を用いてください。
・BTアーカイブズのポリシーは原文をもとに翻訳しましたが、一部省略や意訳した部分もあります。
・ACA大会のプログラム・セッション情報ではセッション名、セッション名原題、種別、日時、発表者(司会者、コメンテータ、モデレータ、以下同)、発表者原文、発表者所属、発表者所属原文、概要 を掲載しております。種別は主催者発表によるものです。種別の定義は大会案内文書に掲載されておりません。

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[お願い]
・受信時にリンク先を示すURLが途中で改行されてしまう場合があります。お手数ですがコピー&ペーストで一行にしたものをブラウザのアドレス・バーに挿入し、リンク先をご覧ください。

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■文献情報:ビジネス・アーカイブズ ウェブサイト 7

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□英国BTアーカイブズ(続き)
BT Archives

前号に引き続き、英国の大手電気通信事業会社BT社のグループ・アーカイブズのご紹介を続けます。今号では同アーカイブズのポリシーをみてみましょう。
http://www.btplc.com/Thegroup/BTsHistory/BTgrouparchives/OurHeritagePolicy/BTA_policies_2006_10.pdf

アーカイブズ・ポリシーは「収集ポリシー(acquisition policy)」「保存ポリシー(preservation policy)」「アクセス・ポリシー(access policy)」の三つの部分から成っています。

■収集ポリシー■

<全般的な目標>
収集ならびに永久保存の対象は、ブリティッシュ・テレコミュニケーション社、ならびにその前身会社と英国内外における子会社の発展と業務を記録する資料で、年代的にはThe Electric Telegraph Companyが創業された1846年から、BTが民営化された1984年8月6日までのものです。

また1984年の民営化以後BT内部で作成された記録の一部も選別されて、BTアーカイブズの保存対象であり続けています。

通常はBTと系譜上関連のない同業他社や、BTが会員として加盟する組織の資料は収集対象ではありません。

BTアーカイブズは他の資料保存機関との資料収集上の競合を避けます。

記録はBTの各部署から直接移管される場合もありますし、BTの記録管理部門を通じて移管される場合もあります。公文書法によって公的記録(Public Records)と定義された記録は、国立公文書館との間で合意された手続きに従って評価・移管されます。

<フォーマット>
BTアーカイブズに提供される資料は、そのフォーマットやメディアではなく、アーカイブズ的な情報価値(archival information value)によって検討されます。受け入れにはフォーマットを問いません。フォーマットに関する唯一の条件は、わたしたちの「管理責務(duty of care)」にあります。すなわち次のものは受け入れることができません。
・記録の保存、ドキュメンテーション、保管、アクセスを適切に提供する専門的知識・技能が存在しない場合。
・受け入れによってコレクション全体にリスクをもたらす可能性のある不安定な資料。

<寄託について>
資料受け入れは社内移管、寄贈、購入、例外的な状況によってのみ貸借によります。

外部からの記録の受け入れは寄付または購入に限ります。例外的な状況によってのみ貸借による受け入れもあります。

外部の個人・団体が記録を処分できない場合、あるいはその記録がBTにとって非常に重要なものである場合、ケース・バイ・ケースで英国アーキビスト協会(SoA)、英国アーカイブズ評議会(NCA)、ビジネス・アーカイブズ・カウンシル(BAC)によって承認された「寄託条件のための指針」に沿って長期貸借が検討されます。

すべての寄託は貸し手とBTアーカイブズの間での書面での合意により、一定の定められた期間に限ります。更新する場合も書面によります。

すべての受け入れは事前の合意によります。BTアーカイブズは、資料提供者がだれであれ、事前の合意なしの移管を拒否する権利を持ちます。

すべての寄付と寄託は、当事者双方が適切に署名した贈与証書形式か貸借契約の書面によって確認されます。

BTアーカイブズが受け入れたすべての資料は正式にコレクションの一部となります。すべての収集物の完全な記録を保持します。

BTアーカイブズに正式に受け入れられた資料の処分には強く反対します。

■保存ポリシー■

<保管>
BTアーカイブズによって維持される保管施設は、英国規格学会(British Standards Institute)による「アーカイブズ文書の保管と展示のための英国標準の提言BS5454(British Standard recommendations for storage and exhibition of archival documents BS5454)に適合し、1958年公文書法セクション4にある「公文書のための公式保管庫」(official deposit for public records)として、大法官(Lord Chancellor)と英国国立公文書館による要件を満たしてきました。

アーカイブズ資料は、その寿命を最大限に延ばすために専門的なベストプラクティスとBS5454に則った中性紙か不活性包装を用いて保管されます。

BTアーカイブズは電子記録を英国規格学会の「デジタル処理と情報保管における利用のためのメディアの保管、運搬、保守」(Storage, transportation and maintenance of media for use in digital processing and information storage)と英国国立公文書館の「時を超えて電子情報を維持するための包括的要件」(The generic requirements for sustaining electronic information over time)に適うよう保管することを目指しています。

電子記録はその長期的保存を最大限長期化するためにある媒体から他の媒体へ変換されるかもしれません。

大災害の際の記録復旧のための災害計画(Disaster Plan)を完備しています。

<取り扱い上の注意>
BTアーカイブズ所蔵のヘリテッジ・コレクションを扱うための、すべての特殊状況や手当てに関しては、適宜目録記録または収蔵品データベースに記載します。

<閲覧室にて>
外部のリサーチャーによるアーカイブズ・コレクションに含まれる資料に関する相談は、BTアーカイブズが維持する専用の閲覧室にて行われます。

リサーチャーはつねに監督されます。BTアーカイブズのスタッフはリサーチャーの求めるアーカイブズ文書の検索を手助けするように配置されています。

アーカイブズ・コレクションの処理作業と負担を軽減するために、リサーチャーに対してサポート、助言等が与えられます。

オリジナル資料の損傷を削減するために、可能な限りマイクロフィルムなど代理的な文書(surrogates of the documents)が利用されます。

取り扱いによって、あるいは展示によって資料に損害を与えるリスクがある場合、BTアーカイブズのスタッフはアーカイブズ資料へのアクセスを差し控えることもあります。

<コンサベーション>
BTアーカイブズは補修の必要のある資料を特定し、相応しい資格を持つ専門家によるコンサベーション作業を実施するために、定期的なコンサベーション・プログラムを実行しています。

<貸出>
外部者もしくは外部組織へのアーカイブズ資料の貸し出し申請は書面によらねばなりません。そして貸出先はBTアーカイブズが定めたセキュリティ、環境管理等に関する貸出条件を満たすことを示す必要があります。

■アクセス・ポリシー■

BTアーカイブズはBTの戦略、展望、全社的な業務を支援するために、電気通信の最初期の時代から最近の情報までを含む、歴史情報を提供します。

BTアーカイブズは専用の閲覧室でアーカイブズ・コレクションを用いた研究を行う外部者を歓迎します。この施設を通じて、BTアーカイブズは1958年の公文書法における公的記録へのアクセスのための法的責務に対処します。

BTアーカイブズは存在するかもしれない資料の特定を含む単純な問い合わせに応じますが、外部者に代わって調査を行うことはしません。

すべてのリサーチャーは訪問者記録(Visitor Record)用紙に記入して、閲覧室に掲示されている閲覧室ガイダンスに従うよう求められます。

BTアーカイブズは電気通信史の理解と解釈を増進するための情報を提供し、コネクテッド・アース(本通信17号http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20090417.html参照)に協力するパートナー組織の仕事をサポートします。

BTアーカイブズは英国アーカイブズ評議会公共サービス品質グループ(National Council on Archives Public Services Quality Group)による「アーカイブズへのアクセスのための標準」の原理を、とりわけ所蔵資料に含まれる公的記録のために支持します。

BTアーカイブズが所蔵するアーカイブズ資料は一般的にはファイル完結の30年後に一般公開します。BTアーカイブズ所蔵のファイル完結後30年未満の公的記録も2000年情報自由法(Freedom of Information Act 2000)によりアクセス可能です。ただし情報自由法の例外規定に当てはまる場合を除きます。

公的記録でない文書(すなわち1984年のBT民営化後に作成されたもの)とファイル完結後30年未満の文書(もともとパブリック・ドメイン(誰でもアクセスできる)向けに作成されたものでない場合)へのアクセスも、許可されます。そのようなアクセスは、書面によって正式な申請が行われ、BT社セクレタリーによる承認を受けた後に与えられます。

アーカイブズ資料は通常は目録作成作業が完了するまでは外部リサーチャーには非公開です。

アーカイブズ資料の目録は、アーカイブズの専門的な標準を十分に考慮して作成されます。この場合の標準とは国際文書館評議会(ICA)の「国際標準記録史料記述一般原則第2版」(General international standard archival description, second edition: ISAD (G))、「団体、人、家のための国際標準記録史料典拠レコード」(International standard archival authority record for corporate bodies, persons and families: ISAAR (CPF))、そして英国アーカイブズ評議会(National Council on Archives)による「人名、地名、会社名の構成規則」(Rules for the construction of personal, place and corporate names)です。

BTアーカイブズの紹介とコレクション概要はオンラインで参照できます。
http://www.bt.com/archives

BT所蔵資料と会社の歴史・発展をより広く知ってもらうための一連の活動や文献が公になっています。

BTアーカイブズは顧客からの意見を歓迎します。そして顧客満足調査への記入を奨励しています。

■標準類■

<収集>
◆タイトル日本語訳:寄託条件のための指針
原タイトル:Guiding principles for terms of deposit
その他書誌事項:英国アーキビスト協会(SoA)、英国アーカイブズ評議会(NCA)、ビジネス・アーカイブズ・カウンシル(BAC)によって承認された。1997年。

<保存>
◆タイトル日本語訳:アーカイブズ文書の保管と展示のための英国標準の提言BS5454
原タイトル:British Standard recommendations for storage and exhibition of archival documents BS5454
その他書誌事項:英国規格学会(British Standards Institute), 2000年。

◆タイトル日本語訳:記録保存庫のための標準
原タイトル:Standard for record repositories
その他書誌事項:英国国立公文書館(The National Archives), 2004年。

◆タイトル日本語訳:デジタル処理と情報保管における利用のためのメディアの保管、運搬、保守
原タイトル:Storage, transportation and maintenance of media for use in digital processing and information storage
その他書誌事項:英国規格学会(British Standards Institute)BS4783。

◆タイトル日本語訳:時を超えて電子情報を維持するための包括的要件
原タイトル:The generic requirements for sustaining electronic information over time
その他書誌事項:英国国立公文書館(The National Archives), 2003年。

<アクセス>
◆タイトル日本語訳:アーカイブズへのアクセスのための標準、バージョン2、第7版(決定版)
原タイトル:Standard for access fo archives, version 2, 7th edition (final)
その他書誌事項:英国アーカイブズ評議会公共サービス品質グループ(National Council on Archives Public Services Quality Group)、2003年9月。

◆タイトル日本語訳:国際標準記録史料記述一般原則第2版
原タイトル:General international standard archival description, ISAD (G), second edition
その他書誌事項:国際文書館評議会(International Council on Archives)、1999年。

◆タイトル日本語訳:人名、地名、会社名の構成規則
原タイトル:Rules for the construction of personal, place and corporate names
その他書誌事項:英国アーカイブズ評議会(National Council on Archives)、1997年。

◆タイトル日本語訳:団体、人、家のための国際標準記録史料典拠レコード
原タイトル:International standard archival authority record for corporate bodies, persons and families, ISAAR (CPF)
その他書誌事項:国際文書館評議会(International Council on Archives)、1996年。

[関連ページ]

BTグループ・アーカイブズ
http://www.btplc.com/Thegroup/BTsHistory/BTgrouparchives/index.htm

BTグループ・ウェブサイト
http://www.bt.com/

BTジャパン・ウェブサイト
http://www.btj.co.jp/

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■行事情報:カナダ・アーキビスト協会(ACA)年次大会 5月14-17日 
       カルガリ(カナダ)
 
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□大会テーマ「権利、責任、信頼:アーカイブズと公共的な問題」
Rights, Responsibilities, Trust: Archives and Public Affairs

http://www.archivists.ca/conference/

ACAの今年の大会はカナダ・アルバータ州のカルガリで開催されます。関連プログラムは5月12日から開始されます。12日と13日は有料のワークショップやバス・ツアーによる見学会、14日は各種会議(委員会や部会)が開催され、発表を中心とするプログラムは15~17日の3日間が当てられています。本通信ではワークショップ、見学会、発表関係のセッション情報をご紹介します。

今大会のテーマは「権利、責任、信頼:アーカイブズと公共的な問題」。このテーマの背後にあるのは、過去20数年にわたってカナダ国内で大きな問題となってきた先住民寄宿学校問題です。これは19世紀以降先住民のヨーロッパ的な文化への同化のためにとられた政府の政策によって生み出された歴史問題といえます。カナダでは19世紀以来キリスト教的、ヨーロッパ的な文化に同化させるために、学齢期に達した先住民の子どもたちを親元から引き離し、寄宿学校に強制的に入学させました。多くの学校は教会が運営するもので、そこでは先住民の母語使用やキリスト教以外の信仰の実践が禁じられました。1980~90年代になり、先住民寄宿学校における性的虐待の告発などが公にされるようになり、この先住民寄宿学校制度が先住民の文化を否定するものであるという議論がなされるようになりました。この制度に関して政府の責任を明らかにし、被害を受けた先住民には補償を行うという、「和解」に関する様々な取り組みが行われてきました。1998年にはカナダ政府が「和解声明」(Statement of Reconciliation)を公表、2008年6月11日にはハーパー首相がカナダ政府を代表して先住民寄宿学校の元生徒に対して「謝罪声明」(Statement of Apology)を発表しています。

以上のようなカナダの文脈において、アーカイブズの果たすべき役割等が今大会で議論される予定です。

[セッション情報]

◆セッション名:フィルム(とビデオと録音)の恐怖を克服する(二日間)
原題:Conquering fear of film (and video and sound recordings, 2day)
種別:ワークショップ
日時:5月12日(火)、13日(水)9:00-16:00
概要:アルバータ州アーカイブズのマーリーナ・ワイマン(Marlena Wyman)とテリー・オライオダン(Terry O'Riodan)が講師。フィルム、ビデオ、録音コレクションの収集と管理、デジタル化の基本を学ぶ。定員10~25名。有料(220ドル+消費税)。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=106

◆セッション名:普及活動:解釈と倫理(一日)
原題:Outreach: interpretation and ethics (full day)
種別:ワークショップ
日時:5月12日(火)9:00-16:00
概要:ダンディー大学アーカイブズ学情報学センターのパトリシア・ウェイトリー(Patricia Whatley)とキャロライン・ブラウン(Caroline Brown)が講師。アウトリーチに関わる倫理的な問題を扱う。公的な解釈に関わる権力、政治的文化的に機微に触れることがらへの自覚の必要、コレクションの一体性を保護する必要、誤った解釈の潜在的可能性などを含む。定員10~25名。有料(125ドル+消費税)。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=107

◆セッション名:ブラックフット・クロッシング日帰りバス・ツアー
原題:Blackfoot Crossing full-day bus tour
種別:バス・ツアー
日時:5月13日(水)9:00-16:00
概要:先住民Siksika (Blackfoot) 特別保留地、ブラックフット・クロッシング博物館、関連する考古学的発掘現場等を見学するツアー。定員44名。昼食提供。55ドル。(同時間帯でゴルフの機会も有)
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=109
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=145

◆セッション名:開会基調講演
原題:Opening keynote address
種別:
日時:5月15日(水)9:00-10:00
発表者:J・R・ミラー博士
発表者原文:Dr. J. R. Miller
概要:ミラー博士はカナダの先住民問題に関する「シンウォクの洞察:先住民寄宿学校の歴史」("Shingwauk's vision: a history of Native Residential Schools")、「同意、協定、契約:カナダにおける先住民条約の形成」(Compact, Contract, Covenant: aboriginal treaty-making in Canada)など著書多数。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=82

◆セッション名:和解は可能か? アーカイブズと寄宿学校問題
原題:Is reconciliation possible? Archives and the Residential Schools issues
種別:ラウンドテーブル
日時:5月15日(水)10:30-12:00

発表者1:ダイアン・ハグランド
発表者原文1:Diane Haglund
発表者所属1:カナダ合同教会
発表者所属原文1:United Church of Canada

発表者2:ダイアン・ラムロー
発表者原文2:Diane Lamoureux
発表者所属2:オブレート会
発表者所属原文2:Missionary Oblates

発表者3:アンセア・セレス
発表者原文3:Anthea Seles
発表者所属3:バンクーバー大司教区
発表者所属原文3:Archdiocese of Vancouver

発表者4:メラニー・ウォレス
発表者原文4:Melanie Wallace
発表者所属4:聖公会ニューウェストミンスター主教区
発表者所属原文4:Anglican Diocese of New Westminster

発表者5:キャスリーン・マホーニー
発表者原文5:Kathleen Mahoney
発表者所属5:カルガリ大学
発表者所属原文5:University of Calgary

発表者6:ベーン・ハリス
発表者原文6:Verne Harris
発表者所属6:ネルソン・マンデラ・センター
発表者所属原文6:Nelson Mandela Centre

概要:このセッションでは「真実・和解委員会」(Truth and Reconciliation Commission)の仕事とそれがアーカイブズにどのような影響を及ぼすのか、また寄宿学校が先住民コミュニティに与え続けている影響について討議する。「真実・和解委員会」が収集している資料(口述資料と文書資料)の所在と概要を明らかにすることも意図している。

編集者注:「真実・和解委員会」とは過去の政府の悪政(内戦、独裁など)を明らかにし、当事者間に和解をもたらすことを目的とする組織。南アフリカ、エルサルバドル、東チモール、韓国、カナダ等に設置されてきた。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=79

◆セッション名:あなたは誰を信頼するのか?:職場と専門的職業のあいだの倫理的緊張を解く
原題:Who do you trust? : resolving ethical tensions between the workplace and the profession
種別:トラディショナル
日時:5月15日(水)10:30-12:00

発表者1:パトリシア・ウェイトリー
発表者原文1:Patricia Whatley
発表者所属1:ダンディー大学
発表者所属原文1:University of Dundee

発表者2:キャロライン・ブラウン
発表者原文2:Caroline Brown
発表者所属2:ダンディー大学
発表者所属原文2:University of Dundee

概要:アーキビストはまず第一に雇用者に対して責任を負うのか、それとも社会的なより大きなニーズに対してなのか?アーキビストは相反する可能性がある、この二つの責務の間でどうバランスをとることができるか?
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=83

◆セッション名:ここもだんだん暑くなっていますか?環境記録を保存する
原題:Is it getting hot in here? Preserving the environmental record
種別:トラディショナル/パネル
日時:5月15日(水)10:30-12:00

発表者1:リア・サンダー
発表者原文1:Leah Sander
発表者所属1:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文1:LAC

発表者2:ヘザー・トムキンス
発表者原文2:Heather Tompkins
発表者所属2:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文2:LAC

発表者3:リザ・パイパー
発表者原文3:Liza Piper
発表者所属3:アルバータ大学
発表者所属原文3:University of Alberta

発表者4:クリス・ストリーフカーク
発表者原文4:Chris Streefkerk
発表者所属4:アルシーフスクール
発表者所属原文4:Archiefschool

概要:環境記録保存におけるアーカイブズの役割について探究。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=84

◆セッション名:先住民寄宿学校の和解と政府アーカイブズ
原題:The indian residential schools settlement and government archives
種別:パネル
日時:5月15日(水)13:30-15:00

発表者1:エリン・スリアク
発表者原文1:Erin Suliak
発表者所属1:ノースウエスト準州アーカイブズ
発表者所属原文1:NWT Archives

発表者2:ピーター・ハーディング
発表者原文2:Peter Harding
発表者所属2:ノースウエスト準州アーカイブズ
発表者所属原文2:NWT Archives

発表者3:カレン・アシュベリー
発表者原文3:Karen Ashbury
発表者所属3:ノースウエスト準州アーカイブズ
発表者所属原文3:NWT Archives

発表者4:ジェイソン・ベネット
発表者原文4:Jason Bennet
発表者所属4:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文4:LAC

概要:「証拠の守り手」(guardians of evidence)とみられている政府アーカイブズはいかにして寄宿学校問題被害者の必要性に応えつつあるのかを討議する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=85

◆セッション名:アーカイブズと公共政策
原題:Archives and public policy: sexuality, gender, personal life
種別:トラディショナル
日時:5月15日(水)13:30-15:00

発表者1:ライル・ディック
発表者原文1:Lyle Dick
発表者所属1:パークス・カナダ
発表者所属原文1:Parks Canada

発表者2:ジーン・バーマン
発表者原文2:Jean Barman
発表者所属2:ブリティッシュコロンビア大学
発表者所属原文2:University of British Columbia

発表者3:エリザベス・ジェイムソン
発表者原文3:Elizabeth Jameson
発表者所属3:カルガリ大学
発表者所属原文3:University of Calgary

概要:私生活とセクシュアリティ理解におけるアーカイブズの役割、さらに人権・市民社会・公共政策とアーカイブズの関係についての発表。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=86

◆セッション名:記憶を共有する:人権問題と「真実・和解委員会」記録へのアクセス
原題:Sharing memories: human rights issues and access to the records of Truth and Reconciliation Commissions
種別:パネル
日時:5月15日(金)15:30-17:00

発表者1:エリザベス・ナンネリ
発表者原文1:Elizabeth Nannelli
発表者所属1:西サモア国立公文書館
発表者所属原文1:National Archives of Western Samoa

発表者2:ブルース・モンゴメリ
発表者原文2:Bruce Montgomery
発表者所属2:コロラド大学
発表者所属原文2:University of Colorado

発表者3:プロスコビア・スバード
発表者原文3:Proscovia Svard
発表者所属3:北欧アフリカ研究所
発表者所属原文3:Nordic Afirica Institute

概要:このセッションでは「真実・和解委員会」によって記録された人権侵害に関する「記憶」を取り巻く問題を扱う。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=87

◆セッション名:海から海へ、そしてまた海へ:ブリティッシュコロンビア、ケベック、ニューファンドランド&ラブラドルはいかにして変化に取り組んできたか。
原題:From sea to sea to sea: how British Columbia, Quebec, and Newfoundland and Labrador have addressed change
種別:パネル
日時:5月15日(金)15:30-17:00

発表者1:ゲイリー・ミッチェル
発表者原文1:Gary Mitchell
発表者所属1:ブリティッシュコロンビア・アーカイブズ
発表者所属原文1:British Columbia Archives

発表者2:キャロル・クテュール
発表者原文2:Carol Couture
発表者所属2:ケベック州図書館公文書館
発表者所属原文2:Bibliotheque et archives nationales du Quebec

発表者3:グレッグ・ウォルシュ
発表者原文3:Greg Walsh
発表者所属3:ニューファンドランド・ラブラドル州アーカイブズ
発表者所属原文3:Provincial Archives of Newfoundland and Labrador

概要:アーカイブズの組織と管理でそれぞれ異なるビジネス・モデルを採用している3つの州アーカイブズからの報告。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=88

◆セッション名:信用して、私アーキビストだから:アカウンタビリティとアーカイブズ・ドキュメンテーション
原題:Trust me, I'm an archivist: accountability and archival documentation
種別:トラディショナル
日時:5月15日(金)15:30-17:00

発表者1:ヘザー・マクニール
発表者原文1:Heather MacNeil
発表者所属1:トロント大学
発表者所属原文1:University of Toronto

発表者2:キャサリン・ベイリー
発表者原文2:Catherine Bailey
発表者所属2:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文2:LAC

発表者3:ジェニファー・ミーハン
発表者原文3:Jennifer Meehan
発表者所属3:エール大学
発表者所属原文3:Yale University

概要:アーカイブズ資料とアーカイブズ的整理(評価選別から編成、記述まで)について正確、透明、信頼しうるドキュメンテーションを行うアーキビストの責務を探究する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=89

◆セッション名:真実と結果:国立公文書館の変わりゆく役割
原題:Truth and consequences: the changing role of National Archives
日時:5月16日(土)9:00-10:00

発表者1:グレアム・ドミニー
発表者原文1:Greham Dominy
発表者所属1:南アフリカ国立公文書館
発表者所属原文1:National Archives of South Africa

発表者2:セーラ・テイク
発表者原文2:Sarah Tyacke
発表者所属2:国際記録管理トラスト
発表者所属原文2:International Records Management Trust

概要:諸外国における国立公文書館の役割、機能、成果に関する法律的、政策的枠組みの変化がもたらすもの(意図したもの、あるいは予期せぬものを含む)を探究する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=90

◆セッション名:カナダの記憶へのアクセスを向上させる:ブリティッシュコロンビア州アーカイブズ・ユニオン・リスト(BCAUL)/国際文書館評議会-記憶へのアクセス(ICA-AtoM)プロジェクト
原題:Improving access to Canada's memory: the BCAUL/ICA-AtoM Project
種別:パネル
日時:5月16日(土)10:30-12:00

発表者1:ララ・ウィルソン
発表者原文1:Lara Wilson
発表者所属1:ブリティッシュコロンビア・アーカイブズ協会/ビクトリア大学
発表者所属原文1:AABC/University of Victoria

発表者2:イアン・フォーサイス
発表者原文2:Ian Forsyth
発表者所属2:カナダ・コミュニケーション協会/サイモン・フレーザー大学
発表者所属原文2:CCA/Simon Fraser University

発表者3:ピーター・バン・ガーデレン
発表者原文3:Peter van Garderen
発表者所属3:アーティファクチュアル・システムズ社
発表者所属原文3:Artefactual Systems

発表者4:ジェーン・モリソン
発表者原文4:Jane Morrison
発表者所属4:ビクトリア大学
発表者所属原文4:University of Victoria

概要:ブリティッシュコロンビア・アーカイブズ協会によるアーカイブズ・ユニオン・リスト(BCAUL)/国際文書館評議会-記憶へのアクセス(ICA-AtoM)パイロット・プロジェクトの進捗状況とアーカイブズ・カナダ(ArchivesCanada.ca)ポータルにもたらす意味を討議する。

編集者注:ICA-AtoMはウェブ・ベースのアーカイブズ記述ソフトウェアで国際文書館評議会(ICA)標準に準拠している。AtoMはAccess to Memory(記憶へのアクセス)の略語。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=91

◆セッション名:オーストラリアにおける和解、補償、そしてレコードキーピング:過去からの実践と将来への教訓
原題:Reconciliation, reparation and recordkeeping in Australia: practice from the past, lessons for the future
種別:パネル
日時:5月16日(土)10:30-12:00

発表者1:ジョアンナ・サッスーン
発表者原文1:Joanna Sassoon
発表者所属1:ウェスタンオーストラリア州公文書館
発表者所属原文1:State Records Office of Western Australia

発表者2:マーガレット・レイド
発表者原文2:Margaret Reid
発表者所属2:クイーンズランド・コミュニティ局
発表者所属原文2:Queensland Department of Communities

発表者3:クリスティン・イーツ
発表者原文3:Christine Yeats
発表者所属3:ニューサウスウェールズ州記録局
発表者所属原文3:State Records New South Wales

概要:このセッションではオーストラリアにおける補償計画の政策形成と実施にレコードキーピングがどのような影響を与えたのか、またそこからレコードキーパーは何を学んだかを問う。オーストラリアにおける先住民への補償計画に関して議論される予定である。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=92

◆セッション名:内々に語るならば:アクセスとプライバシー法制のアーカイブズに対する影響
原題:Confidentially speaking: the effect of access and privacy legislation on archives
種別:トラディショナル
日時:5月16日(土)10:30-12:00

発表者1:エリザベス・シェパード
発表者原文1:Elizabeth Shepherd
発表者所属1:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
発表者所属原文1:University College London

発表者2:ディアドュリ・ブライデン
発表者原文2:Deirdre Bryden
発表者所属2:クイーンズ大学
発表者所属原文2:Queen's University

発表者3:アンセア・セレス
発表者原文3:Anthea Seles
発表者所属3:ローマ・カトリック・バンクーバー大司教区
発表者所属原文3:Roman Catholic Archdiocese of Vancouver

コメンテータ:ダニエル・ジャーマン
コメンテータ原文:Daniel German
コメンテータ所属:カナダ国立図書館公文書館
コメンテータ所属原文:LAC

概要:カナダとイギリスにおける政府、大学、教会でのアクセスとプライバシー法の施行に関するセッション。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=93

◆セッション名:描き写すことなのか、裏切りなのか:アーカイブズとデジタル化
原題:Portrayal or betrayal: archives and digitization
種別:トラディショナル
日時:5月16日(土)14:00-15:30

発表者1:ジョン・ランド
発表者原文1:John Lund
発表者所属1:レッドディア市と地域アーカイブズ
発表者所属原文1:Red Deer and District Archives

発表者2:マーク・バクナー
発表者原文2:Mark Vajcner
発表者所属2:リジャイナ大学アーカイブズ
発表者所属原文2:University of Regina Archives

概要:アーカイブズのデジタル資源は証拠として今日的な期待に適うものであるか。オンラインでアクセスを提供する場合、アーキビストは資料の管理人であるのみならず、プレゼンテーションの設計者でもある。コンテキストと自己検閲に関連して、アーキビストの責務は何かを語る。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=94

◆セッション名:相反する忠誠?カナダ政府の記録と国民の信頼
原題:Confilicting loyalties? Canadian government records & the public trust
種別:トラディショナル
日時:5月16日(土)14:00-15:30

発表者1:ティナ・ロイド
発表者原文1:Tina Lloyd
発表者所属1:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文1:LAC

発表者2:ケリー・バッジリー
発表者原文2:Kerry Badgley
発表者所属2:カナダ食品検査庁
発表者所属原文2:Canadian Food Inspection Agency

発表者3:ショーン・ダーシー
発表者原文3:Sean Darcy
発表者所属3:カナダ連邦政府先住民北方問題担当省
発表者所属原文3:Indian and Northern Affairs Canada

概要:アーキビストは市民社会における多くの利害関係者(ステークホルダー)からの財政的、政治的、社会的、法律的圧力に対してどのように応えてきたか。重要かつコストのかかる問題によりよい解決法はあるのか。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=96

◆セッション名:よい仕事に資金を提供する/よい資金提供はうまく機能する
原題:Funding good works/ good funding works
種別:集中討議
日時:5月16日(土)14:00-15:30

発表者1:シェリー・スウィーニー
発表者原文1:Shelley Sweeney
発表者所属1:マニトバ大学
発表者所属原文1:University of Manitoba

発表者2:ショーン・べリガン
発表者原文2:Sean Berrigan
発表者所属2:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文2:LAC

発表者3:ロビン・キアステッド
発表者原文3:Robin Keirstead
発表者所属3:カナダ・コミュニケーション協会/ウェスタンオンタリオ大学
発表者所属原文3:CCA/ University of Western Ontario

発表者4:フレッド・ファレル
発表者原文4:Fred Farrell
発表者所属4:カナダ・コミュニケーション協会/ニューブランズウィック州ア
ーカイブズ
発表者所属原文4:CCA/ Provincial Archives of New Brunswick

概要:カナダでのアーカイブズへの財政的支援の歴史をたどり、現在の資金調達環境を検討する。そして資金提供団体の期待に対するアーキビストの反応を評価する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=97

◆セッション名:全体会議:信頼を作り、プロセスを管理し、実績を査定する
原題:Plenary: Engendering trust, managing processes and measuring performance
日時:5月17日(日)9:00-10:00

発表者:シーマス・ロス博士
発表者原文:Dr. Seamus Ross
発表者所属:トロント大学
発表者所属原文:University of Toronto

司会者:トム・ネスミス
司会者原文:Tom Nesmith
司会者所属:マニトバ大学
司会者所属原文:University of Manitoba

概要:デジタル化とデジタル資料の扱いに関するプロセスの管理、業績の評価、そしてくもりのない透明な報告を通じ、国民の間に信頼を形成することは可能か。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=98

◆セッション名:歴史的な秩序の再構成:アイデンティティと市民社会
原題:Historical reordering: identity and civil society
種別:トラディショナル
日時:5月17日(日)10:30-12:00

発表者1:マルセル・バリオ
発表者原文1:Marcel Barriault
発表者所属1:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文1:LAC

発表者2:レイモンド・フログナー
発表者原文2:Raymond Frogner
発表者所属2:アルバータ大学
発表者所属原文2:University of Alberta

発表者3:デイラ・プライス
発表者原文3:Dara Price
発表者所属3:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文3:LAC

概要:記録、あるいは記録の欠如は、すでに特徴ある文化を持つ社会に対し、新たな政策や市民的組織を強要するためいかに用いられてきたのかを討議する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=100

◆セッション名:私にMySpaceを返して:21世紀におけるアクセスとプライバシー
原題:Give me back MySpace: access and privacy in the 21st century
種別:パネル
日時:5月17日(日)10:30-12:00

発表者1:ジム・バラント
発表者原文1:Jim Burant
発表者所属1:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文1:LAC

発表者2:エリザベス・デンハム
発表者原文2:Elizabeth Denham
発表者所属2:カナダ連邦政府プライバシー委員会
発表者所属原文2:Office of the Privacy Commissioner

概要:個々人がソーシャル・ネットワーキング・サイトでプライバシー情報をおおっぴらにしていたとしても、プライバシー問題においてはアーカイブズはより大きな責任を負っている。このことが将来の研究にとって持つ意味を検討する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=101

◆セッション名:上に進む:普及活動とアドボカシー(権利擁護)の取り組みを通じて持続的な支援を積み上げる
原題:Movin' on up: building sustained support through outreach & advocacy initiatives
種別:パネル
日時:5月17日(日)10:30-12:00

発表者1:マイケル・グーリー
発表者原文1:Michael Gourlie
発表者所属1:アルバータ・アーカイブズ協会
発表者所属原文1:Archives Society of Alberta

発表者2:クリスタ・ブラッドリー
発表者原文2:Christa Bradley
発表者所属2:リジャイナ大学
発表者所属原文2:University of Regina

発表者3:レズリー・ラッタ=ガスリー
発表者原文3:Leslie Latta-Guthrie
発表者所属3:アルバータ州アーカイブズ
発表者所属原文3:Provincial Archives of Alberta

概要:アーカイブズに必要な財政的、政治的、社会的支援を確保するための普及活動とアドボカシーの取り組みは、どうすれば最もよくなしうるか。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=102

◆セッション名:スポットライトの中のアーカイブズ:記録と公共的な論争
原題:Archives in the spotlight: records and public controversies
種別:トラディショナル
日時:5月17日(日)13:00-14:30

発表者1:ダイアナ・ムーア
発表者原文1:Diana Moore
発表者所属1:ニューブランズウィック州アーカイブズ
発表者所属原文1:Provincial Archives of NB

発表者2:ジュリア・ヘンドリー
発表者原文2:Julia Hendry
発表者所属2:イリノイ大学シカゴ校
発表者所属原文2:University of Illinois at Chicago

発表者3:シンシア・ケント
発表者原文3:Cynthia Kent
発表者所属3:カナダ血液サービス
発表者所属原文3:Canadian Blood Service

コメンテータ:ランド・ジマーソン
コメンテータ原文:Rand Jimerson
コメンテータ所属:ウェスタンワシントン大学
コメンテータ所属原文:Western Washington University

概要:本セッションは社会的に論争となっている問題でのアーカイブズ利用と関連する挑戦、そしてチャンスに光をあてる。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=81

◆セッション名:世界に通じている?公的領域で私たちの声を上げる
原題:At home in the world? Raising our voice in the public sphere
種別:トラディショナル
日時:5月17日(日)13:00-14:30

発表者1:バーン・ハリス
発表者原文1:Vern Harris
発表者所属1:ネルソン・マンデラ・センター
発表者所属原文1:Nelson Mandela Centre

発表者2:ガブリエル・ニシグチ
発表者原文2:Gabrielle Nishiguchi
発表者所属2:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文2:LAC

発表者3:ダーモッド・トレイビス
発表者原文3:Dermod Travis
発表者所属3:カナダ・チベット委員会
発表者所属原文3:Canada-Tibet Committee

発表者4:テリー・クック
発表者原文4:Terry Cook
発表者所属4:マニトバ大学
発表者所属原文4:University of Manitoba

概要:社会的な不正に直面したアーキビストはどのような行動を呼び起こすことができるか。アーキビストの役割は何か。このセッションでは目下の問題を取り上げて、集団的ロビー活動における成功と失敗を検討する。
http://www.usask.ca/archives/aca2009/index.php?ID=103

◆セッション名:信頼問題を超えて:アーキビストが電子記録の挑戦を議論する
原題:More than a matter of trust: archivists debate the challenge of electronic records
種別:集中討議
日時:5月17日(日)13:00-14:30

発表者1:グレッグ・バック
発表者原文1:Greg Bak
発表者所属1:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文1:LAC

発表者2:ブライアン・ビーベン
発表者原文2:Brian Beaven
発表者所属2:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文2:LAC

発表者3:ビッキ・ルミュー
発表者原文3:Vicki Lemieux
発表者所属3:ブリティッシュコロンビア大学
発表者所属原文3:University of British Columbia

発表者4:エブリン・マクレラン
発表者原文4:Evelyn McLellan
発表者所属4:アーティファクテュアル・システムズ社
発表者所属原文4:Artefactual Systems

モデレータ:ジャン・リーベアズ
モデレータ原文:Jan Leibaers
モデレータ所属:ノーザンブリア大学
モデレータ所属原文:University of Northumbria

ジャッジ:バーバラ・クレイグ
ジャッジ原文:Barbara Craig
ジャッジ所属:トロント大学
ジャッジ所属原文:University of Toronto

概要:電子記録の長期保存に関してのディベート・セッション。「アーキビストは保存の必要がある電子記録を今現在持っている」という主張の正否をめぐって討論する。

◆セッション名:全体会議閉会:「あなたはこれを覚えておかなくては...」
原題:Closing plenary: "You must remember this..."
日時:5月17日(日)10:30-12:00

司会者:テリー・クック
司会者原文:Terry Cook
司会者所属:マニトバ大学
司会者所属原文:University of Manitoba

発表者:イアン・ウィルソン
発表者原文:Ian Wilson
発表者所属:カナダ国立図書館公文書館
発表者所属原文:LAC

概要:発表者はカナダ国立図書館公文書館長。現在、国際文書館評議会(ICA)会長でもある。今大会は、権利・責任・信頼に対する関心が増大する時代のなかで、記録とアーカイブズの役割が変化しつつある点にとりわけ焦点を当てている。ウィルソン館長は40年にわたる国内外での経験を振り返り、今年度の大会で提起された問題について語る。

[関連ページ]

カナダ連邦政府先住民北方問題省ホームページ
http://www.ainc-inac.gc.ca/index-eng.asp

カナダ連邦政府先住民北方問題省「先住民寄宿学校」問題解決部門のウェブページ
http://www.ainc-inac.gc.ca/ai/rqpi/index-eng.asp

ブラックフット・クロッシング歴史公園
http://www.blackfootcrossing.ca/index.html

ICAクアラルンプール大会「アジアの二つの真実委員会アーカイブズものがたり」セッション
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/sessions/tales-two-asia-truth-commission-archives

北欧アフリカ研究所
http://www.nai.uu.se/

アーティファクチュアル・システムズ社
http://artefactual.com/

ブリティッシュコロンビア・アーカイブズ協会によるブリティッシュコロンビア州アーカイブズ・ユニオン・リスト(BCAUL)
http://aabc.bc.ca/aabc/bcaul.html

ブリティッシュコロンビア州アーカイブズ・ユニオン・リスト(BCAUL)データベース
http://aabc.bc.ca/WWW.aabc.archbc/access

ICA/AtoMオープンソース・アーカイブズ記述ソフトウェア
http://www.ica-atom.org/

アーカイブズ・カナダ・ポータル
http://www.archivescanada.ca/

レッドディア市と地域アーカイブズ
http://www.city.red-deer.ab.ca/City+Government/City+Services+and+Departments/Archives/default.htm

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[略称一覧]
ACA: Association of Canadian Archivists(カナダ・アーキビスト協会)
ASA: Australian Society of Archivists(オーストラリア・アーキビスト協会)
BAC: Business Archives Council(ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
BACS: Business Archives Council in Scotland
DCC: Digital Curation Center(英国デジタル・キュレーション・センター)
(スコットランド・ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
ICA: International Council on Archives(国際文書館評議会)
LSE: London School of Economics and Political Science
(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)
MLA: Museums, Libraries and Archives Council
(英国博物館、図書館、アーカイブズ評議会)
NARA: National Archives and Records Administration
(米国国立公文書館記録管理庁)
RIKAR: Research Institute of Korean Archives and Records
(韓国国家記録研究院)
SAA: Society of American Archivists(米国アーキビスト協会)
SBL: Section for Business and Labour Archives
(企業労働アーカイブズ部会、ICA内の部会)
SoA: Society of Archivists(イギリス・アーキビスト協会)
TNA: The National Archives(英国国立公文書館)

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☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

今号では初めてカナダのアーキビスト協会(ACA)の年次大会を取り上げてみました。寄宿学校問題という、カナダの歴史問題が中心に据えられ、社会正義や人権、補償、信頼といった言葉がキーワードの大会です。本通信4号(2008年5月19日発行)http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20080519.htmlで取り上げたオーストラリアのアーキビスト協会の大会ではビジネス・アーカイブズ関係セッションをご紹介しましたが、ACAの今年の大会ではビジネス・アーカイブズや企業史料に直接かかわるセッションは皆無です(ただし「あなたは誰を信頼するのか?:職場と専門的職業のあいだの倫理的緊張を解く」といった倫理関係のテーマはビジネス・アーカイブズと密接にかかわっています)。これはカナダという国の地理的条件によるものなのでしょう。国境を接する米国のアーキビスト協会(SAA)が編纂する企業史料、ビジネス・アーカイブズのディレクトリのタイトルは「合衆国とカナダにおけるビジネス・アーカイブズ・ディレクトリ(Directory of Corporate Archives in the United States and Canada)」。カナダのビジネス・アーキビストの主要な活動場所はSAAのビジネス・アーカイブズ部会(Business Archives Section)と考えられます。

次号ではSAA年次大会情報他を予定しております。2009年5月下旬配信予定です。どうぞお楽しみに。

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◆◇◆バックナンバーもご活用ください◆◇◆

http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/index.html

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◆◇◆配信停止をご希望の方は次のメールアドレスまでご連絡ください◆◇◆

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◆◇◆〈渋沢栄一記念財団からのお知らせ〉◆◇◆

□「企業史料ディレクトリ」:企業アーカイブズと企業史料の所在・概要ガイド

2008年7月22日公開いたしました。日本を代表する企業を中心とした企業アーカイブズと史料保存・学術研究機関合わせて30企業・団体・機関の概要、所蔵資料に関する情報を掲載しております。ぜひご覧ください。
http://www.shibusawa.or.jp/center/dir/index.html

□実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」

「今日の栄一」「渡米実業団」「栄一情報」「栄一関連文献」「センターニュース」「今日の社史年表」「社史紹介(速報版)」「ビジネス・アーカイブズ通信(速報版)」「アーカイブズニュース」「図書館ニュース」をお届けしております。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/

「アーカイブズニュース」では政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」の動向やアーカイブズのデジタル化、資料の発見・公開に関わるニュースを随時ご紹介しております。

ブログ画面右側の「カテゴリー」にある「アーカイブズニュース」をクリックしてください。「アーカイブズニュース」として掲載した記事をまとめて一覧することができます。

・カテゴリーの紹介
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20080203

実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」はほぼ毎日更新しております。どうぞご利用ください。

□「渋沢栄一関連会社社名変遷図」

渋沢栄一がどのような会社に関わったか、それが今にどうつながっているのか、一目でわかるように業種別にまとめて変遷図にしました。現在50図掲載中です。社名索引もありますので、どうぞご覧ください。
http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/companyname/index.html

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ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信) No.18
2009年5月7日発行 (不定期発行)
【創刊日】2008年2月15日
【発行者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
【編集者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
      「ビジネス・アーカイブズ通信」編集部
【発行地】日本/東京都/北区
【E-Mail】
【サイト】http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/index.html

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Copyright (C)
財団法人渋沢栄一記念財団
2007- All Rights Reserved.

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