財団法人 渋沢栄一記念財団 : 実業史研究情報センター
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企業史料ディレクトリ

渋沢栄一「道徳経済合一説」の現代的実践

 現在、企業など私的な経営事業体の記録や史料(以下、「企業史料」とします)は、企業、大学などの研究機関、企業博物館などに、散在して保存されています。

 企業史料ディレクトリは、企業史料がどこにどれほどの規模で保存されているのかといった情報を集約して一覧化したものです。

 経営史研究には欠かせない企業史料は、企業のものであるとともに社会的にも貴重な遺産でもあります。企業の社会的責任が問われている昨今、史料を大切にすることで社会的責任の一端が果たせるのではないでしょうか。企業が記録や史料を適切に管理し、資料に基づき透明性を確保して説明責任を果たすことによって、経営的観点のみならず組織的観点や社会的役割から、企業活動を検証することが可能になると考えられます。

 渋沢栄一は「仁義道徳と生産利殖は元来共に進むべきもの」*1として道徳経済合一説を主張しました。この栄一の主張を栄一の孫である渋沢敬三の手法*2に依拠して現代的に実践しようとするところに、このプロジェクトの意義と目的があります。

*1 帝国発明協会における録音(1923年6月13日)「道徳経済合一説」草稿。『渋沢栄一伝記資料』第46巻、359頁。
*2 渋沢敬三の学問分野での仕事には、資料を整備することによって研究を支援するという方法論に、大きな特徴がありました。それが最も明瞭にあらわれているのが『渋沢栄一伝記資料』全58巻別巻10巻の編纂です。



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