渋沢栄一詳細年譜

明治42年(1909)〔 69歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 10月 伊藤博文暗殺される
身 辺 : 1月7日 三女愛子婚約/ 1月9日 大磯、長生館へ/ 2月1日 天皇陛下より御紋付御杯等御下賜/ 2月13日 名古屋へ/ 4月18日 尾高惇忠頌徳碑除幕式/ 5月14日 勝浦、小湊北条、船形へ/ 6月6日 関係会社・団体等の職任辞退を表明/ 6月30日 従三位/ 6月30日 自動車事故で負傷/ 8月19日 渡米実業団で米国へ(12月17日横浜帰着)


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
1月6日 【50.国際災害救助/イタリア震災救助義捐金募集】
是日栄一、外務大臣官邸に開かれたるイタリー震災救助義捐金募集のための午餐会に出席し、演説をなす。
第25巻
p.748-p.752
【DK250116k】
1月7日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、栄一三女愛子、明石照男と婚約の式を行ふ。
第29巻
p.82-p.83
【DK290022k】
1月9日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、二十五日帰京す。
第29巻
p.587-p.589
【DK290191k】
1月11日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
当会社は諸製糖会社合同以来経営困難に陥り、其内容に関し種々の風説あり、前年十一月瓜生震等を監査役と為して之を調査せしめたる結果、紊乱の状態明かとなり、社長酒匂常明以下各役員相前後して連袂辞職す。是日栄一亦酒匂を推薦したる責を引き相談役を辞す。
第11巻
p.305-p.312
【DK110047k】
1月12日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/本野駐露大使送別会】
是日栄一、帝国ホテルに於て開催されたるロシア駐箚特命全権大使本野一郎送別会に出席し、主催者を代表して送別の辞を述ぶ。
第28巻
p.822
【DK280141k】
1月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日銀行倶楽部第七十一回会員晩餐会兼井上準之助送別会坂本町同倶楽部に開かる。栄一出席して送別の辞をなす。
第07巻
p.120-p.123
【DK070015k】
1月15日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/井上準之助渡米送別会】
是日栄一、銀行倶楽部主催の井上準之助渡米送別会に臨みて、送別の辞を述ぶ。
第28巻
p.823
【DK280143k】
1月31日 【31.鉱業/茨城採炭株式会社】
茨城採炭株式会社専務取締役阿部吾市、書を栄一に呈し、当会社の基礎既に固く復た栄一を煩はすを須ゐざるを以て、其相談役を罷め以て労を少くせんことを請ふ。栄一之に従ふ。
第15巻
p.429-p.430
【DK150053k】
1月-- 【01.銀行/第七十七国立銀行(七十七銀行)】
第七十七国立銀行の設立に付指導して以来、同行のため尽力する所多かりしが、是月第七十七銀行相談役と為る。
第05巻
p.306-p.313
【DK050067k】
1月-- 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
監査役瓜生震、整理案を立てて第一銀行頭取たる栄一及び三井銀行常務取締役早川千吉郎、三菱合資会社銀行部長豊川良平に救済を請ふ。栄一等之を拒絶す。
第11巻
p.312-p.316
【DK110048k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
2月1日 [栄誉/恩賜・褒賞/恩賜]
栄一七十歳の高齢に達したるを以て是日、天皇陛下より御紋付御杯並に酒肴料を賜はる。
第29巻
p.252
【DK290077k】
2月6日 【08.陸運/東京鉄道株式会社】
是より先、東京鉄道株式会社乗車料金を引上げんとし四十一年十二月二十一日願書を警視庁及び東京府に提出せしが却下せられたるに因り、其責を負ふて牟田口社長以下重役連袂辞任す。是日栄一を首め大倉喜八郎・近藤廉平・福原有信・渡辺福三郎等其後任役員選定の依頼を受け大いに尽力す。栄一等、初め重役を選定したるに事態紛糾せるにより其任を辞したれども中野武営等の懇望に依り復任し、男爵千家尊福を社長に推薦し他の役員は同氏の処理に一任すべく決し、株主之に異議なく、三月二十九日に至り同社株主総会は役員を選出し問題落着せり。
第09巻
p.505-p.531
【DK090055k】
2月11日 【53.儒教/孔子教会】
是日栄一、孔子教会評議員に推薦せらる。
第26巻
p.32-p.33
【DK260006k】
2月11日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日、当社組織変更発表会開かれ、社則を改定して栄一の平素唱道する道徳経済合一主義に由り、商工業者の智徳を進め、人格を高尚にするを以て目的となす。栄一之に出席して主義綱領に関して意見を述ぶ。
第26巻
p.445-p.462
【DK260071k】
2月11日 【61.一般教育関係/埼玉学友会】
是日栄一、埼玉学生誘掖会寄宿舎に於ける当会の総会に臨み一場の演説をなす。
第27巻
p.64
【DK270022k】
2月11日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/憲法発布二十年紀念祝賀会】
是日、日比谷公園に憲法発布二十年記念の祝賀会開催せらる。東京市長尾崎行雄は発起人総代として、東京商業会議所会頭中野武営及び栄一と連名の祝文を朗読す。
第28巻
p.823-p.824
【DK280144k】
2月13日 [旅行]
是日栄一、東京を発し名古屋に赴き、十五日帰京す。
第29巻
p.589
【DK290192k】
2月14日 【67.新聞・雑誌・通信・放送/実業之世界】
是日栄一、野依秀一の懇請に応じ名古屋市に到り「実業之世界」読者大会に出席し、一場の演説をなす。次いで五月九日早稲田大隈邸に於て開催せられたる同雑誌改題一周年記念会に出席し演説をなす。
第27巻
p.542-p.549
【DK270143k】
2月25日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是日栄一、当社第四回株主総会に出席し、取締役会長として事務を処理す。
第27巻
p.427
【DK270119k】
2月-- 【56.寺院及ビ仏教団/比叡山延暦寺】
是月栄一、比叡山延暦寺の顧問となる。
第26巻
p.65
【DK260019k】

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1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
3月1日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是より先前月下旬、当校学生等文部大臣並に貴衆両院議長に商科大学問題に関する請願書を提出せんとして、校長松崎蔵之助に其進達を依頼す。校長其進達を拒否し学生五名を退学処分に附したるに因り、学生等校長排斥運動を起す。栄一事態を憂慮し、是日学生大会に臨み慰撫演説を試む。翌日学生等善後処置を栄一に任す。
第26巻
p.680-p.685
【DK260112k】
3月4日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、韓国特使閔丙〓・韓国統監伊藤博文その他を飛鳥山邸に招く。
第25巻
p.698-p.700
【DK250109k】
3月15日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
渋沢篤二同行常務取締役に就任す。栄一之に参与す。
第05巻
p.190-p.191
【DK050043k】
3月18日 【57.キリスト教団体/救世軍】
栄一、救世軍中佐山室軍平渡英するに託し、是日附にて救世軍大将ウイリアム・ブースに宛て八十の賀詞を寄す。
第26巻
p.88
【DK260024k】
3月20日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、兜町事務所に第二回昔夢会開かれ、栄一出席す。
第27巻
p.473-p.478
【DK270130k】
3月21日 【53.儒教/陽明学会】
是日、神田錦輝館に於て当会主催学術大演説会開かる。栄一、評議員として出席演説す。
第26巻
p.27-p.31
【DK260005k】
3月24日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日当社評議員会開かれ、之が議決に由り、栄一名誉会員となる。
第26巻
p.462
【DK260072k】
3月31日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日、東京市は本所区若宮町の無料宿泊所へ当院所属の建物を下附し、併せて当院経済より補助金を支給す。栄一、院長として之に与る。
第24巻
p.199-p.202
【DK240027k】
3月-- [家庭生活/同族・親族/親族]
是より先、栄一塚原蓼洲に嘱して、尾高惇忠の伝記を編纂し、是月刊行す。
第29巻
p.97-p.98
【DK290032k】

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1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
4月10日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、当校卒業証書授与式に臨みて祝辞を述ぶ。
第26巻
p.915-p.916
【DK260170k】
4月14日 【13.製麻・毛織・製帽/帝国製麻株式会社】
要務多忙のため帝国製麻株式会社相談役を辞す。
第10巻
p.759-p.760
【DK100069k】
4月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日銀行倶楽部第七十三回晩餐会開かれ来賓として統監伊藤博文・大隈重信等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第07巻
p.123-p.130
【DK070016k】
4月18日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是より先、四十一年十月、埼玉県大里郡八基村村社鹿島神社境内に建てられたる尾高惇忠頌徳碑の除幕式、是日挙行せらる。栄一出席して追悼の演説をなし、且つ来会者に塚原蓼洲著「藍香翁」を配布す。
第29巻
p.98-p.103
【DK290033k】
4月18日 【64.編纂・刊行/尾高惇忠伝】
是より先、栄一が口述し、編纂せしめたる尾高惇忠の伝記「藍香翁」成る。是日、藍香翁頌徳碑除幕式に当り、之を其発起人及び知友に配布す。次いで五月八日、建碑及び伝記編纂関係者を王子邸に招じて慰労会を催す。
第27巻
p.494-p.495
【DK270134k】
4月18日 [尾高惇忠頌徳碑]
是日栄一、埼玉県大里郡八基村下手計鹿島神社境内にて行はれたる尾高惇忠の頌徳碑除幕式に参列し、刊行成りし「藍香翁」を発起人及び知友に配布し、且つ一場の演説をなす。次いで同年五月八日王子飛鳥山邸に於て、右建碑及び伝記編纂関係者の慰労会を催す。
第28巻
p.543-p.548
【DK280095k】
4月20日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/社団法人癌研究会】
是より先明治四十一年四月二日、東京帝国大学に於て、当会発会式挙行せられ、栄一出席して演説をなす。是日、一橋学士会事務所に於て当会第四回評議員会を開き、栄一を当会副総裁に予選し、後、栄一の承諾を得て正式に推薦す。
第46巻
p.334-p.341
【DK460097k】
4月21日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日当校第八回創立記念式日に当り、当校晩香寮に於て寮生の発起により、栄一の古稀祝賀会を催す。栄一出席して謝辞を述ぶ。
第26巻
p.916-p.918
【DK260171k】
4月23日 【08.陸運/日本鉄道株式会社】
是日開かれたる旧同会社臨時株主総会に於て清算人より清算報告あり、次で残余財産分配に関する件を議定す。栄一株主を代表し重役並清算人に対して謝辞を述ぶ。
第08巻
p.616-p.619
【DK080053k】
4月24日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、韓国京城日報社主催による日本観光団一行を飛鳥山邸に招待して午餐会を催し、席上挨拶をなす。
第25巻
p.700-p.703
【DK250110k】
4月25日 【53.儒教/孔子祭典会】
是日当会第三回祭典、湯島聖堂に行はる。栄一之に臨む。
第26巻
p.21-p.22
【DK260003k】
4月25日 【61.一般教育関係/法政大学】
是日、上野精養軒に於て当大学創立三十年記念会開催せらる。栄一之に臨み、一場の演説をなす。
第27巻
p.245-p.246
【DK270090k】
4月27日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
是より先三月八日、栄一、大株主会より後継役員候補者を詮衡せんことを請はる。栄一乃ち委員と共に之が詮衡に努め、是日臨時株主総会に於て藤山雷太等七名を指名す。栄一亦相談役となる。
第11巻
p.317-p.337
【DK110049k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
5月2日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第四十二回春季総集会に出席し、「人道ト儒教」と題して演説をなす。
第26巻
p.462-p.468
【DK260073k】
5月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第七十四回晩餐会開かれ来賓として司法大臣岡部長職等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第07巻
p.130-p.137
【DK070017k】
5月6日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、第三回昔夢会王子飛鳥山邸に開かれ、栄一出席す。
第27巻
p.478-p.480
【DK270131k】
5月9日 【60.女子教育/跡見高等女学校】
是日、日本橋倶楽部に於て、当校創立三十五年記念会並に校長跡見花蹊古稀祝賀会開催せらる。栄一祝辞を贈る。次いで八月、栄一当校顧問となり、在任大正六年七月に至る。
第45巻
p.48
【DK450014k】
5月9日 【61.一般教育関係/青南尋常小学校】
是日栄一、当校に於て開催せられたる父兄懇話会に臨み、一場の演説をなす。
第27巻
p.247-p.248
【DK270091k】
5月14日 [旅行]
是日栄一、夫人及び三女愛子を同伴東京を発し千葉県勝浦・小湊北条・船形等を巡回し、十八日帰京す。
第29巻
p.590-p.592
【DK290193k】
5月16日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
千葉県安房郡船形町の当院安房分院落成せるにより、勝山町の臨海保養所を此処に移し、是日、開院式を行ふ。栄一之に出席し、一場の演説を為す。
第24巻
p.203-p.215
【DK240028k】
5月21日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日、表慶館の開館式挙行せられ、東宮同妃両殿下の行啓あり、栄一等に謁を賜ふ。
第28巻
p.731-p.732
【DK280119k】
5月23日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是より先当校学生、当校を昇格して商科大学と為さんことを希望せるも成らず、文部省却て東京帝国大学法科大学内に経済科新設の故を以て是月六日当校専攻部を廃止す。茲に至つて遂に是月十一日当校学生等総退学を決行す。是日栄一、同窓会主催の学生大会に出席し、五商業会議所代表、父兄保証人会代表と共に商議員会を代表して学生に懇諭するに、其主張貫徹を三団体に一任し無条件に復校就学せんことを以てす。学生等遂に勧説に服し翌日より復校す。幾許もなく専攻部廃止は六ヶ年延長され、明治四十五年三月に至り廃止令撤回せらる。
第26巻
p.685-p.720
【DK260113k】
5月29日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、日本銀行総裁男爵高橋是清主催ロンドン・タイムズ記者ヴァレンタイン・チロル招待午餐会同行集会所に開かれ、栄一出席す。
第25巻
p.703
【DK250111k】
5月29日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/三田理財学会】
是日栄一、慶応義塾教堂に於て開催せられたる、当学会総会に出席し「外資輸入に就て」と題する講演をなす。
第47巻
p.310-p.311
【DK470073k】
5月30日 【58.修養団体/財団法人講道館】
是より先嘉納治五郎経営に係る講道館は組織を改めて財団法人と為し、寄附行為の認可を受く。栄一推されて監事となる。是日、下富坂講道館に於て理事及び監事相会して維持経営に関する寄附行為を協議す。
第26巻
p.476-p.486
【DK260076k】
5月-- [家庭生活/趣味/和歌]
是月栄一、千葉県安房郡船形町に於ける、東京市養育院安房分院の開院式に出席のため同地方に旅行し、各所に於て和歌を詠ず。
第57巻
p.172-p.173
【DK570074k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
6月5日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是より先明治四十一年七月九日、栄一、当院院長として児童収容所を別置せんことを東京市長尾崎行雄に上申せしが、是日、当院巣鴨分院成りその開院式を行ふ。栄一之に出席して演説を為す。
第24巻
p.215-p.232
【DK240029k】
6月5日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、男爵岩崎小弥太等と謀りアメリカ前副大統領チャールズ・フェアバンクスを東京銀行倶楽部に請じて歓迎晩餐会を催す。栄一、主催者総代として挨拶を述ぶ。是より先、各所に催されたる同人の歓迎会に臨む。
第25巻
p.703-p.706
【DK250112k】
6月6日 [実業界引退]
栄一、古稀齢に躋りたるを期とし、第一銀行及び東京貯蓄銀行を除く関係各会社に対し、その職任を辞退せんと欲し、是日、東京瓦斯株式会社専務取締役高松豊吉外二十名を兜町の事務所に招きてその意を辞べ[述べ]、関係六十一会社並に関係諸団体・学校等十七に対し辞任書及び書状を発送す。
第29巻
p.593-p.608
【DK290194k】
6月6日 【01.銀行/日本興業銀行】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業より引退を決意し、是日日本興業銀行監査役辞任の申出を為す。
第05巻
p.261-p.263
【DK050059k】
6月6日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日東京交換所委員を辞す。然るに組合銀行の多くは留任を希望せるを以て留まる。
第07巻
p.468-p.469
【DK070061k】
6月6日 【05.保険/東京海上保険株式会社(東京海上火災保険株式会社)】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日同会社取締役を辞す。翌四十三年四月八日開かれたる株主総会に臨み、栄一取締役辞任の挨拶を述ぶ。
第07巻
p.662-p.666
【DK070083k】
6月6日 【05.保険/東明火災海上保険株式会社】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日同社取締役を辞す。
第07巻
p.762
【DK070096k】
6月6日 【05.保険/日清生命保険株式会社】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日同社相談役を辞す。
第07巻
p.717-p.718
【DK070091k】
6月6日 【07.海運/日清汽船株式会社】
是年古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日同会社取締役を辞す。
第08巻
p.317
【DK080019k】
6月6日 【07.海運/日本郵船株式会社】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日同会社取締役を辞す。
第08巻
p.252-p.254
【DK080012k】
6月6日 【11.綿業/三重紡績株式会社】
是年栄一古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当社取締役を辞任す。翌四十三年二月二十七日斎藤恒三栄一を訪ひ、感謝状及退職慰労金を寄贈す。
第10巻
p.179-p.180
【DK100024k】
6月6日 【11.綿業/大阪紡績株式会社】
是年栄一古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当社相談役を辞す。当社は大正三年六月三重紡績株式会社と合併し、東洋紡績株式会社を創立す。
第10巻
p.117-p.120
【DK100014k】
6月6日 【12.蚕糸・絹織業/京都織物株式会社】
是年栄一古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。是年七月二十六日当会社定時株主総会は栄一への謝辞及記念品贈呈を決議す。
第10巻
p.628-p.641
【DK100056k】
6月6日 【13.製麻・毛織・製帽/東京帽子株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞す。
第10巻
p.797-p.800
【DK100078k】
6月6日 【13.製麻・毛織・製帽/東京毛織物株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第10巻
p.769-p.770
【DK100072k】
6月6日 【14.製紙/中央製紙株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第11巻
p.131-p.132
【DK110023k】
6月6日 【14.製紙/木曾興業株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第11巻
p.134-p.135
【DK110025k】
6月6日 【15.製革/日本皮革株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第11巻
p.176-p.177
【DK110035k】
6月6日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日一旦当会社相談役を辞したるも、後間もなく委嘱されて三度相談役と為る。
第11巻
p.337-p.339
【DK110050k】
6月6日 【16.製糖/明治製糖株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第11巻
p.282-p.283
【DK110045k】
6月6日 【17.麦酒醸造/大日本麦酒株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役を辞す。
第11巻
p.408-p.409
【DK110058k】
6月6日 【18.窯業/浅野セメント株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社監査役を辞す。
第11巻
p.573
【DK110085k】
6月6日 【18.窯業/日本煉瓦製造株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞す。
第11巻
p.556-p.558
【DK110081k】
6月6日 【18.窯業/品川白煉瓦株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第11巻
p.511-p.513
【DK110074k】
6月6日 【19.鉄鋼・精錬/東京製綱株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞す。
第12巻
p.120-p.123
【DK120016k】
6月6日 【20.船渠・造船/浦賀船渠株式会社】
是日栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退決意し、是日当会社相談役を辞す。
第12巻
p.101-p.102
【DK120012k】
6月6日 【20.船渠・造船/株式会社東京石川島造船所】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日当造船所取締役会長を辞す。
第11巻
p.661-p.665
【DK110101k】
6月6日 【20.船渠・造船/函館船渠株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第12巻
p.73-p.79
【DK120008k】
6月6日 【21.汽車製造・自動車製造/汽車製造株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社監査役を辞す。
第12巻
p.144-p.146
【DK120022k】
6月6日 【22.化学工業/東京人造肥料株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞す。同年七月二十九日開かれたる株主総会に臨み、栄一辞任の挨拶を述ぶ。
第12巻
p.244-p.247
【DK120028k】
6月6日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞し、尋いで七月二十日株主総会に出席して告別の演説をなす。同四十三年一月二十日当会社は栄一を浜町常磐屋に招き、在任中の功労を謝するため委員及び重役列席の上目録に感謝状を添へて之を贈る。
第12巻
p.709-p.716
【DK120098k】
6月6日 【28.ホテル/帝国ホテル】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日株式会社帝国ホテル取締役会長を辞す。
第14巻
p.406-p.407
【DK140042k】
6月6日 【31.鉱業/磐城炭礦株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞す。
第15巻
p.398-p.403
【DK150048k】
6月6日 【32.農・牧・林・水産業/十勝開墾株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社監査役を辞す。
第15巻
p.606-p.608
【DK150074k】
6月6日 【32.農・牧・林・水産業/小樽木材株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第15巻
p.657-p.658
【DK150082k】
6月6日 【33.対外事業/営口水道電気株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。大正十四年十一月十五日創業二十周年に当るを以て当会社より花瓶一個を贈らる。
第16巻
p.744-p.748
【DK160125k】
6月6日 【33.対外事業/韓国興業株式会社(朝鮮興業株式会社)】
是年栄一、古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社監督を辞す。
第16巻
p.610-p.611
【DK160098k】
6月6日 【33.対外事業/韓国倉庫株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て、第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第16巻
p.619-p.621
【DK160102k】
6月6日 【33.対外事業/東亜製粉株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社相談役を辞す。
第16巻
p.738-p.739
【DK160123k】
6月6日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日大倉商業学校協議員を辞す。
第26巻
p.757
【DK260124k】
6月6日 【61.一般教育関係/暁星中学校】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当校拡張評議委員兼会計監督を辞す。
第27巻
p.168-p.169
【DK270069k】
6月6日 【61.一般教育関係/財団法人高千穂学校】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当校資金保管主任を辞す。
第27巻
p.153-p.154
【DK270061k】
6月6日 【61.一般教育関係/専修学校】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当校商議員を辞す。
第27巻
p.166
【DK270067k】
6月6日 【61.一般教育関係/早稲田大学】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当大学基金管理委員を辞任したれども、後之を取消す。
第27巻
p.106-p.107
【DK270031k】
6月6日 【61.一般教育関係/大日本海外教育会・京城学堂】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日大日本海外教育会会計監督を辞す。
第27巻
p.87
【DK270026k】
6月6日 【63.演芸及ビ美術/株式会社高等演芸場】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役を辞す。
第27巻
p.435
【DK270124k】
6月6日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当会社取締役会長を辞任したれども、後之を取消す。
第27巻
p.428-p.429
【DK270120k】
6月6日 【69.軍事関係/帝国海事協会】
是年栄一、古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き、諸事業よりの引退を決意し、是日当協会評議員を辞す。
第28巻
p.471
【DK280066k】
6月7日 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人東京慈恵会】
是日、当会第二回総会開催せられ、栄一副会長として之に出席し会計報告をなす。爾後昭和五年に至る間、大正九年・同十四年・昭和三年を除く外毎回出席す。
第31巻
p.5-p.26
【DK310001k】
6月8日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第四回昔夢会開かれ、徳川慶喜及び栄一出席す。
第47巻
p.497-p.505
【DK470126k】
6月12日 【05.保険/万歳生命保険株式会社】
是年古稀に渉るを以て第一銀行他少数の関係を除き諸事業よりの引退を決意し、是日相談役を辞す。
第07巻
p.731-p.732
【DK070094k】
6月13日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、当院巣鴨分院に至り、院務を視る。爾後歿年に至るまで、松平定信の忌日たる十三日を登院日に充て、当院院長として院務を執り、且つ屡々職員並に分院収容児童に対して訓話をなす。
第30巻
p.5-p.63
【DK300001k】
6月13日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是より先、明治三十九年二月十一日、当団創立せらる。是日蓮沼門三、栄一を飛鳥山邸に訪ひ、援助を懇請す。栄一、其趣旨を賛し賛助員となる。後、四十三年五月、顧問となる。
第43巻
p.415-p.420
【DK430066k】
6月14日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是より先、韓国統監伊藤博文、新に韓国中央銀行を設立して、同国に於ける当行の業務を継承せしめんとし、四十年八月以来栄一と折衝す。是日栄一、第一銀行を代表して韓国度支部次官荒井賢太郎と其権利義務承継に関する覚書を交換し、次いで二十五日其細目の協定を遂ぐ。
第50巻
p.5-p.17
【DK500001k】
6月16日 【33.対外事業/日韓瓦斯株式会社(日韓瓦斯電気株式会社)】
是より先、当会社、京城に於て電車・電灯事業を経営する韓美電気会社を買収せんとする議あり、是日栄一、飛鳥山邸に於て、同会社社長ヘンリー・コールブラン及び当会社専務取締役岡崎遠光等と会し、右件に関し要談す。翌十七日栄一、韓国統監曾禰荒助及び前統監伊藤博文を訪ひ、右に関する経過を報告して諒諾を得。
第54巻
p.321-p.322
【DK540071k】
6月17日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
是日、日本橋倶楽部に於て、当会社の重役三名の補充選挙に関する臨時株主総会開かる。栄一出席し、株主全員一致の希望に応じて、取締役に高山長幸・伊沢良立、監査役に金平豊太郎を指名す。茲に於て重役の陣容成り、爾後当会社の整理進捗す。
第52巻
p.499-p.511
【DK520060k】
6月21日 【44.外遊/渡米実業団】
是より先、アメリカ合衆国シアトル、スポカン、タコーマ、ポートランドの四商業会議所、前年東京・大阪・京都・横浜・神戸の五商業会議所が其代表者を招待せし懇遇に酬いんが為め、右五商業会議所に対し、其代表者三十名をアメリカ合衆国に招待して友情を温め、且つ、貿易の発達を図らんことを提議し来る。我方之に応じて実業団の派遣を計画し、是日栄一、参加渡米を承諾す。後、サン・フランシスコ、オークランド、ロス・アンジェルス、サン・ディエゴの四商業会議所も招待者に加はり、八月十日「太平洋沿岸聯合商業会議所」の名を以て正式招待状到着す。同日派遣団の名称「渡米実業団」と決定、翌十一日栄一団長に推さる。
第32巻
p.5-p.47
【DK320001k】
6月22日 【33.対外事業/日清起業調査会】
是より先、栄一、益田孝・近藤廉平・大倉喜八郎と共に、当調査会を組織し、屡々会合して、中国経済事情の調査に当りたるが、是日、三井集会所に於て、外務次官石井菊次郎等を交へて会合し、中国に於て各般の事業を営むべき会社の設立につき協議す。
第54巻
p.483-p.484
【DK540092k】
6月23日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、岡田文部次官、諸大学の総長・学長、諸高等専門学校長を招待して、銀行倶楽部第七十五回晩餐会開かる。栄一出席し、委員長として挨拶を述ぶ。
第50巻
p.404-p.406
【DK500079k】
6月23日 【61.一般教育関係/銀行倶楽部主催教育関係者招待会】
是日、東京銀行集会所に於て、銀行倶楽部主催による教育関係者招待懇談会開かる。栄一出席して、挨拶を兼て希望を述ぶ。
第46巻
p.182-p.185
【DK460043k】
6月24日 【33.対外事業/日韓瓦斯株式会社(日韓瓦斯電気株式会社)】
是日、横浜インターナショナル銀行に於て、韓美電気会社買収に関する契約書の調印を了し、七月二日、当会社大株主会に於て、栄一之を報告す。次いで同月二十一日、東京銀行倶楽部に於て、当会社臨時株主総会開かれ、栄一、議長となりて議事を司宰し、右買収の件及び之に伴ふ定款改正の件、承認せらる。右定款改正により、当会社社名は、日韓瓦斯電気株式会社と改めらる。
第54巻
p.322-p.335
【DK540072k】
6月24日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日、当社評議員会、渋沢事務所に於て開かる。栄一出席して、実業界引退の報告をなす。
第42巻
p.335-p.336
【DK420083k】
6月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/財界振興会】
是より先、総理大臣兼大蔵大臣桂太郎は、栄一外、銀行・貿易・工業・運輸交通の各業界実業家を官邸に招き、我財界の振興に関し懇談するところあり、是日及び七月三十日、実業家側に於て、政府当局者を日本銀行集会所に招き、右に関し種々意見の交換をなす。栄一、それぞれ出席す。
第56巻
p.171-p.178
【DK560050k】
6月26日 【68.政治・行政/東京市講演会】
是日、東京高等商業学校講堂に於て、第七回東京市講演会開かる。栄一「済貧恤窮に就て」と題して演説をなす。
第48巻
p.328-p.329
【DK480096k】
6月29日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ合衆国の貿易業者ジェー・アール・モールズ等を、飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。
第39巻
p.40
【DK390006k】
6月30日 [栄誉/叙位・叙勲/叙位]
是日栄一、従三位に叙せらる。
第29巻
p.259
【DK290081k】
6月30日 [雑資料/自動車乗用]
是より先、明治四十一年十月より栄一自動車を乗用とす。
是日大磯に伊藤博文を訪問の帰途、自動車事故によりて負傷す。
第29巻
p.635-p.637
【DK290203k】
6月~44年 【21.汽車製造・自動車製造/汽車製造株式会社】
栄一、監査役辞任後も、当会社の為め尽力する所多し。
第53巻
p.101-p.105
【DK530020k】
6月-- 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人同愛社】
是月栄一、当社特別社員に推さる。
第31巻
p.56-p.57
【DK310007k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
7月1日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/横浜開港五十年祝賀会】
是日栄一、横浜税関埋立地に於ける、横浜開港五十年祝賀会に出席して祝詞を朗読す。
第49巻
p.365-p.369
【DK490127k】
7月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、東京銀行集会所・東京交換所・東京興信所及び銀行倶楽部の四団体連合して、東京銀行集会所に於て、通信事業経営のため渡米する頭本元貞の送別会を開く。栄一出席し、総代として挨拶を述ぶ。
第50巻
p.406
【DK500080k】
7月13日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
是月十一日、当会社前社長酒匂常明死去す。是日栄一、遺族を弔問し、且葬儀に参列す。
第52巻
p.511-p.512
【DK520061k】
7月15日 【27.倉庫/渋沢倉庫部(渋沢倉庫株式会社)】
是より先、渋沢倉庫部は、業務の発展に伴ひ、組織を改めて株式会社とするに決し、栄一・長男篤二・尾高幸五郎・八十島親徳・利倉久吉・松平隼太郎・増田明六の七名発起人となる。是日、渋沢事務所に於て其創立総会開かる。栄一出席し、議長となりて議事を司宰す。長男篤二、当会社取締役会長となる。
当会社は、渋沢倉庫部の資産及び業務一切を継承し、同月十九日より営業を開始す。
第53巻
p.493-p.499
【DK530088k】
7月15日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第五回昔夢会開かれ、徳川慶喜及び栄一出席す。
第47巻
p.505-p.530
【DK470127k】
7月16日 【28.ホテル/帝国ホテル】
是日栄一、山中商店ニュー・ヨーク支店主任林愛作を、当会社の取締役兼支配人として起用する件に関し、松本重太郎に書翰を送り、其尽力を依頼す。
第53巻
p.532-p.534
【DK530102k】
7月16日 【53.儒教/聖堂保存会】
是日栄一、東京市役所に東京市長尾崎行雄を訪問し、湯島の聖堂保存会に関して協議す。
第41巻
p.5
【DK410001k】
7月20日 【33.対外事業/東亜興業株式会社】
是月十三日、総理大臣桂太郎及び外務大臣小村寿太郎の招請により、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の実業家三十余名、三井集会所に会同し、当会社設立の議を決す。栄一出席し、益田孝・大倉喜八郎等十名と共に、創立委員に挙げらる。
是日、三井集会所に於て当会社創立協議会開かる。栄一出席し、目論見書及び定款につき協議確定す。栄一外七名、設立発起人となる。
第54巻
p.485-p.491
【DK540093k】
7月22日 【01.銀行/宮城屋貯蓄銀行】
去年栄一等に因りて整理せられたる宮城屋貯蓄銀行の預金者の組織せる東京栄銀行創立総会を開く。栄一演説す。
第05巻
p.385-p.390
【DK050084k】
7月22日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
栄一、是日及び同四十三年一月二十六日開かれたる、当行株主総会に出席す。
第50巻
p.264-p.265
【DK500046k】
7月23日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、銀行集会所組合銀行第五十八回定時総会に出席し、会長として会議を司宰す。
第50巻
p.406-p.407
【DK500081k】
7月31日 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是日、大阪市北区に火災発生す。栄一、罹災者に対し、金壱千円を賑恤す。大正二年三月右につき賞勲局総裁より銀杯一個下賜さる。
第31巻
p.412-p.414
【DK310060k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
8月3日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是日栄一、東京銀行集会所に於て開かれたる、当行第二十六期定時株主総会及び臨時株主総会に出席して議事を司宰し、同期営業概況を報告し、更に韓国支店業務の韓国銀行引継に関する経緯を説明し、是に伴ふ定款附則追補を提案、可決せらる。
第50巻
p.17-p.20
【DK500002k】
8月4日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、東京銀行集会所・東京交換所・東京興信所及び銀行倶楽部の四団体連合して、東京銀行集会所に於て、アメリカ太平洋岸商業会議所の招待に応じ、同国へ渡航する栄一等、及び欧洲より帰国せる園田孝吉の、歓送迎会を開く。栄一、主催者総代豊川良平の送迎の辞に対し、答辞を述ぶ。
第50巻
p.407-p.412
【DK500082k】
8月4日 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】 ⇒ 8月14日参照  
8月4日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、東京銀行集会所等四団体主催の渡米送別会、丸の内東京銀行集会所に催さる。総代豊川良平の送別の辞に対して栄一答辞を述ぶ。次いで九日東京商業会議所主催送別会、日本銀行総裁松尾臣善主催送別会、十二日外務大臣小村寿太郎主催送別会、十四日大倉喜八郎他数人の発起による送別会、十五日日本貿易協会及び日本工業協会主催送別会、十六日内閣総理大臣桂太郎主催送別会開かれ、栄一之等に出席す。
第32巻
p.47-p.53
【DK320002k】
8月14日 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是日、滋賀県下に地震発生す。栄一、罹災民に対し、金壱百円を賑恤す。同四十三年三月右につき、賞勲局総裁より木杯一個下賜さる。
[『渋沢栄一伝記資料』第31巻目次p.5には4日とあるが、正しくは14日]
第31巻
p.414-p.415
【DK310061k】
8月15日 【29.貿易/社団法人日本貿易協会 付.商品陳列館】
是日、芝区田町浅野総一郎邸に於て、当協会及び日本工業協会主催による渡米実業団送別会開かる。栄一出席し、団長として謝辞を述ぶ。
十二月十九日、当協会主催の渡米実業団帰国歓迎会開かる。栄一出席して謝辞を述べ、且つ日米貿易に就きて演説をなす。
第54巻
p.5
【DK540001k】
8月16日 【01.銀行/韓国銀行】
是日栄一、内閣より韓国銀行設立委員を仰付けられ、十一月九日同委員を免ぜらる。
第50巻
p.302-p.319
【DK500062k】
8月17日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、天皇陛下、渡米実業団員一同に対し、芝離宮に於て午餐を賜ふ。栄一、席上団員を代表して答辞を述ぶ。
第32巻
p.53-p.54
【DK320003k】
8月18日 【33.対外事業/東亜興業株式会社】
是より先、栄一、外務大臣小村寿太郎及び総理大臣桂太郎を訪ひて夫夫要談し、更に会社設立に関する書類を検閲する等、当会社設立のため尽力する所あり。
是日、東京銀行集会所に於て、当会社創立総会開かる。栄一出席し、議長となりて議事を司宰し、重役選定に当りては、取締役に古市公威外五名を、監査役に大橋新太郎外一名を指名す。栄一、株主となる。
第54巻
p.491-p.495
【DK540094k】
8月19日 [旅行/外国旅行]
是日栄一、渡米実業団一行と共に、横浜を出航、九月一日シアトルに上陸、アメリカ合衆国各地を巡歴の上、十一月三十日サン・フランシスコを発し、十二月十七日横浜に帰着す。
第57巻
p.681
【DK570327k】
8月19日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一、渡米実業団一行を率ゐて東京を発し、横浜よりミネソタ号に乗船、シアトルに向ふ。
第32巻
p.55-p.83
【DK320004k】
8月30日 【27.倉庫/渋沢倉庫部(渋沢倉庫株式会社)】
是日栄一、渡米の船中より、当会社専務取締役八十島親徳に書翰を寄せ、当会社の経営に関し指示を与ふ。
第53巻
p.499-p.500
【DK530089k】
8月30日 【33.対外事業/日韓瓦斯株式会社(日韓瓦斯電気株式会社)】
是年六月六日、栄一実業界引退により、当会社取締役会長辞任を申出づ。是日、東京商業会議所に於て、当会社臨時株主総会開かれ、其決議により、栄一、当会社より慰労金及び感謝状を贈らる。
第54巻
p.335-p.337
【DK540073k】
8月-- 【65.栄一ノ演説集・談話集/渋沢男爵百話】
是月、岩崎勝三郎、栄一の論説談話を編集し「渋沢男爵百話」と題して、東京・大学館より発行す。大正六年三月再版発行。(四六版・一冊・四一九頁)
第48巻
p.111
【DK480035k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
9月1日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、渡米実業団一行シアトルに上陸す。船中にて歓迎式行はれ、栄一団長として声明書を発表す。
三日、シアトル商業会議所の主催にて渡米実業団歓迎晩餐会開かれ、席上栄一、歓迎の辞に対して答辞を述ぶ。
第32巻
p.83-p.95
【DK320005k】
9月4日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一、シアトル博覧会会場内に催されたる、「日本日」祝賀式に臨み「実業団之使命」と題する演設[演説]をなす。
同夜栄一、シアトル博覧会及び同商業会議所の主催にて博覧会場内紐育館に催されたる渡米実業団歓迎晩餐会及び政府館内に於けるレセプションに出席す。
第32巻
p.95-p.99
【DK320006k】
9月6日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、栄一等一行、渡米実業団のため特に用意されたる「百万弗列車」にてシアトルを発し、タコーマ、ポートランド、ヴァンクーヴァー、スポカン其他の諸市を巡回す。
第32巻
p.99-p.141
【DK320007k】
9月16日 【32.農・牧・林・水産業/米国ニ於ケル農事関係視察】
是日栄一、渡米実業団団長として一行と共に、アメリカ合衆国ファーゴ及びグランドフォークに到り、農事試験場・農学校及び農場を見学視察す。二十二日、マディソンに到り、ウィスコンシン大学を訪問、同学農科大学を参観す。
第54巻
p.306-p.307
【DK540066k】
9月19日 【44.外遊/渡米実業団】
是日渡米実業団一行ミネアポリスに入る。同日、其近郊ミネトンカ湖畔ラファイエット倶楽部に到り、大統領ウィリアム・タフトに会見し、後、午餐を共にす。栄一此の席上演説をなす。二十日、同市商業会議所の歓迎会に臨み、次いでミネソタ州立大学等を参観す。
第32巻
p.141-p.154
【DK320008k】
9月21日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、栄一等渡米実業団一行、セント・ポールに入る。次いでシカゴ、クリーヴランド、其他の都市を巡回して、十月十一日ニュー・ヨークに向ふ。
第32巻
p.154-p.215
【DK320009k】
9月~10月 [家庭生活/趣味/和歌]
栄一、渡米実業団一行を率いてアメリカ合衆国各地を旅行し、所々に於て和歌を詠ず。
第57巻
p.173-p.175
【DK570075k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
10月8日 【61.一般教育関係/滝野川村小学校】
是より先、明治四十一年三月、栄一北豊島郡滝野川村小学校基本財産として金五百円を寄付す。是日内閣より銀杯一個を下賜せらる。
第46巻
p.185
【DK460044k】
10月11日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第六回昔夢会開かれ、徳川慶喜出席す。栄一は渡米中にて欠席。
第47巻
p.530-p.537
【DK470128k】
10月12日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、栄一等渡米実業団一行、ニュー・ヨーク市に入り二十一日まで滞在す。十月二十日、タウンゼンド・ハリスの墓に詣づ。
第32巻
p.215-p.235
【DK320010k】
10月22日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一等渡米実業団一行、ニュー・ヨークを発し、二十三日ボストンに着し、三日間滞在、其間二十四日にはニューポートのペリの墓に詣づ。二十六日ボストンを発し、ウースター及びスプリングフィールドを訪ふ。二十八日フィラデルフィアに入り、三日間滞在の後同地を発し、十一月一日ワシントンに着し、三日間滞在す。
第32巻
p.235-p.279
【DK320011k】
10月26日 [交遊/伊藤博文]
是日栄一、渡米実業団の団長として、アメリカ合衆国内を旅行中、スプリング・フィールドに於て、伊藤博文遭難逝去の報に接す。
第57巻
p.417-p.419
【DK570183k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
11月4日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一等渡米実業団一行、ワシントンを発し、ピッツバーグ、セント・ルイス、カンザス、サクラメントを経て、十九日ロス・アンジェルスに入り、二十一日同地を発しサン・ディエゴを経て、二十四日オークランドに向ふ。
第32巻
p.279-p.358
【DK320012k】
11月20日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是より先、明治三十八年公布の勅令第七十三号廃せらる。是日第一銀行、韓国に於ける業務を韓国銀行に引継ぐ契約を締結す。
第50巻
p.20-p.21
【DK500003k】
11月26日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一等渡米実業団一行、サン・フランシスコに着す。同日及び二十九日、栄一及び日本六商業会議所代表者等、アメリカ合衆国太平洋沿岸各商業会議所代表者と相会し、両者協力して貿易の増進拡張を図らんことを決議す。
第32巻
p.358-p.374
【DK320013k】
11月30日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一等渡米実業団一行、サン・フランシスコを発して帰航の途に就くに当り、接伴委員、カリフォルニア州知事及び同地在留の日本人等を船中に招きて留別の宴を開く。十二月六日ホノルルを訪ひ、同日横浜に向つて発す。
第32巻
p.374-p.396
【DK320014k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
12月8日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第七回昔夢会開かれ、徳川慶喜出席す。栄一は渡米中にて欠席。
第47巻
p.537-p.551
【DK470129k】
12月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先、当会議所及び大阪・京都・横浜・神戸の各商業会議所の招待により、アメリカ合衆国太平洋沿岸商業会議所代表者一行来日す。之に対し、是年五月、先方より招請あり、之に応じて渡米実業団を結成し、栄一を団長として、八月十九日横浜を発し、アメリカ合衆国各地を歴訪して、是日帰国す。同日、当会議所に於て、東京外五商業会議所聯合主催による帰国歓迎式催さる。外務大臣小村寿太郎等の祝辞に対し、栄一、渡米実業団を代表して答辞を述ぶ。次いで十九日、日本橋倶楽部に於て、当会議所主催歓迎会催さる。栄一出席し、馬越恭平の歓迎の辞に対し謝辞を述ぶ。
第56巻
p.5
【DK560001k】
12月17日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一、渡米実業団を率ゐて横浜に上陸し、直に東京に入り、宮内省に出頭し、宮内大臣を経て帰朝の旨を奏上す。午後、東京外五商業会議所聯合会主催同団帰朝歓迎式、東京商業会議所に催さる。外務大臣伯爵小村寿太郎・農商務大臣男爵大浦兼武の祝辞に対して栄一答辞を述ぶ。次で解団式行はれ、栄一団長として告辞を述ぶ。
第32巻
p.396-p.415
【DK320015k】
12月19日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、日本貿易協会主催渡米実業団帰朝歓迎会、同協会に開かれ、副会頭池田謙三の歓迎の辞に対し栄一謝辞を述ぶ。同じく是日東京商業会議所主催同所選出渡米実業団員帰朝歓迎会、日本橋倶楽部に催さる。次いで二十日東京銀行集会所等主催京浜間在住渡米実業団員等歓迎会、二十一日鰻会主催歓迎会、二十四日米友協会主催歓迎会、二十五日正午基督教青年会主催歓迎会、同夜経済学協会主催歓迎会、明治四十三年一月四日温知会主催歓迎会、二十二日東京高等商業学校同窓会主催歓迎会催さる。
第32巻
p.415-p.423
【DK320016k】
12月20日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、東京銀行集会所・東京交換所・東京興信所及び銀行倶楽部の四団体連合して、東京銀行集会所に於て、京浜渡米実業団員及びニュー・ヨーク駐在総領事水野幸吉の帰国歓迎会を開く。栄一出席して演説をなす。
第50巻
p.412-p.419
【DK500083k】
12月20日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是日、銀行倶楽部に於て当交換所及び東京銀行集会所・銀行倶楽部・東京興信所四団体主催による、渡米実業団京浜団員帰国歓迎会開かる。栄一出席して演説をなす。
第51巻
p.131
【DK510031k】
12月25日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是月十七日、栄一を団長とする渡米実業団帰国す。当協会、富士見軒に於て、十二月例会を兼ね栄一の歓迎会を開催す。栄一出席して演説をなす。
第46巻
p.318-p.319
【DK460092k】
12月26日 【44.外遊/渡米実業団】
是日、東京高等商業学校講堂に於て東京市第九回講演会開催せられ、栄一之に臨みアメリカ旅行談をなす。爾後翌四十三年一月十七日日本橋倶楽部月次会、同月二十二日東京高等商業学校、歓迎会同月二十七日自治協会招待会、二月二十二日第四回議員銀行家連合懇親会、三月一日横浜商業学校、同日横浜経済会月次会、同月五日静岡旧城内陳列場、四月四日埼玉県八基村教育会、四月二十三日神戸高等商業学校、四月三十日財団法人埼玉学生誘掖会、五月三日深川鴎盟会に於てアメリカ旅行談をなす。
第32巻
p.423-p.448
【DK320017k】
12月26日 【68.政治・行政/東京市講演会】
是日、東京高等商業学校講堂に於て、第九回東京市講演会開かる。栄一、渡米実業団に関する演説をなす。
第48巻
p.329-p.330
【DK480097k】
12月28日 【44.外遊/渡米実業団】
是日栄一、宮内大臣公爵岩倉具定に面会し、先にアメリカ合衆国造幣局長より託されたる金牌、及び同国太平洋沿岸聯合商業会議所より託されたる金剛石入徽章を伝献す。翌四十三年一月五日嘉納の旨通達あり、仍て十四日之を米国の関係者に通知す。
第32巻
p.448-p.453
【DK320018k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1909年
(明治42)
事 項 『伝記資料』
1909~1929年 [栄誉/恩賜・褒賞/褒賞]
是間に栄一が、賞勲局及び東京府其他より受けたる褒賞六十二件に及ぶ。
第57巻
p.199-p.205
【DK570092k】
-- [家庭生活/健康]
渋沢栄一日記及び八十島親徳日録に記載せられたる、栄一是年に於ける健康に関する事項。
第29巻
p.173-p.175
【DK290051k】
1909~1931年 [家庭生活/趣味/漢詩]
是間栄一、内外各地の旅行に際し、或は病気静養中に於て、或は又徳川慶喜・渋沢喜作等の死を哭して、賦したる漢詩少なからず。毎年元旦に当りても亦、漢詩によりて感懐を托すること、歿年に及ぶ。
第57巻
p.183-p.192
【DK570083k】
1909~1931年 【66.栄一ノ序文・跋文・題言/一般図書ノ部】
栄一、この期間に各種の著書に寄せたる序文・跋文三十余篇に及ぶ。
第48巻
p.145-p.165
【DK480051k】
1909~1931年 【66.栄一ノ序文・跋文・題言/題言】
栄一、この期間に題言を寄せたる図書百七十余冊に及ぶ。
第48巻
p.179-p.207
【DK480053k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。