渋沢栄一詳細年譜

明治39年(1906)〔 66歳 〕

最終更新日:2023年10月28日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 3月 鉄道国有法公布
身 辺 : 1月1日 国府津、国府津館へ/ 1月7日 阪谷芳郎、第一次西園寺内閣の大蔵大臣就任/ 4月1日 勲二等旭日重光章/ 4月2日 三田綱町の土地家屋購入決定/ 6月8日 韓国へ(7月18日帰京)/ 8月12日 箱根小涌谷、三河屋へ/ 12月 演説録音


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

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1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
1月1日 [旅行]
是日栄一、東京を発し国府津の国府津館に赴き、十日帰京す。
第29巻
p.510-p.512
【DK290178k】
1月7日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日阪谷芳郎第一次西園寺内閣の大蔵大臣に就任す。二月十一日、渋沢・穂積両家之が祝宴を飛鳥山邸に催す。四月四日、栄一門下の有力者上野精養軒に祝宴を催し、栄一之に出席して総代佐々木勇之助の祝辞に対し、答辞を述ぶ。四月七日阪谷芳郎、永田町大蔵大臣官邸に近親を招く。
第29巻
p.76-p.78
【DK290018k】
1月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、銀行倶楽部第四十八回晩餐会を開き、来賓として伊藤博文、大隈重信等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.616-p.618
【DK060163k】
1月16日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日、埼玉県知事大久保利武、当会の寄宿舎を参観のため来訪す。栄一之に出席し、当会設立の趣旨を述べて将来の賛助を請ふ。
第27巻
p.134
【DK270044k】
1月17日 【45.国際団体及ビ親善事業/喜賓会】
是日喜賓会新年役員会、日本橋区浜町日本橋倶楽部に開かる。栄一出席す。
第25巻
p.469-p.470
【DK250022k】
1月18日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第弐拾七期営業報告書を大蔵省に提出す。通常総会に引続き臨時総会を開き、取締役及び監査役任期満了に付改選す。栄一之に参与す。
第05巻
p.169-p.172
【DK050039k】
1月18日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日栄一、東京商業会議所に開きたる当会社定時及び臨時総会に出席し、議長となりて議事を主宰す。
第12巻
p.694-p.696
【DK120090k】
1月-- 【30.諸商工業/合資会社生秀館】
栄一、東京市京橋区銀座三丁目一番地美術工芸品店生秀館の改組を指導し、且つ自らも資を出す。
第15巻
p.350-p.351
【DK150032k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
2月1日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、銀行倶楽部委員長に推挙さる。爾来屡々委員長又は委員となる。
第06巻
p.618-p.620
【DK060164k】
2月2日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、韓国報聘大使完順一行を飛鳥山邸に招じて晩餐会を開く。
第25巻
p.669-p.670
【DK250088k】
2月6日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
元韓国総税務司ヂエー・マツク・レビー・ブラオンの韓国を去るに当り、栄一第一銀行を代表して是日同氏を華族会館に招宴す。
第16巻
p.303-p.306
【DK160037k】
2月11日 【61.一般教育関係/埼玉学友会】
是日栄一、当会の例会に臨み一場の演説をなす。
第27巻
p.62
【DK270019k】
2月13日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
政府は臨時事件費支弁に関する法律を公布し、国債二億円を募集せんとす。
栄一是日、大蔵大臣官舎に於ける協議会に出席す。西園寺総理大臣他各大臣等出席し、京阪其他の各銀行者来会栄一席上謝辞を為す。尋いで数次の会議を重ねて三月三日当組合銀行は応募額を確定す。
第06巻
p.620-p.628
【DK060165k】
2月15日 【61.一般教育関係/韓国各地居留民教育施設】
是より先明治三十四年二月、栄一、木浦日本居留民教育費として金一百円を寄附し、其賞として是日内閣より木杯一組を下賜せらる。
第27巻
p.227-p.231
【DK270085k】
2月16日 【69.軍事関係/東京凱旋軍歓迎会】
是日栄一、日比谷公園に於ける第二回東京凱旋軍歓迎会に出席し、理事総代として歓迎の辞を朗読す。
第28巻
p.494-p.498
【DK280075k】
2月17日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第四十九回晩餐会開かれ、来賓として韓国財政顧問目賀田種太郎出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.628-p.630
【DK060166k】
2月24日 【48.外賓接待(一)/イギリス皇族アーサー・オブ・コンノート歓迎】
是より先、イギリス皇族、アーサー・コンノート(Arthur of Connaught)明治天皇にガーター勲章贈進の命を奉じて渡来す。栄一等都下実業界の有力者相謀りて、是日、其歓迎会を歌舞伎座に催す。栄一委員として歓迎の辞を呈す。
第25巻
p.585-p.591
【DK250047k】
2月27日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先、侯爵西園寺公望内閣を組織し第二十二回帝国議会に臨むや鉄道国有法案を提出するの意あり。栄一、是日首相と会見し鉄道国有に関する意見を述ぶ。爾後屡々首相及び阪谷蔵相と討議せしのみならず伯爵井上馨・豊川良平・園田孝吉等とも会合し対策を協議す。三月二十七日議会該法案を可決し、同月三十日鉄道国有法公布せらる。
第09巻
p.579-p.630
【DK090060k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
3月1日 【11.綿業/三栄綿布組合 [韓国輸出綿布同盟]】
韓国方面への綿布の輸出向上のため大阪紡績株式会社・三重紡績株式会社・金巾製織株式会社の三社協同して輸出同盟三栄綿布組合の組織を図り是日成立す。当組合成立に際し、栄一、飯田義一等と共に斡旋するところありしが、其後第一銀行より当組合に為替資金を融通するに当り尽力せり。組合成立後幾何もなくして金巾製織株式会社は大阪紡績株式会社に合併され、又是年新に岡山紡績株式会社の加盟ありたるも、同会社は其後明治四十四年に至り脱退したるため、遂に当組合は大阪・三重二紡績会社のみとなりて、大正三年六月両社合併に迄及べり。
第10巻
p.497-p.524
【DK100046k】
3月3日 【38.社会福祉施設/横浜監獄小田原分監】
是日、横浜監獄小田原分監の落成及び開庁式行はる。栄一、田中太郎に托し、祝辞を送る。
第24巻
p.317-p.318
【DK240040k】
3月9日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、当校に於て大学部学生の為めに講話す。
第26巻
p.901-p.904
【DK260162k】
3月14日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日英人マクノートン、栄一の事務所を訪問して、当会社に投資の件を申出づ。是年七月、栄一当会社に対する課税問題に関し尽力す。
第12巻
p.696-p.697
【DK120091k】
3月17日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
是日、イギリス下院議員サー・ヒューベルト・シエリンハム当校にて講演をなす。栄一之に出席す。
第26巻
p.746
【DK260120k】
3月20日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第五十回晩餐会開かれ、来賓として日本銀行副総裁兼横浜正金銀行頭取高橋是清、日本興業銀行総裁添田寿一出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.630-p.641
【DK060167k】
3月26日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
貴衆両院議員中の銀行家及東京銀行集会所組合銀行中の有志者発起人となり、東京銀行集会所に於て連合懇親会を開催す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.641-p.643
【DK060168k】
3月26日 【17.麦酒醸造/大日本麦酒株式会社】
是日、札幌麦酒株式会社・日本麦酒株式会社・大阪麦酒株式会社の三社合同して大日本麦酒株式会社を設立せんとし、東京銀行集会所に創立総会を開く。栄一議長として議事を宰し、且つ取締役に推さる。
第11巻
p.392-p.407
【DK110057k】
3月-- 【47.国際記念事業/ウィリアム・アダムズ記念碑】
是月栄一、イギリス国人ウィリアム・アダムズの墳墓(俗称按針塚)記念碑建設の計画に賛成し、金三百円を寄付す。
第56巻
p.652-p.653
【DK560145k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
4月1日 [栄誉/叙位・叙勲/叙勲]
是日栄一、勲二等に叙せられ、旭日重光章を授けらる。
第29巻
p.262
【DK290084k】
4月1日 【38.社会福祉施設/東京市養育院感化部井之頭学校】
是日、東京府に感化法実施され、当校は東京府代用感化院に指定さる。
第24巻
p.400-p.403
【DK240046k】
4月1日 【69.軍事関係/日露戦役関係栄誉】
是日栄一、日露戦役の功に依り、勲二等旭日重光章を授けらる。
第28巻
p.510
【DK280083k】
4月2日 [住宅]
是日栄一、篤二の新居として三田綱町の子爵仁礼景助の土地家屋購入を決す。次いで四十二年六月深川邸の家屋の一部移建を加へて新築竣功す。
当邸は専ら篤二の居住せし所なるも栄一の本拠となす。
第29巻
p.622-p.624
【DK290199k】
4月2日 【05.保険/東京海上保険株式会社(東京海上火災保険株式会社)】
是より先、三十二年六月同会社資本金を百五十万円に減ぜしが、是日臨時株主総会に於て資本金を増して三百万円と為す。其新株三万株の割当方に付株主中に異議を唱ふる者あり、栄一説得して之を可決せしむ。
第07巻
p.656-p.662
【DK070082k】
4月2日 【20.船渠・造船/函館船渠株式会社】
明治三十五・六年以来当会社経営困難となり危殆に瀕するや、同三十九年一月栄一、近藤廉平等と共に整理委員に推され善後策を講究す。是日第十八回臨時総会に於て会社の方針定まり、取締役改選に当り栄一、男爵川田竜吉・川田豊吉を新任取締役に指名す。後同月十二日再び相談役に就任す。
第12巻
p.66-p.73
【DK120007k】
4月4日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
栄一、当社三月の月次会に出席し、是日当社有志主催による名誉社員阪谷芳郎、大蔵大臣就任祝賀会に出席、挨拶を述ぶ。
第26巻
p.372-p.376
【DK260064k】
4月4日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/阪谷芳郎大蔵大臣陞任祝賀会】
是日、上野精養軒に於て阪谷芳郎大蔵大臣陞任祝賀会開催せらる。栄一之に出席して演説をなす。
第28巻
p.750
【DK280124k】
4月10日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカクーン・ロープ商会社長ジェコブ・シフを飛鳥山邸に請じて午餐会を開く。此前後に亘り、各所に催されたるシフの招宴に出席す。
第25巻
p.670-p.675
【DK250089k】
4月11日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、当校卒業式及び豊明館・豊明図書館新築落成式に出席し、財務報告を兼ね祝辞を述ぶ。
第26巻
p.904-p.905
【DK260163k】
4月13日 【33.対外事業/棉花栽培協会】
前年七月、韓国に於て陸地棉栽培奨励のため、原敬・野田卯太郎等率先して棉花栽培協会を設立す。是日同協会総会に於て栄一選ばれて同協会評議員となる。同協会は明治四十五年三月其全事業を朝鮮総督府に引継ぐと共に解散す。
第16巻
p.659-p.667
【DK160111k】
4月14日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、栄一甥渋沢元治、外孫穂積孝子と結婚式を挙ぐ。五月六日上野精養軒に於て披露をなす。栄一出席して祝詞を述ぶ。
第29巻
p.90-p.93
【DK290027k】
4月17日 【38.社会福祉施設/東京市養育院感化部井之頭学校】
是日栄一、当校卒業証書授与式に出席し、一場の訓話を為す。翌四十年にも出席す。
第24巻
p.403-p.404
【DK240047k】
4月21日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、日本興業銀行、韓国政府に金一千万円貸上の契約を締結す。第一銀行は同国の中央金庫たるを以て之に異議を唱へ、協議の結果両行共同にて之を引受くるの契約を締結し、是日栄一、第一銀行頭取として日本興業銀行総裁添田寿一と共に契約書に調印す。
第16巻
p.307-p.310
【DK160038k】
4月26日 【03.手形交換所/全国手形交換所聯合会】
是日栄一東京銀行倶楽部に開かれたる第四回全国手形交換所聯合懇親会に臨み一場の挨拶を為す。
第07巻
p.496-p.498
【DK070064k】
4月29日 【50.国際災害救助/サンフランシスコ震災義捐金募集】
是日、日本赤十字社はサンフランシスコ震災義捐金募集のため、外務大臣官舎に都下各新聞通信社の代表者を招きて協議会を催す。栄一臨席し演説をなす。
第25巻
p.737-p.744
【DK250114k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
5月5日 【69.軍事関係/東京凱旋軍歓迎会】
是日栄一、第三回東京凱旋軍歓迎会に出席し、理事総代として歓迎の辞を朗読す。
第28巻
p.499-p.501
【DK280076k】
5月8日 【16.製糖/日本精糖株式会社 [精糖事業調査会]】
日露戦役後の経済界勃興期に際し、当会社及び日本精製糖株式会社の株主中に両社を合併して事業を拡張せんことを謀る者あり。両社の重役之に反対して総辞職を為す。是日栄一亦当会社の取締役を辞す。
第11巻
p.199-p.201
【DK110038k】
5月8日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是日栄一、第一銀行主催の韓国皇族義親王殿下及び統監侯爵伊藤博文等の招待晩餐会を飛鳥山邸に催す。
第16巻
p.310-p.311
【DK160039k】
5月8日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、第一銀行主催による韓国皇族義親王及び統監侯爵伊藤博文等の招待晩餐会を飛鳥山邸に開く。
第25巻
p.675
【DK250090k】
5月9日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、横浜在住の外国商人イー・デビス他十名を飛鳥山邸に請じて午餐会を催す。
第25巻
p.675-p.676
【DK250091k】
5月10日 【14.製紙/中央製紙株式会社】
栄一、大川平三郎・田中栄八郎等と共に岐阜県恵那郡中津町に製紙会社を設立せんことを計画し、是日発起人会を開く。後起業の不利なるを見て一時其計画を延期す。
第11巻
p.125-p.128
【DK110021k】
5月11日 【45.国際団体及ビ親善事業/喜賓会】
是日喜賓会役員会、東京商業会議所に開かる。栄一出席す。
第25巻
p.470
【DK250023k】
5月13日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第三十六回春季総集会に出席し、「青年処世ノ方針」と題して演説をなす。
第26巻
p.376-p.383
【DK260065k】
5月14日 【39.保健団体及ビ医療施設/熊本回春病院】
是日栄一、当病院へ寄附金醵集のため、東京銀行集会所に催されたる協議会に出席し、其の趣旨を述ぶ。
第24巻
p.523-p.535
【DK240060k】
5月20日 【55.神社/諏訪神社(埼玉県大里郡八基村血洗島)】
是より先三十八年十月、当社幟旗新調の議起り、是日栄一、村民の求に応じて揮毫す。
第26巻
p.47
【DK260010k】
5月23日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第五十一回晩餐会開かれ、来賓として司法大臣松田正久等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.643-p.660
【DK060169k】
5月25日 【08.陸運/日本鉄道株式会社】
是より先、政府より受くる利子補給が是年二月末日限り期限満了となるを以て、爰に同会社記念会を挙行し、創立以来の功労者に対し金品を贈るに決す。栄一之が評議員並主査委員たり。是日上野精養軒に記念会開催さる。
第08巻
p.594-p.595
【DK080050k】
5月25日 【31.鉱業/石狩石炭株式会社】
是日栄一、石狩石炭株式会社準創立総会に於て議長席に就き、重要案件を議了し、尋いで顧問役を依嘱せらる。四十二年六月に至り同役を辞任す。
第15巻
p.431-p.440
【DK150054k】
5月26日 【59.実業教育/東京高等工業学校 付.手島工業教育資金団】
是日、当校創立二十五年記念式挙行せられ、栄一来賓として之に臨む。次いで七月、記念の為め奨学資金として金二百円を寄附せるに対し、翌四十年五月九日附を以て、賞勲局総裁より其賞として木杯一組を下賜せらる。
第26巻
p.804-p.806
【DK260136k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
6月1日 【06.其他ノ金融機関及ビ金融問題/日英金融商会】
前年九月倫敦に設立されたる日英金融商会は東京に支店を設け、是日より事務を開始す。栄一その顧問たり。
第07巻
p.773-p.774
【DK070099k】
6月4日 【08.陸運/東京鉄道株式会社】
是より先、東京市街鉄道・東京電気鉄道・東京電車鉄道三株式会社乗車料金に付共通均一制を協定せんとせし事より合併の機運を促し、栄一及び馬越恭平其合併裁定者と為る。是日三社に対し合併条件の裁定を与ふ。同月二十八日各社臨時株主総会を開き之を可決す。九月十一日旧三鉄道解散合併し、東京鉄道株式会社を設立す。栄一相談役に選ばれ、後、退職重役への贈与金の分配に付一任せらる。
第09巻
p.486-p.505
【DK090054k】
6月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部三団体主催による外交官招待会開かれ来賓として統監伊藤博文等出席す。栄一一場の挨拶をなす。
第06巻
p.660-p.662
【DK060170k】
6月8日 [旅行]
是日栄一、東京を発し韓国視察の途に上り、七月十八日帰京す。
第29巻
p.512
【DK290179k】
6月8日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
韓国に於ける第一銀行は勅令第七十三号により外務・大蔵両大臣の監督下にあり且つ韓国総支店を設置すべかりしも実施に至らず、是年五月に至り始めて京城支店を陞せて韓国支店となす。仍て栄一、是日東京を発して渡韓し、総支店開設につき尽瘁頗る努む。八月当行取締役市原盛宏総支店支配人として赴任す。
第16巻
p.311-p.317
【DK160040k】
6月8日 【44.外遊/韓国行】
是日栄一、東京を発して韓国視察の途に上る。二十八日京城に於て韓国皇帝に謁し、七月十八日帰京す。
第25巻
p.58-p.74
【DK250004k】
6月15日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先三月三十日、京釜鉄道買収法公布せられ四月二十九日会社に通達せらる。依て是日株主総会に於て解散を決議し、栄一、竹内綱・小野金六と共に清算人に選挙せらる。七月一日統監府鉄道管理局と会社との間に引継ぎ行はる。
第16巻
p.503-p.506
【DK160078k】
6月20日 【33.対外事業/韓国水力電気株式会社】
是日、韓国水力電気株式会社設立許可せらる。栄一、大倉喜八郎・浅野総一郎・日下義雄等と共に発起人たり。
第16巻
p.612-p.615
【DK160099k】
6月29日 【61.一般教育関係/大日本海外教育会・京城学堂】
是日栄一、韓国旅行の途次当学堂を視察す。
第27巻
p.86-p.87
【DK270025k】
6月-- 【33.対外事業/韓国興業株式会社(朝鮮興業株式会社)】
是月八日、栄一第一銀行の要務を帯び東京を出発して韓国に渡り、七月十八日帰京す。此間六月十五日北韓兼二浦に赴き、韓国興業株式会社の業務を視察す。
第16巻
p.600-p.610
【DK160097k】
6月-- 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是月、当院院資増殖の目的を以て市参事会員・市長・当院常設委員・院長及び感化部顧問等の発起により、東京市養育院資増殖会設立され、栄一、会長に就任す。
第24巻
p.186-p.195
【DK240023k】
6月-- 【69.軍事関係/東京凱旋軍歓迎会】
是月当会、戦歿者遺族に弔祭料を贈る。栄一理事総代として之に与る。
第28巻
p.501-p.502
【DK280077k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
7月1日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是日、第一銀行京城支店の中央金庫京城派出所、更めて京城本金庫と為り、其他の在韓国中央金庫派出所は同本金庫所属の支金庫と為る。是より先六月二十三日、金庫出納役代理高橋日本銀行副総裁より釜山に支金庫設置の旨を通牒せられ、同様七月一日より開始せり。尋いで明治四十年二月五日松尾日本銀行総裁より韓国鏡城に支金庫設置の旨通牒あり、四月一日より開始す。
第16巻
p.317-p.322
【DK160041k】
7月7日 【25.土木・築港・土地会社・其他/大船渡築港鉄道株式会社】
是より先栄一、奥羽地方開発のため雨宮敬次郎等と岩手県大船渡地方に鉄道を敷設し、併せて製鉄船渠業を創立せんと図り、是日大船渡築港鉄道株式会社創立委員となる。十月十六日其委員長に推され、爾後政府当局者に対し補助金下附申請を始めとし種々斡旋に努めたれども、四十二年六月に至り其職を辞す。
第13巻
p.220-p.241
【DK130025k】
7月11日 【59.実業教育/神戸高等商業学校】
是より先、栄一韓国視察の旅程を終へ、帰路神戸に在り。偶々当校校長水島鉄也の需に応じ、是日初めて当校を訪ひ、学生に対し一場の演説を為す。
第26巻
p.810-p.817
【DK260138k】
7月13日 【33.対外事業/南満洲鉄道株式会社】
是より先六月七日、勅令第百四十二号を以て南満洲鉄道株式会社設立の件公布あり、是日設立委員長並に設立委員八十名任命せらる。栄一その一員たり。
第16巻
p.723-p.724
【DK160118k】
7月19日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第弐拾八期営業報告書を大蔵省に提出す。通常総会に引続き臨時総会を開き、株式を全額払込済となし更に倍額増資のことを決議す。十一月八日新株式払込報告のため臨時株主総会を開く。栄一之等に参与す。
第05巻
p.172-p.178
【DK050040k】
7月20日 【59.実業教育/東京高等工業学校 付.手島工業教育資金団】
是年六月二十九日、当校校長手島精一が多年工業教育に尽瘁せる功労により、特に御沙汰書を以て銀盃一組を下賜せられたるを慶祝し、是日当校に手島校長款待会開催せらる。栄一発起者の一人として其式に臨み、頌辞を朗読す。
第26巻
p.806-p.810
【DK260137k】
7月23日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、第一銀行の韓国に於ける業務は同国統監の監督に移り、是日第一銀行、統監の許可を得て韓国度支部と銀行券発行に関して契約を結ぶ。
第16巻
p.322-p.323
【DK160042k】
7月25日 【59.実業教育/蚕業講習所】
是日栄一、当所卒業式に臨み演説をなして、ドイツ・アメリカ両国に人造絹糸なるもの現はれ、将来我国の蚕業に重大の影響あらんことを警告す。
第26巻
p.817-p.818
【DK260139k】
7月30日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
是日栄一、当校専修科第八回卒業式に臨み一場の演説をなす。
第26巻
p.746-p.747
【DK260121k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
8月7日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第五十二回晩餐会開かる。栄一招かれて出席し一場の韓国視察談をなす。
第06巻
p.662-p.670
【DK060171k】
8月10日 【33.対外事業/南満洲鉄道株式会社】
是日第一回委員会開かれ、栄一定款調査委員に推さる。翌十一日栄一特別委員長に推され、定款原案を議決し、十三日此に修正を加へ、十四日第三回委員会に栄一定款調査会の経過及び結果を報告して可決さる。
第16巻
p.724-p.732
【DK160119k】
8月11日 【32.農・牧・林・水産業/小樽木材株式会社】
是日栄一、大倉喜八郎等と帝国ホテルに於て、当会社設立発起人会を開く。尋いで九月二十日銀行集会所に於て創立総会を開き、定款其他を議決し、栄一は議長として役員の指名を委任せられ、又相談役に推挙せらる。
第15巻
p.654-p.657
【DK150081k】
8月12日 [旅行]
是日栄一、東京を発し箱根小涌谷の三河屋に赴き、二十八日帰京す。
第29巻
p.512
【DK290180k】
8月-- 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人同愛社】
是より先明治三十一年十一月、当社は社団法人の認可を受く。是月、当社拡張の儀起り、栄一、賛成員と為る。
第24巻
p.456-p.462
【DK240057k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
9月8日 【05.保険/日清火災保険株式会社】
是より先、日清火災保険会社の設立発起され、是日発起人会開かる。栄一出席し創立委員長となる。後発起申請書・創立申請書を各々提出す。
第07巻
p.694-p.697
【DK070087k】
9月20日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、尾高くに子逝く。
第29巻
p.93
【DK290028k】
9月28日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第五十三回晩餐会開かる。栄一出席し一場の挨拶を述ぶ。
第06巻
p.670-p.672
【DK060172k】
9月30日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の第二回寄宿舎記念祝賀式に出席す。
第27巻
p.134-p.135
【DK270045k】
9月-- 【18.窯業/東洋硝子製造株式会社】
是月栄一、仏国人ロバート・ルーネン等と共に東洋硝子製造株式会社を設立し、其相談役・顧問と為りしも、四十二年二月に至つて解散す。
第11巻
p.460-p.466
【DK110064k】
9月-- 【22.化学工業/日本醋酸製造株式会社】
是月栄一、日本醋酸製造株式会社の相談役となり、四十二年六月六日辞任す。
第12巻
p.273-p.274
【DK120033k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
10月5日 【14.製紙/中央製紙株式会社】
栄一、大川平三郎・田中栄八郎等と中央製紙株式会社の設立を発起し、是日名古屋商業会議所に於て創立総会を開く。栄一推されて相談役となる。
第11巻
p.128-p.131
【DK110022k】
10月6日 【16.製糖/明治製糖株式会社】
是より先、相馬半治・小川䤡吉等により計画されたる明治製糖株式会社の設立は、栄一・森村市左衛門等の賛助の下に具体化し、是日第一回発起人会を開く。栄一創立委員長となる。
第11巻
p.267-p.272
【DK110043k】
10月7日 【59.実業教育/全国実業学校長会議】
是月六日より十二日に亘り、全国地方商業学校長会議東京に開催せらる。栄一その招請に応じ、是日会場たる東京高等商業学校講堂に於て、商業教育に関し一場の演説を為す。
第26巻
p.847-p.855
【DK260146k】
10月8日 【05.保険/日清生命保険株式会社】
是より先、早稲田大学関係者により日清生命保険株式会社の設立発起され、栄一も発起人の一人たり。是日発起人会開かれ出席す。
第07巻
p.699-p.706
【DK070089k】
10月12日 【08.陸運/日本鉄道株式会社】
鉄道国有法発布に依り是日臨時株主総会を開き解散手続に関する議案を議決す。栄一解散慰労金審査委員に選ばれ其委員長に推さる。委員会は解散慰労金を三百八十万円に決し、其分配処分を取締役に一任す。後取締役会は更に特別委員会を設け該分配額を定む。
第08巻
p.595-p.601
【DK080051k】
10月12日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、伯爵井上馨等と共にドイツ国会議員等を、内田山なる井上邸に請じて歓迎園遊会を催す。
第25巻
p.676-p.677
【DK250092k】
10月13日 【32.農・牧・林・水産業/耕牧舎】
須永伝蔵の功績を伝へんとして栄一主唱者となり、益田孝他数十名と共に建碑を企て、是日須永の郷里群馬県新田郡成塚村永昌寺に建碑式を行ふ。栄一発起人総代として此に列す。同碑の撰文並に書は栄一のなす所なり。
第15巻
p.526-p.529
【DK150067k】
10月13日 【61.一般教育関係/新田郡教育会】
是日、群馬県新田郡太田町に同郡教育会総会開催せらる。栄一之に臨み一場の演説をなす。
第27巻
p.232-p.233
【DK270087k】
10月13日 【73.碑石/須永伝蔵碑(在群馬県成塚村)】
是日栄一、須永伝蔵碑の建碑式に発起人総代として列す。同碑の撰文並に書は栄一のなす所なり。
第28巻
p.555
【DK280099k】
10月15日 【45.国際団体及ビ親善事業/喜賓会】
是日栄一、喜賓会役員会に出席、議事数項を決す。
第25巻
p.470-p.471
【DK250024k】
10月18日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
明治三十八年末頃より、伊藤博文・西園寺公望・福沢捨次郎及び栄一外数名、相謀りて欧米風劇場新設の件に関し屡々協議す。その後機運熟し栄一・大倉喜八郎・浅野総一郎・早川千吉郎・壮田平五郎・福沢捨次郎・園田孝吉外数十名発起人となり、資本金百二十万円を以て帝国劇場株式会社設立を企画す。是日並に十二月七日発起人会開催せらる。栄一創立委員長に推され、之を承諾す。
第27巻
p.409-p.416
【DK270114k】
10月23日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
是日より三日間、当校設立者大倉喜八郎その古稀を記念し、赤坂区葵町なる自邸に園遊会を開催す。栄一毎日之に臨み、祝詞を述ぶ。
第26巻
p.747-p.754
【DK260122k】
10月28日 【33.対外事業/東亜製粉株式会社】
村井吉兵衛・大橋新太郎清国視察の結果、漢口に於て製粉事業を起さんとし、栄一等の賛成を得て、是日東亜製粉株式会社を創立す。栄一相談役となる。
第16巻
p.737-p.738
【DK160122k】
10月-- 【01.銀行/日英銀行】
栄一日英銀行顧問と為る。
第05巻
p.366-p.368
【DK050082k】
10月-- 【33.対外事業/平安電気鉄道会社】
是より先、栄一韓国視察の結果平壌・鎮南浦間鉄道敷設の必要を認め、浅野総一郎等と共に電灯及び電車兼営の事業を計画したるも、収益の見込少く之を中止す。
第16巻
p.616
【DK160100k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
11月5日 【16.製糖/大日本製糖株式会社】
是日、日本精製糖株式会社は臨時株主総会に於て日本精製糖株式会社[日本精糖株式会社]と合併するの件を議決し、新役員を選挙す。栄一相談役に推薦さる。十一日合併成り社号を大日本製糖株式会社と改む。社長は酒匂常明にして栄一の推挙する所なり。
第11巻
p.284-p.305
【DK110046k】
11月9日 【05.保険/万歳生命保険株式会社】
是より先、藤村義苗他数人によりて万歳生命保険株式会社の設立発起され、三十九年八月三十一日を以て営業を開始す。是日栄一相談役たることを承諾す。
第07巻
p.719-p.730
【DK070092k】
11月10日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ、エール大学名誉教授ジョージ・ラドを飛鳥山邸に請じて午餐会を開き、商業道徳に関する談話を交換す。
第25巻
p.677-p.683
【DK250093k】
11月11日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第三十七回秋季総集会に出席し、「国際経済ト商業道徳」と題して演説をなす。
第26巻
p.383-p.391
【DK260066k】
11月12日 【19.鉄鋼・精錬/東洋亜鉛煉工所】
栄一、中野武営・浅田正文・堀田連太郎等と東洋亜鉛煉工所を設立せんとし、是日帝国ホテルに開かれたる発起人会に出席す。尋いで翌年一月資本金三百万円の株式募集に着手す。
第11巻
p.593
【DK110089k】
11月15日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、財団法人穂積奨学財団の設立披露を兼ね、穂積陳重就職満二十五年祝賀会上野精養軒に開かる。栄一之に出席す。
第29巻
p.78
【DK290019k】
11月15日 【32.農・牧・林・水産業/大日本水産株式会社】
資本金三百万円を以て諸水産物の製造並に重要水産物の漁撈、殊に鰮油漬罐詰の製造を目的とする当会社、是日創立せらる。栄一創立発起人として尽力し、創立後顧問に推挙せらる。
第15巻
p.678-p.680
【DK150091k】
11月15日 【33.対外事業/営口水道電気株式会社】
清国営口に於ける水道及び営口・牛家屯間電気鉄道敷設を目的として、栄一、馬越恭平・益田太郎・岩下清周・大田黒重五郎・呉錦堂・麦少彭等日清両国人により営口水道電気株式会社を設立せんとし、是日創立総会を開く。栄一相談役となる。
第16巻
p.740-p.744
【DK160124k】
11月15日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/穂積奨学財団】
是日栄一、上野精養軒に於て開催せられたる穂積博士就職満二十五年祝賀会に出席す。
第27巻
p.364-p.368
【DK270108k】
11月17日 【08.陸運/神戸電気鉄道株式会社】
是より先、神戸市に電気鉄道を敷設せんか為め出願するもの数派ありて栄一及び安田善次郎等も之に加はり、競争激烈となりしが、先願の池田貫兵衛等の神戸電気鉄道株式会社に合併して再出願を為し、是日其免許を得たり。
第09巻
p.370-p.374
【DK090041k】
11月19日 【08.陸運/京阪電気鉄道株式会社】
是より先、京都大阪間電気鉄道敷設の計画に、田中源太郎等大阪側のそれと栄一等の東京側のそれとの二者ありしも、両者合流して三十六年十一月九日畿内電気鉄道株式会社の名称を以て許可を申請、三十九年八月三十日発起人総会を開き、栄一創立委員長に推さる。是日創立総会を開き、社名を京阪電気鉄道株式会社と改め、重役を選任す。栄一相談役となる。後四十二年六月之を辞す。
第09巻
p.329-p.349
【DK090032k】
11月19日 【44.外遊/欧米行】
是日栄一、明治三十五年渡欧の際に被りたる配慮を謝するため、子爵林董夫妻を飛鳥山邸に請じて宴を開く。
第25巻
p.453
【DK250016k】
11月21日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第五十五回晩餐会開かる。栄一出席し一場の挨拶をなす。
第06巻
p.672-p.674
【DK060173k】
11月22日 【24.電気/名古屋電力株式会社】
是日、名古屋商業会議所に於て、当会社創立総会を開き、重役の選任を行ふ。栄一相談役に推薦せらる。同四十一年八月に至り辞任す。
第13巻
p.42
【DK130008k】
11月25日 【13.製麻・毛織・製帽/東京毛織物株式会社】
栄一、大倉喜八郎・日比谷平左衛門等と共に東京毛織物株式会社の設立を計画し、是日東京商業会議所に於て創立総会を開く。推されて相談役となる。
第10巻
p.766-p.769
【DK100071k】
11月26日 【33.対外事業/南満洲鉄道株式会社】
是日南満洲鉄道株式会社創立総会開かる。栄一監事の員数及び報酬につき発議し、決定さる。
第16巻
p.732-p.734
【DK160120k】
11月27日 【08.陸運/京越電気鉄道株式会社】
橋本正人等清水越の京越電気鉄道株式会社創設計画を栄一に諮る。是日栄一鉄道に経験学識ある知友数名を招致し、其意見を問ふ。
第09巻
p.374-p.375
【DK090042k】
11月28日 【33.対外事業/韓国拓殖株式会社】
是日当会社創立総会開催せられ、栄一相談役を委嘱せらる。
第16巻
p.636-p.637
【DK160106k】
11月-- 【23.瓦斯/名古屋瓦斯株式会社】
是より先栄一、奥田正香・服部小十郎・伊藤伝七・小栗富次郎・渡辺甚吉・浅野総一郎・大橋新太郎等と名古屋瓦斯株式会社を発起設立せしが、是月相談役に就任す。明治四十二年六月六日辞任す。
第12巻
p.733-p.735
【DK120101k】
11月-- 【29.貿易/日露貿易株式会社】
栄一、大蔵大臣阪谷芳郎・農商務大臣松岡康毅・商工局長森田茂吉・通商局長石井菊次郎他数名と共に料亭常磐屋に招かれ、下村房次郎より日露貿易株式会社設立計画を聞く。後これが発起人たることを承諾し、馬越恭平・村井吉兵衛等と共に創立事務を援助せしも、彼地代表ソロモン・ミンコフスキー歿し、尋いで大正二年下村房次郎また歿するに及び、事遂に止む。
第14巻
p.437-p.446
【DK140051k】
11月-- 【32.農・牧・林・水産業/東京園芸株式会社】
伊藤登喜造・青山元・賀島政一等、資本金三十五万円の当会社の設立を計画す。栄一、堀田正養・徳久恒範・松平正直等と共に之を賛助す。
第15巻
p.659-p.660
【DK150084k】
11月-- 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是月第一銀行、先に制定せる銀行券発行準備取扱順序を改正し、新たに銀行券発行及び準備取扱規則を制定す。
第16巻
p.323-p.333
【DK160043k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
12月1日 【61.一般教育関係/帝国教育会】
是日栄一、当会第二十三回総会開催せらるるに当り、実業教育上の功労を認められて帝国教育会功牌を贈与せらる。
第27巻
p.155-p.156
【DK270062k】
12月5日 【27.倉庫/東海倉庫株式会社】
是日栄一、名古屋商業会議所に於ける東海倉庫株式会社創立総会に於て相談役を依嘱せらる。明治四十二年六月他の関係諸会社と同様辞任す。
第14巻
p.374-p.376
【DK140036k】
12月10日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
神田〓蔵等有価証券現物市場の独立を計る。栄一是日該計画に対する態度を時事新報紙上に表明す。
第13巻
p.681-p.689
【DK130067k】
12月12日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是日栄一、第一銀行を代表し、韓国特命大使李址鎔夫妻及び其一行を飛鳥山邸に招宴す。
第16巻
p.333-p.334
【DK160044k】
12月12日 【33.対外事業/南満洲鉄道株式会社】
已に創立を了したるを以て、栄一他の委員と共に是日当会社設立委員を免ぜらる。
第16巻
p.735-p.736
【DK160121k】
12月12日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、第一銀行を代表し、韓国特命大使李址鎔夫妻及び一行を飛鳥山邸に招宴す。
第25巻
p.683
【DK250094k】
12月13日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所韓国総監[韓国統監]侯爵伊藤博文・内閣総理大臣侯爵西園寺公望等を招待して晩餐会を開く。栄一出席挨拶を為す。
第06巻
p.675
【DK060174k】
12月19日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所・東京交換所・銀行倶楽部連合して元帥陸軍大将大山巌、同伯爵野津道貫等を招待して晩餐会を開く。栄一出席挨拶を為す。
第06巻
p.675-p.684
【DK060175k】
12月21日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是日栄一、富士見軒に於ける当会十二月例会に出席し「目下ノ経済事情」と題する講演をなす。
第27巻
p.305-p.325
【DK270099k】
12月23日 【59.実業教育/名古屋商業学校 付.商友会】
是日栄一、市立名古屋商業学校に於て挙行せられたる、名古屋市教育家頌徳会主催の同校校長市邨芳樹頌徳式に祝辞を贈る。
第26巻
p.818-p.819
【DK260140k】
12月28日 【19.鉄鋼・精錬/東京製綱株式会社】
是日当会社、月島製綱株式会社の合併を決し、尋いで同四十二年五月日本製綱株式会社を合併して資本金百十五万円に増額す。栄一会長として之に与る。
第12巻
p.117-p.120
【DK120015k】
12月29日 【16.製糖/明治製糖株式会社】
是日当会社創立総会を開く。栄一議長となり、取締役及び監査役の指名をなす。栄一亦相談役となる。
第11巻
p.272-p.282
【DK110044k】
12月-- [雑資料/蓄音器吹込]
是月栄一、銀座の天賞堂に於て、商業道徳に関する演説を蓄音器の音盤に録音す。
第29巻
p.634
【DK290202k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1906年
(明治39)
事 項 『伝記資料』
-- [家庭生活/健康]
渋沢栄一日記及び八十島親徳日録に記載せられたる、栄一是年に於ける健康に関する事項。
第29巻
p.160-p.163
【DK290048k】
-- 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
日露平和克復後是年企業大に勃興したるも、翌四十年に至り経済界その反動を受けて恐慌状態を呈し、以後沈衰期に入る。其間同行は健実なる経営下に、毎期利益を増加す。栄一、頭取として之が指導に任ず。
第04巻
p.647-p.711
【DK040070k】
-- 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
旧白銅貨の整理略々了へたる時、第一銀行、韓国政府と協議し、更に葉銭其他旧銀貨・旧銅貨の還収に着手せり。
第16巻
p.334-p.350
【DK160045k】
-- 【63.演芸及ビ美術/文芸協会】
是年大隈重信を会頭とし、坪内雄蔵等発起人となり、文芸協会組織さる。栄一、夫人と共にその賛助員となる。
第27巻
p.430-p.431
【DK270121k】
--
日露戦役関係諸資料 其他の資料
第28巻
p.510-p.512
【DK280084k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。