会期 | 2015年10月03日(土)~2015年11月29日(日) |
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会期中の休館日 | 10月12日、11月23日を除く毎月曜日、10月13日(火)、11月4日(水)、11月24日(火) |
後援 | 株式会社みずほフィナンシャルグループ |
みどころ|関連事業|展示資料紹介|広報印刷物|関連情報|開催概要
幕末にパリ万博幕府使節に随行し渡欧した渋沢栄一は、銀行を設立し、外国と取引するためにも合本組織をつくり、資金を集め、社会全体に金融をはかるべきと考えます。
明治新政府に出仕した栄一は、近代的な金融制度確立の軸となる「国立銀行条例」の制定に尽力します。この条例にもとづいて、明治6年(1873)に創設された日本初の近代的な銀行が、第一国立銀行です。栄一は、同銀行の総監役(後、頭取)に就任し、このモデル銀行の育成に努めるとともに、後につづく多くの銀行の設立や育成にも尽力しました。
本展では、第一国立銀行創業期を中心に、さまざまな困難や存続の危機に直面しながら同行の育成に努めた栄一の活動や、現在ヘと受け継がれる銀行業に対する栄一の思いを紹介します。
明治6年(1873)に第一国立銀行が創設されてからわずか5年後の明治11年(1878)に、新潟県長岡市に第六十九銀行が設立されました。渋沢の指導を受けた旧長岡藩士三島億二郎、実業家の岸宇吉らが、士族階級を救済するための金禄公債を資本として同銀行を設立、さらに北越鉄道を敷設し、石油業などの産業を興しました。企業家精神のある人材と旧世代の資産を、長岡の近代化と工業化に活用することができたのです。この事例を参考にし、今日の地方創生について、研究者と実務家が議論します。
日時 | 2015年10月26日(月) 18:30~21:00 |
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会場 | アオーレ長岡 市民交流ホールA(新潟県長岡市大手通1-4-10) |
定員 | 200名(事前申込・先着順)/参加費:無料 |
主催 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 |
後援 | 長岡市 長岡市教育委員会 長岡商工会議所 株式会社北越銀行 長岡大学 新潟日報社 株式会社新潟テレビ21 株式会社エヌ・シィ・ティ 公益財団法人山口育英奨学会 長岡市栃尾地域NPO連絡協議会 外山脩造翁没後100周年記念事業実行委員会 一般社団法人地域ルネッサンス創造機構シンクタンク・ザ・リバーバンク 株式会社みずほフィナンシャルグループ |
パネリスト | 藻谷浩介(株式会社日本総合研究所主席研究員) 平松廣司(かながわ信用金庫理事長、横須賀商工会議所会頭) 中村公哉(長岡商工会議所青年部理事) |
司会兼討論者 | 松本和明(長岡大学教授) |
渋沢栄一は、明治6年(1873)自らが作成した「国立銀行条例」に基づき、第一国立銀行を設立し、江戸時代の多様な地域通貨(金、銀、銅や藩札)を統一し、近代国家にふさわしい貨幣制度(円)の確立に尽力しました。本シンポジウムでは、近世から近代への貨幣・金融制度の移り変わりを、カネ(貨幣)とヒト(銀行員)に焦点を当て説明し、渋沢栄一が果たした役割を明らかにします。また日本が手本とした米国のナショナルバンクなど米国銀行史と比較し、第一国立銀行の特色を論じます。
※定員に達したため、第2回の参加受付は終了しました。
日時 | 2015年11月21日(土) 13:30~16:30(開場13:00) |
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会場 | 北区飛鳥山博物館講堂(東京都北区王子1-1-3) |
定員 | 90名(事前申込・先着順)/参加費:無料 |
主催 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 |
後援 | 株式会社みずほフィナンシャルグループ |
パネリスト | 小林延人(秀明大学講師) 桑原功一(渋沢史料館副館長) 須藤 功(明治大学教授) |
司会兼討論者 | 粕谷 誠(東京大学教授) |
明治から昭和時代にかけて経済界で活躍し、500社にのぼる企業の設立・育成に携わった渋沢栄一の活動の中心は、銀行業でした。明治6年(1873)第一国立銀行創設時に総監役、明治8年(1875)頭取に就任して以来、大正5年(1916)まで40年以上同銀行の経営に直接関与し続けました。加えて、全国各地に国立銀行制度を普及させ、択善会(後、東京銀行集会所)を創設し、銀行業界を作り上げ、日本の近代化に大きな役割を果たしました。本シンポジウムでは、近代日本に銀行業を導入した渋沢栄一の精神に学び、今日の金融、とくに銀行が、グローカル(グローバルかつローカル)重視の社会の将来を見据えて、どのような役割を果たせばよいのかを考えます。
日時 | 2015年11月27日(金) 18:30~21:00(開場18:00) |
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会場 | 日経カンファレンスルーム(東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル6F) |
定員 | 170名(事前申込・先着順)/参加費:無料 |
主催 | 公益財団法人渋沢栄一記念財団 |
後援 | 株式会社みずほフィナンシャルグループ |
パネリスト | 寺西重郎(一橋大学名誉教授、日本大学客員教授) 翁 百合(株式会社日本総合研究所副理事長) 塚本隆史(みずほフィナンシャルグループ常任顧問) |
司会 | 粕谷 誠(東京大学教授) |
申込方法 | 次のA、Bいずれかの方法でお申込み下さい。 A)渋沢史料館ウェブサイト内、企画展情報ページの申込みフォーム。 B)往復はがきに〔1〕参加希望回〔2〕郵便番号〔3〕住所〔4〕氏名(ふりがな)〔5〕電話番号をご記入の上、「シンポジウム係」まで。1枚につき、2名まで応募可。2名の場合は、それぞれの氏名を必ず明記のこと。 |
日 時:10月18日(日)、11月8日(日)*両日共、11:10〜11:40 / 14:10〜14:40
会 場:渋沢史料館企画展示室
*事前申込不要、参加費無料、11月8日(日)のみ入館無料
国立銀行条例の趣意にもとづき、株主一同が協力して商業経営を行うこと、銀行の名称を「第一国立銀行」とすること、本店は東京兜町、出店は大阪、神戸、横浜に設置すること、資本金のことなどが記されている。明治6年6月11日の創立総会の際、株主一同が連印している。
最初に発行された第一国立銀行株券。三井八郎右衛門に発行されたもの。
栄一は総監役就任契約書草案作成を自らおこなった。第九条には、栄一が総監役に就いている間は、銀行最寄に住まい、銀行を我が住居と心得、業務時間外でも銀行の取締に意を配ることという規定を記し、栄一の銀行にかける強い思いが窺える。
明治9年3月は、第一国立銀行の経営を破綻させかねないような急な大蔵省預金引き上げの達しに対して、栄一が奔走し危機を脱した頃であった。この書には、心機一転、勤倹のもと、本来の念願であった民間取引中心に業務を拡張し、真の銀行の「創業」を達成しようという栄一の思いが感じられる。
● リーフレット 表面(PDF:836KB) 裏面(PDF:1120KB)
・ 民部大蔵両省仕官時代 1871(明治4)年辛未 1月4日~ 第03巻 【p.3-779】
・ 第一国立銀行・第一銀行 1873(明治6)年6月11日~ 第04巻 【p.5-711】
1909(明治42)年6月14日~ 第50巻 【p.5-263】
・ 択善会・東京銀行集会所 1877(明治10)年7月2日~ 第05巻 【p.432-681】
1880(明治13)年9月3日~ 第06巻 【p.5-684】
・ 事業一覧 1.銀行
・ 銀行:第一・勧業・興銀 〔金融〕 変遷図/典拠資料
・ 【社名変遷図紹介】 銀行:第一・勧業・興銀 〔金融〕 →(情報資源センター・ブログ)
・ 【社名変遷図紹介】 その後の変遷 : 銀行:第一・勧業・興銀 〔金融〕 →(情報資源センター・ブログ)
・ 渋沢社史データベース 『第一銀行五十年小史』(1926.08)
『株式会社第一銀行』(1930.11)
『第一銀行年表』(1942.06)
『第一銀行八十年小史』([1953.06])
『第一銀行史. 上巻』(1957.12)
『第一銀行史. 下巻』(1958.07)
『第一銀行小史 : 九十八年の歩み』(1973.06)
『第一銀行史追録 : 稿本』(1977.09)
『韓国ニ於ケル第一銀行』(2000.12)
・ 渋沢栄一ゆかりの地/ゆかりの写真 株式会社第一銀行旧営業場