ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)

第94号(2022年7月1日発行)

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☆      □■□ ビジネス・アーカイブズ通信 □■□

☆       No.94 (2022年7月1日発行)

☆    発行:公益財団法人 渋沢栄一記念財団 情報資源センター

☆                        〔ISSN:1884-2666〕
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この通信では海外(主として英語圏)のビジネス・アーカイブズ(BA)に関する情報をお届けします。

海外BAに関わる国内関連情報も適宜掲載しております。

今号は行事情報2件、文献情報2件、企業団体情報1件です。

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◆ 目次 ◆

[掲載事項の凡例とご注意]

■行事情報:専門図書館協議会全国研究集会
◎第3分科会「"活用"を通して組織アーカイブズの価値を探る」
     2022年7月20日

■文献情報:企業史料協議会『企業と史料』第17集目次
◎「経営を支える企業アーカイブズを目指して:DXへのアプローチ」
     2022年6月30日

■行事情報:ドイツ・ビジネスアーキビスト協会
◎第57回年次大会テーマ「ビジネス・アーカイブズ:アイデンティティと企業文化の仲介者」
     2022年5月1-3日

■文献情報:ドイツ・ビジネスアーキビスト協会
◎会誌『アーカイブと経済』最新号「特集:社会経済におけるアーカイブ」目次
     2022年第1号

■企業団体情報:A.P. モラー・マースク・アーカイブズのポッドキャスト
◎「コンテナ化の中のマースク」第1部1975年~1986年
     2022年5月1日公開

☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

NATOのアーキビストとアーカイブズ ほか


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[掲載事項の凡例]

・欧文の場合、日本語で読みやすいものになるように、タイトルははじめに日本語訳を、続いて原文を記します。
・人名や固有名詞の発音が不明の場合も日本語表記を添えました。便宜的なものですので、検索等を行う場合はかならず原文を用いてください。
・普通名詞として資料室や文書室、物理的な記録資料を表現する際は「アーカイブズ」を用います。固有名詞の場合はこの限りではありません。また物理的およびデジタル記録資料の蓄積や組織化に関しては「アーカイブ」「アーカイブ化」「アーカイビング」などの表現を用いることもあります。

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[ご注意]
・受信時にリンク先を示すURLが途中で改行されてしまう場合があります。通常のURLクリックで表示されない場合にはお手数ですがコピー&ペーストで一行にしたものをブラウザのアドレス・バーに挿入し、リンク先をご覧ください。


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■行事情報:専門図書館協議会全国研究集会
◎第3分科会「"活用"を通して組織アーカイブズの価値を探る」
     2022年7月20日

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◎専門図書館協議会全国研究集会第3分科会 「"活用"を通して組織アーカイブズの価値を探る」

専門図書館協議会は、専門図書館・専門情報機関の有機的連携を図る目的で設立された団体です。2022年7月20日(水)にオンラインで開催される専門図書館協議会 2022年度全国研究集会 第3分科会「"活用"を通して組織アーカイブズの価値を探る」に、情報資源センター長の茂原暢と企業史料プロジェクト担当の松崎裕子が登壇し、「総論」として、組織アーカイブズとは何か、その固有の価値、時代に応じて変化する利用と利用者、最近のトレンド等について、ビジネス・アーカイブズを通じて紹介する予定です。

■2022年度 全国研究集会
〔専門図書館協議会 - 2022年6月2日〕
https://jsla.or.jp/2022zenkokuken/

■専門図書館協議会 2022年度全国研究集会
総合テーマ「利用者視点で見つめなおす専門図書館の価値と役割 ~多様化する専門図書館の"利用"と向き合う~」

■第3分科会 : "活用"を通して組織アーカイブズの価値を探る
・日時 : 2022年7月20日(水)15:50~17:20
・開催形式 : オンライン(Zoom ウェビナー)
・参加費 : 有料 (要 参加申込)

【プログラム(敬称略)】
・総論
茂原暢(公益財団法人渋沢栄一記念財団 情報資源センター長)
松崎裕子(公益財団法人渋沢栄一記念財団 情報資源センター 企業史料プロジェクト担当)

・事例発表
小泉智佐子(株式会社資生堂 社会価値創造本部アート&ヘリテージ室)
村上民(自由学園図書館・資料室)
惠美千鶴子(東京国立博物館学芸研究部 百五十年史編纂室室長)

・質疑応答

全国研究集会全体のプログラムや参加申込方法など、詳細については下記リンク先をご覧下さい。みなさまのご参加をお待ちしております。
https://jsla.or.jp/2022zenkokuken/


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■文献情報:企業史料協議会『企業と史料』第17集目次
◎「経営を支える企業アーカイブズを目指して:DXへのアプローチ」
     2022年6月30日

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◎『企業と史料』第17集
「経営を支える企業アーカイブズを目指して:DXへのアプローチ」

日本におけるビジネス・アーカイブズに関わる唯一の専門団体、企業史料協議会の会誌『企業と史料』第17集が6月末に発行されました(頒価:3,000円)。

【目次】

■ご挨拶
企業史料協議会 会長 石原邦夫(東京海上日動火災保険株式会社 相談役)

■企業史料協議会・第40回会員総会 記念講演
「企業アーカイブズとリスクマネージメント:企業史料協議会設立からを振り返りつつ」
大学共同利用機関法人
人間文化研究機構国文学研究資料館 准教授 青木睦

■第10回ビジネスアーカイブズの日 オンライン・シンポジウム
「経営を支える企業アーカイブズを目指して―DXへのアプローチ」

◆基調講演 1
「ロシュ社のアーカイブズ&アーカイブからビジネスに価値を生み出す」
ロシュ社 アーカイブズキュレーター、ICA/SBA部会長
Alexander Lukas Bieri(アレクサンダー・ルーカス・ビエリ)
(翻訳:加藤秋子)

◆ 解説とコメント
公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター
企業史料プロジェクト担当(企業史料協議会理事) 松崎裕子

◆ A・ビエリ氏基調講演記録・読後妄言
大谷明史(元企業史料協議会理事)

◆ 基調講演 2
「デジタル化とアーカイブズによる経営支援」
高千穂大学経営学部教授 大島久幸

◆パネルディスカッション
パネリスト
イオン株式会社 大塚聡
キリンホールディングス株式会社 山田弥生
トヨタ自動車株式会社 川島信行
モデレータ
高千穂大学経営学部教授 大島久幸

総合司会 企業史料協議会理事(元・森永製菓株式会社) 野秋誠治

■企業史料協議会40周年記念特別インタビュー
◆前・三井文庫 文庫長 由井常彦
◆企業史料協議会副会長 河上増雄
◆個人会員、元・企業史料協議会理事 大谷明史

■ドイツにおけるビジネスアーカイブズ:構造変化とグローバル化に挑む地域経済文書館の始まりと現在の役割について
ヴェストファーレン経済文書館館長
Karl-Peter Ellerbrock(カール=ペーター・エラーブロック)
(翻訳:中村友美)

◆解題
公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター
企業史料プロジェクト担当(企業史料協議会理事) 松崎裕子
学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻 博士後期課程
中村友美

■企業史料協議会・2021年度の活動概況

■執筆者紹介


★☆★...編集部より...★☆★

『企業と史料』第17集には、昨年2021年の設立40周年を記念した第40回会員総会記念講演、11月の第10回「ビジネスアーカイブズの日」オンライン・シンポジウムの講演録に加え、40周年を記念して行われた協議会の設立関係者へのインタビュー、会誌では初となる海外のビジネス・アーカイブズに関する論説記事の翻訳と解題が含まれます。

第40回会員総会記念講演講師は、企業史料協議会設立の頃から資料保存の分野で同協議会と連携し、同協議会主催のビジネスアーキビスト研修講座では講師としても協力されてきた、青木睦国文学研究資料館准教授です。資料保存に関するこれまでの経験に基づき、災害をはじめとするさまざまなリスクによってアーカイブズが失われることが、組織のマネジメントに大きな影響を及ぼす点を強調されて、これに対してどのように常日頃から臨むべきであるかを語っています。

第10回ビジネス・アーカイブズの日オンライン・シンポジウムは、前半では国際アーカイブズ協議会企業アーカイブズ部会の部会長アレキサンダー・ビエリ氏が、勤務先であるロシュ社のアーカイブを紹介、さらにアーカイブズがビジネスに価値をもたらすとはどういうことであるのか、自社を事例として詳しく論じています。これに続く大島久幸高千穂大学教授の二つ目の基調講演と、大島教授がモデレーターを務めたシンポジウムでは、イオン株式会社、キリンホールディングス株式会社、トヨタ自動車株式会社のアーカイブズ、関連部署の方々がそれぞれの取り組みを紹介しています。デジタル化によるアーカイブズの経営支援の優良事例といえるでしょう。企業のアーカイブズ部署の方々はもちろんのこと、アーカイブズを用いてブランディングや従業員教育、あるいは経営理念の共有などの経営課題解決に取り組もうと考えている方々にもぜひ読んでいただきたい部分です。

途中に挿入されている、「A・ビエリ氏基調講演記録・読後妄言」は、欧米や中国などの海外企業における国際標準的な現用記録管理+アーカイブズ管理と、日本企業での慣行との差異に早くから着目し、これを課題として受け止めてこられた大谷明史元企業史料協議会理事によるものです。日本の企業における記録管理・アーカイブズ管理のこれからを考えるための糧となるでしょう。

企業史料協議会の設立に関わった3人の方々のインタビューでは、設立(1981年)前後の経団連や通産省、三井銀行調査部などの関係者との連携、高度経済成長期における企業の記録と経営史研究の関わりなど、興味深く語られています。日本におけるアーカイブズ史の知られざる一面です。企業以外の分野でアーカイブズに関わってきた方々や専門図書館関係者は、それぞれの歩みの一部と重なる部分を発見するでしょう。

ドイツのビジネス・アーカイブズに関する論説では、世界で最初に企業アーカイブズが出現したドイツに特有の地域経済文書館の成り立ちと1990年代以降の変化が解説されています。2021年に急逝された安江明夫企業史料協議会副会長(元国立国会図書館副館長)がかねてより、海外のビジネス・アーカイブズに関する論考を『企業と史料』で紹介していくべき、と提案されていましたが、この第17集でようやく実現しました。ドイツの地域経済文書館は同国の文書管理に関わる法制度のなかに組み込まれている点など、これまで知られていなかった地域経済文書館を紹介する論説です。アーカイブズ学や欧州史に関心を持つ方々にお勧めです。

[参考ページ]
企業史料協議会刊行物のページ
https://www.baa.gr.jp/kankobutu.asp?NoteAID=31

企業史料協議会
https://www.baa.gr.jp/


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■行事情報:ドイツ・ビジネスアーキビスト協会
◎第57回年次大会テーマ「ビジネス・アーカイブズ:アイデンティティと企業文化の仲介者」
     2022年5月1-3日

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◎ドイツ・ビジネスアーキビスト協会第57回年次大会 5/1-3 バーゼル
大会テーマ「ビジネス・アーカイブズ:アイデンティティと企業文化の仲介者」
Wirtschaftsarchive. Vermittler von Identifikation und Unternehmenskultur
https://www.wirtschaftsarchive.de/aktuelles/veranstaltungen/57-vdw-jahrestagung-2022/

ドイツ・ビジネスアーキビスト協会の第57回目の年次大会がスイス・バーゼルのロシュ社にて5月1日から三日間開催されました。同大会のプログラムの主要部分をご紹介します。

【プログラム】(PDF)
https://www.wirtschaftsarchive.de/site/assets/files/23844/vdw-tagung_2022_programm.pdf

〔1日目 5月1日〕
◆ライン川クルーズディナー(18:00~)
ヴァルター・ホッホライター博士Dr. Walter Hochreiterによるバーゼル経済史の解説付き
Auf dem Schiff Erläuterungen zur Basler Wirtschaftsgeschichte durch Dr. Walter Hochreiter


〔2日目 5月2日〕
◆開場
ドイツ・ビジネスアーキビスト協会会長
マーティン・L・ミュラー博士Dr. Martin L. Müller

◆開会挨拶
ロシュ・ホールディング取締役会長
ハーゲン・プファンドナー教授・博士Prof. Dr. Hagen Pfundner
(ドイツ)GmbH

◆オープニング講演
「企業のコミュニケーション手段としての建築」
Architektur als Mittel der Unternehmenskommunikation
ハウケ・ホーン工学博士 PD Dr. Dr.-Ing. Hauke Horn
https://www.kunstgeschichte.uni-mainz.de/dr-phil-dr-ing-hauke-horn/
ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ 美術史・音楽学研究所
Johannes Gutenberg-Universität Mainz, Institut für Kunstgeschichte und Musikwissenschaft


◆第1部「企業アーカイブズと建築」Unternehmensarchive und Architektur

セクションリーダー:アストゥリッド・ヴォルフ Astrid Wolff(Festo SE & Co. KG)

(1)「世界最大の4気筒:ミュンヘンのBMW本社」Der größte Vierzylinder der Welt - Die BMW Zentrale in München
フレッド・ヤコプス(BMW社)Fred Jakobs | BMW AG

(2)「モニュメントの保存とアーカイブ」Denkmalschutz und Archiv
トーレ・グリム(バイエル社)Thore Grimm | Bayer AG

(3)「クルップ歴史アーカイブ所蔵建築資料:ユーザーの関心、保存、デジタル化
Architekturquellen im Historischen Archiv Krupp: Nutzerinteressen, Bestandserhaltung und Digitalisierung
フェリックス・ハーテルト(アルフリート・クルップ・フォン・ボーレン・ウント・ハルバッハ財団)
Felix Hartelt | Alfried Krupp von Bohlen und Halbach-Stiftung

◆立食ランチ Stehlunch


◆第2部「パーパス、企業文化、アーカイブズ」Purpose, Unternehmenskultur und Archive

セクションリーダー:アンドレア・ホーマイヤー博士(エボニーク・インダストリーズ社)Dr. Andrea Hohmeyer|Evonik Industries AG

(1)「ツヴェンテンドルフ原子力発電所のアーカイブ」Archiv im AKW Zwentendorf
ベアトリクス・サンダ(EVN AG)Beatrix Sanda | EVN AG

(2) 「ケルバー・エクスペリエンス」Körber Xperience
レナ・ワウテルス、モーリッツ・シュトローベル(ケルバー社)
Lena Wouters and Moritz Strobel|Körber AG

(3)「# PositiverBeitrag:ドイツ銀行におけるパーパスの重要性と基盤との関連性」
#PositiverBeitrag - die Bedeutung von Purpose für die Deutsche Bank und was das mit der Gründung zu tun hat
クリスティアン・ルンメル(ドイツ銀行)Christian Rummel | Deutsche Bank AG

(4) 「プロジェクト・ヴィトラ:企業文化の中心的な要素としての文化という幅広い概念」
Projekt Vitra - ein weit gefasster Kulturbegriff als zentrales Element der Unternehmenskultur
マティアス・ピュール(ヴィトラ・デザイン・ミュージアム) Matthias Pühl | Vitra Design Museum


◆パネルディスカッション Podiumsdiskussion
「アーカイブズとチェンジマネジメント(レジリエンス)」
Archive und Change Management (Resilienz)

モデレーター:アライン・ワナー(NZZフォリオ)Aline Wanner | NZZ Folio

参加者
ユディト・ハンフト(ショットAG)Judith Hanft | Schott AG
ウーヴェ・バルダー博士(ブローゼ SE & Co. KG)Dr. Uwe Balder | Brose SE & Co. KG
ラース・ブロダー・カイル(アクセルシュプリンガーSE)Lars-Broder Keil | Axel Springer SE
クリスティアン・フィンガー博士(ワッカー・ケミーAG)Dr. Christian Finger | Wacker Chemie AG

◆レセプション


〔3日目 5月3日〕

◆歓迎の言葉 Begrüßung
バーバラ・シェトラー(F. ホフマン・ラ・ロシュ社経営執行委員会メンバー)
Barbara Schädler | Mitglied der Konzernleitung | F. Hoffmann-La Roche AG

◆第3部「コーポレート・アイデンティティの事例としてロシュの125年」
ウルスラ・フィッシュラー博士、アレクサンダー・ビエリ(F. ホフマン・ラ・ロシュ AG)
Dr. Ursula Fischler und Alexander Bieri | F. Hoffmann-La Roche AG

◆ゲスト講演 Gastvortrag
「ポーランドのビジネス・アーカイブズ」(英語)
Wirtschaftsarchive in Polen (in Englisch)
トマシュ・オレイニチャック教授、アンナ・ピコス博士(ワルシャワ コズミンスキー大学)
Prof. Tomasz Olejniczak und Dr. Anna Pikos | Kozminski-Universität Warschau

◆役員改選を含む総会 Mitgliederversammlung mit Vorstandswahlen

◆パノラマレストランにて昼食 Mittagessen im Panorama-Restaurant

◆解散 Verabschiedung der Gäste
 エクスカーション Exkursionen
・(ロシュの最大の文化的コミットメント)ティンゲリー美術館訪問
Besichtigung des Museums Tinguely, Größtes kulturelles Engagement von Roche
・ロシュ歴史アーカイブのガイドツアー Führung durch das Historische Archiv Roche


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■文献情報:ドイツ・ビジネスアーキビスト協会
◎会誌『アーカイブと経済』最新号「特集:社会経済におけるアーカイブ」目次
     2022年第1号

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◎ドイツ・ビジネスアーキビスト協会(VdW)会誌『Archiv und Wirtschaft(アーカイブと経済)』最新号目次

VdWは年に4回会誌『Archiv und Wirtschaft(アーカイブと経済)』を発行しています。最新号2022年第1号の目次は次のとおりです。
https://www.wirtschaftsarchive.de/publikationen/archiv-und-wirtschaft/2022-heft-1/

【目次】

〔特集テーマ〕

「社会経済におけるアーカイブズ」
Archive in der Sozialwirtschaft

〔論説〕

「社会経済におけるアーカイブズ」
Archive in der Sozialwirtschaft
https://www.wirtschaftsarchive.de/site/assets/files/24299/auw_1_2022_5-11.pdf(PDF、全文オンライン公開)
執筆者:セバスティアン・バルシュ・ドミニク・エルドマン
Sebastian Barsch, Dominik Erdmann

「創業者の精神に則り:ロバート・ボッシュ財団のアーカイブ(RBSGアーカイブ)」
原題:Im Sinne des Stifters - Das Archiv der Robert Bosch Stiftung (RBSG-Archiv) (12-17)
著者:マリオン・バスチン Marion Baschin
(編注:ロバート・ボッシュ財団はボッシュ株式会社が設立した、創業者の名前を冠した社会貢献のための財団。https://www.bosch-stiftung.de/de

「小さなアーカイブを作る:DVSGの肩越しに」
原題:Ein kleines Archiv im Entstehen - Ein Blick über die Schulter der DVSG
著者:カトリン・ブランケンブルク、トーマス・ゴルカ
Katrin Blankenburg, Thomas Golka
(編注:DVSGはドイツの医療関係のソーシャルワーク協会。https://dvsg.org/

「DRK事務局のアーカイブ。あるいは:自分自身の歴史の価値について」
原題:Das Archiv des DRK-Generalsekretariats. Oder: Vom Wert der eigenen Geschichte
著者:ハンス-クリスティアン・ブレスゴット Hans-Christian Bresgott
(編注:DRKはドイツ赤十字。https://www.drk.de/

「社会保障機関のドキュメンテーションおよび研究センターによるアーカイビング」
原題:Archivierung durch die Dokumentations- und Forschungsstelle der Sozialversicherungsträger
著者:ゲルヒルト・ディートリッヒ Gerhilt Dietrich
(編注:125年以上の社会保険の歴史を研究および文書化するために、健康保険、年金および事故保険機関によって2009年に設立された機関。 https://www.sv-dok.de/

「アクティオン・メンシュ・アーカイブ」
原題:Das Archiv der Aktion Mensch
著者:ローランド・アーレン Roland Erlen
(編注:アクティオン・メンシュは1964年に設立された障がい者支援団体。宝くじからの収入で、毎月最大1,000の障がい者、子供、若者向けの社会的プロジェクトを支援している。ドイツの社会部門で最大の民間資金提供組織。https://www.aktion-mensch.de/ueber-uns/die-aktion-mensch

「ベーテル財団のメインアーカイブ」
原題:Das Hauptarchiv der v. Bodelschwinghschen Stiftungen Bethel
著者:ケルスティン・シュトットックヘッケ Kerstin Stockhecke
(編注:ベーテル財団とはドイツ連邦ノルトライン=ヴェストファーレン州ビーレフェルト近郊に位置する、てんかん、知的障がい、精神疾患を持つ人々及び、高齢者、社会活動に困難を持つ若者、ホームレスの人々などが生活するキリスト教の活動、治療共同体。―ウィキペディア日本語版より https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E8%B2%A1%E5%9B%A3

「ドイツ・カリタス連盟アーカイブ」
原題:Das Archiv des Deutschen Caritasverbandes
著者:ガブリエレ・ヴィトラ Gabriele Witolla
(編注:カリタス連盟とはカトリック系の福祉団体。69万人強の職員が25,000を超える施設・サービスに従事している。https://www.caritas.de/diecaritas/wir-ueber-uns/die-caritas-in-zahlen/statistik

〔レビュー〕

「まとめてレビュー:社会経済の歴史に関する周年記念出版」
原題:Sammelrezension: Jubiläumschriften zur Geschichte der Sozialwirtschaft
https://www.wirtschaftsarchive.de/site/assets/files/24307/auw_1_2022_62-67.pdf(PDF、全文オンライン公開)
著者:セバスティアン・ヴァイナート Sebastian Weinert

〔その他〕

編集後記 Editorial
https://www.wirtschaftsarchive.de/site/assets/files/24308/auw_1_2022_editorial.pdf(PDF、公開記事)

レビュー一覧 Rezensionsliste
https://www.wirtschaftsarchive.de/site/assets/files/24309/auw_1_2022_rezensionsliste.pdf(PDF、公開記事)

奥付 Impressum

★☆★...編集部より...★☆★

編集後記によると、この号は「社会経済におけるアーカイブズ」というテーマに焦点を当てた特集号として企画されたということです。取り上げられている各機関はアーカイブズの世界では特別な位置づけにあり、世間や専門家の間ではまれにしか注目されないが、これらのアーカイブズは社会政策の変遷や社会問題に関わる言説の変化について深い洞察を与えてくれるものである、と編集後記は述べています。

日本では認証アーキビスト制度の開始により、公文書管理やこれに携わるアーキビストに対する社会的関心が高まっていると思われます。しかし、アーカイブズは公文書管理にとどまるものではありません。ドイツにおいては、企業はもちろんのこと、福祉や医療その他に関わる諸団体もまたアーカイブズの保存と利活用に取り組んでいることを、ドイツ・ビジネスアーキビスト協会会誌『アーカイブと経済』最新号の目次は伝えてくれています。


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■企業団体情報:A.P. モラー・マースク・アーカイブズのポッドキャスト
◎「コンテナ化の中のマースク」第1部1975年~1986年
     2022年5月1日公開

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◎「コンテナ化の中のマースク」第1部1975年~1986年
Maersk in Containerisation - Part 1: 1975 -- 1986
#Maersk #containerisation #maritimehistory
https://www.youtube.com/watch?v=uiVI5oLeook (16分53秒)

A.P. モラー・マースク(A.P. Møller - Mærsk A/S、以下「マースク」)は、デンマーク・コペンハーゲンに本拠を置く海運事業を核とする多種類の事業を営む大手グローバル企業です。創業は1904年。海運業界世界最大手で、コンテナ輸送を得意としています。コンテナ自体は1950年代にアメリカで開発されたものですが、マースクはそれを1970年代半ばに取り入れ、ビジネスを発展させて、海運業における現在の地位を築きました。

国際アーカイブズ評議会企業アーカイブズ部会(ICA/SBA)運営委員であるデンマークのA.P. モラー・マースク・アーカイブズの責任者であるヘニング・モーゲン Henning Morgen氏と若手のマースク・ヒストリアン シャーロット・アンダースン Charlotte Andersen 氏によるポッドキャストは、現在のマースク・グループの事業にもっとも大きく貢献しているコンテナの導入がテーマです。

コンテナの開発は1950年代のアメリカにさかのぼります。米国の起業家・発明家マルコム・マクレーン Malcom McLean が考案したコンテナが史上初めて用いられたのは1956年4月26日、アメリカ東海岸ニューアークの港でした。

マースクが初めてコンテナの運用を開始したのは1975年9月5日、世界最初のコンテナ導入から20年近くも経ってからでした。このポッドキャストでは、この間の事情について解説しています。

コンテナが生まれた1950年代、そして60年代は、古い植民地支配がまだ残っており、イギリスの海運会社はイギリスの植民地での市場を守っており、オランダの海運会社もフランスの海運会社も同様でした。マースクのような比較的小さな海運会社がそれらの市場に参入することは事実上不可能であったため、東南アジアや中東、西アフリカといったニッチな市場での事業展開を余儀なくされました。

初期のコンテナは規格が統一されていなかったため、その効率的な機能が十分に発揮されたかったものの、モーゲン氏によれば、冷戦がアメリカ政府のために世界中に多くの基地の需要を生み出し、それらの場所に多くの物資を移動させる必要があり、こういった要因で標準コンテナの開発が進んだということです。

ポッドキャストでは興味深いエピソードも紹介されています。モーゲン氏たちのチームがマースク史を書いた時、偶然にも、マッキンゼーからイギリスの港湾管理局(British Transport Docks Board)に提出された1966年の報告書が見つかりました。コンテナ船利用が可能になるよう港湾を整備することを勧める内容でした。しかし、このレポートの勧告はすぐに受け入れられず、その結果、イギリスの港は遅れをとることに。1960年代にはパレットを船腹から直接積み込むことのできるような船舶の開発もありましたが、コンテナ船が登場する前は、港にいる時間の方が海上にいる時間よりも長かった、といいます。

やがて市場が変化し、マースクもコンテナに参入することを決断、1973年2月に正式に参入しています。「私たちがコンテナへの参入を決定したのではなく、市場が私たちに代わって決定したのだ、つまり、海運の競争相手から外れるか、コンテナに替えて競争に勝ち残るかという問題だった」。

コンテナ化が決定された1973年当時、マースクの海外拠点は5カ国でしたが、1990年には40カ国に拡大、さらにその後の10年で事業はグローバルに拡大していきます。次のポッドキャストでは1986年以降の発展が紹介される予定です。

[関連ページ]

マースク・ウェブサイト
歴史ページ Overview
https://www.maersk.com/about/our-history

マースク年表  Maersk history timeline
https://www.maersk.com/about/our-history/explore-our-history

創業家 The founding family
https://www.maersk.com/about/our-history/the-founding-family

読み物 Long readings
https://www.maersk.com/about/our-history/long-readings

・米国におけるマースク百年史
 Maersk's one hundred years in the USA
 https://www.maersk.com/news/articles/2019/07/10/maersk-one-hundred-years-usa

・マースクラインの発展:グローバルネットワークへ
 Maersk Line - from one route to a global network
 https://www.maersk.com/news/articles/2019/02/21/maersk-line-from-one-route-to-a-global-network

・冷蔵コンテナ Refrigerated Containers - Reefers
 https://www.maersk.com/news/articles/2019/02/21/refrigerated-containers-reefers-enabling-distribution-in-the-cold-chain

「マースクと自分自身を再発明するというアート」
Maersk and the art of reinventing oneself
デンマークの日刊ビジネス新聞『Børsen』2019年5月12日号に掲載されたマースク・アーカイブズ関連記事、著者はErik Eisenberg氏。
(デンマーク語から英語に翻訳されてマースクのウェブサイトに掲載)
https://www.maersk.com/news/articles/2019/05/21/maersk-and-the-art-of-reinventing-oneself


★☆★...編集部より...★☆★

編者はポッドキャスト愛用者です。海外企業はブランド構築目的で、ポッドキャストによる音声での企業情報発信を行なっているところが少なくない、という印象を持っています。一般的な企業情報発信に加え、各社のアーキビストによる自社の歴史のエピソード、ストーリーの紹介といったコンテンツの発信を行なっている企業もあります。

日本語では、アーカイブズとは直接かかわるものではありませんが、企業理念や企業文化をテーマに扱った、長く続く番組があります。
「企業の遺伝子」JAPAN FM NETWORK
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90/id988669088

企業アーカイブズの活用の方法として、今後日本でもポッドキャストの利用が進むかどうかに注目しています。


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[略称一覧]
ACA: Association of Canadian Archivists(カナダ・アーキビスト協会)
ARA: Archives and Records Association(アーカイブズとレコード協会)
ASA: Australian Society of Archivists(オーストラリア・アーキビスト協会)
BAC: Business Archives Council(ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
BACS: Business Archives Council in Scotland(スコットランド・ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
BAS: Business Archives Section(ビジネス・アーカイブズ部会:SAA内の部会)
CoSA: Council of State Archivists(米国・州文書館長評議会)
DCC: Digital Curation Center(英国デジタル・キュレーション・センター)
EDRMS: Electronic Document and Record Management System(電子文書記録管理システム)
ERM: Electronic Record Management(電子記録管理)
ICA: International Council on Archives(国際文書館評議会)
NAGARA: National Association of Government Archives and Records Administrators(米国・全国政府アーカイブズ記録管理者協会)
NARA: National Archives and Records Administration(米国 国立公文書館記録管理庁)
RIKAR: Research Institute of Korean Archives and Records(韓国国家記録研究院)
RMS: Record Management System(記録管理システム)
SAA: Society of American Archivists(アメリカ・アーキビスト協会)
SBA: Section for Business Archives(企業アーカイブズ部会、ICA内の部会)
TNA: The National Archives(英国国立公文書館)


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☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

ここ数カ月の報道で頻繁に耳にする機関の一つにNATO(北大西洋条約機構)があります。ブリュッセルの同機構本部には、NATOの組織アーカイブズも存在します。本通信では以前、NATOアーカイブズのアーキビスト インネッケ・デセルノ氏の国際アーカイブズ評議会(ICA)ブリスベン大会(2012年8月)での発表を取り上げたことがあります。企業の社会的責任と記録管理の関係に関する研究の一環として、企業の「サステナビリティ・レポート」とアーカイブズや記録管理の関係について行っている調査の途中経過の報告でした。会場は満席で立ち見が出るほど盛況なセッションだったのをよく覚えています。(「サステナビリティ・レポート」とは、「CSRレポート」や「環境レポート」など様々な名称を持った、主として企業の非財務情報開示のための一群の企業刊行物の一つです。近年では「統合報告書」という名称の刊行物の発行が増えています。)
https://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20121106.html

デセルノ氏のその後の研究成果を調べていたところ、見つけたのが「外交政策プロジェクト」(The Foreign Policy Project)というサイトで公開されているデセルノ氏のインタビューでした(2017年4月14日公開)。「外交の中の女性」ポッドキャストシリーズの一つです。

「インネッケ・デセルノと共にNATOアーカイブズ」
NATO Archives with Ineke Deserno
https://theforeignpolicyproject.org/ineke-deserno/ (27分23秒)

インタビューによると、NATOのアーカイブズ(部署)とアーキビストの役割は、NATOのアーカイブズ(記録)と記録が担う情報を保存し、組織内外に提供、情報開示することです。組織の存在と透明性のために欠くことのできない機能です。

アーキビスト、とりわけ国際機関のアーキビストとしてのキャリアパスはたいへん興味深いものです。オランダ人のデセルノ氏は、オランダの大学では歴史学(中世史)を専攻、大学院修士課程でラテン文学を研究していました。卒業後の就職を考えた時、修復家への道は難しく、一方で、プロフェッショナル・アーキビストの就職の展望が明るいことがわかり、アーキビストになるための教育プログラムのための選抜試験に挑戦します。たいへん高い競争率のため、指導教員からは「あなたは(若いから)選ばれないだろう」と言われますが、この言葉にますます発奮したと語っています。

幸いアーキビストになるための2年間の専門教育を受け、カナダでさらにアーカイブズ学を学ぼうと思っていたところ、偶然スイス・ジュネーブにある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のアーカイブズでの仕事のチャンスが舞い込み、ジュネーブのUNHCRアーカイブズの仕事に関わることになりました。人道支援に関わる組織のアーカイブズを通じて、これが自分の求めていた仕事だ!と確信したとのことです。UNHCRの組織文化もデセルノ氏には魅力的だったといいます。この間、カナダ・バンクーバーの大学院のポスト・マスター・プログラムでデジタル・アーカイブズを学んだと語っています。

10年ほどUNHCRアーカイブズで働いた後、ローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)アーカイブズに転職します。ここでは、組織文化の違いに戸惑いもあり、ジュネーブに本部のある世界保健機関(WHO)のアーカイブズへ。最初はここも典型的な昔風の男性ばかりの職場で、アーカイブズは地下2階の窓のないような部屋だったそうです。しかし、ドアを取り払い、コミュニケーションを高め、アーカイブズを整備する過程で、職場の文化がよりオープンなものに変わっていきました。医師が持ち込む大量の紙文書の保管スペース問題の解決のためのプロジェクトで、デジタル化やデジタルレコードキーピングにも取り組んでいます。

WHOアーカイブズに勤務している時、夫君が欧州委員会に勤務することになり、デセルノ氏はWHOを退職、子ども二人とともにルクセンブルグに。フルタイムの職場を離れても、できることを続けることが大切といいます。ルクセンブルクでは学校関係のボランティアを行うとともに、大学に滞在して行う研究は年に2週間だけでよいというオーストラリアの大学院のアーカイブズ学博士課程に入学、家族がベルギー・ブリュッセルに転勤となった後、同地のNATOアーカイブズの求人に応募し、2010年からNATOのアーカイブズにフルタイムで勤務することになりました。2012年のオーストラリア・ブリスベンでのICA大会はちょうどその2年後のことです。

男性中心社会のなかでキャリアの初期には「若い」「女性」ということで軽く見られ、失望したこともありました。デセルノ氏はこれを挑戦ととらえ、意欲・やる気、専門性を示して、道を切り開いていきました。

インタビューの最初の方でNATOのアーキビストとして最大のチャレンジは何ですか、という質問に対し、「人々のアーカイブズへの関心を高めること」と答えています。また、自分の仕事のどこが好きかという質問には、NATOという組織のユニークさと、国籍の異なる人々とともに仕事をする点を上げています。「NATOにもアーカイブズ委員会があって、28の加盟国(当時)全ての代表が年に2回、この委員会に参加しているのです」という点も日本ではあまり知られていないことでしょう。

NATOアーカイブズ委員会に関するウェブページによると、NATOアーカイブズ委員会設置とアーカイブズ開設に関わる歩みは1989年に始まり、NATO創設50周年にあたる1999年5月19日に正式にアーカイブズがオープン、同年10月10日にアーカイブズ委員会のマンデート(指令)内容が決定されました。
https://www.nato.int/cps/en/natohq/topics_69340.htm

デセルノ氏はインタビューの最後の部分で、国際関係を学び研究する若者には「過去は過去ではなく現在です。過去は今日の世界で重要な役割を担っており、私たちは自分がどこから来たのかを忘れてはならないのです」と過去を知ることの重要性と、意思決定における透明性が何よりも大切であると指摘しています。さらに女性に向けては「柔軟でいること。何かに好奇心を持つこと。何かに対して夢中でいること。どこにいようと何かを学ぶことができます」とアドバイスしています。

[関連ページ]
NATOサイト内NATOアーカイブズのページ NATO Archives
https://www.nato.int/cps/en/natohq/68238.htm

NATOアーカイブズ・オンライン NATO Archives Online
https://archives.nato.int/

デセルノ氏の著作に関する情報
「国際企業のアーカイブズの価値:文化的アイデンティティの形成における多国籍企業のアーカイブズの重要性」 (2009年)
The value of international business archives: the importance of the archives of multinational companies in shaping cultural identity (2009)
https://link.springer.com/article/10.1007/s10502-009-9106-1

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東京都立大学経済経営学部・経営学研究科のリサーチペーパーシリーズの論文のひとつに、情報資源センターによる企業史料とビジネス・アーカイブズに関わる文献が取り上げられているのをたまたま発見いたしました。

井澤龍「イギリスのビジネス・アーカイブズと企業史料:何を残したのか、残されているのか」 Research Paper Series No. 35(2022年3月)(PDF)
https://www.biz.tmu.ac.jp/wp-content/uploads/sites/9/2022/04/RP-35_Izawa.pdf

東京都立大学経済経営学部・経営学研究科のリサーチペーパーシリーズのページ
https://www.biz.tmu.ac.jp/research/research_paper/

今後も各方面で参照していただける有用な情報をお届けできるように励んでまいります。

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次号は2022年8月発行の予定です。どうぞお楽しみに。

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ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信) No.94
2022年7月1日発行 (不定期発行)
【創刊日】2008年2月15日
【発行者】公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター
【編集者】公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター
      「ビジネス・アーカイブズ通信」編集部/
      株式会社アーカイブズ工房
【発行地】日本/東京都/北区
【ISSN】1884-2666
【E-Mail】
【サイト】https://www.shibusawa.or.jp/center/ba/index.html

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