社会の主なできごと : 7月 労働組合期成会結成/ 10月 貨幣法制定による金本位制施行 |
身 辺 : 2月5日 京都へ/ 2月7日 英照皇太后御大葬参列 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例)
▼ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
1月10日 | 【11.綿業/三重紡績株式会社】 当社創立十周年に際し、監査役佐分慎一郎外二名は株主一同を代表して、感謝状及記念品を栄一及取締役九鬼紋七・伊藤伝七・斎藤恒三に贈与し、創立以来の功労を謝す。 |
第10巻 p.160-p.162 【DK100019k】 |
1月20日 | 【35.政府諸会/法典調査会】 是日栄一、法典調査会委員を仰付らる。 |
第23巻 p.159-p.163 【DK230027k】 |
1月21日 | 【01.銀行/東京貯蓄銀行】 第九期営業報告書を大蔵省に提出す。通常総会に引続き臨時総会を開き、監査役満期及び監査役一名辞任に付改選す。又日本橋区横山町三丁目十一番地に支店を設置することに決し、その名称を株式会社東京貯蓄銀行両国支店と定む。 |
第05巻 p.77-p.90 【DK050017k】 |
1月24日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 株主総会を開き本店新築の為め毎期積立金を設くべき事を議決す。栄一之に出席して営業継続後の諸要件及び前年下半期の営業景況を報告す。同期後半以降経済界漸く日清戦後の反動期に入り、金融逼迫を告ぐ。偶前年十月大阪に於て逸身銀行の危機を大阪同盟銀行救済せんとするに際し、同行大阪支店は救済額予定の十倍に達せし故を以て之が加入を拒否し、為めに大阪同盟銀行より同店除名問題起る。 |
第04巻 p.544-p.555 【DK040056k】 |
1月29日 | 【05.保険/東京海上保険株式会社(東京海上火災保険株式会社)】 是日株主総会に於て栄一取締役一同と共に同会社営業不振の責を負ひ職を辞せんとす。然れども株主の希望に依りて全取締役再任となる。 |
第07巻 p.648-p.654 【DK070080k】 |
1月(?)-- | 【01.銀行/秋田銀行】 栄一秋田銀行の相談役と為り爾来同行のため尽力するところ多し。 |
第05巻 p.361-p.362 【DK050079k】 |
1月-- | 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】 是月当聯合会は孟買航路開設、印度棉花輸入に対する栄一の尽力を謝し、銀製花瓶一対を贈る。 |
第10巻 p.466-p.496 【DK100044k】 |
1月-- | 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】 米国人モールス、大川平三郎を経て、京釜鉄道発起委員長渋沢栄一に対し、其曩に韓国政府より得たる京仁鉄道敷設権を譲渡せんとする意向を表明す。仍て委員等外務省顧問でにそんに嘱して譲受の内交渉を開始す。 |
第16巻 p.516-p.523 【DK160081k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
2月5日 | [旅行] 是日栄一、英照皇太后の御大葬に参列の為め、東京を発し京都に赴き、十一日帰京す。 |
第29巻 p.452 【DK290144k】 |
2月5日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 東京銀行集会所同盟銀行総代として英照皇太后御霊柩奉送の為め京都に赴く。十一日帰京す。 |
第06巻 p.407-p.408 【DK060118k】 |
2月5日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 皇太后陛下崩御あらせられたるにより一月十四日、栄一当会議所会頭として青山御所及び宮内省へ出頭、御弔詞を言上し天機を奉伺す。是日御霊柩奉送の為め書記長萩原源太郎と共に京都に出張し、十一日帰京す。 |
第21巻 p.225 【DK210030k】 |
2月7日 | [栄誉/伺候・参列] 是日栄一、京都に於ける英照皇太后御大葬に参列す。 |
第29巻 p.282 【DK290093k】 |
2月11日 | 【11.綿業/三重紡績株式会社】 是日臨時株主総会を開き、伊勢中央紡績株式会社の解散に因り同社津工場を当社分工場と為すの目的を以て、資本金三十万円の増加を決議す。翌三十一年四月九日第一工場火災に罹りたるにより、五月臨時株主総会に於て新式紡機約一万錘を購入し復旧工事をなすべき事を決議す。栄一この間相談役として要務に参与す。 |
第10巻 p.162-p.167 【DK100020k】 |
2月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 商業上に於ける法定利率の儀に付き東京商業会議所より照会の件を協議し、結局委員を選びて之が調査に当らしむることを決議す。後右は年六分と定められんことを希望する旨の回答を発す。 |
第06巻 p.408 【DK060119k】 |
2月15日 | 【11.綿業/紡績職工誘拐事件仲裁】 是より先、中央綿糸紡績業同盟会と鐘淵紡績株式会社間の職工誘拐事件解決せざるに、合名会社三井銀行は鐘淵紡績会社に左袒して同盟会に当り、事態愈々紛糾に及びたれば、日本銀行総裁男爵岩崎弥之助その調停に立つに至れり。ここに於て栄一等相謀りて該事件仲裁を同男爵に一任するに決し、是年一月二十三日、岩崎は該事件当事者を日本銀行に招き紛議を裁断し、調停成立せり。同日職工取締規約の設定に付き、栄一・金子堅太郎・前田正名等八名を委員に選任し之を作成せしめ、是日成る。 |
第10巻 p.528-p.541 【DK100048k】 |
2月17日 | 【37.財政経済問題/金本位問題】 是日夜、兜町の私邸に中上川彦次郎・荘田平五郎・阪谷芳郎・添田寿一・三野村利助・山本達雄・鶴原定吉・高橋是清・佐々木勇之助等の諸氏を招待し晩餐会を催す。談金本位制の問題に及び、栄一、金本位制の採用必ずしも反対にはあらざれども寧ろ現行幣制を可及的に維持するの然るべき旨を力説す。 |
第23巻 p.646-p.650 【DK230065k】 |
2月21日 | 【37.財政経済問題/金本位問題】 貴族院議長公爵近衛篤麿、幣制改革に関する意見を聴取する為め、斯道の関係者を招きて是日午後五時より貴族院議長官舎に於て晩餐会を催す。栄一之に列席し、金本位制採用の疑問なる旨を陳ぶ。 |
第23巻 p.650-p.656 【DK230066k】 |
2月25日 | 【08.陸運/台湾鉄道株式会社】 前年秋起れる恐慌以来金融逼迫し株金募集意の如くならず、是日当会社総督府に対し、台湾鉄道利子補給及び基隆台北間鉄道並に附属物の無償払下につき請願す。栄一創立委員として之に与る。利子補給は同年五月十五日下附の命令書中において、無償払下は同じく六月八日公布の台湾鉄道保護に関する勅令において認めらる。 |
第09巻 p.204-p.210 【DK090022k】 |
2月-- | 【37.財政経済問題/金本位問題】 是より先栄一、伯爵井上馨と会談し金本位制実施の疑問なる旨を述べしが、是月皇太后御大葬参列の為め京都に赴きし際も、同地に於て侯爵伊藤博文と面談し同様の趣旨を主張す。 |
第23巻 p.645-p.646 【DK230064k】 |
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1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
3月5日 | 【13.製麻・毛織・製帽/東京帽子株式会社】 栄一、当会社株主より創業以来の功労を謝し金千五百円を贈らる。 |
第10巻 p.792-p.797 【DK100077k】 |
3月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、金貨本位問題に付建議あり、栄一委員の一人として之れが調査に当る。而して政府より議会に貨幣法案提出せらるるや之れが修正意見を作成して提出す。是日右の修正意見は終に不成立に終りたる旨を報告す。 |
第06巻 p.408-p.418 【DK060120k】 |
3月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 関東銀行会に提出すべき議案其他に付き協議す。 |
第06巻 p.418-p.419 【DK060121k】 |
3月22日 | 【08.陸運/筑豊興業鉄道会社(筑豊鉄道株式会社)】 筑豊鉄道株式会社と九州鉄道株式会社との合併機運熟するや、是日栄一合併条件につき案を提示し、以後協定成立に努め、同年十月一日両社合併とともに筑豊鉄道相談役は解任となる。 |
第09巻 p.10-p.16 【DK090002k】 |
3月24日 | 【60.女子教育/日本女子大学校】 是より先栄一、大隈重信の紹介により成瀬仁蔵と会見し、女子大学校の設立計画を聞く。栄一賛意を表し設立発起人たるべきことを承諾す。是日第一回発起人会に出席し、創立委員に選定せられ且つ会計監督に挙げらる。 |
第26巻 p.874-p.880 【DK260151k】 |
3月28日 | 【02.銀行団体/関東銀行会】 是日例会を開き、栄一会長として「鎖店銀行発行紙幣引換期限延期ノ件ニ付キ大蔵大臣ヘノ稟請案」を審議の上可決す。 |
第07巻 p.170-p.176 【DK070028k】 |
3月30日 | 【27.倉庫/渋沢倉庫部(渋沢倉庫株式会社)】 是日、渋沢倉庫部開業す。栄一は営業主にして長男篤二部長たり。始め渋沢商店及山崎繁次郎之に加盟し匿名組合組織なりしも、明治三十六年一月以後は之を解き独立経営に改む。 |
第14巻 p.348-p.366 【DK140034k】 |
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1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
4月2日 | 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】 是日栄一、米国人モールスと会見し、京仁鉄道敷設権譲渡の正式交渉をなし、其の応諾を得。因りて外務大臣伯爵大隈重信に請ひ、六日其官邸に岩崎弥之助等財界の有力者十五名を招きて、該鉄道引受に関する第一回協議会を開く。八日更に第二回協議会を開き、一の引受組合を組織し、其契約案並に譲受契約案の起草は栄一に一任することに決す。 |
第16巻 p.523-p.525 【DK160082k】 |
4月8日 | 【32.農・牧・林・水産業/十勝開墾株式会社】 是より先、渋沢喜作等と十勝地方の未開地開拓を企図し、開墾会社設立の為、十勝原野三千五百万坪の貸下予定存置を出願したりしが、是年二月十七日附を以て認可せられ、同月二十三日第一回社員総会を開き起業の順序方法等を協議す。是日第二回社員総会を開き、設立契約書出資分担額を議決し、併せて役員の選挙を行ひ、栄一業務担当社員に選ばる。当会社は栄一外二十四名の出資よりなる資本金一百万円の合資会社にして、栄一五万円を分担す。尋いで翌三十一年一月二十九日第三回社員総会を開き、三十年度事業実況及び決算報告をなす。 |
第15巻 p.533-p.554 【DK150069k】 |
4月23日 | 【08.陸運/九州鉄道株式会社】 筑豊鉄道株式会社と九州鉄道株式会社との間に合併契約締結され、十月一日合併実行さる。この議もと栄一の発案にかかり、栄一爾後九州鉄道株式会社の株主たり。 |
第09巻 p.226-p.237 【DK090025k】 |
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1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
5月3日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/日本経済会】 是日栄一、日本経済会に招かれ上野精養軒に於ける会合の席上、伊藤侯・大隈伯と共に一場の演説を為す。 同年十二月十七日、同会主催の富士・八嶋両艦歓迎会にも招かれ、軍事と経済の関係に就き演説す。 |
第23巻 p.27-p.32 【DK230005k】 |
5月4日 | 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】 是日京仁鉄道引受組合成立す。栄一、益田孝・瓜生震と共に選ばれて委員となる。八日益田・瓜生の両人と共にモールスと会見し、京仁鉄道譲受契約を締結す。 |
第16巻 p.525-p.533 【DK160083k】 |
5月7日 | 【31.鉱業/長門無煙炭礦株式会社】 是日栄一、浅野総一郎等と共に東京府知事を経て農商務大臣へ長門無煙炭礦株式会社設立の発起認可申請書を提出し七月二日認可せらる。尋いで十月一日設立免許を申請し同十五日付許可せらる。 |
第15巻 p.409-p.424 【DK150050k】 |
5月7日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】 是日より十日迄、第六回定期会広島商業会議所に於て開催せらる。加東徳三・末延道成の両名東京商業会議所を代表して之に参会し、帰京後其議事の顛末を同会議所に報告す。栄一東京商業会議所会頭として之に与る。 |
第22巻 p.202 【DK220022k】 |
5月7日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日より十日迄、第六回商業会議所聯合会広島商業会議所に於て開催せらる。加藤徳三・末延道成の両名当会議所を代表して之に参会し、帰京後議事の顛末を報告す。栄一会頭として之に与る。 |
第21巻 p.225-p.237 【DK210031k】 |
5月9日 | 【58.修養団体/財団法人竜門社】 是日栄一、当社第十八回春季総集会に出席し「竜門社員ノ為ニ処世ノ覚悟ヲ語ラム」と題する演説をなす。 |
第26巻 p.206-p.213 【DK260042k】 |
5月13日 | 【24.電気/広島水力電気株式会社】 是より先、広島市の有力者松本清助・同万兵衛・野村保等同地方に電気事業を起さんとし、栄一に其援助を請ふ。仍て栄一梅浦精一・浅野総一郎・大倉喜八郎・大川平三郎等と共に発起人となり、是日東京銀行集会所に於て創立総会を開く。栄一取締役に選ばれ更に取締役会長に就任す。同三十二年五月十一日に至りて営業を開始す。 |
第13巻 p.20-p.29 【DK130004k】 |
5月15日 | 【24.電気/東京水力電気株式会社】 富田鉄之助を始め栄一外二十三名の発起を以て、静岡県深良川・神奈川県中津川・山梨県桂川の河水を利用して水力発電所五箇所を設置し、東京及び横浜に電灯及び電力を供給するの目的を以て、資本金三百万円なる東京水力電気株式会社の設立を企て、是日農商務大臣伯爵大隈重信並に逓信大臣子爵野村靖に発起認可願書を提出す。後会社成立し、栄一推されて相談役となる。然れども開業するに至らず。 |
第13巻 p.34-p.37 【DK130006k】 |
5月22日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、アメリカ合衆国に於て施行せんとする輸入海関税の改正は日本の貿易を阻害するにより之に反対せんことを、外務大臣兼農商務大臣伯爵大隈重信に建議し、駐米日本公使・米国大統領・紐育商業会議所・米国上院外国関係事項調査委員長宛夫々反対の電文を発す。 |
第21巻 p.237-p.255 【DK210032k】 |
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1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
6月1日 | 【69.軍事関係/日清戦役関係資料】 栄一、日清戦役に際し軍資金の中へ金一千円を献納、更に従軍者家族扶助として金一百九十円を寄附す。仍つて是日銀杯一個を下賜せらる。 |
第28巻 p.458 【DK280062k】 |
6月5日 | 【03.手形交換所/東京手形交換所】 是日、交換所組合銀行集会に於て、自今毎週当交換所組合銀行の営業週報を発行するに決す。栄一此議に与る。 |
第07巻 p.357-p.358 【DK070047k】 |
6月12日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是より先、法典調査会より商業上の法定利率を年五分と定むるの当否につき照会ありしが、是日栄一当会議所会頭として、年六分を至当とする旨回答す。 |
第21巻 p.255-p.258 【DK210033k】 |
6月28日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、商法の規定中株式会社登記の時期及び当初払込金額を改むるは目下の急務なる旨、大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣伯爵大隈重信・逓信大臣子爵野村靖に建議す。 |
第21巻 p.258-p.260 【DK210034k】 |
6月28日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、商事会社合併法の制定を希望する旨、大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣伯爵大隈重信・逓信大臣子爵野村靖に建議す。 |
第21巻 p.260-p.261 【DK210035k】 |
6月-- | 【32.農・牧・林・水産業/洲崎養魚株式会社(魚介養殖株式会社)】 是月関直之、当会社を設立す。栄一の賛助するところなり。 |
第15巻 p.675-p.677 【DK150090k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
7月5日 | 【08.陸運/北越鉄道株式会社】 是より先、当会社の沼垂路線を繞つて新潟派・株主派間に軋轢を生じ、栄一この間にありて円満解決に腐心す。されど紛擾熄まず、是年五月栄一遂に他の株主派重役とともに監査役辞任を表明するに至りしも、是日臨時総会において監査役に再選せられ、爆破事件発生するなど険悪なる空気の中に引続き事態拾収に尽力し、三十三年一月に至り、栄一の推進する万代橋停車場設置の決定を見るに及んで紛争漸く解決す。 |
第09巻 p.34-p.51 【DK090005k】 |
7月6日 | 【59.実業教育/高等商業学校】 是日栄一、当校第七回卒業証書授与式に臨み演説す。 |
第26巻 p.600-p.602 【DK260097k】 |
7月15日 | 【01.銀行/東京貯蓄銀行】 第拾期営業報告書を大蔵省に提出す。 |
第05巻 p.90-p.99 【DK050018k】 |
7月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、当集会所組織改正の件に付き建議あり。是日右に付ては従来の組織により存続すべきことを決議し、而して集会所規定中経費醵出の方法其他の改正を決議す。 |
第06巻 p.419-p.420 【DK060122k】 |
7月19日 | 【01.銀行/東京貯蓄銀行】 銀行条例第四条の規定により上半季営業報告書を掲載したる新聞紙を大蔵省に提出す。 |
第05巻 p.99-p.101 【DK050019k】 |
7月30日 | 【05.保険/東京海上保険株式会社(東京海上火災保険株式会社)】 是日株主総会に於て栄一議長と為り議事を処理す。会社資本金百二十万円を三百万円に増加するに決す。 |
第07巻 p.654-p.656 【DK070081k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
8月2日 | 【01.銀行/日本勧業銀行】 是日日本勧業銀行開業す。栄一株主たり。 |
第05巻 p.230 【DK050052k】 |
8月-- | 【05.保険/明教保険株式会社】 是より先、明教保険株式会社重役間に紛議生し、栄一及浜岡光哲にその仲裁を委嘱す。是月其仲裁判断書を下すとともに株式売譲による解決を示唆す。 |
第07巻 p.763-p.765 【DK070097k】 |
8月-- | 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】 明治三十年十月に於て我国の幣制改革せられんとす。これに因り韓国より我一円銀貨引上げられんか、我商人は再び不便なる韓銭を用ひざるを得ざるを以て、第一銀行之を憂慮し、是月栄一、朝鮮国幣制私議を日本銀行総裁岩崎弥之助に提出し、我一円銀貨に刻印を付して従来の如く韓国内に通用せしめん事を請ふ。三十一日許可せらる。 |
第16巻 p.61-p.70 【DK160012k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
9月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日当会議所、副会頭奥三郎兵衛死去したるにより誄詞を贈る。栄一之に与る。 |
第21巻 p.261-p.262 【DK210036k】 |
9月6日 | 【68.政治・行政/滝野川町関係 [自治行政関係諸資料]】 是年三月、栄一滝野川村消防費として金二百円寄附せるにより、是日木杯一個を下賜せらる。 |
第28巻 p.434 【DK280056k】 |
9月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、市内遠隔の地に所在する銀行は日本橋附近に小切手支払代理店を設くべきの件を協議す。是日小切手支払代理店の設なき銀行の手形は一切受入れざることを決議す。 |
第06巻 p.420-p.421 【DK060123k】 |
9月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、東京交換所組合銀行集会に於て取引上に於ける厘位廃止のことを協議す。是日右の件を決議し後委員を選びて組合銀行注意廉書並に得意先及為替取引銀行への通知案を決議せり。 |
第06巻 p.421-p.425 【DK060124k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
10月8日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是より先当会議所、中野武営の建案により営業税法実施後の状況及び同法の得失を調査中なりしが、是日の会議に於て、同法の全廃を希望する旨議決し、追つて開催さるべき全国商業会議所七部委員会に提出するに決す。栄一会頭として之に与る。 |
第21巻 p.262-p.266 【DK210037k】 |
10月13日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、近く設定せられんとする東京市特別税中の会社税は背理の税にして商工業の発展を阻害するものなる所以を、東京市参事会東京府知事子爵岡部長職に開申す。 |
第21巻 p.266-p.272 【DK210038k】 |
10月15日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、税法の革新、殊に地税革新の必要を大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣伯爵大隈重信に建議す。 |
第21巻 p.272-p.276 【DK210039k】 |
10月17日 | 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】 是より先、フランスの実業家アルベール・カーン来朝し栄一を兜町邸に訪ひ、更に是日王子邸に催されたる竜門社第十九回総会に臨席す。次いで翌十一月十九日、栄一、大倉喜八郎と共に葵町大倉邸に同人を招待して送別の宴を開く。 |
第25巻 p.646-p.647 【DK250071k】 |
10月17日 | 【58.修養団体/財団法人竜門社】 是日栄一、当社第十九回秋季総集会に出席し「経済界ノ三疑問」と題する演説をなす。 |
第26巻 p.213-p.228 【DK260043k】 |
10月21日 | 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】 是より先、モールス、京仁鉄道引受組合に対し、曩に契約せる組合よりの保証金五万弗を三十万弗に増額せんことを要求す。組合之に応ぜず。七月十七日栄一・前島密は組合を代表してその決議を外務大臣伯爵大隈重信に具陳せしが、大隈間に居て調停し、横浜正金銀行に諭してモールスに百万円を貸与せしむることと為し、事漸く解決す。因りて是日組合は政府に対し、本鉄道落成引渡の後は更に政府より同金額を組合に貸下られんことを請願す。二十八日許可せらる。 |
第16巻 p.533-p.538 【DK160084k】 |
10月26日 | 【01.銀行/台湾銀行】 内閣より台湾銀行設立委員を仰付けらる。同三十二年七月四日免ぜらる。 |
第05巻 p.231-p.237 【DK050054k】 |
10月29日 | 【03.手形交換所/東京手形交換所】 近時東京市内に開業する銀行の数頗る増加し来りしを以て、自他取引の便宜を図らんが為め、当交換所組合銀行新規加入及代理交換銀行増加の事を屡々協議せしが、是日、手形取扱高百万円以上並に当座預金拾万円以上の銀行に組合加入を許す可きことを評決し、又翌年十月七日代理交換規約を議定す。栄一此議に与る。 |
第07巻 p.358-p.372 【DK070048k】 |
10月-- | 【34.経済団体及ビ民間諸会/パリ博覧会出品組合】 パリ博覧会出品組合成り、栄一其委員長たり。明治三十五年四月事務終了、解散す。 |
第23巻 p.33-p.37 【DK230006k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
11月5日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】 是日より八日迄第六回定期会の議決に基き全国商業会議所七部委員会東京商業会議所に於て開催され営業税法改正の儀審議せられしが更に臨時会を東京に開設して討議するに決す。栄一委員長として之に与る。 |
第22巻 p.202-p.207 【DK220023k】 |
11月5日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日より八日迄、第六回商業会議所聯合会の議決に基き、全国商業会議所七部委員会当会議所に於て開催され、営業税法改正の儀を審議せしが、更に臨時聯合会を東京に開設して之を討議するに決す。栄一当会議所を代表して之に参会し、委員長となりて議事を司宰す。 |
第21巻 p.276 【DK210040k】 |
11月11日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 東京銀行集会所を代表し、近く設定せられんとする東京市特別税中の銀行税は商工業の進運を阻害するものなる所以を東京府知事子爵岡部長職に開申す。 |
第06巻 p.425-p.429 【DK060125k】 |
11月25日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、東京市特別税中会社税は之を削除せるも、新に銀行税・取引所税を加へたるは不公平なる所以を東京市参事会東京府知事子爵岡部長職に開申す。 |
第21巻 p.276-p.280 【DK210041k】 |
11月28日 | 【58.修養団体/財団法人竜門社】 是日当社幹事会に於て、来る明治三十三年は栄一還暦に当るを以て、其の祝賀の為め「青淵渋沢先生六十年史一名日本近世実業発達史」を編纂し、之を世に公にし、且其の一部を栄一に贈るべき儀を決し、当社名誉社員阪谷芳郎を編纂委員長に推し、編纂委員数十名を置くことを決す。 |
第26巻 p.228-p.231 【DK260044k】 |
11月-- | 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】 是月株主総会の決議により株主総代より重役・支配人・技術長へ花瓶一対を贈りて多年の労を感謝す。栄一も亦感謝状を添へて之を贈らる。 |
第12巻 p.649-p.650 【DK120080k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
12月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】 是日より九日迄、七部委員会の決議に依り臨時会を東京に於て開催し営業税法を審議す。栄一議長となり議事を司宰し、該法全廃の儀可決せらる。仍て栄一、中野武営と共に十七日農商務大臣男爵山田信道を農商務省に訪ひ、該法全廃の止む可らざる所以を陳情す。 |
第22巻 p.207-p.304 【DK220024k】 |
12月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日より九日迄、商業会議所臨時聯合会当会議所に於て開催され、営業税法に関し審議す。栄一、中野武営と共に当会議所を代表して之に参会し、会長となり議事を司宰せしが、討議の末該法全廃要望の儀可決せらる。仍て同十七日中野武営と共に農商務大臣男爵山田信道を農商務省に訪ひ、該法全廃の止む可らざる所以を陳ぶ。 |
第21巻 p.281 【DK210042k】 |
12月7日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】 是日より九日迄、臨時会を機に協議会を開き現下の財政経済策に関し協議す。東京商業会議所は財政整理意見案を、京都商業会議所は目下の経済策を、大阪商業会議所会員三谷軌秀は外資輸入の方法に関する意見を提案して討議せしが、議決に至らずして止む。栄一議長として議事を司宰す。 |
第22巻 p.304-p.365 【DK220025k】 |
12月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 東京商工相談会より戦後経済問題に関する当所の意見に付き照会ありたるも、右は会員各自直接同会に意見を開陳すべき旨を決議す。 |
第06巻 p.429 【DK060126k】 |
12月24日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是より先当会議所、アメリカ合衆国フイラデルフイヤ商業博物館商議員会加盟の儀に就き同館より照会書を接受し、是日の会議に於て審議の末、当会議所を代表して会頭及び書記長が加盟することに決す。翌三十年三月二十一日付を以て同館より入会証送付あり、栄一同館商議員となる。 |
第21巻 p.281-p.284 【DK210043k】 |
12月27日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、商法修正の儀に就き司法大臣清浦奎吾農商務大臣男爵山田信道に建議す。 |
第21巻 p.284-p.286 【DK210044k】 |
12月27日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、現行営業税法は煩雑にして商工業の発達を阻害するにより、之を全廃せんことを大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣男爵山田信道に建議す。翌年五月十七日之を貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。 |
第21巻 p.286-p.287 【DK210045k】 |
12月28日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】 是日栄一当会議所会頭として、明治二十九年度以降急激なる軍備拡張の為め政費膨脹し、遂には財政の基礎を危くし商工業を萎縮せしめるに至らんとする虞れあるを以て、宜しく財政を整理すべき旨を内閣総理大臣兼大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣男爵山田信道に建議し、次いで翌三十一年一月二十六日其写を内閣各大臣に提出す。 |
第21巻 p.287-p.297 【DK210046k】 |
12月-- | 【08.陸運/函館馬車鉄道株式会社】 函館馬車鉄道会社は函館地方有志者の創立に係り、栄一地方人士の依頼に依り同社株主と為る。是月当社開業す。 |
第09巻 p.308-p.311 【DK090029k】 |
12月-- | 【12.蚕糸・絹織業/郡山絹糸紡績株式会社】 栄一、当会社の創立委員長と為り会社成立の後其相談役と為る。 |
第10巻 p.642-p.645 【DK100057k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1897年 (明治30) |
事 項 | 『伝記資料』 |
-- | 【31.鉱業/藤原炭礦会社】 是年栄一、浅野総一郎・坂市太郎等と藤原炭礦会社を創立す。 |
第15巻 p.425 【DK150051k】 |
-- | 【55.神社/諏訪神社(埼玉県大里郡八基村血洗島)】 是年栄一、埼玉県大里郡八基村大字血洗島諏訪神社改築費に金五百円を寄附し、更に金一千五百円を寄附、且、石柱並に本殿扁額の社名を揮毫す。 |
第26巻 p.46 【DK260008k】 |
-- | 【61.一般教育関係/慶応義塾】 是年栄一、当塾の基本金募集の趣旨に賛同して金三千円を寄附す。 |
第27巻 p.178-p.186 【DK270074k】 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。