渋沢栄一詳細年譜

明治27年(1894)〔 54歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 8月 日清戦争起こる
身 辺 : 3月9日 大婚25年祝典で参内/ 10月13日 広島へ/ 10月16日 天機奉伺/ 11月18日 顔面上皮癌の切開手術/ 12月29日 大磯へ


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

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1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
1月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日当会議所、在仁川港日本人商業会議所よりの照会に係る朝鮮国米糧輸出禁令の儀に付同会議所に回答す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.407-p.409
【DK200043k】
1月17日 【35.政府諸会/鉄道会議】
是日栄一、栄一外十名の連署になる北陸線中線路再画定の件を当会議に建議し、審議を経て再調査に決す。
第23巻
p.133-p.135
【DK230020k】
1月20日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第三期営業報告書を大蔵省に提出す。
第05巻
p.35-p.41
【DK050009k】
1月21日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是より先、昨二十六年七月商法実施に伴ひ定款を改正し、社名を東京瓦斯株式会社と改称す。是日株主総会に於て栄一取締役に選ばれ、取締役会長となる。爾後重任して明治四十二年六月三十日に至る。
第12巻
p.647-p.649
【DK120079k】
1月29日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
諸商業手形は従来仕払期日に至り仕払人に呈示して之を取付くるを例とせしが、是日、交換所組合銀行臨時総会に於て、手形に仕払銀行を附記せしめ期日に至れば交換所に持出し決済し得る便法を設くるに決し、其の文例を定む。栄一之に与る。
第07巻
p.331-p.334
【DK070044k】
1月29日 【05.保険/東京海上保険株式会社(東京海上火災保険株式会社)】
是日開かれたる株主総会に於て、栄一取締役に当選す。
第07巻
p.646-p.648
【DK070079k】

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1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
2月1日 【29.貿易/匿名組合堀越商会】
栄一、森村市左衛門等と共に出資し、堀越善重郎を営業者とする匿名組合堀越商会を設立す。
第14巻
p.416-p.421
【DK140046k】
2月14日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
前年末栄一、日本郵船株式会社取締役に就任するに及び、孟買定期航路の確立のため、先に締結せる紡績聯合会日本郵船会社間第一回印棉運送契約の改正を期し、是日大阪に於ける第七回定期聯合会に出席し、孟買航路開設の経過を述べ、更に十四・十五・十六の三日に亘り日本郵船会社を代表して調査委員会に出席の上、右契約の改正を首唱す。聯合会はその意見に随ひ三月六日日本郵船会社と印度棉花輸送に関する追加約定を結び、爾来加盟紡績会社は輸入印度棉花の全量を郵船会社に依托す。
第10巻
p.423-p.442
【DK100039k】
2月16日 【16.製糖/日本精糖株式会社 [精糖事業調査会]】
是より先、明治二十二年佐野常樹、綿業事情視察の為め印度に派遣さるるに際し、栄一之に南洋糖業事情の調査をも亦依頼したりしが、是年に至り我国に精製糖業を興さんとし、是日大阪に於て松本重太郎等と共に、先づ精糖事業調査会を組織して精糖試験及海外調査に従事す。
第11巻
p.178-p.180
【DK110036k】

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1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
3月6日 【07.海運/日本郵船株式会社】
是より先、孟買航路の開設は彼阿汽船会社に衝撃を与え、彼阿汽船会社及び同盟汽船会社二社は栄一に説いて大日本紡績聯合会と、タタ・エンド・サンス商会の間を割き、以って同会社の同航路就航を妨げんとす。栄一その申出を退け、該航路を維持せんとして同会社と大日本紡績聯合会の諦約[締約]を堅固にすべく是日追加約定書の調印を了す。
かくて彼阿汽船会社との競争激化し、後二十八年に至り、タタ・エンド・サンス商会との契約は解除せられたるも、彼阿汽船会社との競争は止まず。二十八年十一月に至つて彼阿汽船会社は遂に我外務省に調定を申請するに至る。同会社また欧洲航路開設の計画あり、当時日英国交上の重大性に鑑みて之を受諾し、二十九年五月、運賃合同計算契約を締約し七月一日より実施す。
第08巻
p.184-p.213
【DK080008k】
3月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一、当会議所会頭として大婚満二十五年の御盛典奉祝の賀表を奉呈す。
第20巻
p.409-p.411
【DK200044k】
3月9日 [栄誉/伺候・参列]
是日栄一、宮中に於ける大婚二十五年祝典に召されて参内す。
第29巻
p.282
【DK290090k】
3月9日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
大婚二十五年祝典挙行せらるるに当り、同盟銀行一同祝意を表して臨時休業す。
第06巻
p.357-p.358
【DK060096k】
3月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
関東銀行会に提出すべき議案其他に付き協議す。
第06巻
p.358
【DK060097k】
3月30日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、明治二十七年度収支予算及経費徴収方法に付き、東京府知事を経て農商務大臣子爵榎本武揚に申請す。四月二十四日認可されしを以て、同月二十六日、明治二十五年度収支決算・同二十七年度収支予算、同二十六年十二月末現在財産明細目録を各選挙人に報告す。爾後毎年同様の申請並に報告をなし明治三十四年五月に至る。
第20巻
p.411-p.451
【DK200045k】

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1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
4月13日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日関東銀行会第二回定式会議開かれ栄一会長として銀行条例の改正貯蓄銀行条例廃止の件、国立銀行営業期限延期請願の件、関東銀行懇親会関催[開催]の件、国立銀行発行紙幣抵当公債振替の件等に付き協議す。
第07巻
p.149-p.153
【DK070020k】
4月13日 【18.窯業/日本煉瓦製造株式会社】
是より先明治二十三年、当会社、回漕部を新設して水運による輸送を計りしも、当今に至りて漸くその不完全なるを示す。依つて新たに社債を募集して深谷・工場間に鉄道を布設せんとし、是年一月九日諸井北川両人は栄一を深川邸に訪ひ陳情する所あり。栄一これを了承し、是日開かれたる株主総会に於て該案議決さる。栄一右鉄道敷設に尽力し、明治二十八年七月十八日開通す。
第11巻
p.549-p.553
【DK110079k】
4月14日 【11.綿業/三重紡績株式会社】
近来競争会社の増資、支那市場拡大等に因り、是日臨時株主総会を開き資本金三十六万円の増資を決議し、新に織布工場を設置す。栄一相談役としてこの間に尽力す。
第10巻
p.150-p.160
【DK100018k】
4月17日 【68.政治・行政/埼玉県川越町関係 [自治行政関係諸資料]】
埼玉県川越町火災予防及び警備費として金三百円を寄附せるにより、是日栄一、木杯一組を下賜せらる。
第28巻
p.434
【DK280055k】
4月27日 【36.博覧会/コロンブス世界博覧会臨時博覧会事務局】
是日栄一、当事務局評議員を免ぜらる。
第23巻
p.594
【DK230054k】
4月29日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第十二回春季総集会に出席し「竜門社員ニ望ム」と題する演説をなし、又、九月の月次会に出席す。
第26巻
p.163-p.168
【DK260036k】
4月-- 【08.陸運/北越鉄道株式会社】
栄一先きに北越地方の鉄道敷設計画に関係し来りしが、是月北越鉄道株式会社創立発起人として、新潟県直江津官線停車場より柏崎・長岡・新津を経て新発田に至る間、並に新津より分岐して沼垂(新潟)に至る間の鉄道敷設を出願す。同年七月仮免状を下付せらる。
第09巻
p.17-p.23
【DK090003k】
4月-- 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人同愛社】
是月栄一、当社優待社員に選ばる。
第24巻
p.456
【DK240056k】

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1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
5月6日 【01.銀行/熊谷銀行】
株式会社熊谷銀行創業総会を開く、栄一株主にして発起人たり。
第05巻
p.339-p.352
【DK050076k】
5月7日 【35.政府諸会/鉄道会議】
第四回鉄道会議是月三日より開かれ、是日栄一、会議に出席して加能鉄道会社発起につき審議す。
第23巻
p.135-p.137
【DK230021k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、銀行支店支配人訴訟能力有無の件、送金手形公示催告及除権判決申請の件に付き屡々協議す。是日右にて付ては調査委員を設け之に托すべきことを決議す。後支店支配人に交付すべき委任状書式一定せられたり。
第06巻
p.358-p.361
【DK060098k】
5月17日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
芝紅葉館に於て東京銀行集会所主催の銀行家懇親会開かる。栄一出席し一場の挨拶を述ぶ。
第06巻
p.361-p.362
【DK060099k】
5月22日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日国立銀行営業満期善後策につき臨時会議を開き政府との交渉委員を決す。栄一委員に選ばれたるを以て六月五日全国国立銀行交渉委員会に出席し、会頭に推され、六・七両日に亘り引きつづき営業延期案を協議す。
第07巻
p.153-p.159
【DK070021k】
5月22日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先四月、九州銀行同盟会延期請願の決議をなし関東銀行会に其同意を求む。是日関東銀行会は臨時会議を開き、国立銀行処分法案が否決せらるるか如き事あらは、予備案として営業年限延長を請願するに決す。
第06巻
p.362-p.367
【DK060100k】
5月24日 【17.麦酒醸造/札幌麦酒株式会社】
札幌麦酒会社商法の実施に因りて札幌麦酒株式会社と改称す。栄一取締役会長に就任し、植村澄三郎を推薦して専務取締役に就任せしむ。栄一、重任して明治三十九年三月同社合併解散に至る迄其の地位にありたり。
第11巻
p.368-p.381
【DK110055k】
5月27日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先東京府庁より、農商務省の主催に係る商業会議所条例改正案諮問会に当会議所より会員二名を参会せしめられたき旨の通達あり。是日栄一並に益田克徳参会員に選挙せらる。仍て七月二日より同月六日迄両名当会議所を代表して該諮問会に出席し討議に加はる。
第20巻
p.451
【DK200046k】
5月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、会員大江卓の建案に基き日孟航路競争の実況及対策を調査中なりしが、調査成るを以て是日の会議に附し可決す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.452-p.459
【DK200047k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
6月5日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
国立銀行紙幣銷却延期問題に関聯し関西・中国・四国・九州等の各銀行同盟会国立銀行延期の儀を提唱す。是日全国国立銀行交渉委員会開かれ、十ヶ年延期説に決し、同月全国国立銀行六団体の名に於て国立銀行延期の趣意書を発表す。同行は延期説に不賛成なりしも大勢に順じ関東同盟銀行の一員として之に参加す。栄一陳情委員及趣意書起草委員に撰ばれ其任を果す。
第04巻
p.499
【DK040049k】
6月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
国立銀行処分法案は議会に於て議了に至らす是日全国国立銀行交渉委員会開かれ、十ヶ年延期説に決し陳情委員及国立銀行延期趣意書起草委員を撰定す。栄一延期は自説に反するも衆議に従ひ該両委員に撰ばれ其任を果せり。
第06巻
p.367-p.373
【DK060101k】
6月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先赤間関商業会議所より、朝鮮貿易に従事せる本邦西洋形船舶の出入港手数料の軽減に付き、当会議所に依頼するところあり。爾来当会議所運輸部に託し該件を調査中なりしが、是日栄一当会議所会頭として、本邦人所有の外国通航船の出入港手数料を免除せんことを大蔵大臣渡辺国武・逓信大臣伯爵黒田清隆に建議す。
第20巻
p.459-p.466
【DK200048k】
6月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所、法典調査会の依頼により離隔地間の取引契約に関する商慣習を調査し、是日之を同会に回答す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.466-p.473
【DK200049k】
6月16日 【08.陸運/鉄道民有調査会】
是より先、栄一、中上川彦次郎・末延道成等と共に官設鉄道払下を計画し、是日民間の有力者を帝国ホテルに招き、其の相談会を開き調査委員を選ぶ。栄一其の一員と為る。爾後屡々会合し協議せしも、日清戦争の起るに及び此事熄む。
第09巻
p.680-p.687
【DK090063k】
6月18日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日臨時会議を開き、栄一会長として国立銀行営業期限延期案に付協議す。
第07巻
p.159-p.160
【DK070022k】
6月19日 【35.政府諸会/鉄道会議】
是日栄一、栄一外九名連署せる北陸鉄道支線調査の件を当会議に建議し、説明す。
第23巻
p.137-p.140
【DK230022k】
6月25日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
日清戦役に際し第一国立銀行の仁川・釜山の両支店及び京城出張所を臨時中央金庫派出所と為す。栄一当行頭取として之に与る。
第16巻
p.47-p.50
【DK160009k】
6月27日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
第三回定期会の開催に当つて当聯合会幹事金沢商業会議所会頭水登勇太郎は、東京商業会議所に対し当聯合会への定期加盟の儀を照会せしが、是日同会議所は会員中野武営の提案により当聯合会へ定期加盟するに決し、八月二十一日より金沢に於て開催されたる第三回定期会に中沢彦吉・八尾新助の両名を参会せしめ、商法修正案並に輸出税全廃案及び棉花輸入税免除案を提出す。栄一東京商業会議所会頭として之に与る。
第22巻
p.5-p.6
【DK220003k】
6月27日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日当会議所会員中野武営の提案に依る、当会議所の商業会議所聯合会加盟の儀決定せらる。翌七月六日参会員として中沢彦吉・八尾新助の両名を選出、次いで八月十六日提出議案として商法修正案並に輸出税全廃及棉花輸入税免除案を決定す。両名、八月二十一日より金沢に於て開催されたる第三回定期聯合会に参会し、帰京後議事の顛末を当会議所に報告す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.473-p.500
【DK200050k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
7月2日 【35.政府諸会/商業会議所条例改正案諮問会】
是日より六日迄、当諮問会農商務省の主催により東京商業会議所に於て開かる。栄一、益田克徳と共に東京商業会議所を代表して之に参会し、討議に加はる。
第23巻
p.192-p.280
【DK230032k】
7月7日 【59.実業教育/高等商業学校】
是日栄一、当校第四回卒業証書授与式に臨み演説す。
第26巻
p.594-p.596
【DK260094k】
7月19日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第四期営業報告書を大蔵省に提出す。
第05巻
p.41-p.45
【DK050010k】
7月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所事務所に於て営業満期国立銀行処分問題調査委員会議開催せらる。栄一列席し、国立銀行の沿革に就き演説す。
第20巻
p.500-p.506
【DK200051k】
7月24日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
漸く交換高の増加するに従ひ、支払資金なきに小切手を振出し又は商業手形の不渡となるもの往々之ありしを以て、其弊害を矯正せんが為め、是日組合銀行会議に於て、不渡手形の制裁を設け、又信用取調所の設置を協議す。同三十二年五月に至り、従来東京銀行集会所に於て取扱ひたる不渡手形処分事務を当交換所に引継ぎ、其取扱手続を定む。爾来随時之が改正増補を施すと雖も骨子に於て変更を見ず。栄一委員長として之に与る。
第07巻
p.334-p.354
【DK070045k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
8月1日 【69.軍事関係/報国会】
是年七月二十五日、清国と戦端開かる。栄一、三井八郎右衛門・岩崎久弥・福沢諭吉・東久世通禧と共に軍費を献ぜんことを謀り、是日報国会を創立す。後内閣総理大臣伯爵伊藤博文の議により、同年九月之を解散す。
第28巻
p.440-p.449
【DK280059k】
8月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、日清戦争勃発す。是日、栄一銀行業者の自重を要望す。
第06巻
p.373
【DK060102k】
8月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所、英国人フランシス・エム・メリヂユーよりの照会に係る万国往復書翰用葉書に付調査中なりしが、是日、右は本邦現時の状況に適応せざる旨の報告を可決す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.506-p.511
【DK200052k】
8月23日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日関東銀行会臨時会議を開き、軍事公債募集の儀につき協議す。栄一同銀行会会長として斡旋・尽力す。
第07巻
p.160-p.165
【DK070023k】
8月-- 【08.陸運/両山鉄道株式会社・大社鉄道株式会社】
両山鉄道設立され栄一その株主となる。然れども同鉄道は二十九年大社鉄道と合同し、名称を大社両山鉄道と改めしが六月起業の見込なく三十一年十二月解散す。
第09巻
p.350
【DK090033k】
8月-- 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
第六帝国議会は綿糸輸出税免除法律案を可決し、是年五月二十五日政府は法律第四号を以て之を公布す。因りて是月当聯合会委員長佐伯勢一郎は栄一に謝状を贈りたり。
第10巻
p.442-p.447
【DK100040k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
9月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、東京交換所組合銀行提出に係る当座小切手記名の件、不渡小切手処分の件に付き協議す。是日右に付き決議す。
第06巻
p.374-p.376
【DK060103k】
9月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先農商務省商工局長若宮正音より、商業会議所条例修正第五条及び第六条中、合資会社・株式会社及び取引所の会員選挙権及び被選挙権に関する財産上の資格に就き照会あり、是日栄一当会議所会頭として同局長に回答す。
第20巻
p.511-p.513
【DK200053k】
9月27日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、日本鉄道会社に於て隅田川線及び土浦線布設の件に付き内務大臣へ復申案・神田今川小路等へ電話柱建設の件に関する議事に与る。
第28巻
p.203-p.207
【DK280024k】
9月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日当会議所、農商務省農務局の依頼により糖業に関する調査を同局に提出す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.513-p.528
【DK200054k】
9月-- 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
日清戦役に際し栄一軍事公債の募集に尽力し、率先して金参拾万円を応募し、別に同行は金七拾万円を応募す。
第04巻
p.499
【DK040050k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
10月1日 【26.取引所/東京商品取引所】
農商務省の施策宜しきを得て、協調裡に東京商品取引所開業す。栄一開業式に列して祝辞を述ぶ。又栄一、友人の依頼を受け、同所株主たりしことあり。
第14巻
p.249-p.264
【DK140024k】
10月9日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
臨時総会に於て神田区佐柄木町二十一番地に同行支店を設置することを決議し、其名称を株式会社東京貯蓄銀行神田支店と定む。又株式一株に付二十五円総計二万五千円の払込をなすことを決議す。栄一之等に参与す。
第05巻
p.45-p.50
【DK050011k】
10月13日 [旅行]
是日栄一、東京を発し広島に赴き、天機を奉伺し、二十六日帰京す。
第29巻
p.450
【DK290136k】
10月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所及関東銀行会総代として東京を発し、十六日広島大本営に伺候して天機を奉伺し、陸海の戦捷を奉祝す。
第20巻
p.528-p.529
【DK200055k】
10月16日 [栄誉/伺候・参列]
是日栄一、広島市の大本営に赴き、天機を奉伺す。
第29巻
p.282
【DK290091k】
10月17日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日当社第十三回秋季総集会開催されしも、栄一東京商業会議所会頭及び関東銀行会総代として、天機奉伺のため、広島市に旅行中のため出席せず。
第26巻
p.168-p.170
【DK260037k】
10月18日 【02.銀行団体/関東銀行会】
関東銀行会総代として大本営に至り、天機を奉伺す。
第07巻
p.165
【DK070024k】
10月28日 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】
栄一当会社創業二十年祝賀式に臨み祝辞を述ぶ。席上感謝状及び記念品を贈らる。
第11巻
p.84-p.92
【DK110015k】
10月28日 【29.貿易/青木商会】
栄一、尾高惇忠等と本邦製藍業の改良に資すべく、青木直治等を印度に遣し、印度藍の景況を調査せしむ。直治等是日東京を発し、試みに印度藍八万五千円を買入れ、翌年三月二十三日帰朝、販売す。
第14巻
p.433-p.434
【DK140049k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
11月18日 [家庭生活/健康]
是より先、栄一顔面上皮癌を患ふ。是日医師橋本綱常・スクリッパ立会の下に、高木兼寛刀を執りて切開手術を施す。
第29巻
p.108-p.109
【DK290036k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
12月20日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、商法第六章中株金払込に関する規定修正に付調査中なりしが、是日委員の調査案を可決す。栄一会頭として之に与る。
第20巻
p.529-p.531
【DK200056k】
12月29日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯に赴き、二十八年一月十二日帰京す。
第29巻
p.451
【DK290137k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1894年
(明治27)
事 項 『伝記資料』
-- 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
日清戦役に際し同行戦時金融に力を致し、前後二回に亘る軍事公債の募集に応募せしのみならず、京城・仁川・釜山の在鮮支店皆中央金庫の代理店となりて専ら軍資の授受に従事す。此間に於ける同行の成績も亦頗る良好にして二十六年下半季拾六万余円に逓下せし純益金も二十八年下半季には弐拾五万円に増大せり。栄一頭取として之を指導す。
第04巻
p.499-p.505
【DK040051k】
-- 【32.農・牧・林・水産業/青木漁猟組】
青木孝北海道に於て青木漁猟組を組織し膃肭臍猟を行ふ。栄一之を援助誘掖す。
第15巻
p.671-p.674
【DK150089k】
-- 【33.対外事業/日韓通商協会】
栄一、日韓通商協会の評議員となる。
第16巻
p.643-p.652
【DK160109k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。