渋沢栄一詳細年譜

明治44年(1911)〔 71歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 10月 清で辛亥革命始まる
身 辺 : 2月13日 青淵先生七十寿祝賀会に出席/ 3月7日 大阪へ/ 4月28日 徳川慶喜および伝記編纂関係者を飛鳥山邸に招待/ 5月14日 大阪・神戸・岡山・京都へ/ 8月24日 勲一等瑞宝章/ 10月15日 伊勢崎へ/ 11月15日 赤坂離宮観菊御宴に出席/ 秋~ 論語講読会開催、毎月1~2回(~1917年) 


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
1月6日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是日栄一、各地手形交換所代表として、池田謙三と連署して、商法改正意見を司法大臣岡部長職・貴族院議長徳川家達・衆議院議長長谷場純孝・法制局長官安広伴一郎に提出す。
第51巻
p.134-p.143
【DK510033k】
1月18日 【02.銀行団体/鮟鱇会】
是より先明治四十年一月十八日、鮟鱇会開かれ、栄一参加出席す。是日栄一、日本銀行集会所に開かれたる当会に出席し、爾後屡々当会に出席す。
第51巻
p.106-p.108
【DK510025k】
1月20日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是日栄一、東京銀行集会所に開かれたる当交換所第百五十一回定式集会に出席し、議長として定例議事を司宰したる後、委員改選に際し池田謙三・佐々木勇之助・三村君平を指名す。尚、先に委員を退任せる豊川良平に感謝状並に記念品を贈呈す。次いで新年宴会開かれ、栄一演説をなす。
十二月三十日、栄一、創立以来委員・委員長として尽力せる功に対し当交換所より記念品を贈らる。
第51巻
p.143-p.152
【DK510034k】
1月21日 [報知新聞主催実業懇話会]
是日栄一、当会に出席して演説をなす。
第56巻
p.367-p.368
【DK560109k】
1月24日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是日栄一、東京銀行集会所に於て開かれたる、当行第二十九期定時株主総会に出席し、議事を司宰す。
第50巻
p.60-p.62
【DK500009k】
1月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工懇話会】
是日、築地精養軒に於て、当会講話会催さる。栄一、請はれて出席し、講演をなす。
栄一、当会名誉会員に推さる。
第56巻
p.179-p.186
【DK560051k】
1月27日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、東京銀行集会所第六十一回通常総会、銀行倶楽部第十四回定時総会に出席して議事を司宰し、次いで開かれたる、前銀行倶楽部副会長豊川良平の慰労会に臨みて、演説をなす。
第50巻
p.438-p.440
【DK500092k】
1月27日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是日、当交換所及び東京銀行集会所・銀行倶楽部主催による豊川良平慰労会開かる。栄一出席して演説をなす。
第51巻
p.152
【DK510035k】
1月-- 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
栄一、是月発行の「銀行通信録」に『明治四十四年の経済界』と題する論文を寄稿す。
第50巻
p.440-p.446
【DK500093k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
2月2日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日、当取引所の増築工事竣成祝賀会挙行せられ、栄一、大隈重信・益田孝・大倉喜八郎等と共に招待せらる。栄一出席して、回顧談をなす。
第53巻
p.444-p.445
【DK530073k】
2月9日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、東京銀行集会所に於ける、貴衆両院議員中の銀行家並に東京組合銀行有志の第五回連合懇親会に出席して、演説をなす。
第50巻
p.446-p.451
【DK500094k】
2月10日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是日、当劇場に於て、新築落成披露会催され、栄一出席す。
第47巻
p.378-p.382
【DK470094k】
2月11日 【61.一般教育関係/埼玉学友会】
是日栄一、当会の例会に臨み、演説をなす。
第45巻
p.107-p.114
【DK450040k】
2月13日 [賀寿/七十寿]
是より先、佐々木勇之助・星野錫・八十島親徳等発起人となりて「青淵先生七十寿祝賀会」を組織し、是日、帝国ホテルに於て同祝賀会を開く。栄一出席して謝辞を述ぶ。
第57巻
p.269-p.291
【DK570139k】
2月-- 【29.貿易/日英通商関係】
是月、時事新報、日英関税問題に関する栄一の意見を掲載し、次いで四月、同紙は更に日英新条約に関する栄一の意見を掲載す。
第54巻
p.22-p.25
【DK540008k】
2月-- 【61.一般教育関係/明治法律学校(明治大学)】
是月栄一、当大学商科大学評議員たることを受諾す。
第45巻
p.307
【DK450121k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
3月1日 【01.銀行/日本勧業銀行】
是日栄一、銀行集会所に於て、池田謙三・松方巌・池田成彬等と会合し、勧業銀行法及び農工銀行法改正に反対することに決す。
第50巻
p.291-p.292
【DK500057k】
3月1日 【59.実業教育/財団法人岩倉鉄道学校】
是日栄一、当校社員に推薦せらる。
第44巻
p.419-p.420
【DK440085k】
3月1日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是日及び翌二日両日に亘り、当劇場の開場式挙行せらる。栄一出席して式辞を述ぶ。
第47巻
p.382-p.390
【DK470095k】
3月3日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、大清銀行理事王秉釣・伊集院駐清公使・白仁関東都督府民政長官・柳生台湾銀行頭取等を招待して、銀行倶楽部第八十五回晩餐会開かる。栄一出席して、来賓に挨拶を述ぶ。
第50巻
p.451-p.454
【DK500095k】
3月4日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ合衆国デンヴァー・リオグランデ鉄道会社社長クラークの夫人を、飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。是より先、二月十三日、大倉喜八郎主催クラーク夫人招待午餐会開かれ、栄一出席す。
第39巻
p.54
【DK390014k】
3月4日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の茶話会に出席し、演説をなす。次いで五月六日、同じく茶話会に出席し、演説をなす。
第45巻
p.185-p.186
【DK450060k】
3月7日 [旅行/国内旅行]
是日栄一、東京を発し大阪に赴き、岩本栄之助の公益事業に対する寄付金発表の会合及び国学院大学維持資金募集講会に出席して挨拶を述べ、十日帰京す。
第57巻
p.558
【DK570267k】
3月7日 【68.政治・行政/大阪市公会堂】
是日栄一、岩本栄之助の請により大阪市に赴き、同人より大阪市に対する百万円の寄付行為に関し斡旋す。後、協議の上、同市公会堂を建設寄付する事に決し、同年八月財団法人の認可を得、栄一其顧問となる。
第48巻
p.345-p.351
【DK480108k】
3月27日 【68.政治・行政/浅野セメント深川工場降灰問題】
是より先、深川区民、浅野セメント合資会社深川工場の降灰による被害に抗議して同会社に工場の移転を迫る。栄一、会社側の代表者として区民代表者と協議を重ねたるも解決を見ず。仍て浜口吉右衛門・河野広中・中野武営・柿沼谷蔵仲裁者となりて斡旋す。是日、仲裁人に対する双方の無条件委任に依り作成せられたる仲裁事項を承認して、当問題解決す。
第48巻
p.336-p.341
【DK480104k】
3月29日 【60.女子教育/女子英学塾(津田英学塾)】
是日栄一、当塾卒業式に臨み、祝辞を述ぶ。
第45巻
p.54
【DK450021k】
3月30日 【39.保健団体及ビ医療施設/社団法人東京慈恵会】
是日栄一、当会評議会に出席す。爾後晩年に至るまで屡々理事会・評議会・委員会に出席す。大正十五年以降特に当会医院の建築復興資金募集に尽力す。
第31巻
p.27-p.49
【DK310003k】
3月30日 【60.女子教育/財団法人東京女学館 付.女子教育奨励会】
是日栄一、虎の門の東京女学館の卒業証書授与式に臨み、訓話をなす。
第45巻
p.5
【DK450001k】
3月31日 【61.一般教育関係/財団法人二松義会】
是月二十三日、当会に対し皇太子殿下より金三百円下賜あり。是日、二松学舎講堂に於て拝戴式挙行せらる。栄一之に臨みて祝辞を述ぶ。
第45巻
p.547-p.549
【DK450205k】
3月-- 【45.国際団体及ビ親善事業/日露協会】
是月栄一、当協会評議員を嘱託せらる。又金二千円を寄付し、其特別会員となる。在任すること歿年に及ぶ。
第36巻
p.11-p.12
【DK360002k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
4月1日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日栄一、従兄渋沢喜作の三男義一の結婚式に列し、七日、築地精養軒に於ける披露会に出席して、祝辞を述ぶ。
第57巻
p.68
【DK570027k】
4月2日 [交遊/大倉喜八郎]
是日栄一、赤坂葵町の本邸に、大倉喜八郎の病床を訪ふ。
第57巻
p.440
【DK570196k】
4月5日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、栄一外孫阪谷和子、高嶺俊夫と結婚す。栄一、日比谷太神宮に於ける結婚式に列し、二十三日、築地精養軒に於ける披露宴に出席して、祝辞を述ぶ。
第57巻
p.68-p.69
【DK570028k】
4月6日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第十二回昔夢会開かれ、徳川慶喜及び栄一出席す。
第47巻
p.634-p.648
【DK470134k】
4月8日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、東京商業会議所主催アメリカ合衆国シカゴ東洋視察団接見会、同所に開かる。栄一臨席して挨拶を述ぶ。
第39巻
p.54-p.56
【DK390015k】
4月9日 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是日、東京市浅草区及び下谷区に火災発生す。栄一、浅草区罹災者に対し主食・副食物を賑恤す。大正元年十一月二日右につき、賞勲局総裁より木杯一組下賜さる。
第31巻
p.417-p.418
【DK310064k】
4月15日 【75.各種団体/埼玉県人会】
是日、上野常盤花壇に於て、埼玉県人懇親会開かる。栄一出席して演説をなす。
第49巻
p.511
【DK490174k】
4月17日 【14.製紙/木曾興業株式会社】
是日栄一、当会社取締役会長大川平三郎の来訪に接し、当会社の事業経営に関して懇談す。
第52巻
p.490
【DK520057k】
4月20日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日、当校創立満十周年記念式並に大学部第八回、付属高等女学校第十回卒業証書授与式挙行せらる。栄一出席して演説をなす。
第44巻
p.581-p.584
【DK440141k】
4月22日 【71.史蹟/財団法人星岳保勝会】
是より先栄一、大倉喜八郎等と共に、埼玉県川越町星野山喜多院の復興保勝のため、財団法人星岳保勝会の設立に尽力す。是日、同院に於て、当会発会式挙行せらる。栄一出席して演説をなす。
第49巻
p.298-p.300
【DK490109k】
4月23日 【53.儒教/孔子祭典会】
是日当会第五回祭典の際、御茶の水旧東京高等師範学校付属中学校校舎内に催されたる先哲遺墨展覧会に栄一、松平定信の画賛を出品す。
第41巻
p.6-p.7
【DK410002k】
4月24日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日、伏見宮貞愛親王、当院大塚本院及び巣鴨分院・井之頭学校に台臨せられ、栄一御案内す。此後、大正七年四月二十四日東伏見宮妃、大正十一年十二月四日山階宮武彦王・同妃、昭和五年一月八日高松宮宣仁親王の各殿下、本院並に分院に台臨せられ、栄一御案内す。
第30巻
p.132-p.141
【DK300005k】
4月25日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是日、当校同窓会春季総会の開催を機とし、新旧校長送迎会を上野精養軒に開く。栄一出席して演説をなす。
第44巻
p.142-p.144
【DK440053k】
4月28日 [交遊/徳川慶喜]
是日栄一、徳川慶喜及び徳川慶喜公伝編纂関係者等を飛鳥山邸に招待す。
第57巻
p.395-p.396
【DK570178k】
4月29日 [交遊/佐々木勇之助]
是日栄一、精養軒に開かれたる佐々木家婚儀披露会に出席す。
第57巻
p.465
【DK570222k】
4月-- 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是月栄一、毎夕新聞記者の質問に対し、角田真平の当取引所調査部長就任に関係なきことを説明す。
第53巻
p.445-p.447
【DK530074k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
5月7日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是より先、四月二十六日、渋沢事務所に於て当社評議員会開かれ、栄一出席す。次いで是日、当社第四十五回春季総集会、飛鳥山邸に於て開かる。栄一出席して演説をなす。
第42巻
p.365-p.376
【DK420086k】
5月9日 [交遊/浅野総一郎]
是日栄一、浅野総一郎邸に於ける園遊会に出席し、来賓を代表して謝辞を述ぶ。
第57巻
p.456-p.457
【DK570210k】
5月10日 【64.編纂・刊行/維新史料編纂会 付.彰明会】
是より先明治四十三年末、井上馨等発起人となり、御下賜金一万円を基本として維新史の調査を目的とせる彰明会を設立す。栄一委員にして会計主任たり。是年、山県有朋・大山巌等是を政府の事業とし、文部省直轄の維新資料編纂会を設立せんとす。是日その官制発令せられ、当会総裁に井上馨、顧問に山県有朋・大山巌・松方正義外四名仰付けられ、栄一外二十一名、総裁より委員に推薦せらる。尚、彰明会は当会設立後も存し、栄一その委員として当会委員と共に在任歿年に及ぶ。
第48巻
p.44-p.62
【DK480017k】
5月13日 【64.編纂・刊行/楽翁公伝編纂】
是日栄一、天明八年正月、松平定信が本所吉祥院の歓喜天に捧げたる願文を書写し、東京市養育院内に祀る処の同公の神位に充つ。
第48巻
p.5-p.6
【DK480001k】
5月14日 [旅行/国内旅行]
是日栄一、東京を発し、日本女子大学校への寄付金募集並に女子教育振興のため、大阪・神戸・岡山・京都の各地に赴き、二十二日帰京す。
第57巻
p.558-p.559
【DK570268k】
5月14日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日より同月二十二日に至る期間、栄一、当校への寄付金募集及び女子教育振興のため、当校評議員大隈重信・当校校長成瀬仁蔵・当校評議員森村市左衛門・同塘茂太郎等と共に、大阪・神戸・岡山・京都の各地を旅行す。
第44巻
p.584-p.590
【DK440142k】
5月15日 【59.実業教育/大阪高等商業学校】
是日栄一、日本女子大学校基金勧募のため関西方面遊説旅行の途次、大隈重信と共に当校を参観し、学生に対し訓話をなす。
第44巻
p.533-p.534
【DK440122k】
5月15日~19日 【60.女子教育/夕陽丘高等女学校】
是日栄一、日本女子大学校拡張資金募集の為、関西旅行の途次、夕陽丘高等女学校、清水谷高等女学校・梅花高等女学校・梅田高等女学校・山陽高等女学校の各校を参観し、生徒に対し訓話をなす。
第45巻
p.87-p.89
【DK450031k】
5月17日 【59.実業教育/神戸高等商業学校】
是日栄一、関西旅行の途次、当校を訪れ、生徒に対し演説をなす。
第44巻
p.404-p.407
【DK440081k】
5月19日 【38.社会福祉施設/岡山孤児院】
是日栄一、当院に到り現状を視察し、院児に一場の訓話をなしたる後、寄附をなす。次いで大正三年二月二十二日、青年会館に催されたる院長たりし故石井十次追悼演説会に臨み追悼演説をなす。
第30巻
p.366-p.367
【DK300030k】
5月19日 【61.一般教育関係/岡山中学校】
是日栄一、当校に到り生徒に対し講演をなす。
第46巻
p.206-p.207
【DK460053k】
5月21日 【61.一般教育関係/同志社大学】
是より先、栄一、日本女子大学校拡張資金募集のため、関西遊説旅行の途に在り。是日、当大学を訪ひ、学生に対して演説をなす。
第45巻
p.407
【DK450157k】
5月26日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、欧米より帰国せる日本銀行理事吉井友兄等を招待して、銀行倶楽部第八十六回晩餐会開かる。栄一出席して、委員長代理として挨拶を述ぶ。
第50巻
p.454
【DK500096k】
5月27日 【61.一般教育関係/財団法人高千穂学校】
是日、当校創立第九回記念会挙行せらる。栄一出席して演説をなす。
第45巻
p.506-p.507
【DK450185k】
5月30日 【39.保健団体及ビ医療施設/恩賜財団済生会】
是より先二月十一日、皇室より施薬救療の資金として百五十万円の下賜金あり。爾来栄一、内閣総理大臣桂太郎・内務大臣平田東助等と恩賜財団法人設立の協議を重ね、五月九日桂総理大臣は富豪を首相官邸に招集して協力を求むる所あり、是日財団法人済生会設立認可さる。栄一、寄附金募集に世話人として尽力し、金十万円を寄附す。
第31巻
p.60-p.84
【DK310009k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
6月1日 【57.キリスト教団体/救世軍】
是より先、救世軍総督ブース大将来日の際、貧民病院建設の議起る。栄一其発起人として、大隈重信・清浦奎吾等と謀り、是日、第一回貧民病院建設慈善観劇会を催し、翌四十五年四月に於ける第二回観劇会の利益金と合計して、金八千余円を当軍に寄付す。
第42巻
p.105
【DK420019k】
6月2日 【45.国際団体及ビ親善事業/其他関係資料 [其他外国関係資料]】
是日栄一、東京商業会議所に於て外務次官石井菊次郎・日本銀行総裁高橋是清及び六大都市商業会議所代表者等と、清国各省商務総会代表者招待の件に就きて協議す。
第40巻
p.496-p.497
【DK400145k】
6月3日 【61.一般教育関係/日本橋聯合校友会】
是日、明治座に於て、当会大会開催せらる。栄一出席して講演をなす。
第46巻
p.207-p.210
【DK460054k】
6月7日 【67.新聞・雑誌・通信・放送/福岡日々新聞三十五周年記念祝賀会】
是日栄一、帝国劇場に於て開催せられたる、福岡日々新聞社三十五周年記念祝賀会に出席して祝辞を述ぶ。
第48巻
p.225-p.227
【DK480059k】
6月11日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是日当団、諸名士を招待し、森村市左衛門邸に於て懇親会を開く。栄一出席して演説をなす。
第43巻
p.427-p.435
【DK430071k】
6月14日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、渋沢事務所に於て、第十三回昔夢会開かれ、徳川慶喜及び栄一出席す。
第47巻
p.648-p.663
【DK470135k】
6月21日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、東京銀行集会所・東京交換所・銀行倶楽部合同主催により帝国ホテルに於て開かれたる、日本銀行新総裁高橋是清・同前総裁松尾臣善・横浜正金銀行新頭取三島弥太郎・同前頭取高橋是清の送迎会に出席して挨拶を述ぶ。
第50巻
p.454-p.462
【DK500097k】
6月21日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是日、東京銀行集会所に於て当交換所・東京銀行集会所・銀行倶楽部主催、松尾・高橋新旧日本銀行総裁、三島・井上正金銀行新正副頭取送迎会開かる。栄一出席して挨拶を述ぶ。
第51巻
p.152-p.153
【DK510036k】
6月24日 【58.修養団体/財団法人講道館】
是日、当館館長嘉納治五郎宅に於て、当館評議員会開かれ、栄一出席す。
第43巻
p.336-p.337
【DK430046k】
6月24日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是より先、当会財団法人設立の申請をなし、五月十六日認可せらる。是日、当会第一回評議員会開かれ、栄一会頭に推さる。
第45巻
p.186-p.193
【DK450061k】
6月24日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日栄一、当会の茶話会に出席し、欧米漫遊の途に上らんとする当会寄宿舎監督矢作栄蔵のため、送別の辞を述ぶ。
第45巻
p.193-p.194
【DK450062k】
6月25日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是より先、栄一、「修養団ノ精神」と題するパンフレット刊行に助力し、是日、森村市左衛門と連名の添書を付して各方面に発送せしむ。尚、七月、団員の各地遊歴に対し栄一、森村市左衛門と連署の紹介状を与ふ。
第43巻
p.435-p.437
【DK430072k】
6月28日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是月当劇場第五回興行に、栄一義子渋沢平九郎戦死の件を脚色せる演劇「振武軍」上演せらる。是日栄一、同興行出演俳優慰労会に出席して、俳優一同に平九郎肖像入りの扇子を増る。次いで七月三十一日当劇場重役会に出席し、八月二十六日当劇場第九回定時株主総会に出席す。
第47巻
p.390-p.393
【DK470096k】
6月29日 【23.瓦斯/北海道瓦斯株式会社】
是日栄一、東京商業会議所に開かれたる当会社創立総会に出席し、取締役銓衡委員を指名す。栄一株主たり。
第53巻
p.279-p.285
【DK530049k】
6月30日 【11.綿業/三重紡績株式会社】
是日、当会社の岡常夫、栄一を訪ひ、下野紡績株式会社合併の件につき詳話す。七月八日、下野紡績株式会社は大株主会を開きて合併の理由及び条件を内協議に付し、次いで同月二十五日、日本橋倶楽部の臨時総会に於て当会社との合併を議決す。
第52巻
p.130-p.132
【DK520012k】
6月-- 【39.保健団体及ビ医療施設/東京市施療病院】
是月栄一、東京市施療病院の評議員に就任す。
第31巻
p.93-p.95
【DK310013k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
7月1日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是より先、栄一甥渋沢元治、工学博士の称号を受く。是日、渋沢家一族富士見軒に於て祝賀会を催す。栄一、出席して祝辞を述ぶ。
第57巻
p.69
【DK570029k】
7月1日 【56.寺院及ビ仏教団/東叡山寛永寺】
是日、東叡山寛永寺住職救護栄海、飛鳥山邸に来訪し、上野公園不忍弁財天の天竜門新築に付き、栄一に寄付を請ふ。
第42巻
p.5
【DK420001k】
7月2日 【32.農・牧・林・水産業/日本畜産株式会社】
是日栄一、日本倶楽部に於ける当会社株主集合の宴会に出席し、演説す。
第54巻
p.270
【DK540055k】
7月3日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、ロシア国領沿海に出漁する日本漁業組合員は、ロシア国観光団を帝国劇場に招待して、歓迎観劇会を催す。栄一出席し、組合員に代りて歓迎の辞を述ぶ。
第39巻
p.56
【DK390016k】
7月3日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ合衆国シカゴ大学教授ジェー・ピー・グードを案内して、日本女子大学校を参観せしめ、後、飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。翌四日清水満之助主催の招待午餐会、上野精養軒に開かれ、栄一臨席す。同日午後、小池国三主催の招待観能会、靖国神社境内能楽堂に開かれ、栄一同じく臨席す。同夜、旧渡米実業団有志主催の送別晩餐会帝国ホテルに開かれ、栄一出席して送別の辞を述ぶ。
第39巻
p.56-p.58
【DK390017k】
7月3日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、アメリカ合衆国シカゴ大学教授ジェー・ピー・グードを当校に案内す。
第44巻
p.590
【DK440143k】
7月7日 【59.実業教育/東京高等商業学校 付.社団法人如水会】
是日栄一、当校第二十一回卒業式に臨み、演説をなす。
第44巻
p.144-p.150
【DK440054k】
7月9日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日栄一、渋沢事務所に於て、スイス国ベルンに開かるるカーネギー平和財団主催万国経済学者会議に出席する阪谷芳郎の送別会を催し、十一日出発に際し新橋駅に見送る。是年十月二十一日帰京、栄一新橋駅に出迎ふ。
第57巻
p.10-p.12
【DK570002k】
7月9日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是日、静岡県藤枝町に於て当団静岡支部大会挙行せらる。栄一祝辞を送る。
第43巻
p.437-p.438
【DK430073k】
7月17日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、日本銀行副総裁水町袈裟六・同営業局長小野英二郎・同海外代理店監督役土方久徴及びフランス国人フールネルを招待して、銀行倶楽部第八十七回晩餐会開かる。栄一出席して挨拶を述ぶ。
第50巻
p.462-p.463
【DK500098k】
7月19日 【04.興信所/東京興信所】
是日栄一、当所評議員会に出席す。尚、其後も屡々評議員会に出席す。
第51巻
p.193-p.194
【DK510048k】
7月20日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
是日栄一、当行株主総会に出席す。尚、十二月日下義雄、当行常務取締役に就任す。栄一之に与る。
第50巻
p.265-p.270
【DK500047k】
7月25日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是日栄一、東京銀行集会所に於て開かれたる、当行第三十期定時株主総会及び臨時株主総会に出席し、議事を司宰す。
第50巻
p.62-p.64
【DK500010k】
7月27日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日栄一、東京銀行集会所に於て開かれたる、当集会所通常総会に出席し、議事を司宰す。
第50巻
p.463
【DK500099k】
7月31日 【08.陸運/東京鉄道株式会社】
是より先、東京市、東京鉄道株式会社の買収を決定し、両者間に仮契約書締結せられ、是日政府の認可を得。仍つて栄一、当会社相談役を辞す。
第51巻
p.504-p.508
【DK510107k】
7月-- 【05.保険/日本傷害保険株式会社】
是月、粟津清亮等により、日本傷害保険株式会社設立せらる。栄一株主となる。
第51巻
p.306-p.308
【DK510082k】
7月-- 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/時事新報社発起義勇表奨会】
是月二十日、時事新報一万号に達するを以て、同社は記念事業として義勇表奨会を発起す。栄一評議員となり、在任歿年に及ぶ。
第49巻
p.370-p.371
【DK490128k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
8月4日 【33.対外事業/鉱業組合稷山金鉱(稷山金鉱株式会社) [渋沢栄一・浅野総一郎礦業組合]】
是より先、当金鉱を母体とする株式会社設立の議進み、是日、渋沢事務所に於て、栄一、浅野総一郎、アンダーソン、ゲーリー、デシラ等の関係者会同の上、定款・鉱区譲渡証書及び其他必要書類の手続を了し、稷山鉱業株式会社の設立成る。栄一、浅野総一郎と共に顧問に推さる。
十七日、栄一、浅野総一郎と共に、当会社重役等を浅野総一郎邸に招待し、晩餐会を開く。
稷山鉱業株式会社は後、稷山金鉱株式会社となる。
第54巻
p.349-p.364
【DK540075k】
8月21日 【39.保健団体及ビ医療施設/恩賜財団済生会】
是日栄一、当会顧問に嘱託せられ、翌二十二日同じく評議員となり、爾後屡々評議員会に出席す。
第31巻
p.84-p.91
【DK310010k】
8月24日 [栄誉/叙位・叙勲/叙勲]
是日栄一、勲一等に敍せられ瑞宝章を授けらる。
第57巻
p.207
【DK570097k】
8月28日 【08.陸運/函館馬車鉄道株式会社】
是日、函館馬車鉄道株式会社、函館水電株式会社に合併し、栄一、同会社の株主となる。
第51巻
p.509-p.510
【DK510108k】
8月29日 【46.日米親善事業/在米日本人会】
是より先、当会、アメリカ合衆国カリフォルニア州に起れる邦人排斥問題善後策の一として、日本の実状を紹介し、在米同胞発展の状況を視察し、且つ指導助言を乞はんがため、島田三郎を招待し、且つ更に他の人選を栄一に依頼す。仍つて栄一、交換教授として渡米する農学博士・法学博士新渡戸稲造に乞ひて、カリフォルニア州に滞在し島田を援助せしむる事となす。是日栄一、両名を飛鳥山邸に招じて送別午餐会を開く。
第33巻
p.373-p.387
【DK330018k】
8月29日 【46.日米親善事業/日米交換教授】
是日栄一、日米交換教授として渡米する新渡戸稲造及び在米同胞問題のため渡米する島田三郎を、共に飛鳥山邸に招きて、送別午餐会を催す。
第40巻
p.325-p.330
【DK400094k】
8月31日 【25.土木・築港・土地会社・其他/関門架橋株式会社】
是より先、栄一、岩下清周・村井吉兵衛・郷誠之助・渡辺嘉一等と共に、関門海峡に橋梁を架して山陽・九州両鉄道を接続し、且之に電気軌道をも敷設するの目的を以て、当会社を創立せんとし、是日出願す。陸・海軍、内務の三省及び鉄道院に於て詮議の結果不許可となる。
第53巻
p.344-p.345
【DK530057k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
9月6日 【46.日米親善事業/日米関係委員会】
是日栄一、アメリカ合衆国スタンフォード大学総長デーヴィッド・エス・ジョルダンを飛鳥山邸に請じて午餐会を開き日米問題に付懇談をなす。
第35巻
p.245
【DK350045k】
9月6日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是より先、八月二十六日アメリカ合衆国スタンフォード大学総長デーヴィッド・エス・ジョルダン来日す。是日栄一、ジョルダンを高千穂学校及び日本女子大学校に案内し、次いで飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。尚、此前後にわたり各所に催されたる其歓迎会に臨席す。
第39巻
p.58-p.65
【DK390018k】
9月6日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、アメリカ合衆国スタンフォード大学総長デーヴィッド・エス・ジョルダンを当校に案内す。同月十七日、当校は同総長を招待して午餐会を開き、且其演説を乞ふ。栄一出席して校内を案内す。
第44巻
p.590
【DK440144k】
9月6日 【61.一般教育関係/財団法人高千穂学校】
是日栄一、アメリカ合衆国スタンフォード大学総長デーヴィッド・エス・ジョルダンを案内して当校を参観せしむ。
第45巻
p.507
【DK450186k】
9月12日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/社団法人温故学会】
是より先、明治四十三年、栄一当学会賛助員となる。是日栄一、四谷愛染院に挙行せられたる、塙保己一九十年祭に参列、所感を述ぶ。
第46巻
p.365-p.368
【DK460107k】
9月13日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是より先、千代田瓦斯株式会社設立せられ、当会社との間に激烈なる競争を惹起す。岡崎邦輔等三名は、両会社を合併せしめんとし、栄一に交渉方を依頼す。栄一、之を諾して種種尽力し、八月二十一日、両会社合併仮契約の締結を見るに至る。是日、上野精養軒に於て、当会社大株主会開かる。栄一出席し、合併の緊要なる所以を力説す。該合併仮契約は、九月十八日東京商業会議所にて開かれたる当会社臨時株主総会に於て承認せらる。
第53巻
p.205-p.216
【DK530039k】
9月17日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、日本女子大学校は、デーヴィッド・エス・ジョルダンを招待して午餐会を開き、又其演説を乞ふ。栄一出席して校内を案内す。十月九日、栄一、高橋是清・近藤廉平等と共に送別晩餐会を帝国ホテルに催し、主人側の総代として送別の辞を述ぶ。
第39巻
p.65-p.74
【DK390019k】
9月20日 【05.保険/日本徴兵保険株式会社】
是より先、波多野承五郎等により、日本徴兵保険株式会社の設立発起せられ、是日創立総会開かる。栄一株主となる。
第51巻
p.309-p.311
【DK510083k】
9月26日 【45.国際団体及ビ親善事業/日露協会】
是日、当協会実業家招待寄付金勧誘の打合会華族会館に開かる。栄一出席して来賓を代表して挨拶を述ぶ。二十九日、当協会寄付金募集委員会、坂本町東京銀行倶楽部に開かれ、栄一出席す。是より後屡々会合を重ぬ。
第36巻
p.12-p.14
【DK360003k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
10月1日 【61.一般教育関係/財団法人埼玉学生誘掖会】
是日、当会新築道場落成式を兼ねて、第七回寄宿舎記念祝賀式挙行せらる。栄一出席して、訓示をなす。
第45巻
p.194-p.195
【DK450063k】
10月1日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場付属技芸学校】
是日、当校第二回卒業式挙行せらる。栄一出席して生徒一同に卒業証書を授与し、後、訓示をなす。
第47巻
p.417-p.419
【DK470109k】
10月2日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ合衆国ニュー・ヨーク日本協会会長リンゼー・ラッセル夫妻及びインデペンダント誌主筆はミルトン・ホールト夫妻を案内して、日本女子大学校及び東京市養育院を参観せしめ、次いで飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。是より先九月二十五日、徳川家達等と共に両人夫妻歓迎晩餐会を帝国ホテルに開き、栄一出席して主催者側を代表して挨拶を述ぶ。此前後屡々両人と会見す。
第39巻
p.74-p.79
【DK390020k】
10月2日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、アメリカ合衆国ニユー・ヨーク[ニュー・ヨーク]日本協会会長リンゼー・ラッセル夫妻及びインデペンダント誌主筆はミルトン・ホールト夫妻を当校に案内す。
第44巻
p.590
【DK440145k】
10月5日 【46.日米親善事業/ニュー・ヨーク日本協会協賛会】
是日、ニュー・ヨーク日米協会[日本協会]協賛会に評議員設置の相談会、帝国ホテルに開かれ、栄一出席す。
第35巻
p.469
【DK350060k】
10月7日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、イギリス国ロンドン大学評議員シドニー・ウェッブを案内して、東京市養育院及び日本女子大学校を参観せしむ。翌八日帝国劇場に招きて観劇会を催す。
第39巻
p.79-p.80
【DK390021k】
10月7日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、イギリス国ロンドン大学評議員シドニー・ウエッブ夫妻を当校に案内す。
第44巻
p.590
【DK440146k】
10月12日 【38.社会福祉施設/東京府立感化院修斉学園】
是日、東京府立感化院修斉学園はその開園式を小笠原父島扇村同園講堂に挙行す。栄一中央慈善協会会長として祝辞を送る。
第30巻
p.817-p.818
【DK300101k】
10月14日 【61.一般教育関係/明治法律学校(明治大学)】
是日、当大学創立三十年記念式挙行せらる。栄一出席して演説をなす。
第45巻
p.307-p.309
【DK450122k】
10月15日 [旅行/国内旅行]
是日栄一、東京を発し伊勢崎に赴き、同地伊勢崎尋常高等小学校に於ける、佐波教育会講演会に臨みて演説をなし、十六日帰京す。
第57巻
p.559
【DK570269k】
10月15日 【61.一般教育関係/佐波教育会】
是日、群馬県伊勢崎町伊勢崎尋常高等小学校に於て、当会主催講演会開催せらる。栄一出席して講演をなす。
第46巻
p.210-p.216
【DK460055k】
10月19日 【30.諸商工業/東京会館設立計画】
是より先、福沢桃介・星野錫等により、東京市に於ける大食堂及びホテル設備の不足を補ふため、当会館を設立せんとする計画あり。栄一、之に賛成す。是日、日本橋倶楽部に於て、市内有力者及び新聞記者を招待して、右計画に関する説明会開かる。栄一、賛成人として出席し、当会館設立の必要なる所以に付き演説す。右計画は、実現に至らずして熄む。
第54巻
p.56-p.57
【DK540018k】
10月19日 【57.キリスト教団体/救世軍】
是日栄一、救世軍大佐山室軍平の案内にて、当軍経営の東京市内諸施設を巡覧す。
第42巻
p.105
【DK420020k】
10月20日 [交遊/古河家]
是日栄一、浜町常盤屋に於て開かれたる、古河虎之助叙勲祝宴に出席す。
第57巻
p.450-p.451
【DK570206k】
10月22日 【53.儒教/陽明学会】
是日、芝公園福住楼に於て、当会秋季懇親会催さる。栄一出席して演説をなす。
第41巻
p.171-p.178
【DK410054k】
10月27日 【61.一般教育関係/八基尋常高等小学校】
是年七月、栄一当校増築費として金二千円を寄付せしにより、是日銀杯一組下賜せらる。
第45巻
p.288
【DK450111k】
10月28日 【05.保険/東洋生命保険株式会社】
是日、築地精養軒に於て、当会社契約高一千万円祝賀会開かる。栄一出席して演説をなす。
第51巻
p.219-p.220
【DK510057k】
10月29日 【38.社会福祉施設/東京市養育院感化部井之頭学校】
是日栄一、当校開校七周年記念式に臨み、一場の訓示演説をなす。爾後大正六年・同十五年・昭和二年・同五年の当校式典或は記念運動会に出席す。
第30巻
p.819-p.829
【DK300102k】
10月29日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是日、渋沢事務所に於て、当団秋期茶話会開かる。栄一出席して演説をなす。
第43巻
p.438-p.442
【DK430074k】
10月30日 【24.電気/猪苗代水力電気株式会社】
是より先、栄一、豊川良平・仙石貢・原六郎等と共に当会社設立に尽力す。是日、東京商業会議所に於て創立総会開かる。栄一出席し、議長となりて議事を司宰す。
第53巻
p.305-p.315
【DK530053k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
11月1日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是日、栄一外孫穂積律之助、榊季子と結婚す。栄一、日比谷太神宮に於ける結婚式、五日、帝国ホテルに於ける披露宴に出席して、祝辞を述ぶ。
第57巻
p.70-p.71
【DK570030k】
11月2日 【38.社会福祉施設/中央慈善協会】
是日、内務省附属会堂に於て当協会第四回総会開催せらる。栄一之に出席し一場の演説をなす。
第30巻
p.453-p.457
【DK300047k】
11月3日 【38.社会福祉施設/東京出獄人保護所】
是日栄一、原胤昭の家に赴き、出獄人保護の現況を視察し、天長節につき集会せる来会者に一場の訓示をなす。
第30巻
p.369-p.370
【DK300032k】
11月4日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、朝鮮貴族李完用の一行を、飛鳥山邸に招きて午餐会を催す。
第39巻
p.80-p.81
【DK390022k】
11月4日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日、日本鉱業会・鉱山懇談会及び各実業団体聯合主催の米国鉱業団歓迎会、帝国ホテルに開かる。栄一出席して、歓迎委員長として歓迎の辞を述ぶ。尚、各所に催されたる歓迎会にも臨む。
第39巻
p.81-p.83
【DK390023k】
11月7日 【45.国際団体及ビ親善事業/国際平和義会日本支部】
是日、アメリカ合衆国ニュー・ヨーク国際平和義会会頭ジョン・ウェズレー・ヒルと兜町の渋沢事務所に於て会見し、右平和義会の目的に関する説を聴く。翌八日、ヒルに書翰を送り、その説に賛意を表す。
第36巻
p.156-p.157
【DK360060k】
11月7日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ合衆国ニュー・ヨーク国際平和義会会頭ジョン・ウェズレー・ヒルと渋沢事務所に会見す。翌八日一書を認め、ヒルの事業に賛意を表す。
第39巻
p.83
【DK390024k】
11月8日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是日、東京銀行集会所・東京交換所・銀行倶楽部合同主催による、大蔵大臣山本達雄招待晩餐会開かる。栄一出席して挨拶を述ぶ。
第50巻
p.463-p.475
【DK500100k】
11月8日 【38.社会福祉施設/全国育児事業経営者慰労園遊会】
是月四日より七日迄、内務省は全国の育児事業経営者を招きて協議す。是日、飛鳥山邸に於てその慰労園遊会開かれ、栄一演説す。
第30巻
p.406-p.409
【DK300043k】
11月9日 【64.編纂・刊行/徳川慶喜公伝編纂 付.昔夢会】
是日、飛鳥山邸に於て、第十四回昔夢会開かれ、徳川慶喜及び栄一出席す。
第47巻
p.663-p.669
【DK470136k】
11月11日 【61.一般教育関係/麻布教育会】
是日栄一、当会総会に出席して講演をなす。
第46巻
p.216-p.217
【DK460056k】
11月12日 【08.陸運/上武鉄道株式会社(秩父鉄道株式会社)】
是より先、当会社経営不振に陥り、栄一に援助を請ふ。栄一、諸井恒平等を派遣して調査せしめ、四十万円の優先株を発行し、予定線の敷設を完成せしむ。是日栄一、長瀞に於ける其開通式に出席し、演説をなす。
尚、当会社は大正五年二月、秩父鉄道株式会社と改称す。
第51巻
p.516-p.522
【DK510110k】
11月13日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是日栄一、当団主幹蓮沼門三を飛鳥山邸に招致し、当団機関誌「向上」の改良並に発展に就き協議す。
第43巻
p.443
【DK430075k】
11月15日 [栄誉/参内・伺候]
是日栄一、赤坂離宮に於ける観菊御宴に召されて参入す。
第57巻
p.238
【DK570116k】
11月15日 【18.窯業/日本陶料株式会社】
是日、東京商業会議所に於て、当会社創立総会開かる。栄一、発起人として尽力す。
第52巻
p.557-p.564
【DK520074k】
11月15日 【38.社会福祉施設/東京市設職業紹介所】
是日、東京市設職業紹介所設置せられ、栄一、養育院長として之が管理に任ず。大正九年五月に至り当紹介所は東京市社会局に移管せらる。
第30巻
p.371-p.375
【DK300033k】
11月19日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是より先、是月十六日、当社評議員会、帝国ホテルに開かれ、引続き阪谷芳郎帰朝歓迎晩餐会催さる。栄一出席す。次いで是日、当社第四十六回秋季総集会、飛鳥山邸に於て開かる。栄一出席して演説をなす。
第42巻
p.376-p.393
【DK420087k】
11月20日 【37.財政経済問題/財政整理意見書提出】
是日栄一、井上馨と共に経済界有志者を代表して総理大臣西園寺公望を訪ひ、内務大臣原敬・大蔵大臣山本達雄の参会を求めし上、時局打開策として、栄一等の起草せる、財政整理に関する意見書を提出す。
第56巻
p.631-p.643
【DK560141k】
11月23日 【08.陸運/大日本運送株式会社】
是より先、日下義雄・金子六蔵・井口正之等、大日本運送株式会社を創立せんとす。栄一請はれて其議に与り、是日、目論見書及び定款案を閲し、後、屡々鉄道院当局を訪れてその意向を訊すなど、尽力するところ多し。尚、会社は成らずして止む。
第51巻
p.553-p.563
【DK510118k】
11月24日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/ローマ字ひろめ会】
是より先栄一、当会維持会員となる。是日、築地精養軒に於て、当会秋期大会開催せられ、栄一出席して阪谷芳郎等と共に演説をなす。
第47巻
p.330-p.337
【DK470078k】
11月25日 【57.キリスト教団体/救世軍】
是日栄一、当軍月島労働寄宿舎開所式に臨み演説す。
第42巻
p.105-p.107
【DK420021k】
11月-- 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是月栄一、当取引所理事長後任問題に関与するところあり。
第53巻
p.447-p.448
【DK530075k】

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1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
12月5日 【63.演芸及ビ美術/帝国劇場株式会社】
是より先、当劇場に上演せられたる第二回文芸協会演劇好評に終りたるを以て、是日当劇場に於て、出演者及び文芸協会幹部を招待して慰労会催さる。栄一出席して挨拶をなす。次いで是月二十八日当劇場重役会に出席す。
第47巻
p.393-p.394
【DK470097k】
12月7日 【45.国際団体及ビ親善事業/国際平和義会日本支部】
是日、国際平和義会日本支部発会式、帝国ホテルに挙げらる。栄一出席し、其会頭に選ばれ、就任の辞を述ぶ。十一日、当支部主催晩餐会開かれ、栄一出席す。翌四十五年一月十六日、当支部理事員会、日本倶楽部に開かる。同じく出席し、将来の経営に関して協議す。
第36巻
p.157-p.159
【DK360061k】
12月10日 【58.修養団体/財団法人修養団】
是日、神戸市に於て当団神戸支部発会式挙行せらる。栄一祝辞を送る。
第43巻
p.443-p.444
【DK430076k】
12月15日 【46.日米親善事業/在米日本人会】
是より先十一月十四日、当会は、アメリカ合衆国各地日本人会代表者の決議に依り、外務大臣子爵内田康哉に対し、帰国者の再渡航他四項の請願をなし、同時に栄一及び島田三郎に対して、右請願の目的を貫徹し得るやう当局との交渉を依頼す。是日栄一、内田外務大臣を訪問して右に関する意見を述ぶ。翌四十五年一月外務省は右に対する返答を日本人会に伝達す。
第33巻
p.388-p.391
【DK330019k】
12月19日 【45.国際団体及ビ親善事業/其他関係資料 [其他外国関係資料]】
是日、巴里会、築地精養軒に開かる。栄一出席して懐旧談を試む。
第40巻
p.498
【DK400146k】
12月25日 【45.国際団体及ビ親善事業/支那留学生同情会】
是より先十月、清国に第一次革命起り、本邦在留同国学生、学資の杜絶により困窮するもの多し。是日栄一、近藤廉平等数人と共に発起して、支那留学生同情会を設立し、其委員となる。寄付金四万六千円を集めて、右学生に貸与す。
第36巻
p.88-p.93
【DK360042k】
12月27日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是月二十五日、合併成立後の当会社と東京市との間に、特許契約締結せらる。栄一、之に与る。二十七日、東京商業会議所に於て、当会社臨時株主総会開かれ、該特許契約承認せらる。
第53巻
p.216-p.220
【DK530040k】

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1911年
(明治44)
事 項 『伝記資料』
-- [家庭生活/家庭教育/論語会・孟子会 付.曙町学寮]
是年秋より、栄一、東京帝国大学教授宇野哲人を講師として、毎月一・二回、飛鳥山邸又は曙町学寮に於て、論語の講読会を開き、大正六年に及ぶ。次いで孟子の講読会、兜町渋沢事務所に開かれ、大正十二年九月の関東大震災以後止む。
第57巻
p.166-p.171
【DK570073k】
1911~1925年 【24.電気/広島水力電気株式会社】
栄一、当会社相談役辞任後も、当会社の指導に尽力す。尚、当会社、他会社との合併に依り、明治四十四年広島呉電力株式会社と改称し、更に大正十年広島電気株式会社となる。
第53巻
p.300-p.304
【DK530052k】
1911~1931年 【66.栄一ノ序文・跋文・題言/個人伝記ノ部】
栄一、この期間に個人の伝記に寄せたる序文十七篇に及ぶ。
第48巻
p.165-p.178
【DK480052k】
-- 【67.新聞・雑誌・通信・放送/新日本社】
是年栄一、大隈重信の主宰せる雑誌「新日本」の顧問となる。
第48巻
p.227-p.228
【DK480060k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。