ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)

第7号(2008年7月30日発行)

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☆      □■□ ビジネス・アーカイブズ通信 □■□

☆       No.7 (2008年7月30日発行)

☆   発行:財団法人渋沢栄一記念財団 実業史研究情報センター

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この通信では海外(主として英語圏)のビジネス・アーカイブズに関する情報をお届けします。

今号は行事情報1件です。

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◆ 目次 ◆
[掲載事項の凡例]
■行事情報:米国アーキビスト協会(SAA)第72回年次大会 (前号より続き)8月26日-30日 サンフランシスコ
  □大会テーマ:「アーカイブズ2008:アーカイブズの革命/進化とアイデンティティ」
☆★ 編集部より:次号予告 ★☆
○奥付
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[掲載事項の凡例]
・プレ・カンファレンス・プログラムでは、セッションのタイトル日本語訳と原文、一行解説を記載します。一行解説は、プログラムをもとに編集部がまとめたものです。
・ポスター発表は大学院生による発表を除いてタイトルの日本語訳と原文を掲載します。
・リポジトリ・ツアー、オープン・ハウス予定機関の情報は、日本語による機関名(仮訳)、機関名原文、URL、一行解説を掲載します。
・必要に応じて[編集部注]を付記します。
・関連するウェブページ・リストを末尾に掲載しました。
・日本語で読みやすいものになるように、タイトルははじめに日本語訳を、続いて原文を記します。
・氏名、機関名などの発音が不明の場合も日本語表記を添えました。便宜的なものですので、検索等を行う場合はかならず原文を用いてください。

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■行事情報:米国アーキビスト協会(SAA)第72回年次大会 (前号より続き)
       8月26日-30日 サンフランシスコ

Society of American Archivists' 72nd Annual Meeting

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前号からひきつづきSAAの大会情報をお伝えします。今号の紹介内容は公募によるセッション以外の行事、プログラムです。

■□■ プレ・カンファレンス・プログラム ■□■

http://www.archivists.org/conference/sanfrancisco2008/
(画面右 Program Preliminary Program (PDF; 5.0 MB) をクリック)

SAA大会では、公募による研究発表やパネル・ディスカッションに先だつ8月24日から26日の3日間、実務に直接役立つような有料のワークショップ、セミナーがプレ・カンファレンス・プログラムとして用意されています。参加には事前の申し込みが必要です。

◇8月24日(日)◇

タイトル:一点ものの手稿資料の目録作成にDACSを利用する
タイトル原文:Applying DACS to single-item manuscript cataloging
一行解説:旅行記や家計簿、説教の原稿、サイン帳、スクラップブックなど一点ものの手稿資料にDACS(Describing Archives: A Content Standard)を利用するためのワークショップ。DACSは2004年にSAAの標準として認定されたアーカイブズ資料の記述標準で、国際標準であるISAD(G)、ISAAR(CPF)を米国国内向けに手直ししたもの。一点ものの手稿資料のためのDACSに準拠したMARC21の完全な記述方法を学びます(DACSに関する関連ページ後掲)。

タイトル:「より多くの成果を、より少ない作業で」を実行する
タイトル原文:Implementing "more product, less process"
一行解説:ワークショップと同名のグリーン・メイスナー論文(Greene-Meissner article、「より多くの成果を、より少ない作業で:伝統的なアーカイブズ整理法を改良する」"More product, less process: revamping traditional archival processing")にしたがってその考え方と技法を学ぶワークショップ。論文共著のひとりはSAA現会長のグリーンさん。同論文は未整理資料の扱いに関する重要論文(関連ページ後掲)です。

◇8月24日(日)&25日(月)◇

タイトル:アーカイブズを理解する:原則と実践入門
タイトル原文:Understanding archives: an introduction to principles and practices
一行解説:アーカイブズの中核的機能である評価選別、資料受け入れ、資料の編成(整理)と記述、保存、レファレンス、アクセスを概観するワークショップ。

◇8月25日(月)◇

タイトル:アーカイブズにとっての財務管理の基本原則
タイトル原文:Financial management basics for archives
一行解説:多くのアーキビストは財務管理の正規のトレーニングを受けていません。しかし、アーカイブズの成功に不可欠な部分に財務管理があります。このワークショップでは財務管理の概念と問題解決スキルを紹介します。

タイトル:オーラル・ヒストリーを用いた展示の推進
タイトル原文:Driving exhibitions with oral history
一行解説:オーラル・ヒストリーを基にした展示は資料寄贈者の経験を人格化して有効なものにし、多様な顧客へのアウトリーチを成功に導くものです。講義と配布資料によって企画段階から展示までの過程を学びます。

タイトル:研究技法の指導
タイトル原文:Research skills tutorial
一行解説:アーキビストにとっての実践的な研究方法に関する講座。調査、インタビュー、フォーカスグループ、内容分析、モデル構築、ウェブ分析等を学びます。

◇8月25日(月)&26日(火)◇

タイトル:著作権:アーキビストと法
タイトル原文:Copyright: the archivist and the law
一行解説:知的財産権における著者の権利、所有者の権利、利用者の権利に関連する複雑な問題を理解し、著作権法のための歴史的原理の根拠に通じるための講座。

タイトル:アーカイブズ施設の新築・改築を計画する
タイトル原文:Planning new and remodeled archival facilities
一行解説:アーカイブズ施設の新築・改築にあたって、建築家、技術者、施設管理者とよりよく協働するための知識と技術を得ることを目的とした講座。

タイトル:EAD
タイトル原文:Encoded Archival Description
一行解説:XML言語に親しみ、EAD(SAAが承認するアーカイブズ目録の標準)の構造を調べ、EADを用いて所属機関の目録をコード化することを実践してみます(関連ページ後掲)。

タイトル:内容管理統合システムにおいてDACSを実践する:アーキビスト・ツールキットを用いる
タイトル原文:Implementing DACS in integrated content management systems: using the archivists' toolkit
一行解説:情報管理のためのオープンソース・アプリケーショであるアーキビスト・ツールキットを用いて米国におけるDACSの実践方法を学びます。

◇8月26日(火)◇

タイトル:デジタル・リポジトリの要点
タイトル原文:The essentials of digital repositories
一行解説:デジタル・リポジトリを定義して、選択し、実行することに焦点を当てた議論と活動。デジタル・リポジトリの構築・展開におけるアーキビストの役割、標準、ベスト・プラクティス、コンテンツの現実と、メタデータ格納、管理機構の整備、政策、長期保存に対する関心、マーケティング等を議論します。

タイトル:指導者を養成する
タイトル原文:Train the trainer
一行解説:教える技術向上のためのワークショップ。

タイトル:アーカイブズのウェブサイトを分析して改善する
タイトル原文:Analyzing and improving archival websites
一行解説:自組織のウェブページを改良することに関心を持つが、技術的な背景が限られている人々を対象としたワークショップ。

タイトル:あなたのオーディオ・ビデオ資産を保存する
タイトル原文:Preserving your audio/video assets
一行解説:磁気テープ媒体に関する基本知識を得、それに記録されている情報の保存に関して適切に判断することができるようになるための講座。

★ビジネス・アーカイブズ・コロキアム★

27日(水)13時から17時まで。SAAビジネス・アーカイブズ部会主催によるこの集まりでは、ビジネス・アーキビストが実践する「アウトリーチ」の事例の紹介と議論が予定されています。

★ポスター発表★

次の3種類のポスター発表のセッションが予定されています。
http://www.archivists.org/conference/sanfrancisco2008/
(画面右 Program Professional Poster Presentations をクリック)

◆専門家によるポスター発表 8月29日(金)14:00-14:30

3つの発表があります。

タイトル:CBIとCDC:顧客へのアウトリーチに技術を利用する
タイトル原文:CBI and CDC: using technology for clientele outreach
[編集部注]:CBIはミネソタ大学の一機関であるチャールズ・バベッジ・インスティテュートを指します。CBIは情報技術に関する歴史研究と資料収集を使命としています(関連ページ後掲)。

タイトル:統合デジタル特殊コレクション:アーカイブズのためのウェブ
ベースのプロジェクト・マネジメント
タイトル原文:Integrated digital special collections: web-based project management for archives

タイトル:連邦教育政策プロジェクトに対する各州の影響
タイトル原文:The states impact on federal education policy project

◆研究フォーラム・ポスター発表 8月26日(火)10:00-17:00

タイトル:アーカイブ・ウェル:アーカイブズ・コレクションの目録化を支援・促進する
タイトル原文:ArchiveWell: supporting and encouraging cataloging of archival collections

タイトル:若手アーキビストの職業的満足
タイトル原文:Career satisfaction of young archivists

タイトル:AX-SNetリサーチ・アジェンダ
タイトル原文:AX-SNet research agenda
[編集部注]:AX-SNet (Archival eXcellence in Information Seeking Studies Network) とはアーカイブズの利用者がどのようにアーカイブズ情報を探して利用するのかを研究することによって、アーカイブズへのアクセスを向上させることを目指す研究者の国際的ネットワーク(関連ページ後掲)。

タイトル:過渡期にあるアーカイブズとコミュニティのアイデンティティ
タイトル原文:Archives and community identity in transition

タイトル:アウトリーチと宣伝のためにソーシャル・ブックマークを利用する
タイトル原文:Using socialbookmarking sites for outreach and publicity

タイトル:MOCA展示アーカイブ目録
タイトル原文:MOCA exhibition archive finding aids
[編集部注]:MOCA展示アーカイブとは、ロサンゼルス現代美術館(Museum of Contemporary Art)において、展示やパフォーマンスの開発や制作過程で学芸部門によって生産された機関の記録へのアクセスを可能とするためのウェブサイトのこと(関連ページ後掲)。

タイトル:デジタル・ジレンマ:Eメールをアーカイブする
タイトル原文:Digital dilemmas: archiving e-mail

◆大学院生によるポスター発表 8月28日(木)17:30-19:30
〔タイトル名等省略〕

★リポジトリ・ツアー/オープン・ハウス★

サンフランシスコ近郊のアーカイブズ、図書館、博物館等のオープン・ハウス
やリポジトリ・ツアー(見学会)も用意されています。
http://www.archivists.org/conference/sanfrancisco2008/AM2008RepositoryTours.asp

==リポジトリ・ツアー、オープン・ハウス予定機関==

◆カリフォルニア歴史協会
(California Historical Society)
http://www.californiahistoricalsociety.org/
一行解説:カリフォルニア歴史協会(CHS)はカリフォルニアに関わる歴史資料の展示施設(exhibition galleries)と図書館(North Baker Research Library)を持つ。1871年設立、1973年に州法によってカリフォルニア州の公式歴史協会に。8月30日まで企画展「カリフォルニアの中国人:コミュニティのための闘い(The Chinese of California: A Struggle for Community)を、バンクロフト図書館、アメリカ中国人歴史協会と共催中。

◆カリフォルニア司法センター図書館
(California Judicial Center Library)
一行解説:サイトURLなし。カリフォルニア司法センター図書館はカリフォルニア最高裁判所と控訴裁判所のための政府機関。

◆アメリカ中国人歴史協会
(Chinese Historical Society of America)
http://www.chsa.org/
一行解説:1963年設立。アメリカ中国人歴史協会は、法的あるいは事実上の人種差別を経験したり、マッカーシー時代にFBIその他機関によって特別捜査の対象となった組織、個人、家族の一次資料を所蔵。

◆ドルビー研究所
(Dolby Laboratories, Inc.)
http://www.dolby.com/
一行解説:ドルビー研究所は1965年にロンドンで設立。創立者は世界で最初に実用的ビデオ・テープレコーダーを開発したアムペックス(Ampex Corporation)チームの中心人物レイ・ドルビー(Ray Dolby)。

◆ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー歴史協会
(Gay, Lesbian, Bisexual Transgender Historical Society)
http://www.glbthistory.org/
一行解説:ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー(GLBT)歴史協会はGLBTの人々ならびに、彼ら彼女らを支えるコミュニティに関する資料を収集・保存・解釈する組織。10月31日まで第二次世界大戦からイラク戦争にいたる米国の軍隊におけるGLBTの経験に関する企画展開催中。本企画は米国では初めての試み。

◆北カリフォルニア・ホロコースト・センター
(Holocaust Center of Northern California)
http://www.hcnc.org/
一行解説:北カリフォルニア・ホロコースト・センターは教育、資料収集、研究、証言の記録を通じてホロコーストの追悼のために捧げられています。オーラル・ヒストリー・プロジェクトはこれまでホロコースト生還者、難民、解放者、その他から1700以上の口述による証言を収集しています。

◆ザ・インターナショナル・ホテル・マニラタウン・センター
(The International Hotel Manilatown Center)
http://www.manilatown.org/
一行解説:センターを運営するマニラタウン遺産基金(Manilatown Heritage Foundation)は米国におけるフィリピン人コミュニティの歴史を保存し、機会の平等を主張し、文化と芸術を振興することを目的としています。2005年12月にフィリピン人・コミュニティに関するアーカイブズ資料の収集・保存・利用提供プログラムを開始しました。

◆インターネット・アーカイブ
(Internet Archives)
http://www.archive.org/
一行解説:1996年以来ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)のアーカイビングを行っており、この分野における先駆者です。

◆労働アーカイブ&研究センター
(Labor Archives & Research Center)
http://www.library.sfsu.edu/about/depts/larc.php
一行解説:1985年設立。サンフランシスコ・ベイ・エリアにおける労働史に関する資料の収集・保存・振興を使命としています。サンフランシスコ州立大学J・ポール・レオナード図書館(J. Paul Leonard Library)に属する機関です。

◆リーバイ・ストラウス・アーカイブズ
(Levi Strauss & Co. Archives)
http://www.levistrauss.com/
一行解説:ジーンズで有名なアパレル・メーカー。アーカイブズは1989年に設立され、1856年から今日に至るまでの衣料品、写真、マーケティング資料、ポスター、文書、物品等を所蔵。

◆国立公園管理局公園アーカイブズ・レコードセンター ゴールデン・ゲート・ナショナル・リクリエーション・エリア
(National Park Service Park Archives and Records Center Golden Gate National Recreation Area)
http://www.nps.gov/goga/
一行解説:ゴールデン・ゲート・ナショナル・リクリエーション・エリアの歴史に関わる資料を100万件以上を所蔵。サンフランシスコ要塞に関する陸軍記録も移管されています。

◆プレリンジャー図書館
(Prelinger Library)
http://www.prelingerlibrary.org/
一行解説:プレリンジャー図書館は発見とセレンディピティ(serendipity、予期せずして良いものを見つけ出す才能)を奨励するような文献の配架方法を試みるユニークな私立の研究図書館です。利用者が利用しやすく、立ち読みしやすい(an appropriation-friendly, browsable)コレクションを標榜しています。多くの研究図書館が機関所属者しか利用できない現状を憂慮し、フリーのアーティスト、活動家、研究者をはじめとする一般市民に開放されています。

◆サンフランシスコ歴史センター
(San Francisco History Center)
http://sfpl.org/librarylocations/sfhistory/sfhistory.htm
一行解説:サンフランシスコ歴史センターはサンフランシスコ公共図書館6階にあるサンフランシスコの歴史に関する資料センター。

◆サンフランシスコ近代美術博物館
(San Francisco Museum of Modern Art)
http://www.sfmoma.org/
一行解説:西海岸で最初に設立された20世紀美術に特化したミュージアム。

◆サンフランシスコ・パフォーマンス&デザイン博物館
(San Francisco Museum of Performance & Design)
http://sfpalm.org/
一行解説:博物館内の図書室はサンフランシスコのバレー・ダンサーであるラッセル・ハートリー(Russel Hartley)のコレクションを元に1947年に設立されました。ハートリー・コレクションには書籍、雑誌、切り抜き、写真、ポスターをはじめとして300万点を超える所蔵品が含まれています。サンフランシスコ・オペラ、サンフランシスコ・バレーといった機関のアーカイブズも含まれます。

◆奉献姉妹会アーカイブズ
(Sisters of the Presentation Archives)
http://www.presentationsisterssf.org/archives.htm
一行解説:シスターズ・オブ・プレゼンテーション(奉献姉妹会)はカトリック女子修道会。1854年にアイルランドから派遣され、150年以上学校教育等に携わっています。

◆カリフォルニア開拓者協会
(Society of California Pioneers)
http://www.californiapioneers.org/
一行解説:1850年設立。カリフォルニアの歴史、芸術、文化を研究し楽しむことを目的とした協会。書籍、手稿資料、地図、写真、印刷物、絵画その他を所蔵。

◆オークランド・アフリカ系米国人博物館図書館
(African American Museum and Library at Oakland)
http://www.oaklandlibrary.org/AAMLO/
一行解説:北カリフォルニアならびにベイ・エリアにおけるアフリカ系米国人の歴史と経験を保存することを目的とした博物館と図書館。

◆環境デザイン・アーカイブズ
(Environmental Design Archives)
http://www.ced.berkeley.edu/cedarchives/
一行解説:環境デザイン・アーカイブズはカリフォルニア大学バークレー校に属する機関。1953年に授業用のコレクションとして設立。

◆バークレー神学大学院連合アーカイブズ
(Graduate Theological Union Archives)
http://library.gtu.edu/archives/
一行解説:バークレー神学大学院連合は米国最大の超教派(バプテスト、聖公会、ドミニコ会、フランシスコ会、イエズス会、福音ルーテル派、長老派、ユニテリアン他)の神学大学院連合。アーカイブズには『夜と霧』作者ヴィクトール・E・フランクル・コレクションも。

◆水資源センター・アーカイブズ
(Water Resources Center Archives)
http://www.lib.berkeley.edu/WRCA/Water
一行解説:水資源センターはカリフォルニア大学バークレー校に属する機関。カリフォルニア大学における教育研究と州民の必要性に応えるため、歴史的ならびに現代的な水資源関連資料を収集、保存、提供しています。

◆ジュダ・L・マニェス博物館西部ユダヤ人歴史センター
(Western Jewish History Center at the Judah L. Magnes Museum)
http://www.magnes.org/wjhc.htm
一行解説:西部ユダヤ人歴史センターはアメリカ西部におけるユダヤ人コミュニティのアーカイブズ資料、オーラル・ヒストリー・コレクションの収集、保存、提供に従事しています。ジュダ・L・マニェスはアメリカ西部出身の最初のユダヤ教の指導者(rabbi)でエルサレムのヘブライ大学の創設者でもあります。

◆コンピュータ史博物館
(Computer History Museum)
http://www.computerhistory.org/
一行解説:コンピュータの歴史に関する世界最大の博物館。アーカイブズ・コレクションは書架延長が1.5キロメートル以上で、企業史料、私文書、マニュアル類、書籍、マーケティング資料、逐次刊行物、テクニカル・リポート類を含みます。

◆国立公文書館太平洋支部-サンフランシスコ
(National Archives Pacific Region - San Francisco)
http://www.archives.gov/pacific/san-francisco/
一行解説:1850年代から1970年代にかけての、北・中央カリフォルニア、ネバダ、ハワイ、アメリカン・サモア、グアム、太平洋諸島信託統治領における連邦裁判・連邦機関の記録を所蔵。

◆スタンフォード大学キャンパス・リポジトリ・ツアー
(Stanford University Campus Repositories Tour)

◇スタンフォード大学 記録音声アーカイブ
(Archive of Recorded Sound)
http://www-sul.stanford.edu/depts/ars/
一行解説:1958年設立。1800年代以降の歴史的・芸術的に重要な録音記録の収集を行っています。ドビュッシーやD・エリントンの自作自演録音や、G・スタイン、T・S・エリオットらの自作の詩の朗読録音を含みます。録音記録25万件以上、印刷物・手稿資料6000件以上所蔵。

◇スタンフォード大学 フーバー研究所アーカイブズ
(Hoover Institution Archives)
http://www.hoover.org/hila
一行解説:現代史に関わる膨大な原資料を所蔵。

◇スタンフォード大学 特殊コレクション&大学アーカイブズ
(Special Collections & University Archives)
http://library.stanford.edu/depts/spc/
一行解説:歴史的価値を有し、研究目的に有用な資料を所蔵。手稿原稿、貴重書、大学アーカイブズの3部門に分かれています。

◇スタンフォード線形加速器センター(SLAC)アーカイブズ
(Stanford Linear Accelerator Center (SLAC) Archives)
http://www.slac.stanford.edu/history/
一行解説:スタンフォード線形加速器センターは1962年設立。同センターのミッションは光量子科学、素粒子物理学、天体物理学分野における利用のため、最先端の電子加速器ならびに関連実験施設をデザイン、建設、運用すること。アーカイブズは実験室の記録遺産の評価・保存ポリシーと手順開発のために
1989年設立。

◆チャールズ・シュルツ博物館&研究センター
(Charles Schulz Museum and Research Center)
http://www.schulzmuseum.org/
一行解説:チャールズ・シュルツはビーグル犬スヌーピーが登場する漫画「ピーナッツ」の作者。

[関連ページ]

DACSに関するSAA出版物
http://www.archivists.org/catalog/pubDetail.asp?objectID=1279

グリーン・メイスナー論文
http://archivists.metapress.com/content/c741823776k65863/fulltext.pdf

EAD2002版公式サイト
http://www.loc.gov/ead/

EADに関する日本語文献「EADの概要と日本における動向」(国文学研究資料館 五島 敏芳氏論文)
http://archives.nijl.ac.jp/DAS/projects/eadfa/20051020_gotoh.htm

チャールズ・バベッジ・インスティテュート
http://www.cbi.umn.edu/about/index.html

AX-SNetサイトHOME
http://www.axsnet.org/

MOCA展示アーカイブ
http://www.moca.org/library/archive/exhibition/

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☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

二回にわたって今年のSAA大会のプログラムをご紹介してきました。前号でお伝えした公募によるセッションは、全国そして海外からの参加者によるアーカイブズにおける先端的な取り組みに関するテーマが多かったと思います。NARA(国立公文書館記録管理局)やLC(議会図書館)といったパブリック・セクターの実務のフロンティアで働く方々も多数登場しました。いっぽう、今号で取り上げたリポジトリ・ツアー、オープン・ハウス紹介では、アメリカ社会の多様性、アーカイブズの多様性を深く印象づけられました。

URLをクリックするごとに、いままで知らなかったアーカイブズとの出会いがありました。各サイトのすべてのページを読むことはもちろんできませんでした。しかし多くのサイトには、所蔵するアーカイブズ資料からの写真やイラストが使われていて、それらアーカイブズ資料の持つ訴求力が直観的に感じられました。読者のみなさんもぜひリンク先のサイトを訪問してみてください。

次号は『ビジネス・アーカイブズ 理念と実践』最新号に関する文献情報ほかを予定しております。8月中旬配信予定です。どうぞお楽しみに。

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◆◇◆配信停止をご希望の方は次のメールアドレスまでご連絡ください◆◇◆

◆◇◆〈渋沢栄一記念財団からのお知らせ〉◆◇◆

□「企業史料ディレクトリ」:企業アーカイブズと企業史料の所在・概要ガイド

7月22日公開いたしました。日本を代表する企業を中心とした企業アーカイブズと史料保存・学術研究機関合わせて30企業・団体・機関の概要、所蔵資料に関する情報を掲載しております。ぜひご覧ください。
http://www.shibusawa.or.jp/center/dir/index.html

□実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」

「今日の栄一」「栄一情報」「栄一関連文献」「センターニュース」「今日の社史年表」「社史紹介(速報版)」「アーカイブズニュース」「図書館ニュース」をお届けしております。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/

「アーカイブズニュース」では政府の「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」の動向やアーカイブズのデジタル化、資料の発見・公開に関わるニュースを随時ご紹介しております。

ブログ画面右側の「カテゴリー」にある「アーカイブズニュース」をクリックしてください。「アーカイブズニュース」として掲載した記事をまとめて一覧することができます。

・カテゴリーの紹介
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20080203

実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」はほぼ毎日更新しております。どうぞご利用ください。

□「渋沢栄一関連会社社名変遷図」

渋沢栄一は生涯に500近い会社に関わったといわれています。どのような会社があったか、それが今にどうつながっているのか、一目でわかるように業種別にまとめて変遷図にしたものです。こちらもどうぞご覧ください。
http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/companyname/index.html

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ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信) No.7
2008年7月30日発行 (不定期発行)
【創刊日】2008年2月15日
【発行者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
【編集者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
      「ビジネス・アーカイブズ通信」編集部
【発行地】日本/東京都/北区
【E-Mail】
【サイト】http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/index.html

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