ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)

第4号(2008年5月19日発行)

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☆       □■□ ビジネス・アーカイブズ通信 □■□

☆        No.4 (2008年5月19日発行)

☆    発行:財団法人渋沢栄一記念財団 実業史研究情報センター

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この通信では海外(主として英語圏)のビジネス・アーカイブズに関する情報をお届けします。

今号は行事情報4件(開催済み1件、開催予告3件)、文献情報1件です。

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◆ 目次 ◆
[掲載事項の凡例]
■行事情報:韓国国家記録研究院(RIKAR)セミナー 2008年4月18日
  □「社史編纂と企業史料管理」
■行事情報:国際文書館評議会(ICA)企業労働アーカイブズ部会(SBL)会合 6月15-17日 Stavanger(ノルウェイ)
  □事務局会議・年次大会と「企業内リテンションの指針」に関するワークショップ
■行事情報:第16回国際文書館評議会(ICA)大会 7月21-27日 クアラルンプール(マレーシア)
  □大会テーマ「アーカイブズ、ガバナンス、開発:未来の社会を描く」
■行事情報:オーストラリア・アーキビスト協会(ASA)年次大会 8月6-9日 パース
  □大会テーマ「アーカイブズ:発見と探求」
■文献情報:ビジネス・アーカイブズ ウェブサイト 1
  □タタ・グループ「タタ・セントラル・アーカイブズ」(TCA)
☆★ 編集部より:次号予告 ★☆
○奥付
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[掲載事項の凡例]
・今号の韓国のセミナー関係行事情報は講師名、所属名、講義タイトルの日本語訳のみ掲載します。
・各種会議関係の行事情報では、最初にセッション名(原文)、日時を記し、続いて発表者名(原文)、所属が明らかな場合は所属名(原文)、個々の発表タイトルが明らかな場合は発表タイトル名(原文)、編集部による簡単なセッション紹介を掲載します。オーストラリア・アーキビスト協会大会のセミナー、ワークショップ、見学会情報は、タイトル(原文)、編集部による簡単な紹介のみ掲載します。
・日本語で読みやすいものになるように、はじめに日本語訳を、続いて原文を記します。
・著者名の発音が不明の場合も日本語表記を添えました。便宜的なものですので、検索等を行う場合はかならず原文を用いてください。

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■行事情報:韓国国家記録研究院(RIKAR)セミナー 2008年4月18日

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□「社史編纂と企業史料管理」

韓国でのアーカイブズ学の研究とアーキビスト教育をリードする韓国国家記録研究院では、昨年11月に引き続き本年4月18日にソウル駅横に位置する延世ビル24階国際会議室で社史編纂と企業史料管理に関するセミナーを開催しました。当日の日程、講義のタイトル、講師をご紹介いたします。

詳細は以下のURLに掲載されています(韓国語サイト)。
http://www.rikar.org/inx/m3/events/view.jsp?bbs=906&pg=0&seq=57

タイトル:あいさつ
講師:キム・イッカン
所属:明知大学校記録情報科学専門大学院記録管理学科教授

タイトル:企業記録の価値と活用
講師:ソン・ドンユ
所属:韓国文献情報技術記録管理システム研究所長

タイトル:成功する社史編纂ノウハウ
講師:ビン・ユングック
所属:タニ企画専務、瑞逸(ソイル)大学校文創科講師

タイトル:優秀社史編纂事例
講師:パク・ミンス
所属:前教保生命史料館責任者

タイトル:社史編纂と史料管理方案
講師:イム・ジョンチョル
所属:韓国文献情報技術記録管理事業部処長

☆★ 編集部による簡単な紹介 ★☆

昨年11月8日に開催された第1回の社史編纂・企業史料管理セミナーには本通信の編集部員も参加しました。このときの参加報告は企業史料協議会発行『ニューズレター』125号に「韓国での社史編纂・企業史料管理セミナーに参加して」と題して掲載されております。前回は、ソン・ドンユ氏、パク・ミンス氏、イム・ジョンチョル氏の3名の講師陣によるものでしたが、今回のセミナーは韓国国家記録研究院と編集・デザイン関係のタニ企画(株)の共催となり、セミナーの内容にも同社専務兼ソイル大学校文創科講師ビン・ユングックさんの講義が加わりました。

[参考:企業史料協議会サイト]
http://www.baa.gr.jp/

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■行事情報:国際文書館評議会(ICA)企業労働アーカイブズ部会(SBL)会合 6月15-17日 Stavanger(ノルウェイ)
  Meeting of the bureau and annual meeting of the section for business and labour archives of the ICA and workshop on corporate retention guidelines

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□事務局会議・年次大会と「企業内リテンションの指針」に関するワークショップ

国際文書館評議会(ICA)企業労働アーカイブズ部会(SBL)の会合が来月ノルウェイのStavangerで開催されます。15、16日は事務局会議、17日には年次大会と「企業内リテンションの指針」(Corporate retention guidelines)に関するワークショップが行われる予定です。

http://www.ica.org/en/2008/06/15/sbl-meeting-bureau-and-annual-meeting-section-
business-and-labour-archives-ica-and-wor

連絡先はクラフトフーズ社のアーキビストでSBLの事務局長ベッキー・ハグランド・タウジー(Becky Haglund Tousey)さん。

日程は次のとおりです。

6月15、16日:SBL事務局会議
6月17日:SBL年次大会、ワークショップ

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■行事情報:第16回国際文書館評議会(ICA)大会 7月21-27日 クアラルンプール(マレーシア)
  The 16th ICA Congress in Kuala Lumpur

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□大会テーマ「アーカイブズ、ガバナンス、開発:未来の社会を描く」
  Archives, Governance and Development: Mapping Future Society

4年に一度開催されるICAの大会は今年が開催年にあたっており、インドネシアのクアラルンプールで開催されます。前回のICA大会は2004年にオーストリアのウィーンで開催され、約2000名が参加しました。日本の国立公文書館の案内によると今回の大会も同様の数の参加者が見込まれております。

プログラム内容がウェブにアップされております。
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/sessions

電子記録に関するセッションなど数多く企画されており、これらはいずれもビジネス・アーカイブズとも関わりが深いものでしょう。今号では、ビジネス・アーカイブズ自体をテーマとした二つのセッションに関する情報をお届けします。

★その1★
タイトル:企業のアーカイブズ
タイトル原文:Archives des entreprises
日時:7月22日14:30-15:30

発表者名1:ウスマン・ムバイエ
発表者名原文1:Ousmane M'baye
発表者所属1:フランス電力公社
発表者所属原文1:EDF

発表者名2:アンリ・ズベール
発表者名原文2:Henri Zuber
発表者所属2:フランス国鉄
発表者所属原文2:SNCF

簡単な紹介:近年、フランスにおける公共的企業体は、欧州や世界の企業との競争が激しくなるなか、経営統合や合併といった変化にさらされている。これに対応して国による大規模公共企業の文書管理政策・方針の改変が生じており、各個別公共企業も文書管理方法の見直しを迫られている。電気、鉄道の事例報告。

[参考]
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/sessions/archives-des-entreprises
(セッション概要)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/m-baye-ousmane
(ムバイエ氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/zuber-henri
(ズベール氏プロフィール)

★その2★
タイトル:ビジネス・アーカイブズ、専門性、グッドガバナンスと多様な利用
タイトル原文:Business archives- professionalism- good governance and multiple use
日時:7月23日08:30-12:30

発表者名1:ペーター・ブルム
発表者名原文1:Peter Blum
発表者所属1:ハイデルベルク市文書館
発表者所属原文1:City Archives of Heidelberg

発表者名2:ディディエ・ボンデュ
発表者名原文2:Didier Bondue
発表者所属2:サン・ゴバン・コーポレーション
発表者所属原文2:Saint Gobain Corporation

発表者名3:イニケ・デザーノ
発表者名原文3:Ineke Deserno

発表者名4:ハンス・イービンド・ネス
発表者名原文4:Hans Eyvind Naess
発表者所属4:ノルウェイ国立文書館
発表者所属原文4:National Archives of Norway

発表者名5:ブルース・スミス
発表者名原文5:Bruce Smith
発表者所属5:アーカイブ・サービス・コンサルタンシー
発表者所属原文5:Archive Research Consultancy

発表者名6:ヘレン・スウィナートン
発表者名原文6:Helen Swinnerton
発表者所属6:HSBCアジア・パシフィック・バンキング・グループ(香港)
発表者所属原文6:HSBC Asia Pacific Banking Group, Hongkong

簡単な紹介:6人の論者がそれぞれ企業史料保存について発表します。企業における透明性、企業の業務と文化的アイデンティティ確立のための企業史料の活用、民間組織のアーキビストの技術・専門性向上の必要性、といった問題が提起されるとのことです。ブルム氏はハイデルベルク市文書館館長でドイツに50以上あるビジネス・アーキビスト養成コースを担当しています。ボンデュ氏は板ガラスメーカー・サンゴバン社の記録管理部門の責任者兼開発者。デザーノ氏はモナシュ大学(オーストラリア)のスー・マケミッシュ教授の指導のもと、企業の透明性に関する論文で博士号を取得。ネス氏はICAの企業労働アーカイブズ部会の運営委員長(2004-2008)。スミス氏はオーストラリアでアーカイブズ関係のコンサルティングに従事。スウィナートン氏はBA通信テスト版第1号でご紹介した『ビジネス・アーカイブズ 理念と実践』93号(2007年5月発行)に「アジア太平洋における香港上海銀行の地方アーカイブズを香港に設立するイニシアティブ」を執筆されています。

[参考]
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/sessions/business-archives-professionalism-good-
governance-and-multiple-use

(セッション概要)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/blum-peter
(ブルム氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/bondue-didier
(ディディエ氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/deserno-ineke
(デザーノ氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/naess-hans-eyvind
(ネス氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/smith-bruce
(スミス氏プロフィール)
http://www.kualalumpur2008.ica.org/en/speakers/swinnerton-helen
(スウィナートン氏プロフィール)
http://www.archives.go.jp/news/pdf/gaiyou_071205.pdf
(ICAクアラルンプール大会に関する国立公文書館による日本語の案内)

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■行事情報:オーストラリア・アーキビスト協会(ASA)年次大会 8月6-9日 パース(オーストラリア)

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□大会テーマ「アーカイブズ:発見と探求」
Archives: Discovery and Exploration

オーストラリア・アーキビスト協会(Australian Society of Archivists: ASA)の年次大会が8月6日から9日、西オーストラリア州のパース(Perth)で開催されます。
http://www.archivists.org.au:80/2008-conference-perth
(大会概要)

同協会HPの「参加へのお誘い」(Invitation to attend)によると220人から300人の参加があるだろうということです。
http://www.archivists.org.au/2008-conference-invitation-attend

ビジネス・アーカイブズ関係では次のセッションが予定されています。

タイトル:ビジネス・アーカイブズを探検する
タイトル原文:Exploring Business Archives
日時:8月8日13:30-15:00

発表者名1:マーガレット・ビートゥリー
発表者名原文1:Margaret Birtley
発表者所属1:オーストラリア
発表者所属原文1:AUS
発表タイトル1:地震データと石油サンプル:基本的な経済アーカイブズ
発表タイトル原文1:Seismic data and oil samples: key economic archives

発表者名2:メリンダ・バリー
発表者名原文2:Melinda Barrie
発表者所属2:オーストラリア
発表者所属原文2:AUS
発表タイトル2:誰の責任ですか?彼らの責任、私の責任?企業の社会的責任
とアーカイビング:組織にとっての利益
発表タイトル原文2:Who's responsibility is it? Theirs or mine?
Corporate Social Responsibility & Archiving: the benefits to
organisations

発表者名3:クリスティーナ・スターナウスキ
発表者名原文3:Kristina Starnawski
発表者所属3:オーストラリア
発表者所属原文3:AUS
発表タイトル3:大地、水、火、そしてドル:消防隊アーカイブズはいかに何千万もの組織を救えるか
発表タイトル原文3:Earth, water, fire and dollars: how a fire brigades archives can save the organisation squillions

大会全体の日程は次の通りです。

<8月6日> セミナー1件、ワークショップ2件、見学会1件が予定されています。

★セミナー★
タイトル:レファレンス、アクセス、公共的なプログラムに関するスペシャル・インタレスト・グループ セミナー
タイトル原文:Reference, access and public programs special interestgroup (RAPPSIG) seminar
一行紹介:評価選別過程におけるレファレンス・アーキビストの役割、「バーチャル・アーキビスト」などが議論される予定。

★ワークショップその1★
タイトル:アーカイブズをコンテクストの中に記述する:解き明かされるシリーズ・システム
タイトル原文:Describing archives in context: the series system unlocked
一行紹介:オーストラリアのシリーズ・システムの紹介。

★ワークショップその2★
タイトル:データベースへのアーカイブズ戦略
タイトル原文:Archival strategy for Databases
一行紹介:一貫したデータベース管理の方法、データベース保存計画、XMLを利用したデータベースのマイグレーション、アクセシビリティと法令順守のための戦略の重要性などを議論。

★見学会★
タイトル原文:The Kodja Place, Kojonup
一行紹介:Kojonupに位置するコミュニティ・アーカイブズの見学会。

<8月7日> 年次総会と分科会

<8月8日-9日> 15のテーマ別セッションをはじめとし、基調講演、パネルディスカッション等が予定されています。

<8月10日> 大会参加者向けの見学会が1件予定されています。

★見学会★
タイトル原文:New Norcia day trip
一行紹介:ニュー・ノーシアのベネディクト会コミュニティの見学会。

[関連情報]

ASAの大会に先立って大会開催地パースでは「記録とアーカイブズの歴史に関する第4回国際会議」(the International Conference on the History of Records and Archives: ICHORA4)も開催されます。

http://www.archivists.org.au/ichora/ICHORA4/index.html

日本からも学習院大学の安藤正人教授が8月4日に「忘れられた島の記憶:米軍占領下沖縄での土地返還とその記録」(Memory of the "Forgotten Islands":a struggle for the return of lands in Okinawa under the U.S. military occupation and its records)のタイトルで報告予定です。

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■文献情報:ビジネス・アーカイブズ ウェブサイト 1

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□タタ・グループ「タタ・セントラル・アーカイブズ」(TCA)

近年のインド経済の躍進には目を見張るものがあります。2006年に敵対的買収によってアルセロールと合併して、鉄鋼の生産量、売上高で世界一位に躍り出たミッタル・スチールはインド系企業家ラクシュミー・ミッタルが率いています。今回ご紹介するのは、インドを代表する企業グループ・タタのアーカイブズ、タタ・セントラル・アーカイブズ(Tata Central Archives、略してTCA)です。タタのグループ企業タタ・モーターズは、一台20万円台という小型車ナノを今年1月に発表し、日本でも大きな話題となりました。

TCAのウェブページによると、TCAはインドで初めてISO 9001:2000を取得したビジネス・アーカイブズです。インド西部マハラシュトラ州プネーにあるタタ経営研修センター(Tata Management Training Centre)キャンパス内に位置します。

http://www.tatacentralarchives.com/default.htm

住所
Tata Central Archives
Tata Management Training Centre Campus
No. 1, Mangaldas Road
Pune 411001, Maharashtra. India
Phone: (+91-20) 6609-2019 / 6609-2020
Fax : (+91-20) 6602-0104
E-Mail: tca@tata.com

TCAのサイトは下のようなページから構成されています。(現在一部工事中のページもあります)

初期のタタ一族
http://www.tatacentralarchives.com/history/four_partners/four_partners.htm

タタ一族家系図
http://www.tatacentralarchives.com/history/family_tree/family_tree.pdf
タタ・グループ創業期の4人のリーダー、ジャムシェトジー・N・タタ、ドラーブジー・タタ、ラタンジー(R・D)・タタ、ラタン・タタに関するページ。R・D・タタは日本との関係も深く、1890年以来何度か訪日しております。勲三等旭日中綬章も授与されました。

タタ・グループのリーダー略伝
http://www.tatacentralarchives.com/history/biographies/main.htm
20人の肖像と経歴(写真をクリックすると経歴のページをご覧になれます)。

重要文書類
http://www.tatacentralarchives.com/collections/documents/documents.htm
1875年の最初のバランスシートをはじめとする重要文書がデジタル画像で閲覧できます。

写真資料
http://www.tatacentralarchives.com/collections/images/main.htm

モノ資料(記念品類)
http://www.tatacentralarchives.com/collections/memorabilia/memorabilia.htm

TCA1階に展示されているJ・R・D・タタ(グループ第4代目会長、在職1938-91)のオフィス
http://www.tatacentralarchives.com/exhibitions/jrdtata_office/jrdt_office.htm

年に2〜3回発行されるTCAニューズレターのバックナンバー
http://www.tatacentralarchives.com/publications/newsletters/main.htm
創刊は2002年1月。

TCA発行のブックレット
http://www.tatacentralarchives.com/publications/booklets/main.htm
画像をクリックすると閲覧できます。

資料の寄贈その他案内
http://www.tatacentralarchives.com/our_services/support_us/support_us.htm
関係者に資料の寄贈を呼び掛けているページです。

入館案内
http://www.tatacentralarchives.com/our_services/visit_us/visit_us.htm
開館は月曜から金曜は10時から17時、土曜日は10時から13時です。

資料利用規則
http://www.tatacentralarchives.com/our_services/research/RULES%20AND%20REGULATIONS.pdf

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☆★ 編集部より:次号予告 ★☆

貧困、開発、アジアの四小竜、NICs、NIES、漢江の奇跡、BRICs・・・アジア経済を語るために、過去数十年の間さまざまな語彙が用いられてきました。新しい事象を表現するために、新しい言葉が生み出されてきたとも言えるでしょう。ダイナミックに変容する経済と社会を支えるのは、そこに生きる人々、企業家、企業組織、それを取り巻く地域社会、株主、あるいは政府の経済政策といったさまざまな存在であると考えられます。企業アーカイブズは企業の足跡を記録として残し、次代に伝える最強のツールです。タタ・グループのアーカイブズ・サイトを通してインド社会の近代化・産業化の一端を垣間見ることができます。

さて、ゴールデン・ウィークははるかに過ぎ去り、そろそろ夏の準備に心が向かう時期かもしれません。海外ではアーカイブズ関係団体の大会の季節です。次号では引き続き海外のアーカイブズ関係団体の大会情報その他をお届けします。6月中旬配信予定です。どうぞお楽しみに。

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ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信) No.4
2008年5月19日発行 (不定期発行)
【創刊日】2008年2月15日
【発行者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
【編集者】財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
      「ビジネス・アーカイブズ通信」編集部
【発行地】日本/東京都/北区

【E-Mail】

【サイト】http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/index.html

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Copyright (C)
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2007- All Rights Reserved.

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