研究センターだより

58 2021年の活動が始まりました

『青淵』No.864 2021(令和3)年3月号 

 新年を迎え、研究センターは「論語とそろばん」セミナー2021の準備が本格的に始動しました。同時に、渋沢栄一と「フィランソロピー」第6巻の編集作業が佳境に入り、2021年のスタートを慌ただしく切りました。振り返れば2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、業務の停滞やオンラインへの切り替えなど様々なことがありましたが、これらの企画が遅ればせながらも、ようやく形になるところまで漕ぎつけられて安堵しています。
 今年も研究センターは今まで以上に、皆様にとって知的好奇心や探求心を満たす場となるように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 
 今回の研究センターだよりでは、「論語とそろばん」セミナー2021、渋沢栄一と「フィランソロピー」第6巻の近況についてご報告いたします。

「論語とそろばん」セミナー2021 申込み受付開始!

→申込みは終了いたしました

 先月の『青淵』2月号でご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、セミナーの受付を開始いたしました。2月に入り、日々着々とお申込みをいただいております。
 
 また、1月には配信に向けて撮影を実施しました。今年も守屋淳先生による企画・監修で、一橋大学大学院商学研究科商学部教授のクリスティーナ・アメージャン氏、北海道日本ハムファイターズ監督の栗山英樹氏を迎え、寒さを吹き飛ばす活気あふれるお話をしていただきました。それぞれの先生の視点で語られたユニークな「渋沢栄一像」から、今の時代に求められる課題が浮き彫りになり、渋沢栄一の思考や思想を、仕事や生き方に生かしていくヒントについても語られました。プログラムには、渋沢史料館館長井上潤による講義もありますので、渋沢についてまだよく知らない方や大河ドラマの基礎知識を身に着けたい方にもおすすめです。
 まだ定員には余裕がありますが、3/10(水)で申込みを締め切りますのでご興味のある方はお早めにお申し込みください。

開催概要

 形  式:オンラインセミナー(録画配信)
 配信期間:2021年3月1日~3月31日
 参加費:会員2,000円(渋沢栄一記念財団、東京商工会議所、みずほ総合研究所)、一般3,000円
 定  員:500名
 締  切:2021年3月10日(水)※定員に達し次第、締め切らせていただきますのでご注意ください。

申し込み方法

 渋沢栄一記念財団ウェブサイトよりお申込みください。
 トップページ→企画・セミナー等情報→「論語とそろばん」セミナー2021

プログラム

 セミナー1
 近代日本社会の創造者 渋沢栄一の世界-企業倫理の実践と公益の追求-
 【講 師】井上 潤(公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事・渋沢史料館館長)

 セミナー2
 渋沢栄一の生涯:グローバルリーダーを教育するための教え
 【講 師】クリスティーナ・アメージャン(一橋大学大学院商学研究科商学部教授)

 経営者インタビュー
 プロ野球に活かす渋沢栄一の教え
 【講師】 栗山 英樹(北海道日本ハムファイターズ監督)、井上 潤
 【聞き手】 守屋 淳(作家・本セミナー企画監修者)

渋沢栄一と「フィランソロピー」第6巻 編集作業が終了しました

 本シリーズは、約600に及ぶ公益慈善事業を育成・支援した渋沢栄一の「フィランソロピー」活動について、8つの視点から捉えていくことを目的にした全8巻のシリーズです。第6巻は「教育」がテーマとなっており、幅広い領域の人材養成に尽力した渋沢栄一が、教育を通じて未来に託した希望について、各専門の先生方によって語られています。
 これまで1巻、2巻、5巻と刊行し、第6巻は昨年の夏に編集作業が開始しました。一時はコロナ禍の影響で作業が難航しましたが、先日原稿の最終確認をようやく終えました。皆様のお目にかかるのは、新緑の季節頃になりそうですが、第6巻も無事刊行の目途が立ったことを嬉しく感じています。
 研究センターでは引き続き残りの巻を刊行してまいりますが、読者の皆様にとって本シリーズが渋沢について知識を深めるだけでなく、何かを考える手助けや新たな視点を得るきっかけとなればと、そんな期待を込めて取り組んでいます。是非お手に取っていただけますと幸いです。

(研究センター 加藤愛子)


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