| 会期 | 2026年8月4日(火)~9月13日(日) |
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| 会期中の休館日 | 月曜日、8月12日 |
近年、渋沢史料館は、画家・御正 伸(1914-1981)の長男・御正 進氏より、御正 伸が描いた挿絵原画「渋沢篤太夫、思いはパリーに...」など渋沢栄一に関する作品29点を受贈しました。
御正 伸の制作活動は、漫画、演劇の舞台装置から油彩画、水墨画、随筆、テレビドラマの監修まで幅広く、知識と経験に基づく豊かな作品が生み出されました。美術評論家の林紀一郎は、その筆さばきの見事さと独特の画境、美学から、御正 伸を「粋な絵師」と評しました。
中でも新聞・雑誌の小説の挿絵は膨大な数であり、それぞれの世界を真に迫る作品で表現しました。渋沢栄一の四男で実業家・随筆家の渋沢秀雄が1958年から翌年にかけて『実業之日本』(実業之日本社)に連載した「父渋沢栄一」の挿絵も御正の作品です。
当館が受贈した原画は、直木賞作家で経済学者としても知られる南條範夫の小説「幕府パリで戦う」の挿絵の一部であることが判明しました。1967年に週刊『潮流ジャーナル』(恒文社)で連載されたときの挿絵です。小説の舞台は江戸時代の日本とヨーロッパで、時代小説から現代ものまで幅広い時代を感情豊かに描く御正の本領が発揮された仕事であったことでしょう。写真資料に基づく作品、文章に沿った作品、それぞれが臨場感にあふれ、読者を南條のものがたりへといざないます。
本展では、御正家よりご寄贈いただいた原画を一堂に展示します。
御正 伸の描く渋沢栄一のものがたりを、お楽しみください。