会期 | 2025年7月23日(水)~8月24日(日) |
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協力 | 大阪市立大開小学校 |
今年6月、大阪市立大開小学校で「渋沢栄一肖像画里帰り展」が開催されました。当館は、大開小学校のこの取り組みを多くの方に知っていただきたいと考え、本展示を開催いたします。
大開小学校は、大正9年(1920)に第五西野田尋常小学校として創立した歴史のある小学校です。里帰りを果たしたのは、当館所蔵で、かつて第五西野田尋常小学校の子どもたちによって描かれた鉛筆画の渋沢栄一像10点です。描かれた経緯は未だにわかりませんが、大開小学校と当館の調査により、大正15年に描かれたことが明らかになりました。
昨年当館は、この肖像画を新一万円札発行記念企画展「渋沢栄一肖像展Ⅱ造形作品」で紹介しました。画家や彫刻家の作品に引けを取らない力作ぶりに、多くの方が関心を寄せてくださいました。
その後、大開小学校と当館は里帰りについて相談し、大開小学校の学校まつりに合わせて「渋沢栄一肖像画里帰り展」が実現しました。99年ぶりの里帰りを果たした肖像画とともに、渋沢栄一についての調べ学習の成果が展示され、児童、保護者や地域の方など、多くの方が見学されました。
本展では、第五西野田尋常小学校児童の肖像画に加えて、大開小学校で展示された児童の作品や看板なども展示いたします。99年前の児童の作品が繋いだご縁と、それに応えて展示を開催してくださった大開小学校の皆様に、心より感謝申し上げます。
大開小学校「渋沢栄一肖像画里帰り展」の様子
2025年6月8日 大阪市立大開小学校図書室にて