企画展示 詳細

企画展 終了

渋沢栄一と渋沢喜作の「明治」―渋沢家「新屋敷」文書から見えてくるもの―

会期 2023年1月5日(木)~2023年2月26日(日)
会期中の休館日 1月10日(火)、16日(月)、23日(月)、30日(月)、2月6日(月)、13日(月)、14日(火)、20日(月)、24日(金)

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現在、感染症拡大状況を考慮して、開館方法を定めています。
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概要|展示構成|展示資料紹介|印刷物|プレスリリース|開催概要

概要

渋沢栄一の従兄・渋沢喜作(1838-1912)の生家である澁澤家(家号「新屋敷」)から、喜作より生家に宛てた書簡をはじめとする古文書が、このたび新たに発見されました。
喜作は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市)に生まれ、幕末、栄一と共に、尊王攘夷運動を行い、一橋家家臣を経て幕臣となります。栄一が渡欧する一方、喜作は国内にいて戊辰戦争を戦い、旧幕臣の二人は「亡国の臣」として「明治」を迎えます。その後、喜作は日本の産物振興に尽くしたいという思いを伝え、生糸などの取引を行う渋沢商店を横浜に開業し、栄一とも協力しながら多くの会社や団体の設立・育成を行い、実業界で奔走しました。
書簡からは、喜作の人柄や明治以降の喜作と生家の人々との関係がみえます。また生家での養蚕業をはじめとした家業や郷里周辺地域の産業が、栄一と連携した喜作の事業を通して、横浜貿易などとも結びつく様子も窺えます。
本展では、初公開となる澁澤家「新屋敷」文書をご紹介するとともに、関係する当館所蔵資料もあわせ、郷里や人々との関わりをみながら、「明治」に向き合う二人の思いを探ります。

展示構成

序 章 郷里の人々との関わり
第一章 「明治」を迎える
第二章 「産物」振興への決意
第三章 郷里周辺の産業と「富国」
第四章 二人の連携事業
特別章 喜作の終焉―栄一の思い―

展示資料紹介

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渋沢喜作 
年未詳 渋沢史料館所蔵

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渋沢栄一 
明治16年(1883) 渋沢史料館所蔵

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渋沢商店横浜本店 
明治末頃  渋沢史料館所蔵
横浜本店に生糸部を設置し、委託販売を受け、生糸売込業(外国商人に製品を売り込む)を行っていた。

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渋沢義一結婚式記念写真 
明治44年(1911)4月1日 於 渋沢喜作白金今里町邸 澁澤家(「新屋敷」)所蔵
渋沢栄一と兼子夫妻、渋沢喜作とよし夫妻が前列中央に一緒に写る。

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渋沢喜作書簡 義弟・渋沢文作宛 
(年未詳)2月20日 澁澤家(「新屋敷」)所蔵
繭が成長した時期で、多忙だろうことを気遣い、各地の生産状況、横浜の景気状況を伝える。渋沢商店横浜本店を拠点に生糸売込問屋業を行う喜作と生家、郷里・血洗島周辺との関わりも窺える。

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渋沢喜作書簡 義弟・渋沢文平(2代/文作)宛
(明治21年〈1888〉ヵ)5月10日  澁澤家(「新屋敷」)所蔵
日本で化学肥料を製造すべく栄一と自分等が発起して工場建設中であることを伝える。

印刷物

リーフレット(PDF:1.09MB

プレスリリース

プレスリリース(PDF:667KB

開催概要

  • 会期   2023年1月5日(木)~2023年2月26日(日)
  • 開館時間 10:00~16:00 *最終入館は15:30
  • 会場   渋沢史料館 企画展示室(東京都北区西ケ原2-16-1 飛鳥山公園内)
  • 入館料  一般 300円、小中高生 100円
  • 開館情報 開館日、休館日、開館時間、入館方法などは、当館利用案内でご確認ください。
        *新型コロナウイルス感染症の影響により、予定変更となる場合があります。     
  • 主催   公益財団法人渋沢栄一記念財団 渋沢史料館

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