会期 | 2016年12月09日(金)~2019年08月31日(土) |
---|
当館の常設展示「手紙にみる幅広い交流」では、渋沢栄一に送られた様々な書簡を紹介しています。今回は、旧幕府関係者から送られた書簡をご覧いただきます。
幕末期に一橋家に仕え、やがて幕臣となった渋沢栄一は、明治維新以降も旧幕臣やその子弟、関係者などと公私にわたる交流をしていました。その交流の一端を、榎本武揚や幕末維新期に徳川慶喜に近侍していた川村正平(恵十郎)などの書簡を通して紹介します。
(1)黒川芙蓉(嘉兵衛)書簡 明治10年12月9日付
*元一橋家用人、幕府目付。
(2)川村正平(恵十郎)書簡 年未詳(明治3~6年頃)1月23日付
*元一橋家十人頭、徳川慶喜が将軍に就任以降、近侍。維新後、明治政府出仕、東照宮禰宜。
(3)矢野次郎(二郎)書簡 年未詳(明治11年ヵ)2月27日付
*元幕府外国方訳官。維新後、明治政府出仕、東京商法講習所(後に一橋大学)所長。
(4)梅沢守義(孫太郎)書簡 明治8年3月24日
*元一橋家用人、幕府目付。維新後、静岡に移り、徳川慶喜に近侍。
(5)榎本武揚書簡 年未詳5月9日付
*旧幕府海軍副総裁。箱館戦争で新政府軍に敗れ投獄。その後、農商務、外務などの大臣を歴任。