会期 | 2014年06月14日(土)~2014年09月07日(日) |
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渋沢栄一が元治元年(1864年)に一橋家に仕官して今年で150年になります。一橋慶喜が江戸幕府最後の将軍に就任し、栄一は幕臣となり、明治維新を迎えました。
そうした経緯もあって、栄一には旧幕臣やその子弟、家臣など旧幕府関係者の知己が多くいました。その中には、幕末に洋行経験があって先進的な知識をもち、実務に長けた者たちも多くいました。そのため、明治期以降、栄一は銀行をはじめとする会社の設立・育成、民間外交や教育・福祉などの社会公共事業など近代経済社会を築く様々な活動をしていくなかで、彼らを登用したり、協力・連携をしました。
本展では、こうした維新後の栄一と旧幕府関係者たちとの交流、また「旧幕臣」としての栄一の思いを当館所蔵の関係資料を通して紹介します。
箱根仙石原を視察する栄一と旧幕臣・益田孝(大正9年)
開催にあたって
1章 栄一と交流したおもな旧幕府関係者たち
2章 明治政府において
3章 さまざまな事業において
終章「旧幕臣」としての渋沢栄一
・旧幕臣 福地源一郎書簡 渋沢栄一宛 明治4年(1871)正月29日
・渋沢栄一旧蔵・徳川慶喜による箱書がある 徳川斉昭書「誠者天之道也」
・旧幕臣の子弟の奨学を目的に設立された静岡育英会関係資料 大正~昭和初期