企画展示 詳細

常設展示 終了

手紙にみる幅広い交流 彰義隊に関わった人々からの手紙

会期 2013年11月27日(水)~2014年12月13日(土)

幕末維新期の渋沢栄一と彰義隊関係者の交流を紹介します。

みどころ

彰義隊初代頭取 渋沢成一郎
彰義隊初代頭取
渋沢成一郎

慶応4年2月、徳川慶喜側近の旧一橋系幕臣が中心となって彰義隊が結成されました。結成時の頭取には渋沢成一郎(栄一の従兄)が、幹事に須永於莵之輔(栄一の従弟)や本多敏三郎らが就任しました。渋沢平九郎(栄一の養子)、尾高惇忠(栄一の従兄)も隊に参加します。
本展示では彼らとの書簡を通して、当時、フランスにいた栄一が、幕末維新期の政治情勢や江戸の彰義隊に関する情報を得ていたこと、その時の心境などをご紹介します。

展示書簡

◆須永於莵之輔(伝蔵)より渋沢栄一宛書簡 慶応3年(1867)11月2日付
大政奉還のことや、渋沢成一郎が御目付支配書記役に就任したこと、自分の屋敷が江戸神田お玉ヶ池大和丁代地に完成し、渋沢平九郎らが雑居中のことなどの近況が記される。

◆渋沢成一郎(喜作)より渋沢栄一宛書簡 慶応4年(1868)3月8日付
慶応3年10月以降の政治状況(王政復古の大号令や鳥羽伏見の戦いなど)や、徳川慶喜が上野山内に閉居したことなどを伝えるとともに、浅草本願寺に屯集する彰義隊の「頭」になったことなどが記される。

◆渋沢平九郎より渋沢栄一宛書簡 慶応4年(1868)3月8日付
当時、彰義隊の浅草本願寺屯所にいたと思われる頃の書簡。新政府軍が江戸にせまる緊迫した情勢と自らの考えを伝える。

◆尾高惇忠より渋沢栄一宛書簡 慶応4年(1868)4月9日付
慶応4年2月中旬に家(下手計村)を出て、渋沢「成一郎君へ助力在」(*彰義隊結成に助力)したことなどが記される。また、江戸開城を目前として、徳川慶喜に従い、成一郎、須永於莵之輔、渋沢平九郎、武沢兄弟らと水戸へ行き、時節を待つと告げている。

◆渋沢栄一より渋沢成一郎宛書簡 慶応4年(1868)閏4月27日付
新政府軍が江戸に到着したなら、どのように決するのか危惧し、自分の去就、覚悟についてその心境を述べている書簡。また須永於莵之輔、尾高惇忠、渋沢平九郎を心配している。

開催概要

  • 会期 2013年11月27日(水)~2014年12月7日(日)
  • 会場 渋沢史料館 常設展示室(東京都北区西ヶ原2-16-1 飛鳥山公園内)
  • 開館時間 10:00~17:00 *最終入館は16:30
  • 休館日 開館カレンダー参照
  • 入館料 大人300円 / 学生(小中高生)100円 *その他、各種割引有
  • 主催 公益財団法人渋沢栄一記念財団渋沢史料館

一覧へ戻る