事業名:東京印刷株式会社
東京印刷株式会社
中央区
画像1
[撮影日] 不詳 [撮影者] 不詳
[ マップ上の位置情報について ]
ピンは当時の東京印刷(日本橋区兜町2番地)周辺を示す。
『渋沢栄一伝記資料』中の関連情報
出典:『青淵渋沢先生七十寿祝賀会記念帖』(青淵先生七十寿祝賀会,1911)p.61 東京印刷
画像名:東京印刷株式会社
文献に記載されている解説文等:
一 所在地 東京市日本橋区兜町二番地
一 目的事業 諸製版印刷製本写真書籍出版及発売
一 創立年月 明治二十九年六月
一 資本金 五拾万円(内払込高弐拾参万七千五百円)
一 積立金 拾弐万六千円
一 壱箇年利益金 四万七千円
一 配当率 年壱割弐分
一 支店所在地
   深川分社 東京市深川区東大工町四十七八番地
   横浜分社 横浜市太田町六丁目九十四番地
一 沿革
当社は素と王子製紙会社の分社として明治七年横浜に同八年東京に本社の製紙販売を兼ね印刷機関を創設せられたる所謂両製紙分社の後身に係れり当時印刷製本の事業たる政府の紙幣寮を除き民間に在ては、僅々三四に過ぎず就中洋式簿冊の製作を経営せるもの独り当社ありしのみ此時に当り大蔵省を始め各府県に於て其使用帳簿を洋式に改正せらるるや其製作は殆んど当社の提供に係れりと云ふも敢て誣言にあらざるべし既にして時運の進潮は泰西斯業を調査研究するの要求に迫れり是に於て現在専務取締役たる星野錫氏明治二十年春選ばれて渡米の程に上り前後三年彼地に在て拮据研鑽頗る得る所あり帰朝後大に之を参酌応用し規模面目を改めたるものありき是れ実に青淵先生の指導に基きたるものなり時の本社取締役たりし岩下清周氏印刷事業の分離経営を策し二十九年青淵先生等の発議に依り之を株主総会に諮り其可決を経て両製紙分社の財産を挙げて之を星野氏に一任し新に資本金拾五万円を以て東京印刷株式会社の成立を見るに至れり是れ実に同年六月とす是に於てか新に深川区東大工町に工場を設立し機械を増置し横浜分社は従前の規模を一新し着々経営の歩武を進めり而して其専務の椅子を星野氏に与へしもの亦青淵先生等の推輓に依るものにして又先生は相談役に就任せられたり爾来数年間提撕誘掖の労を取られたるの結果社運益々隆昌の域に向へり四十一年七月更に参拾五万円を増額して資本金五拾万円とし工場を増築し機械を増加し時世の進運に伴はんことを企図しつつありと云ふ、
一 当社と青淵先生との関係
青淵先生は現に当会社の重なる株主にして常に業務の経営に関し指導誘掖の労を執られつつありと云ふ、
一 現任役員
   専務取締役 星野錫  取締役 藤山雷太
   取締役 中井三郎兵衛  監査役 鹿島岩蔵
   監査役 西川忠亮
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渋沢ゆかりの地

事業名:東京印刷株式会社
東京印刷株式会社
中央区
画像1
[ マップ上の位置情報について ]
ピンは当時の東京印刷(日本橋区兜町2番地)周辺を示す。
『渋沢栄一伝記資料』中の関連情報
出典:
『青淵渋沢先生七十寿祝賀会記念帖』(青淵先生七十寿祝賀会,1911)p.61 東京印刷
画像名:
東京印刷株式会社
文献に記載されている解説文等:
一 所在地 東京市日本橋区兜町二番地
一 目的事業 諸製版印刷製本写真書籍出版及発売
一 創立年月 明治二十九年六月
一 資本金 五拾万円(内払込高弐拾参万七千五百円)
一 積立金 拾弐万六千円
一 壱箇年利益金 四万七千円
一 配当率 年壱割弐分
一 支店所在地
   深川分社 東京市深川区東大工町四十七八番地
   横浜分社 横浜市太田町六丁目九十四番地
一 沿革
当社は素と王子製紙会社の分社として明治七年横浜に同八年東京に本社の製紙販売を兼ね印刷機関を創設せられたる所謂両製紙分社の後身に係れり当時印刷製本の事業たる政府の紙幣寮を除き民間に在ては、僅々三四に過ぎず就中洋式簿冊の製作を経営せるもの独り当社ありしのみ此時に当り大蔵省を始め各府県に於て其使用帳簿を洋式に改正せらるるや其製作は殆んど当社の提供に係れりと云ふも敢て誣言にあらざるべし既にして時運の進潮は泰西斯業を調査研究するの要求に迫れり是に於て現在専務取締役たる星野錫氏明治二十年春選ばれて渡米の程に上り前後三年彼地に在て拮据研鑽頗る得る所あり帰朝後大に之を参酌応用し規模面目を改めたるものありき是れ実に青淵先生の指導に基きたるものなり時の本社取締役たりし岩下清周氏印刷事業の分離経営を策し二十九年青淵先生等の発議に依り之を株主総会に諮り其可決を経て両製紙分社の財産を挙げて之を星野氏に一任し新に資本金拾五万円を以て東京印刷株式会社の成立を見るに至れり是れ実に同年六月とす是に於てか新に深川区東大工町に工場を設立し機械を増置し横浜分社は従前の規模を一新し着々経営の歩武を進めり而して其専務の椅子を星野氏に与へしもの亦青淵先生等の推輓に依るものにして又先生は相談役に就任せられたり爾来数年間提撕誘掖の労を取られたるの結果社運益々隆昌の域に向へり四十一年七月更に参拾五万円を増額して資本金五拾万円とし工場を増築し機械を増加し時世の進運に伴はんことを企図しつつありと云ふ、
一 当社と青淵先生との関係
青淵先生は現に当会社の重なる株主にして常に業務の経営に関し指導誘掖の労を執られつつありと云ふ、
一 現任役員
   専務取締役 星野錫  取締役 藤山雷太
   取締役 中井三郎兵衛  監査役 鹿島岩蔵
   監査役 西川忠亮
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