
[撮影日] 不詳 [撮影者] 不詳
出典:副島八十六編 『開国五十年史附録』(開国五十年史発行所,1908)p.121 合名会社三井銀行
画像名:三井銀行本店営業所
文献に記載されている解説文等:
資本金 五百万円
積立金 一千一百五十万円
三井銀行は名族三井家の経営に係ること今更言を俟たざる所なり。抑々同家は御堂関白藤原道長公より出で、其裔民間に下りて伊勢に居りしが、京都に移り、又江戸に出でゝ一商店を開き、綢緞棉布を鬻ぐ、即ち前の越後屋にして、現今三越呉服店の前身なりとす。既にして資を積むこと鉅万、三井両替店と称して金融機関たりしこと茲に二百有余年、後法律に遵ひて合名会社三井銀行と改称し、業務は年々歳々隆盛に赴き、本邦の一大有力銀行なること世人の普く知る所なり。
又本行は東京深川及び神戸小野に堅牢壮大なる倉庫を有し、以て貨物の保管に便す。
社長 三井高保
専務理事 早川千吉郎
理事 波多野承五郎
三井銀行支店
東京深川支店 小樽支店 横浜支店 名古屋支店
大津支店 京都支店 大阪支店 和歌山支店
神戸支店 広島支店 門司支店 長崎支店
資本金 五百万円
積立金 一千一百五十万円
三井銀行は名族三井家の経営に係ること今更言を俟たざる所なり。抑々同家は御堂関白藤原道長公より出で、其裔民間に下りて伊勢に居りしが、京都に移り、又江戸に出でゝ一商店を開き、綢緞棉布を鬻ぐ、即ち前の越後屋にして、現今三越呉服店の前身なりとす。既にして資を積むこと鉅万、三井両替店と称して金融機関たりしこと茲に二百有余年、後法律に遵ひて合名会社三井銀行と改称し、業務は年々歳々隆盛に赴き、本邦の一大有力銀行なること世人の普く知る所なり。
又本行は東京深川及び神戸小野に堅牢壮大なる倉庫を有し、以て貨物の保管に便す。
社長 三井高保
専務理事 早川千吉郎
理事 波多野承五郎
三井銀行支店
東京深川支店 小樽支店 横浜支店 名古屋支店
大津支店 京都支店 大阪支店 和歌山支店
神戸支店 広島支店 門司支店 長崎支店
