出典:『青淵渋沢先生七十寿祝賀会記念帖』 (青淵先生七十寿祝賀会,1911)p.35 三重紡績株式会社
画像名:三重紡績株式会社四日市工場
文献に記載されている解説文等:
一 所在地 四日市市浜町
一 目的事業 紡績及織布業
一 創立年月日 明治十九年七月一日
一 資本金 九百六拾万円(内払込高五百八拾七万七千六百七拾五円)
一 諸積立金 参百五拾壱万円
一 壱箇年製糸高及製布高
製糸高 千六百六拾壱万八百四拾参円
製布高 五百拾六万五千五百七拾六円
一 壱箇年利益金 百弐拾八万参千八百六拾九円
一 配当率 年壱割五分四毛
一 営業所出張所及工場所在地
営業所 名古屋市西区中ノ町一丁目
出張所 大阪市北区中ノ島二丁目
工場 四日市 川島 愛知 津 尾張 名古屋 津島 西成 桑名 知多
一 錘数及織機台数
リング 弐拾弐万千百四拾八錘 ミュール 壱千錘
ウエフトリング 弐万八千百拾弐錘 リンクダブラー 壱万参千七百六拾錘
織機 四千弐百七拾四台
一 沿革
当社は明治十九年三重県四日市港の有志及同県三重郡川島紡績所の主幹伊藤伝七氏等の発起に係り、青淵先生の賛助を得て、同年七月一日資本金弐拾弐万円を以て設立したるものなり、而して営業開始後成績甚た良好なりしを以て、二十一年以降二十七年に至るの間に於て、数次に増資して資本金を百弐拾万円とし、又同年を以て織布の兼営を始めしが、是亦成績良好なりしかは、後順次拡張して台数を増加し、現今弐千四百余台を算するに至れり、斯くて三十年には更に参拾万円、三十四年には五拾万円を増資して資本総額を弐百万円とせり、超て三十七年時局の発展に鑑み、綿糸に加工して天竺金巾の製織を劃し、資本金を参百万円に増加し、織機壱千余台を購入し、以て作業を開始せり、次て三十八年に至り紡績界の気運は同業者の一大合同に利ありとし、先つ尾張、名古屋両紡績会社を合併して尾勢地方に於ける同業者の統一を計り、翌三十九年津島紡績会社及西成紡績所を買収し、四十年更に桑名、知多両紡績会社を合併して各々之を分工場とし、大に社運の発展を計れり、創業以来当社の営業は、時に一盛一衰ありたるも、漸次其基礎を鞏固にし、数次に資本金、錘数及織機台数を増加し、以て今日に至れりと云ふ、
一 当社と青淵先生との関係
青淵先生は当社の創立委員にして、開業の当初相談役たりしが、後取締役となり次て会長に挙けられ引継き其任にありしが、明治四十二年古希の齢に躋りたるを機とし之を辞せられたり、
一 現任役員
取締役会長 奥田正香 常務取締役 伊藤伝七 常務取締役 斎藤恒三 取締役 九鬼紋七 監査役 川喜田四郎兵衛 監査役 岡谷惣助 監査役 神野金之助
一 所在地 四日市市浜町
一 目的事業 紡績及織布業
一 創立年月日 明治十九年七月一日
一 資本金 九百六拾万円(内払込高五百八拾七万七千六百七拾五円)
一 諸積立金 参百五拾壱万円
一 壱箇年製糸高及製布高
製糸高 千六百六拾壱万八百四拾参円
製布高 五百拾六万五千五百七拾六円
一 壱箇年利益金 百弐拾八万参千八百六拾九円
一 配当率 年壱割五分四毛
一 営業所出張所及工場所在地
営業所 名古屋市西区中ノ町一丁目
出張所 大阪市北区中ノ島二丁目
工場 四日市 川島 愛知 津 尾張 名古屋 津島 西成 桑名 知多
一 錘数及織機台数
リング 弐拾弐万千百四拾八錘 ミュール 壱千錘
ウエフトリング 弐万八千百拾弐錘 リンクダブラー 壱万参千七百六拾錘
織機 四千弐百七拾四台
一 沿革
当社は明治十九年三重県四日市港の有志及同県三重郡川島紡績所の主幹伊藤伝七氏等の発起に係り、青淵先生の賛助を得て、同年七月一日資本金弐拾弐万円を以て設立したるものなり、而して営業開始後成績甚た良好なりしを以て、二十一年以降二十七年に至るの間に於て、数次に増資して資本金を百弐拾万円とし、又同年を以て織布の兼営を始めしが、是亦成績良好なりしかは、後順次拡張して台数を増加し、現今弐千四百余台を算するに至れり、斯くて三十年には更に参拾万円、三十四年には五拾万円を増資して資本総額を弐百万円とせり、超て三十七年時局の発展に鑑み、綿糸に加工して天竺金巾の製織を劃し、資本金を参百万円に増加し、織機壱千余台を購入し、以て作業を開始せり、次て三十八年に至り紡績界の気運は同業者の一大合同に利ありとし、先つ尾張、名古屋両紡績会社を合併して尾勢地方に於ける同業者の統一を計り、翌三十九年津島紡績会社及西成紡績所を買収し、四十年更に桑名、知多両紡績会社を合併して各々之を分工場とし、大に社運の発展を計れり、創業以来当社の営業は、時に一盛一衰ありたるも、漸次其基礎を鞏固にし、数次に資本金、錘数及織機台数を増加し、以て今日に至れりと云ふ、
一 当社と青淵先生との関係
青淵先生は当社の創立委員にして、開業の当初相談役たりしが、後取締役となり次て会長に挙けられ引継き其任にありしが、明治四十二年古希の齢に躋りたるを機とし之を辞せられたり、
一 現任役員
取締役会長 奥田正香 常務取締役 伊藤伝七 常務取締役 斎藤恒三 取締役 九鬼紋七 監査役 川喜田四郎兵衛 監査役 岡谷惣助 監査役 神野金之助