一般書 詳細

一般書 渋沢栄一伝記・伝記小説
青年・渋沢栄一の欧州体験 (祥伝社新書)

商品コード:02-022
販売価格 :836 円

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編著者 泉三郎 著
発行所 祥伝社
発行年 2011年
ページ数 235p
概要
目次情報 序章 いまなぜ、渋沢栄一か?.
渋沢栄一とは何者か. ドラッカーが渋沢を評価する理由. 日本的資本主義を求めて.
1章 将軍の親弟、徳川昭武に随って欧州へ. 突然の遣欧使節随行命令. 招待するフランス側の思惑. 使節団一行、その面々とそれぞれの目的.
2章 なぜ、農民出身のにわか侍が選ばれたのか. 若くして学問、剣術、実業に通ず. 十七歳の栄一を痛憤させた事件. 高崎城乗っ取り計画の顛末. いっぱしの志士気分で京都へ. 一橋家仕官の条件に、慶喜との面会を要求. 兵の徴募に見せた瞠目の手腕. 一挙に勘定組頭に昇進.
3章 マルセイユまで、四八日間の船の旅. 初めて味わうフランス船の食事. 渋沢が目にした一八六七年の上海. 香港は、まさに英国のミニチュア. 青淵・渋沢栄一の詩魂. 大工事・スエズ運河のからくりに驚嘆. 初めて乗った「鉄の馬」. アレキサンドリアからマルセイユまでの旅.
4章 パリ万国博覧会の光と影. 目眩いばかりの悦楽の都. 実家に残した妻との手紙のやりとり. 引っ越し、買い物、パリでの日常の日々. 公使一行も最高級ホテルから、貴族の館へ. パリ万博にみる各国の国力、経済力. 皇帝ナポレオン三世の大得意. 二年後にナポレオン三世を襲った運命.
5章 大君の使節、欧州五ヵ国巡歴. 貧乏使節団、苦肉の資金調達. スイスの民兵制度と自主独立精神に感銘. ベルギー国王じきじきの「売り込み」. イタリアと日本、国情の共通項. 使節一行がマルタ島に赴いた理由. ロンドンでヴィクトリア女王に謁見.
6章 「ペルゴレーズ館」での学びの日々. 留学生活の始まり. 政府高官と一介の商人が対等に口をきく衝撃. フランス仕官との決闘騒ぎ. 国債、社債のからくりを学ぶ. 幕府崩壊でパリに投げ出された公子一行.
7章 幕府崩壊、帰国へ. 甘ったれ留学生たちへ渋沢が切ったタンカ. 実家の父親に出した資金援助を求める手紙. 滞欧一年半、万感の思いを胸に. かつての幕臣が変装しての出迎え.
8章 隠棲の慶喜のもとで、静岡藩の藩政改革. かつての同士たちのその後. 父親、妻子との再会をはたす. 謹慎中の徳川慶喜との再会. 帰国後に提出した会計報告書. 静岡藩における「商法会所」の開設.
9章 明治新政府での活躍と欧州体験. 新政府からの召喚状. 渋沢の大抜擢に、不平をもらす人たち. 大蔵省が直面していた問題の数々. 廃藩置県にともなう財政問題の切りもり. 予算をめぐり大久保利通と大激論. 岩倉使節団の派遣と留守政府の思惑. 野に下り、念願の銀行設立. 富岡製糸工場の完成、尾高藍香との奇縁.
終章 いま求められる「論語資本主義」の精神. 欧州体験は、渋沢に何をもたらしたか. 渋沢の体に染みこんでいた『論語』. パリ時代に浴びた「サン=シモン主義」の洗礼. 側室、愛人、渋沢の人間味. 老齢を押して大臣に直談判する侠気. 論語と資本主義のハイブリッド ;
参考文献: 巻末