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【森永製菓】歴史・沿革

 「企業史料ディレクトリ」は、2007~2008年に財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター(現・公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター)が企業史料協議会の協力を得て調査し、その結果を記録として公開するもので、現在の状況とは異なる場合があります。詳しくはトップページおよび編纂方法解説をご覧下さい。

2022年8月31日更新


創業者森永太一郎が1888年(明治21)渡米、製菓技術を習得して1899年(明治32)帰朝し、東京市赤坂区溜池町2番地に2坪(6.6)の西洋菓子製造所を創設、森永商店と称して製菓事業を興したのが当社の始まり、2006年は107年目となる。

創立後の1910年(明治43)に株式会社森永商店として株式会社組織に改め、1912年(大正元)森永製菓株式会社と改称している。

1914年(大正3)に、初めてポケット用紙サック入りミルクキャラメル(20粒入10銭)を東京大正博覧会特設売店で発売、大人気を呼び、これを機に紙サック入り森永ミルクキャラメルの大量生産に入った。また、1918年(大正7)には日本で初めて原料カカオ豆からのチョコレート一貫製造を開始した。

このように、明治、大正にかけては、手工業的生産から近代的機械生産へと大変化を遂げてきた時代であった。そして、生産の集中と大量生産のメリットを求めて、大正末期には西に塚口工場、東に鶴見工場の二大新鋭工場を建設。既存キャラメル・チョコレート製品に加えてビスケットやドロップスなどの新アイテムの国内販売を開始。さらに乳製品事業や食品事業を拡大し、昭和初期には森永キャンデーストアーを全国主要都市に次々とオープンするとともに、積極的な広告・販売企画を展開していった。

戦後は原料不足から始まったが、昭和30年代になると、新しい消費生活パターンに見合う新製品の開発と既存の製品の革新的改良に励んできた。

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