ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信)

第49号(2014年2月20日発行)

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☆      □■□ ビジネス・アーカイブズ通信 □■□

☆       No.49 (2014年2月20日発行)

☆ 発行:公益財団法人 渋沢栄一記念財団 実業史研究情報センター

☆                        〔ISSN:1884-2666〕
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この通信では海外(主として英語圏)のビジネス・アーカイブズ(BA)に関する情報をお届けします。

海外BAに関わる国内関連情報も適宜掲載しております。

今号は行事情報3件、企業団体情報1件です。

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◆ 目次 ◆

[掲載事項の凡例とご注意]

行事情報:英国国立公文書館公開講演会
 ◎テーマ:「デグッサ社と1933年~1945年までの同社企業史の取り扱い」

行事情報:ARMAヨーロッパ教育会議2014
 ◎テーマ:「情報ガバナンス:機会逸失のリスクを最小化する」

行事情報:ICA/SBL主催 ビジネス・アーカイブズ国際シンポジウム
 ◎テーマ:「工場からフェイスブックまで:ビジネス・アーカイブズに関わる新たな方法」

企業団体情報:HSBCグローバル・アーカイブズ ロンドン(イギリス)

☆★ 編集部より:次号予告 ★☆

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[掲載事項の凡例]

・欧文の場合、日本語で読みやすいものになるように、タイトルははじめに日本語訳を、続いて原文を記します。
・人名や固有名詞の発音が不明の場合も日本語表記を添えました。便宜的なものですので、検索等を行う場合はかならず原文を用いてください。

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[ご注意]
・受信時にリンク先を示すURLが途中で改行されてしまう場合があります。通常のURLクリックで表示されない場合にはお手数ですがコピー&ペーストで一行にしたものをブラウザのアドレス・バーに挿入し、リンク先をご覧ください。

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■行事情報:英国国立公文書館公開講演会
           3月20日 ロンドン(イギリス)

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◎テーマ:「デグッサ社と1933年~1945年までの同社企業史の取り扱い」
Degussa AG and the handling of its corporate history between 1933 and 1945

http://www.nationalarchives.gov.uk/events/degussa-ag.htm

英国国立公文書館は一般の市民を対象に毎週木曜日14時~15時に館内で公開講演会を開催しています。
http://www.nationalarchives.gov.uk/visit/events.htm


ビジネス・アーカイブズに関する次の講演会が来月3月20日に予定されています。タイトルは「デグッサ社と1933年~1945年までの同社企業史の取り扱い」です。


日時:2014年3月20日 14時~15時

場所:英国国立公文書館2階のTalks Room
The Talks Room, First Floor
http://www.nationalarchives.gov.uk/documents/tna-welcome-leaflet.pdf
(PDFファイル、6ページ目に館内図が掲載されています。)

The National Archives
Kew, Richmond, Surrey, TW9 4DU
The United Kingdom
(ロンドン地下鉄District Line、Kew Garden 駅下車徒歩10分)
http://www.nationalarchives.gov.uk/visit/where.htm

参加費:無料


□...◆ 講演内容について ◆...□

この講演の中心となるテーマは、ナチスのユダヤ人迫害に関わったドイツ企業が、自社の過去をどのようにして社会に対して公にすることができたのか、という点にあります。この微妙な問題における企業アーカイブズの重要性も示されるでしょう。事例として取り上げられるのは、化学会社デグッサ社です。デグッサ社はIGファルベン社ほど目立ちませんが、幅広い、技術的な事業を手掛けていたためナチ体制とその政策とは密接な関係を保っていました。1997年以来同社は1933年から1945年にかけての同社グループのそれまで語られてこなかった歴史を明らかにすることに努め、その責任を引き受けています。


□...◇ 講演者アンドレア・ホーマイヤー博士について ◇...□

アンドレア・ホーマイヤー博士はフランクフルト大学でドイツ文学、歴史学、政治学を学び、フランクフルトのデグッサ社アーカイブズに1994年に加わりました。2001年にはデグッサ社アーカイブズのアーカイブズ長に就任しています。(デグッサ社は2007年にエボニック・インダストリーズ社に合併されています。)現在ドイツ・ビジネスアーキビスト協会(VdW)の事務局長でもあります。
http://www.wirtschaftsarchive.de/ueber-uns/vorstand-des-vdw


□...◆ 日本語での参考文献 ◆...□

当実業史研究情報センター編集の『世界のビジネス・アーカイブズ:企業価値の源泉』には、アンドレア・ホーメイヤー博士によるエボニック・インダストリーズ社アーカイブズに関する論文が翻訳・収録されています。

「第14章 会社の歴史:化学企業にとっての付加価値」
アンドレア・ホーマイヤー(エボニック・インダストリーズ社、ドイツ)
(訳:安江明夫、企業史料協議会・専門図書館協議会・学習院大学人文科学研究科)
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20120215/1329283710

是非ご一読ください。


[関連ページ]

エボニック社 歴史ページ
http://history.evonik.com/sites/geschichte/en/Pages/default.aspx

ドイツ・ビジネスアーキビスト協会(VdW)
http://www.wirtschaftsarchive.de/

ピーター・ヘイエス『協力から共犯へ:第三帝国におけるデグッサ社』
(ケンブリッジ大学出版局)
http://www.cambridge.org/us/academic/subjects/history/twentieth-century-european-history/cooperation-complicity-degussa-third-reich?format=PB

「ビジネス・アーカイブズ通信」第31号(2010年7月16日発行)
http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20100716.html

「ビジネス・アーカイブズ通信」第39号(2012年7月18日発行)
http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20120718.html

フォルクスワーゲン社アーキビスト、ウルリケ・グッツマン博士の英国公文書館における講演(2013年7月、ポッドキャスト)
http://media.nationalarchives.gov.uk/index/php/cars-and-democracy-british-trusteeship-of-volkswagen-1945-to-1949/
http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/bn/20130629.html

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■行事情報:ARMAヨーロッパ教育会議2014
           3月24~25日 アムステルダム(オランダ)

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◎情報ガバナンス:機会逸失のリスクを最小化する
Information governance: minimising the risk of missed opportunity
http://europe.arma.org/2014-european-conference

ARMA(アーマ)インターナショナルは1955年に米国で設立された記録と情報管理に関わる国際的非営利団体です。現在会員は米国を中心に世界各地に在住しており、10,000名を越えています。ARMAは記録管理に関わる国際標準であるISO15489の開発にも大きく貢献しました。

地域ごとの支部活動もあります。2009年に発足したヨーロッパ地域支部では3月24、25日の両日にわたって、オランダ・アムステルダムで教育会議を開催します。テーマは「情報ガバナンス:機会逸失のリスクを最小化する」です。
http://europe.arma.org/2014-european-conference

案内によればこの教育会議の参加対象者は次のような職種の人々が想定されています。

・情報ガバナンス、文書・記録管理専門職
Information Governance, Document and Records Management professionals

・アーキビスト
Archivists

・最高情報責任者
Chief Information Officers

・最高コンプライアンス責任者
Chief Compliance Officers

・社内弁護士
In house counsel


【会場】
Radisson Blu Hotel
Rusland 17
1012 CK Amsterdam
The Netherlands

Tel.: +31 20 623 1231
www.radissonblu.com/hotel-amsterdam


【プログラム】次のようなプレゼンテーションが予定されています。
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule

◆◇◆ 2014年3月24日(月)

★講演タイトル:会話としての情報管理?
原題:Information management as a conversation?
講演者:Rik Maes
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/maes


★講演タイトル:国際司法におけるデジタル・アーキビストの役割の変化
原題:The changing role of the digital archivist in international justice
講演者:Jones Lukose Ongalo
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/ongalo
[編集部より一言]
講演者はハーグ国際刑事裁判所の記録・アーカイブズ部門の責任者で、同裁判所のデジタル・レポジトリーの設計、実施、保守に責任を負っています。この責務には裁判所の運営ならびに司法領域における「e裁判所戦略」(eCourt trategy)を含むということです。


★講演タイトル:情報ガバナンス時代の記録管理の変容
原題:Transforming records management in the age of information governance
講演者:Urs Raas
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/raas
[編集部より一言]
講演者はヒューレット・パッカード・情報ガバナンス社の製品管理部門のディレクターです。記録管理が近年ますます多くの業務プロセス、利用者、情報、フォーマットに関係するようになってきており、伝統的な電子文書記録管理システム(EDRMS)の考え方の見直しが迫られているということについての講演です。


講演タイトル:デジタル記録のためになぜわれわれは証拠保存と信頼のための標準を必要とするのか?
原題:Why do we need standards for the preservation of evidence & trust for digital records?
講演者:Steffen Schwalm
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/schwalm


講演タイトル:情報ガバナンス:すべてを一つにまとめる
原題:Information governance: bringing it all together
講演者:Dermot Moore, IGP
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/moore


講演タイトル:欧州データ保護規則の挑戦
原題:Challenges of the European Data Protection Regulations
講演者:James Castro-Edwards
詳細情報のURLなし。


◆◇◆ 2014年3月25日(火)

講演タイトル:自社運用とクラウドベースの記録のために防御可能なガバナンスを達成する
原題:Achieving defensible governance for on-premise and cloud-based records"
講演者:Bassam Zarkout
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/zarkout


講演タイトル:情報利用における人間行動に影響を与える
原題:Influencing human behavior in the use of information
講演者:Michiel Kooper, Ph.D.
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/kooper


講演タイトル:サイバー・スパイ:最前線からの物語り
原題:Cyber espionage: the story from the front lines
講演者:Kris McConkey
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/mcconkey


講演タイトル:MAST:モバイルなアーカイブズ標準化ツール
原題:MAST: Mobile Archives Standardization Tools
講演者:Milovan Miscis
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/miscis
[編集者より一言]
講演者は国連機関である世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization: WIPO)の記録管理部門の責任者。


講演タイトル:レコードマネジャーの変化
原題:The Metamorphosis of a records manager
講演者:Frans Smit
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/smit
[編集者より一言]
講演者はアーカイブズ分野で働く歴史家。1997年から2007年までアムステルダム市文書館の事務管理部門の再設計に携わったということです。現在はAlmere市の記録管理の監査役兼独立コンサルタントです。


講演タイトル:シェアポイントのガバナンスで主導的役割を担う
原題:Taking a leading role in SharePoint governance"
講演者1:Nermina Bogicevic
講演者2:Philip Williams
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/bogicevic
[編集者より一言]
講演者はオランダに設置されたレバノン特別法廷(Special Tribunal for Lebanon (STL), The Netherlands)のアーカイブズと記録管理に関わっています。


講演タイトル:グローバルな領域における情報管理:行動への呼びかけ
原題:Information management in the global arena: a call to action
講演者:Henri Zuber
http://europe.arma.org/2014-european-conference/schedule/zuber
[編集者より一言]
講演者はICA(国際アーカイブズ評議会)副会長。
http://www.ica.org/?lid=4983&bid=854
ARMAとICAの協力の方向性について語ります。


[関連ページ]
ARMAインターナショナル
http://www.arma.org/

ARMAインターナショナル東京支部
http://www.arma-tokyo.org/

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■ICA/SBL主催 ビジネス・アーカイブズ国際シンポジウム
       2014年4月13~15日
       ユニリーバ社 ロンドン(イギリス)

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◎「工場からフェイスブックまで:ビジネス・アーカイブズに関わる新たな方法」
From factory to Facebook: new ways to engage with business archives

次のICA/SBL主催のビジネス・アーカイブズ国際シンポジウムはロンドンのユニリーバ社本社であるUnilever Houseで4月14~15日に開催されます。

テーマは「工場からフェイスブックまで:ビジネス・アーカイブズに関わる新たな方法」。TwitterやFacebookといったソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)など新しいメディアを使ったビジネス・アーカイブズの取り組みがテーマです。詳しいプログラムは近日中に発表される予定です。参加費は無料です。

【シンポジウム案内】
日時:2014年4月14~15日 14-15 April 2014
場所:ユニリーバ・ハウス(ロンドン)
Unilever House, 100 Victoria Embankment, London EC4Y 0DY

シンポジウムに先立って4月13日(日)夕刻ロスチャイルド・アーカイブズでレセプションが開催予定です。


【アーカイブズ情報】
イギリス国立公文書館が運営するアーカイブズ機関情報のデータベースArchon検索によるユニリーバ社とロスチャイルドのアーカイブズ情報は下記の通りです。ユニリーバ社本社はイギリス・ロンドンとオランダ・ロッテルダムにありますが、アーカイブズはリバプール近郊のポート・サンライトに置かれています。


◆ユニリーバ・アーカイブズ&記録管理
Unilever Archives and Records Management(Archon Code : 1752)
http://www.nationalarchives.gov.uk/archon/searches/locresult_details.asp?LR=1752

◇◇機関情報
住所:PO Box 69, Port Sunlight, CH62 4ZD, England
電話:0151 6414551
ファクス:0151 6414968
Email: archives@unilever.com
ウェブサイト:
http://www.unilever.com/aboutus/ourhistory/unilever_archives/

◇◇美術・アーカイブズ・記録管理部門長:Ms Jeannette Strickland

◇◇利用情報
オープン:月-金 10-16:00
紹介状必要
事前予約制
車いすでの利用可
アーカイブズは現在も業務に用いられており、自社の必要性のために利用されるものである。そのようなものであるので、社外からの問い合わせは事前予約に厳しく限定している。可能な限り、スタッフは質問(手紙によることを希望)に回答するように努力する。問い合わせは上級アーキビストのLesley Owen-Edwards宛であること。
身分証明書必要

★☆★...編集部よりひと言...★☆★
ユニリーバ社歴史ページでは1882年の創業からの歴史を時代ごとに一覧することができます。歴史ページの冒頭に置かれたビデオクリップは130年にわたる歴史を4分52秒にまとめています。
http://www.unilever.com/aboutus/ourhistory/

ビデオクリップのテキスト(PDF)
http://www.unilever.com/images/Transcript%20of%20Unilever%20HIstory_tcm13-237513.pdf


◆ロスチャイルド・アーカイブ
Rothschild Archive(Archon Code : 2058)
http://www.nationalarchives.gov.uk/archon/searches/locresult_details.asp?LR=2058

◇◇機関情報
住所:New Court, St Swithin's Lane, London, EC4P 4DU, England
電話:020 7280 5874
ファクス:020 7280 5657
Email:info@rothschildarchive.org
ウェブサイト:http://www.rothschildarchive.orgExternal

◇◇ロスチャイルド・アーカイブ ディレクター Ms Melanie Aspey

◇◇利用情報
オープン : 月-金 10-16:15
紹介状必要
事前予約制
コレクション利用申請には2通の書面による推薦が必要


[関連ページ]
2014年度 ICA/SBL国際シンポジウム案内
https://www.facebook.com/groups/186197721418002/644819188889184/

ユニリーバ社
http://www.unilever.com/

ユニリーバ社本社
http://www.unilever.com/resource/registeredoffices/

イギリス国立公文書館アーカイブズ機関情報データベースArchon
http://www.nationalarchives.gov.uk/archon/default.htm

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■企業団体情報:HSBCグローバル・アーカイブズ ロンドン(イギリス)

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◎HSBCアーカイブズ

ヨーロッパで開催されるビジネス・アーカイブズ関係セミナー、シンポジウムでは事例報告の常連ともいえるHSBCグローバル・アーカイブズをご紹介します。

HSBCグローバル・アーカイブズはHSBCグループの持ち株会社であるHSBCホールディングス(本社ロンドン、1991年設立)のGroup Knowledge Management部門に属しています。

HSBCグループは世界80カ国に約6600のオフィスを持つグローバルな金融機関です。グループの構成は下記の略図にまとめられています。(PDF)
http://www.hsbc.com/about-hsbc/~/media/HSBC-com/about-hsbc/structure-and-network/pdfs/group-structure-chart.pdf

HSBCの歴史はHSBCグループ・アーカイブズが36ページの冊子にまとめています。(PDF)
http://www.hsbc.com/about-hsbc/history/~/media/HSBC-com/about-hsbc/history/pdfs/131212-hsbc-our-story.pdf

グループの主力企業である香港上海銀行は1865年に創業。数多くの合併買収を繰り返して巨大な金融機関グループに成長してきました。アーカイブズ所蔵資料の観点からHSBCグループの沿革をまとめてみたのが下の年表です。(HSBCアーカイブズ関連略年表作成にあたっては末尾に記した参考文献から該当事項を収録しました。)


【アーカイブズ関係事項略史】

1762年 Stourbridge Old Banc y Llong of Aberystwyth 創業(後にミッドランド銀行に吸収合併される)
1762年 Stourbridge Old Banc y Llong of Aberystwyth 創業(後にミッドランド銀行に吸収合併される)
1836年 英国バーミンガムでミッドランド銀行 Midland Bank 創業
1853年 インド・ボンベイでボンベイ・マーカンタイル銀行 Mercantile Bank of Bombay 創業(直後に Mercantile Bank of India, London and China に改称。以後改称を重ねる)
1865年 香港で香港上海銀行 Hong Kong & Shanghai Banking Corporation Ltd(略称HSBC)創業
1889年 ガージャール朝時代のイラン・テヘランでペルシア帝国銀行 Imperial Bank of Persia 創業(法的根拠はイギリスの法律による。以後改称を重ねる)
1930年代 ミッドランド銀行アーカイブズ設立
1952年 ペルシア帝国銀行の後身銀行が、中東英国銀行 British Bank of the Middle East Ltd に改称
1955年 このころHSBCの米国現地法人設立される
1957年 ボンベイ・マーカンタイル銀行の後身銀行がマーカンタイル銀行 Mercantile Bank Ltd に改称
1959年 HSBC、マーカンタイル銀行の全株式取得(所有権は取得せず)
1959年 HSBC、中東英国銀行を取得(ただし別会社として営業)
1960年代 HSBCグループ・アーカイブズ設立される(香港)
1966年 マーカンタイル銀行本店、香港に移転
1970年代 マーカンタイル銀行と中東英国銀行のアーカイブズ資料が香港に集められる
1980年 中東英国銀行本店を香港に移転
1984年 この年までにマーカンタイル銀行の業務はバンコク支店を除きHSBCに統合され、この年マーカンタイル銀行はシティ・バンク Citibank に売却される
1991年 HSBCホールディングス HSBC Holdings plc 設立(ロンドンと香港証券取引所に株式上場)
1992年7月 HSBCがミッドランド銀行を買収
1993年 HSBCが本社を香港からロンドンへ移転。グループ・アーカイブズもロンドンへ(マーカンタイル銀行と中東英国銀行の記録を含む)
1994年 中東英国銀行本店を香港からイギリス王室属領のJerseyに移転
1997年7月 香港、中国に返還される
1998年 HSBCグループ新本店のロンドン・ドックランド地区への移転発表
1999年 HSBC、ミッドランド銀行を完全吸収合併
2000年5月 HSBCのCEO Sir Keith Whitson、HSBCグループ・アーキビストのEdwin Green(旧ミッドランド銀行のアーキビスト、2012年までBACのhonourary treasurer)に「歴史ウォール」に関する調査を命じる
2001年 HSBC新グローバル本店に「HSBC歴史ウォール」作成決定
2001年夏 「HSBC歴史ウォール」デザイン業者によるコンペと入札
2001年10月 「HSBC歴史ウォール」記念誌(224頁、図版225、ハードカバー)作成依頼をグローバル・アーカイブズが受ける
2002年9月 「HSBC歴史ウォール」のグランドオープニング
2003年4月 本社ビルオープニングに際して「HSBC歴史ウォール」記念誌14,000部配布(記念誌スペイン語版も12,000部印刷)
2003年 香港のHSBCアーカイブズ資料を管理していた担当者退任
2004年 HSBCグループ・アーカイブズ(在ロンドン)副部長のTina Staplesが香港のアーカイブズの状況確認
2004年8月~ プロフェッショナル・アーキビストHelen Swinnertonが香港でアーカイブズ部門の立ち上げに従事(2年間のロンドンでのHSBCとの契約満了直後)
2005年 専門職アーキビストであるHelen Swinnertonが常勤のアーカイブズassistant manager雇用予算確保。しかし現地ではアーカイブズまたは博物館学の専門人材を得られず、英国出身のMatthew Edmondsonを雇用
2006年11月 「HSBCアジア歴史ウォール」作成をHSBCグループCEOが主導して開始
2015年 創業150年を記念する予定


★☆★...編集部より:「HSBC歴史ウォール」について...★☆★

HSBCアーカイブズの歴史は19世紀以来のイギリス史、国際関係史と密接に展開しています。ロンドンのグループ・アーカイブズに所蔵される資料は、1865年創業の香港上海銀行の記録資料群を中心に、中東とインド地域で活動した有力銀行の後身であるマーカンタイル銀行と中東英国銀行の資料群を含みます。さらに19世紀初頭以来イギリス国内の有力銀行として営業してきたミッドランド銀行は、1930年代という早い時期に自行のアーカイブズを設立していたため、1999年にHSBCがミッドランド銀行を完全に吸収した結果、HSBCのアーカイブズ部門はもう一つ大きな資料群を所蔵することになりました。

HSBCは1960年代から80年代にかけて、マーカンタイル銀行と中東英国銀行のアーカイブズ資料を香港に集約しました。1997年の香港の中国返還を見据えてと思われますが、返還に先立つ1993年にグループ・アーカイブズもロンドンに移しています。情報資産としてアーカイブズを重要視していることの表れではないでしょうか。

香港の中国返還後、ロンドンを拠点に営業を行う中で、ロンドン・ドックランド地区に新しいHSBCグローバル本店を建設するにあたって、経営陣から提案されたのが「HSBC歴史ウォール」です。

グループの当時のCEOであるキース・ウィットソン卿がニューヨーク・マンハッタンのメリルリンチを訪問した際、メリルリンチ本店に掲げられた自行史の年表に非常に感銘を受けて、HSBCのアーキビストの長であるエドウィン・グリーン氏に、行員と訪問者にHSBCの歴史とアーカイブズを紹介する展示物の可能性の調査を2000年5月に命じたところからこのプロジェクトは始まりました。

アーカイブズでは、デザイン事務所と協力し、アーカイブズが所蔵する写真から4000点を選び出し、デジタル化、データベース化を行いつつ、ウォールのために1枚あたりA4横サイズに調整し、配置・レイアウトにあたっては100以上の被合併金融機関、時間軸、地域的な広がりのそれぞれのバランスを考慮しつつ作業を進めたということです。以下のスライド(PDF)6ページ目にロンドン本店の「HSBC歴史ウォール」の写真が含まれています。
http://www.eabh.info/fileadmin/services/summerschool/2010/Presentations/Internal%20Communication%20and%20Corporate%20Social%20Responsibility.pdf (PDF)


現在グローバル・アーカイブズ長であるティナ・ステイプル氏によると、「HSBC歴史ウォール」作成には次の4つの理由があったといいます。

・HSBCの名声と信頼性を打ち立てる。
"To build stature and credibility for HSBC;"

・訪問者/お客様あるいは行員の両者を温かみのある環境で満たす。現在のところ、建物は超実用的で最新であるが、人間味と温かみを欠いている。
"To infuse a warmer environment for the visitor/guest or member of staff alike. At present the building is hyper practcal, state-of-the-art, but lacks humanity and warmth;"

・私たちが他のグローバル企業とは異なったユニークな経験と世界観を持つグローバルなブランドであること、つまり私たちのマルチ・ローカルなアプローチは、画一化や同質化アプローチをとる他の多国籍企業とは異なることを示すため。
"To show that we are a global brand with a unique experience and a different view of the world from other global companies - our multi-local approach which is very different from the standardising, homogenising approach of other multi-nationals;"

・HSBCの多様なバックグラウンド(銀行、企業の一連の買収)を展示して、この豊かな遺産に敬意を表する機会とするため。
"To showcase the diverse background of HSBC (successive acquisitions of banks and companies) and convert it into an opportunity to pay tribute to this rich heritage."

ロンドンの本店における「歴史ウォール」作成プロジェクトが完了するや否や、HSBCグローバル・アーカイブズでは香港に残るアーカイブズ資料の確認と「アジア歴史ウォール」の作成も行っています。

◆◆4つの拠点アーカイブズ部門の基本情報◆◆

◆HSBCグループ・アーカイブズ(ロンドン)
HSBC Group Archives(Archon Code : 392)
http://www.nationalarchives.gov.uk/archon/searches/locresult_details.asp?LR=392

◇◇機関情報
住所:HSBC Holdings plc, 8 Canada Square, London, E14 5HQ, England
電話:020 7991 0632
(HSBCグローバル・アーカイブズサイトでは020 7991 0074)
Email: history@hsbc.com
ウェブサイト: http://www.hsbc.com/about-hsbc/history/hsbc-s-archives

◇◇グループ・アーキビスト:Tina Staples

◇◇利用情報
オープン:月-木 9-16:30
事前予約制
車いすでの利用可
書面での利用申請書提出が必要

以下はHSBCグローバル・アーカイブズ ウェブページに掲載されている詳細情報です。
http://www.hsbc.com/about-hsbc/history/hsbc-s-archiveshttp://www.hsbc.com/about-hsbc/history/hsbc-s-archives

(利用条件)
http://www.hsbc.com/~/media/HSBC-com/about-hsbc/history/pdfs/101026-conditions-of-access-form.ashx

(利用登録)
http://www.hsbc.com/~/media/HSBC-com/about-hsbc/history/pdfs/101026-researcher-registration-form.ashx


◆香港
HSBC Asia-Pacific Archives
住所:Administration Asia-Pacific, The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited, 1/F Tower 2 & 3, HSBC Centre, 1 Sham Mong Road
Email: archivesasp@hsbc.com.hk
http://www.hsbc.com.hk/1/2/cr/community/artsculture/bankhistory 

◆フランス
Email: stephanie.jandin@hsbc.fr
https://www.hsbc.fr/1/2/hsbc-france/particuliers

◆米国
HSBC North America
住所:Corporate Library & Archives, 26525 N. Riverwoods Blvd., Mettawa, IL 60045
電話: 224-544-4280
E-Mail: us.corporate.archives@us.hsbc.com

◇◇利用情報
オープン: 9:30-4:30

◇◇利用条件(米国での利用条件です)
・刊行物と公開用資料はすべてのリサーチャーが利用可能。
・内部記録は通常は利用禁止、しっかりした根拠のある研究目的には許可する。
・30年間非公開とされるものがありうる。また、ある種の業務内容・取引上の秘密に関しても非公開の可能性あり。
・業務記録に対する学術利用には許可が求められる。
・詳細は問い合わせてください。
(所蔵記録資料)1811年から現在までのもの。
(規模)書架延長550フィート以上。
(記述)北米アーカイブズ・コレクションには、アメリカ合衆国、カナダ、バーミューダ、ケイマン諸島の記録が含まれる。HSBCの記録のほか、HSBCが買収合併した今日知られている限りでは220以上の銀行の記録を含む。主要な被合併銀行は、Republic National Bank of New York、Beneficial Corporation, Marine Midland Bank、そしてHousehold Finance Corporationである。
http://www2.archivists.org/groups/business-archives-section/directory-of-corporate-archives-in-the-united-states-and-canada-g-h


[関連ページ]
HSBCグローバルアーカイブズ(ロンドン)ツアー (動画)
http://www.hsbc.com/news-and-insight/2013/tour-of-hsbc-archives


[参考文献](順不同)
(1)
タイトル:イギリスの銀行業:歴史的記録のガイド
原題:British banking: a guide to historical records
編者:John Orbell, Alison Turton
刊行年:2000年
発行者:Ashgate
ページ数:663p
ISBN: 0-7546-0295-8
http://www.businessarchivescouncil.org.uk/publications/complete/

(2)
タイトル:マルチ・ナショナル、マルチ・アーカイバル:HSBCグループの企業記録
原題:Multi-national, multi-archival: the business records of the HSBC Group
著者:Edwin Green
刊行物名:American Archivist
発行者:Society of American Archivists
巻号数・発行年:Vol. 60 / Winter 1997
ISSN: 0007-6538

(3)
タイトル:HSBC歴史ウォール
原題:The HSBC History Wall
著者:Tina Staples
刊行物名:Business Archives
発行者:Business Archives Council
巻号数・発行年:No.84, 2004
ISSN: 0007-6538

(4)
タイトル:香港でアジア太平洋地域におけるHSBCのための地域アーカイブを設立する取り組み
原題:The initiative to build in Hong Kong a Regional Archive for HSBC in the Asia Pacific
著者:Helen Swinnerton
刊行物名:Business Archives
発行者:Business Archives Council
巻号数・発行年:No.93, 2007
ISSN: 0007-6538

(5)
タイトル:グランド・デザイン:HSBCの新しい住まい
原題:A grand design: HSBC's new home
著者:Rachael Spree
刊行物名:Business Archives
発行者:Business Archives Council
巻号数・発行年:No.104, 2012
ISSN: 0007-6538

(6)
タイトル:社内広報と企業の社会的責任
原題:Internal Communication and Corporate Social Responsibility
著者:Tina Staple
URL:
http://www.eabh.info/fileadmin/services/summerschool/2010/Presentations/Internal%20Communication%20and%20Corporate%20Social%20Responsibility.pdf
備考:ティナ・ステイプル(HSBCグローバル・アーキビスト)による欧州金融史協議会(EABH) 2010年アーキビストのためのサマーセミナーでのプレゼンテーションスライド(PDF)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
[略称一覧]
ACA: Association of Canadian Archivists(カナダ・アーキビスト協会)
ARA: Archives and Records Association(アーカイブズとレコード協会)
ARC: ARC magazine: archives - records management - conservation
(SoAが発行する月刊ニュースレター)
ASA: Australian Society of Archivists(オーストラリア・アーキビスト協会)
BAC: Business Archives Council(ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
BACS: Business Archives Council in Scotland
(スコットランド・ビジネス・アーカイブズ・カウンシル)
BAS: Business Archives Section
(ビジネス・アーカイブズ部会:SAA内の部会)
CoSA:Council of State Archivists(米国・州文書館長評議会)
DCC: Digital Curation Center(英国デジタル・キュレーション・センター)
EDRMS:Electronic Document and Record Management System
(電子文書記録管理システム)
ERM:Electronic Record Management(電子記録管理)
ICA: International Council on Archives(国際文書館評議会)
LSE: London School of Economics and Political Science
(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)
MLA: Museums, Libraries and Archives Council
(英国 博物館、図書館、アーカイブズ評議会)
NAGARA: National Association of Government Archives and Records Administrators
(米国・全国政府アーカイブズ記録管理者協会)
NARA: National Archives and Records Administration
(米国 国立公文書館記録管理庁)
RIKAR: Research Institute of Korean Archives and Records
(韓国国家記録研究院)
RMS:Record Management System(記録管理システム)
SAA: Society of American Archivists(米国アーキビスト協会)
SBL: Section for Business and Labour Archives
(企業労働アーカイブズ部会、ICA内の部会)
TNA: The National Archives(英国国立公文書館)

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☆★ 編集部より:あとがき、次号予告 ★☆

今号では記録・情報管理に関わる国際的非営利団体ARMAインターナショナル関連の行事を取り上げました。

ICAは2012年まで毎年開催していたCITRA(国際公文書館円卓会議)に代わり、2013年から年次会合(Annual Conference)を開催するようになりました。第1回の年次会合は昨年11月23日(土)・24日(日)の2日間、ベルギー・ブリュッセルで開催されました。専門プログラムは「説明責任、透明性、情報へのアクセス」のテーマで60名以上が報告を行ったということです。アーカイブズ管理の課題は、現用記録を対象とする記録管理(レコードマネジメント)の課題にどんどん近付いてきていると言えるでしょう。

(ICAサイトにおける年次会合のページ)
http://www.ica.org/12412/annual-conference-2013/about-annual-conference-2013.html

(日本の国立公文書館サイトにおける年次会合のページ)
http://www.archives.go.jp/news/20140115103231.html

今月末2014年2月27日(木)にはARMAインターナショナル東京支部が「米国の情報公開法の特徴と日本の情報公開法の課題」と題した特別セミナーを記録管理学会と合同で予定しています。アーカイブズ管理を主たる業務とする方々にもお勧めしたいイベントです。
http://www.arma-tokyo.org/event/ev1401-01.htm

☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆

ここ数週間政情不安が続くボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでは2月7日に発生した政府に対する抗議行動のために、国立公文書館に所蔵されていた1878年から1918年の期間のオーストリア=ハンガリー帝国時代と、それ以前のオスマン帝国期のアーカイブズが焼失したということです。ICAはアーカイブズ焼失を非難するポジション・ステートメント(声明書)を英語とアラビア語で発表しています。
http://www.ica.org/15386/position-statements/ica-condemns-the-destruction-of-archives-in-bosniaherzegovina.html
(英語)

http://www.ica.org/download.php?id=3179
(アラビア語、PDF)

☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆

次号は2014年3月中旬発行予定です。どうぞお楽しみに。

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◆◇◆バックナンバーもご活用ください◆◇◆

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◆◇◆〈渋沢栄一記念財団からのお知らせ〉◆◇◆

■『渋沢栄一を知る事典』(東京堂出版、2012)

2012年10月19日に公益財団法人渋沢栄一記念財団編『渋沢栄一を知る事典』が刊行されました。本書は渋沢栄一の事績を網羅的に解説した初めての事典となります。第1部では栄一の生涯と活動を100の項目に分けてわかりやすく紹介し、第2部では栄一をより深く理解するための資料と情報をまとめました。

なお、実業史研究情報センターでは、項目の執筆のほか第2部「資料からみた渋沢栄一」の編集を担当いたしました。ご高覧いただければ幸いです。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20121102/1351818423


□「企業史料ディレクトリ」:企業アーカイブズと企業史料の所在・概要ガイド

2008年7月22日公開いたしました。日本を代表する企業を中心とした企業アーカイブズと史料保存・学術研究機関合わせて30企業・団体・機関の概要、所蔵資料に関する情報を掲載しております。ぜひご覧ください。
http://www.shibusawa.or.jp/center/dir/index.html


□実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」

渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。文化資源に関わる東日本大震災と復興についての情報は「震災関連」カテゴリーに集約しています。
http://d.hatena.ne.jp/tobira/

「アーカイブズニュース」では公文書管理法に関する動向やアーカイブズのデジタル化、資料の発見・公開に関わるニュースを随時ご紹介しております。ブログ画面右側の「カテゴリー」にある「アーカイブズニュース」をクリックしてください。「アーカイブズニュース」として掲載した記事をまとめて一覧することができます。

・主なカテゴリーの紹介
http://d.hatena.ne.jp/tobira/20080203


□「社史に見る災害と復興」

2011年3月の東日本大震災に際し実業史研究情報センターでは、センター・ブログに「社史に見る災害と復興」というカテゴリーを新設しました。そこでは現在構築中の「社史索引データベースプロジェクト」の蓄積データを検索し、「災害と復興」に関する記事を含む社史について紹介しています。
http://goo.gl/WUE3b

災害の中で特に関東大震災についての社史記述をまとめたものが2012年12月にピッツバーグ大学図書館発行の電子ジャーナル「社史」に掲載されましたのでご紹介します。

The Great Kanto Earthquake as Seen in Shashi / Yuriko Kadokura
(社史に見る関東大震災 / 門倉百合子)
〔Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History〕
http://shashi.pitt.edu/ojs/index.php/shashi/article/view/7

実業史研究情報センター・ブログ「情報の扉の、そのまた向こう」はほぼ毎日更新しております。どうぞご利用ください。


□「渋沢栄一関連会社社名変遷図」

渋沢栄一がどのような会社に関わったか、それが今にどうつながっているのか、一目でわかるように業種別にまとめて変遷図にしました。現在122図掲載中です。社名索引もありますので、どうぞご覧ください。またセンター・ブログのカテゴリー「社名変遷図紹介」も併せてご覧ください。なお上記『渋沢栄一を知る事典』第2部には、この社名変遷図のうち100図を掲載してあります。
http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/companyname/index.html

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★渋沢栄一記念財団は2010年9月1日に「公益財団法人」になりました★

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ビジネス・アーカイブズ通信(BA通信) No.49
2014年2月20日発行 (不定期発行)
【創刊日】2008年2月15日
【発行者】公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
【編集者】公益財団法人渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター
      「ビジネス・アーカイブズ通信」編集部
【発行地】日本/東京都/北区
【ISSN】1884-2666
【E-Mail】
【サイト】http://www.shibusawa.or.jp/center/ba/index.html

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