渋沢栄一詳細年譜

明治34年(1901)〔 61歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 5月 社会民主党結成(間もなく禁止)
身 辺 : 1月1日 大磯、長生館へ/ 1月2日 尾高惇忠他界/ 4月25日 長野・長岡・新潟・郡山へ/ 5月5日 皇孫降誕拝賀/ 5月10日 飛鳥山へ転居/ 6月10日 自らを襲撃した暴漢を自邸に招く/ 8月25日 大磯、長生館へ/ 9月9日 血洗島へ/ 11月23日 還暦内祝園遊会開催


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
1月1日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、二日帰京す。
第29巻
p.469
【DK290162k】
1月1日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
組合銀行集会に於て、百円未満の当座預金には利息を附せざることに決し、是日より実施す。栄一此議に与る。
第07巻
p.373-p.375
【DK070050k】
1月2日 [家庭生活/同族・親族/親族]
是より先、三十三年一月頃より尾高惇忠病を得、深川区福住町九番地の渋沢邸別屋にて療養に努む。栄一屡々病床に見舞ふも是日逝く。行年七十二。次いで明治三十六年一月に至り墓表を建つ。栄一墓誌銘を撰し、揮毫す。
第29巻
p.85-p.90
【DK290025k】
1月16日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日栄一病気のため当会社株主定時及び臨時総会に欠席す。右総会了りて株主の提議により、栄一の授爵を祝するため、栄一に記念品を贈ることを決議す。
第12巻
p.661-p.666
【DK120085k】
1月17日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第拾七期営業報告書を大蔵省に提出す。通常総会に引続き臨時総会を開き監査役任期満了に付改選す。栄一之に参与す。
第05巻
p.137-p.140
【DK050028k】
1月19日 【36.博覧会/第五回内国勧業博覧会】
是日栄一、当博覧会評議員を命ぜらる。爾来評議員として重要事務の審議に従ふ。
第23巻
p.616-p.622
【DK230059k】
1月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日より二十七日迄東京商業会議所に於て、第九回定期会にて可決せる国家経済の方針に関する件其他緊急案件討議の為め、臨時会開催せらる。栄一、東京商業会議所を代表して之に参会の予定なりしも、病後用務多端の為め大倉喜八郎之に代る。
第22巻
p.705-p.741
【DK220061k】
1月29日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是より先、是月二日、当社監督名誉社員尾高惇忠卒す。仍つて是日銀行集会所に於て当社主催の追悼会開かれ、栄一之に出席し追悼演説をなす。更に三月の月次会に出席す。
第26巻
p.271-p.280
【DK260052k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
2月5日 【34.経済団体及ビ民間諸会/有楽会】
是より先、政府第十五議会に銀行条例改正法律案及び貯蓄銀行条例改正法律案を提出せんとするや、当会右に関する調査を委員に附託し、是日調査委員高橋是清・池田謙三等銀行倶楽部に会す。栄一出席して協議し、爾後該件につき尽瘁頗る努む。尚ほ栄一、当会の為め引続き尽力する所多し。
第23巻
p.84-p.91
【DK230010k】
2月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
臨時商業会議所聯合会の決議に基き、是日栄一当会議所会頭として、現時経済界の衰頽を救済せんには宜しく外債を募集して内国公債を償還し、又私設鉄道を買収し並に幣制を改革すべき旨を内閣総理大臣侯爵伊藤博文・大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣林有造・逓信大臣原敬に建議し、翌七日貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。次いで二十八日、大倉喜八郎等と共に内閣総理大臣伊藤博文を官邸に訪ひ右の趣旨を陳情す。
第21巻
p.597-p.613
【DK210107k】
2月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
臨時商業会議所聯合会の決議に基き、是日栄一当会議所会頭として、前年六月五日の国家経済の方針確立の建議を修正増補し且つ速に之を実行せんことを、内閣総理大臣侯爵伊藤博文・大蔵大臣子爵渡辺国武農商務大臣林有造・逓信大臣原敬に建議し、翌七日貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.613-p.616
【DK210108k】
2月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
臨時商業会議所聯合会の決議に基き、是日栄一当会議所会頭として、協定税率の存在は商工業の発達を阻害するを以て速に之を廃棄せんことを内閣総理大臣侯爵伊藤博文・外務大臣加藤高明・大蔵大臣渡辺国武・農商務大臣林有造に建議し、翌七日貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.616-p.629
【DK210109k】
2月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
臨時商業会議所聯合会の決議に基き、是日栄一当会議所会頭として、政府の鉱業条例改正案中試掘鉱区に課税するとあるは、鉱業の発達を阻害する虞あるを以てかゝる事なからんことを内閣総理大臣侯爵伊藤博文・大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣林有造に建議し、翌七日貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.629-p.632
【DK210110k】
2月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、今回政府より議会に提出せられたる砂糖消費税法案に就き、其実施期日を短縮するに非ざれば外国貿易の権衡を乱り内国糖業を衰頽せしむるに至るべき旨を、内閣総理大臣侯爵伊藤博文・大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣林有造に建議し、貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.632-p.639
【DK210111k】
2月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、今回政府より議会に提出せられたる麦酒税法案に就き、麦酒一石に七円の重税を課するは不当なるを以て之を三円に低減せんことを内閣総理大臣侯爵伊藤博文・大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣林有造に建議し、貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.639-p.647
【DK210112k】
2月15日 【23.瓦斯/大阪瓦斯株式会社】
是より先、明治二十九年十月、小泉清左衛門・松田平八等大阪市西区京町堀通四丁目に当会社を創立す。然れども設立準備進捗せずして未だ開業に至らず。浅野総一郎等之が再興を主張し、是日臨時株主総会に於て栄一監査役となる。翌三十五年七月之を辞せり。
第12巻
p.717-p.719
【DK120099k】
2月18日 【69.軍事関係/帝国海事協会】
是日栄一、当協会評議員となり、爾後尽力少なからず。
第28巻
p.463-p.467
【DK280064k】
2月21日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所及び全国商業会議所聯合会・政友商工倶楽部・商工相談会・経済研究会の会員等合同して、政友会所属貴衆両院議員を帝国ホテルに招待し晩餐会を開く。栄一之に列席し大倉喜八郎・井上角五郎に続いて、現下の経済救治策として外資を輸入して内国公債を償還し、私設鉄道を買収する法案に就いて演説し、政友会議員等の尽力を要望す。
第21巻
p.647-p.659
【DK210113k】
2月22日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是日、当会・東京商業会議所・全国商業会議所聯合会・政友商工倶楽部・商工相談会の会員等合同して、政友会所属の貴衆両院議員を帝国ホテルに招待し晩餐会を開く。栄一之に列席し、大倉喜八郎・井上角五郎と共に、現下の経済政策として外貨を輸入して内国公債を償還し私設鉄道を買収するの儀を主張し、政友会議員等の尽力を要望す。
第27巻
p.305
【DK270098k】
2月26日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是日本店新築に付上棟式を挙行す。栄一之に出席して一場の演説をなす。
第04巻
p.602-p.603
【DK040062k】
2月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、粗製糖輸入税の免除、精製糖輸出税免除に就き審議中なりしが、是日の会議に於て其調査を中止するに決す。栄一調査委員長たり。
第21巻
p.659-p.662
【DK210114k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
3月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日当会議所臨時会議に於て、帝国議会の停会は其成行如何により当会議所の希望する経済整理の実行を阻害すべきを以て、政府並に貴族院に陳情して其注意を促すことを決議す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.662-p.664
【DK210115k】
3月9日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
是日栄一当校を訪ひ、生徒に対し一場の演説をなす。尚、当校に就き尽力する所あり。
第26巻
p.739-p.745
【DK260118k】
3月13日 【59.実業教育/高等商業学校】
是より先昨年七月、当校同窓会主催の栄一還暦並に授爵祝賀会に於て栄一が商業大学必要論を開陳して以来、同窓会其設立に関し調査研究を続く。是日、同問題に関する商議員の意見を聴かんとし、商議員招待会を銀行集会所に催す。栄一出席し所見を述ぶ。爾後商業大学実現の為に栄一斡旋尽力して止まず、日露戦役勃発と共に論議一時中絶す。
第26巻
p.624-p.638
【DK260101k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、政府第十五議会に銀行条例改正法律案及貯蓄銀行条例改正法律案を提出すべしとの議あり、即ち大野清敬等右に付き建議す。よつて委員を選び調査せしむ。後臨時総会を開きて委員会報告を協議可決し、是日意見書を大蔵省に申達す。後政府は右法案の提出を中止したり。又翌三十五年に至り政府再度第十六議会に提出すべしとの議ありしも終に提出せずして已みたり。
第06巻
p.511-p.516
【DK060144k】
3月21日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
第十五回帝国議会に於て当会社に対する補給利子支出予算案の審議せらるるに際し、栄一貴衆両院議員の間に奔走し該案の通過を図る。同案は是日衆議院、二十三日貴族院に於て共に可決せらる。
第16巻
p.438-p.440
【DK160064k】
3月25日 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】
是日栄一、当会社を代表して逓信省通信局長小松謙次郎との間に郵便物の鉄道輸送契約を結ぶ。韓国に於ける通信業務上の一大革新と称せらる。
第16巻
p.568-p.570
【DK160091k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
4月10日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先、政府より利子補給認許されたるを以て是日、当会社発起人等会社設立認可を逓信大臣原敬に申請す。五月十三日免許さる。
第16巻
p.440-p.441
【DK160065k】
4月18日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
主務官省銀行等の関係者を銀行倶楽部に招き、当交換所組合銀行春季懇親会を開催す。栄一出席して一場の挨拶を述ぶ。
第07巻
p.375-p.379
【DK070051k】
4月19日 【38.社会福祉施設/四恩瓜生会】
是より先、明治三十二年二月土方亀子等の発起により、故瓜生岩子銅像建設の儀起り、翌三十三年一月委員を選定し、栄一其委員長と為る。是日、浅草公園に於て銅像建設除幕式行はれ、栄一之に出席し、一場の演説を為す。
第24巻
p.292-p.298
【DK240036k】
4月19日 【72.銅像/瓜生岩子銅像】
是日栄一、浅草公園に於ける爪生岩子[瓜生岩子]銅像除幕式に出席し、建設委員長として一場の演説をなす。
第28巻
p.536
【DK280091k】
4月20日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日、当校開校式挙行せらる。栄一之に出席し、演説す。
第26巻
p.884-p.889
【DK260154k】
4月21日 【58.修養団体/財団法人講道館】
是日栄一、講道館長嘉納治五郎の懇請により、当館造士会第六回講話会に出席演説す。
第26巻
p.469-p.476
【DK260074k】
4月24日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先、横浜共同電灯株式会社と高田商会との間に米国ハイネ水管汽缶売買に関して紛議あり、三月七日に至り当会議所仲裁を依頼せらる。栄一、根津嘉一郎等と共に仲裁委員となりて審議を遂げ、是日双方に仲裁宣告書を交付す。
第21巻
p.664-p.673
【DK210116k】
4月25日 [旅行]
是日栄一、東京を発し長野・長岡・新潟・郡山等を視察し、五月四日帰京す。
第29巻
p.469-p.493
【DK290163k】
4月27日 【08.陸運/北越鉄道株式会社】
是日、栄一長岡の当会社本社に於て社員一同に対し社務整理に関する一場の訓戒演説を為し、夜越後地方各銀行者及び其他の関係者を招宴して社債応募を勧誘す。翌二十八日各課長に再び社務整理につき意見を述べて注意を与ふ。
又、三十四、五年に於て屡次に亘り英人数名と北越鉄道外債募集について会談せり。
第09巻
p.70-p.75
【DK090007k】
4月30日 【59.実業教育/新潟商業学校】
是より先是月二十五日、栄一信越地方巡察の旅途に著く。是日当校に到り、生徒に対し一場の演説を為す。
第26巻
p.785-p.793
【DK260130k】
4月-- 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
第一銀行韓国の海関税を抵当として同国政府に金三百万円を貸付け、其代償として同国内に流通すべき銀行券発行の特権を得ん事をブラオンと交渉す。然るに偶々韓国政府に対し欧米借款団の勢力争ひあり同国政府内にも対立ありて交渉進展せず。三十五年一月事遂に已みたり。
第16巻
p.118-p.129
【DK160019k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
5月5日 [栄誉/伺候・参列]
是日栄一、皇孫裕仁親王降誕拝賀のため、東宮御所に伺候し賀表を上る。
第29巻
p.283
【DK290095k】
5月5日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
皇太孫御降誕に付、是日栄一当会議所会頭として、宮城へ参上して賀表を上り、夫より東宮御所へ参上して賀牋を上る。
第21巻
p.673-p.676
【DK210117k】
5月10日 [住宅]
是より先明治十一年、栄一飛鳥山に土地を購ひ、別荘を設け、専ら招宴・接客に充て来りしが、三十一年五月に至り家屋改築に着手、三十三年十二月落成、是日を以て兜町より移転す。以後栄一専ら当邸に起居し、兜町邸は渋沢事務所専用となす。
第29巻
p.618-p.622
【DK290198k】
5月19日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第二十六回春季総集会に出席し、一場の挨拶をなす。更に六月・九月の月次会に出席す。
第26巻
p.281-p.282
【DK260053k】
5月22日 【68.政治・行政/大蔵大臣就任辞退】
是月十六日伯爵井上馨内閣組織の大命を拝し、栄一に大蔵大臣の就任を交渉す。栄一、主義として入閣を好まず、且つ佐々木勇之助等第一銀行関係者及び近親者も反対なるを以て、是日之を謝絶す。
第27巻
p.589-p.595
【DK270150k】
5月28日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、イギリスの評論雑誌、レビユウ・オブ・レビユウズ The Review of Reviews 記者アルフレド・ステド Alfred Stead 並に同夫人を案内して当院を参観せしむ。
第24巻
p.180
【DK240019k】
5月28日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、イギリス評論雑誌レビュー・オブ・レビューズ記者アルフレット・ステット夫妻を案内して東京市養育院を参観せしめ、後、飛鳥山邸に請じて午餐会を開く。次いで六月十七日、ステットを案内して日本女子大学校を参観せしめ、後、共に伯爵大隈重信邸に於ける午餐会に臨む。
第25巻
p.650-p.658
【DK250078k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
6月1日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是より先、三十三年三月、栄一交換所委員長として、東京市内各郵便局に於て支払ふべき郵便為替証書を当交換所に於て交換決済せられんことを逓信大臣に稟請したるが、是年三月郵便為替譲渡規則公布せられたるを以て、同規則による証書交換の手続につき再度逓信大臣に稟請して其認可を得、是日より実施す。後日同規則は郵便に依る取立金の取立済通知書にも準用せられたり。
第07巻
p.379-p.385
【DK070052k】
6月7日 【68.政治・行政/東京市参事会】
是日栄一、東京市名誉職参事会員の任期満了により之を辞し、再選を辞退す。右により市会議長より感謝状を贈らる。
第28巻
p.399-p.401
【DK280044k】
6月10日 [雑資料/遭難]
是日栄一、去る明治二十五年十二月十一日栄一を襲撃したる暴漢の一人、千木喜十郎、出獄後先非を悔いて謹慎せるを憐み、兜町の邸に招き金を与へて将来を戒む。
第29巻
p.632-p.633
【DK290201k】
6月13日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是より先五月栄一王子の新邸に移る。同行栄一に請ふて兜町旧邸二階を借りて年少行員の為めに学習部を開く。是日栄一青年者の修学を一覧し、一場の訓誡を為す。尋いで同行は同所の空室を利用して倶楽部を設け、九月二日開館式を挙行す。
第04巻
p.603-p.605
【DK040063k】
6月14日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是より先、栄一東京市参事会員再選を辞退し、当院委員長の資格自ら消滅せしが、是日、更に東京市長より当院院長を嘱託せらる。
第24巻
p.180-p.185
【DK240020k】
6月17日 【60.女子教育/日本女子大学校】
是日栄一、イギリス評論雑誌レビユー・オブ・レビユーズ(The Review of Reviews)記者あるフレツト・ステツト(Alfred Stead)を案内して当校を参観せしむ。
第26巻
p.889
【DK260155k】
6月25日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日当会社創立総会開かれ、栄一取締役に選挙せらる。尋いで七月二日取締役会長となる。
第16巻
p.441-p.443
【DK160066k】
6月28日 【21.汽車製造・自動車製造/汽車製造株式会社】
是より先、汽車製造合資会社営業不振の為め平岡工場を合併せんとす。栄一並に伯爵井上馨・今村清之助等之が斡旋尽力をなし、是日遂に汽車製造合資会社臨時総会に於て合併の件決議さる。
第12巻
p.136-p.144
【DK120021k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
7月5日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、大蔵大臣曽禰荒助栄一等銀行業者を招きて新任の挨拶を為す。是日栄一等曽禰及び大蔵省総務長官阪谷芳郎等を銀行倶楽部に招待して答礼す。栄一演説して政治を主とし実業を従とせる旧習を更革せんことを希望す。
第06巻
p.516-p.520
【DK060145k】
7月6日 【61.一般教育関係/明治法律学校(明治大学)】
是日当校創立二十年記念式挙行せらる。栄一之に臨み、一場の演説をなす。
第27巻
p.188-p.192
【DK270076k】
7月8日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
是より先、手形に関し裁判事件生じたるを以て、手形の安全なる方式を定めるため調査委員会を設けて審議し、是日その雛形を決定せり。尋いで代金取立手形の支払引受についても一定の様式を定めたり。栄一委員長として之に与る。
第07巻
p.385-p.394
【DK070053k】
7月8日 【59.実業教育/高等商業学校】
是日栄一、当校第十一回卒業証書授与式に臨み演説す。
第26巻
p.638-p.641
【DK260102k】
7月18日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第拾八期営業報告書を大蔵省に提出す。
第05巻
p.140-p.143
【DK050029k】
7月23日 【48.外賓接待(一)/アメリカ海軍少将フレデリック・ロジャース歓迎会】
是日、東京市有志主催にかかるアメリカ海軍少将フレデリック・ロッジャース(Frederick Rogers)歓迎会、上野精養軒に開かれ、栄一東京商業会議所会頭として東京府知事男爵千家尊福・東京市長松田秀雄と共に出席、歓迎文を贈呈し、其宴席に於て歓迎演説をなす。
第25巻
p.555-p.558
【DK250043k】
7月24日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
定時総会開かれ栄一出席す。爾来屡々出席して議事を裁す。
第06巻
p.520-p.523
【DK060146k】
7月26日 【69.軍事関係/山口中将以下凱旋将校歓迎会】
是日、北清事変のため清国派遣の陸軍中将山口素臣以下凱旋将校歓迎会帝国ホテルに於て開催せらる。栄一、大浦警視総監・千家東京府知事・松田東京市長等と共に来賓を迎へ、歓迎の辞を述ぶ。
第28巻
p.459-p.462
【DK280063k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
8月7日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日栄一、白耳義人フランキーと会見し、京釜鉄道合同条約の修正に関し其の意見を聴く。
第16巻
p.443-p.449
【DK160067k】
8月20日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先、京釜鉄道の軌道を技師長笠井愛次郎の意見に基き軌間四呎八吋五分、軌条七十五磅制となし、参謀本部・鉄道作業局と折衝、之に同意せしむ。是日永登浦に於て北部起工式を、九月二十一日草梁に於て南部起工式を挙げ、工事に着手す。
第16巻
p.449-p.452
【DK160068k】
8月25日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、九月一日帰京す。
第29巻
p.493-p.494
【DK290164k】
8月28日 【20.船渠・造船/株式会社東京石川島造船所】
当造船所浦賀分工場始めて遠洋航海用汽船交通丸を建造し、是日進水式を行ふ。栄一之に臨み演説す。
第11巻
p.640-p.643
【DK110097k】
8月-- 【69.軍事関係/愛国婦人会】
是月栄一、愛国婦人会相談役に就任し、其後同年十月当会会計監督、同三十八年四月当会顧問に各歴任し、同四十二年七月辞任す。
第28巻
p.513-p.518
【DK280085k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
9月4日 【31.鉱業/茨城採炭株式会社】
是日、茨城採炭会社創立、栄一相談役に推さる。
第15巻
p.426-p.429
【DK150052k】
9月5日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
第一銀行韓国度支部大臣閔丙〓の申込に応じ、同国租税を抵当として金五十万円貸付の契約を結ぶ。右貸付は爾後随時履行せられ、明治三十八年迄には百二十二万余円に達したり。
第16巻
p.129-p.132
【DK160020k】
9月9日 [旅行]
是日栄一、東京を発し郷里血洗島に赴き、十日帰京す。
第29巻
p.494
【DK290165k】
9月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、外国人に土地所有権及び鉱業権を許与し以て外資輸入の途を開かんことを内閣総理大臣子爵桂太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・外務大臣男爵曾禰荒助・農商務大臣平田東助に建議す。次いで十七日渋沢喜作・朝吹英二と共に右四大臣と会見し、同件並に財政整理の件に就き陳情す。
第21巻
p.676-p.680
【DK210118k】
9月9日 【55.神社/諏訪神社(埼玉県大里郡八基村血洗島)】
是日栄一、当社祭典中の一行事獅子舞を見、翌十日当社に参詣す。
第26巻
p.46-p.47
【DK260009k】
9月10日 【61.一般教育関係/八基尋常高等小学校】
是日栄一、当校校長望月久知の求めに応じ当校に到り演説す。
第27巻
p.42-p.43
【DK270012k】
9月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日より十八日迄、第十回定期会新潟商業会議所に於て開催せらる。大倉喜八郎・井上角五郎の両名東京商業会議所を代表して之に参会す。栄一、東京商業会議所会頭として之に与る。
第22巻
p.741
【DK220062k】
9月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日より十八日迄、第十回商業会議所聯合会新潟市県会議事堂に於て開催せられ、大倉喜八郎・井上角五郎の両名当会議所を代表して之に参会し、帰京後議事の顛末を報告す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.680-p.690
【DK210119k】
9月18日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先九月六日、アメリカ合衆国大統領マツキンレー遭難せしを以て、十日栄一、当会議所会頭として慰問の電報を発せしが、十四日遂に薨去せるによつて、是日新大統領ルーズベルト宛弔電を発すると共に米国公使館を訪問弔詞を述ぶ。
第21巻
p.690-p.692
【DK210120k】
9月25日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所を代表し、清国専使那桐等を銀行倶楽部に招宴す。栄一演説して従来殆ど制度文物上にのみ限られたる両国間の関係を向来更に商工業上にまで拡張せんことを希望す。
第06巻
p.523-p.526
【DK060147k】
9月26日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第十九回晩餐会開かれ、加藤高明外債募集に関する演説をなす。栄一謝辞を述ぶ。
第06巻
p.526-p.534
【DK060148k】
9月29日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日栄一、当会社取締役会長として、東洋経済新報社社長天野為之外二十二名の都下新聞雑誌社社長を帝国ホテルに招宴し、会社の景況を述べ後援を請ふ。
第16巻
p.453-p.454
【DK160069k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
10月7日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、アメリカ合衆国基督教青年会幹事ヂヨン・モト博士 John R. Mott を案内して当院を参観せしめ、且つ其質問に答へて日本の青年に関する感想を述ぶ。
第24巻
p.185
【DK240021k】
10月7日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、アメリカ基督教青年会幹事ジョン・モット博士を案内して東京市養育院を参観せしめ、且つ日本の青年に関しての感想を述ぶ。
第25巻
p.658-p.661
【DK250079k】
10月9日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日栄一、当会社取締役会長として、外務大臣小村寿太郎外七名の政府当局者を華族会館に招宴し工事の景況を報告す。
第16巻
p.454-p.455
【DK160070k】
10月14日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、第一銀行在韓国支店に於て無記名式一覧払約束手形の発行を許可せられ、是日更に大蔵省に無記名式一覧払銀行券を発行せん事を上申し、二十一日許可せらる。
第16巻
p.132-p.139
【DK160021k】
10月22日 【20.船渠・造船/株式会社東京石川島造船所】
是より先、当造船所と浦賀船渠株式会社との間に激烈なる競争起る。栄一之を憂ひ海軍当局者の調停の下に両会社を合併せんことを図りたるも、浦賀船渠株式会社之に応ぜずして合併の議調はず。是日特に当造船所臨時株主総会を開きて之を報告す。
第11巻
p.643-p.652
【DK110098k】
10月26日 【59.実業教育/財団法人岩倉鉄道学校】
是日当校第七回卒業式挙行せらる。栄一来賓として之に臨み、生徒に対し一場の演説を為す。
第26巻
p.793
【DK260131k】
10月27日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第二十七回秋季総集会に出席し、「保護貿易主義ノ必要ヲ論ズ」と題する演説をなす。次いで十一月の月次会に出席す。
第26巻
p.282-p.287
【DK260054k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
11月1日 【59.実業教育/浅草商業補習学校】
是日当校開校式挙行せらる。栄一来賓として之に臨み一場の演説を為す。
第26巻
p.800-p.803
【DK260134k】
11月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、商業会議所条例中不備なる点を挙げ、之を改正せんことを農商務大臣平田東助に建議す。
第21巻
p.692-p.699
【DK210121k】
11月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、商業会議所条例改正案の決定に当りては其草案を各地商業会議所へ諮問されたき旨、農商務大臣平田東助に建議す。
第21巻
p.699-p.701
【DK210122k】
11月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、去る二月六日経済整理に付建議せる条項を速に遂行せんことを内閣総理大臣子爵桂太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣平田東助・大蔵大臣曾禰荒助・外務大臣小村寿太郎に建議し、十二月二日大倉喜八郎・雨宮敬次郎等と共に大蔵大臣を官邸に訪ひ、其旨を陳情す。
第21巻
p.701-p.704
【DK210123k】
11月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、貯蓄奨励は国家経済上必要なる上に目下商工業の不振を緩和するに効果あるを以て、政府に於て之に必要なる法規を制定せんことを内閣総理大臣子爵桂太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣平田東助・大蔵大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.704-p.709
【DK210124k】
11月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、清国事変の落着と共に清国河湖航運業を拡張し、日清銀行を設立し、且つ清国内地の事情を調査するが如きは対清経済策として必要なるを以て、之が遂行に勉めんことを内閣総理大臣子爵桂太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣平田東助・大蔵大臣子爵曾禰荒助・外務大臣小村寿太郎に建議す。
第21巻
p.709-p.712
【DK210125k】
11月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、輸出貿易の発達を促進せんが為め輸出貿易品共進会を開催せられたき旨、農商務大臣平田東助・大蔵大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.712-p.713
【DK210126k】
11月13日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、第一銀行韓国各支店に於て無記名式一覧払銀行券発行の件を許可せられたるに依り、是日印刷局へ銀行券の製造を依頼せり。爾来明治四十一年に至る迄、銀行券の製造高二千九百二十万円余に及びたり。
第16巻
p.139-p.147
【DK160022k】
11月23日 [賀寿/還暦]
是日栄一、王子飛鳥山別邸に於て還暦内祝の園遊会を催す。
第29巻
p.285-p.299
【DK290097k】
11月-- 【06.其他ノ金融機関及ビ金融問題/信託】
是より先、明治二十年代末より栄一信託事業に関心を抱き、明治三十二年七月栄一の嗣子渋沢篤二及び穂積陳重欧米に遊びたるとき、穂積に托して北米合衆国に行はるる信託事業に付調査せしめ、更に同三十三年第一銀行員高木正義米国に遊びたるときにも信託事業につき調査せしむる等、信託事業に付き研究する所ありしが、是月金曜会に於て信託事業に関し演説す。尋いで同三十五年一月米国人チーソン、ミラ両氏と信託事業に関し意見を交換す。
第07巻
p.766-p.772
【DK070098k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
12月3日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日第九回集会開かれしが、栄一会長として幹事銀行の選挙等の件を協議す。右集会終了の後、続いて関東銀行会及び東京銀行集会所組合銀行は連合懇親会を開きしが、栄一幹事総代として挨拶を為す。
第07巻
p.185-p.193
【DK070030k】
12月14日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
栄一、是日及び一月・三月の当社月次会に出席し、三回に亘り、近世史(特にケンペル著「日本鎖国論」)に就き演説す。
第26巻
p.288-p.316
【DK260055k】
12月21日 【68.政治・行政/神戸市水道公債問題】
神戸市とアメリカ合衆国ゼームス・アール・モールスとの間に神戸市水道公債に関する紛議あり。栄一の仲裁により、是日和解成る。
第28巻
p.426-p.433
【DK280054k】
12月25日 【08.陸運/鉄道国有問題】
是より先、二月六、七日、栄一東京商業会議所を代表して経済整理の為め内国公債償還・私設鉄道買収の二件を政府に建議請願し、爾後屡屡経済整理の件陳情委員会議を開き之に臨みしが、十一月十九日東京・京都・大阪・神戸四商業会議所聯合の下に決議せし鉄道国有実行の建議(請願)書を是日東京商業会議所会頭の名を以て内閣総理・大蔵・逓信・農商務各大臣並に貴衆両院議長に提出す。
第09巻
p.563-p.579
【DK090059k】
12月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
先に当会議所より経済整理の儀に就き政府に建議せしが、爾来栄一等経済整理の件陳情委員は屡々鉄道国有問題に関して審議を為し、十二月十九日東京・大阪・神戸・京都四商業会議所委員等合同し其実行を当会議所に委する旨の決議を為す。是日栄一当会議所会頭として、鉄道国有に就き之が実行方法を具して内閣総理大臣子爵桂太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣平田東助・大蔵大臣曾禰荒助に建議し、貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。次いで二十八日同趣旨を桂内閣総理大臣に陳情す。
第21巻
p.713-p.717
【DK210127k】
12月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、会計法及び会計規則を改正せんことを内閣総理大臣子爵桂太郎・海軍大臣山本権兵衛・陸軍大臣男爵児玉源太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・内務大臣男爵内海忠勝・文部大臣理学博士菊池大麓・農商務大臣平田東助・司法大臣清浦奎吾・大蔵大臣曾禰荒助・外務大臣小村寿太郎に建議し、貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。次いで二十八日同趣旨を桂内閣総理大臣に陳情す。
第21巻
p.717-p.737
【DK210128k】
12月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所の決議に基き、官営の製造業中民間に於て経営し得るものは速に民営に移すの政策を断行されたき旨、内閣総理大臣子爵桂太郎・陸軍大臣男爵児玉源太郎・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣平田東助・大蔵大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.737-p.739
【DK210129k】
12月26日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
銀行倶楽部に於て当交換所組合銀行忘年会を開催す。栄一一場の挨拶を為す。
第07巻
p.394-p.396
【DK070054k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1901年~1909年【04.興信所/東京興信所】
栄一、屡々評議員会に出席し所務の運営に尽力す。第07巻
p.540-p.556
【DK070071k】

1901年
(明治34)
事 項 『伝記資料』
-- [家庭生活/健康]
渋沢栄一日記及び八十島親徳日録に記載せられたる、栄一是年に於ける健康に関する事項。
第29巻
p.119-p.126
【DK290039k】
-- 【32.農・牧・林・水産業/十勝開墾株式会社】
前年来の事業の不振に依り、是年退社するもの相踵ぐに至る。是に於て資本金を更に三十六万円に減資するの決議をなし、起業方法の変更、未開墾地一部返還等の策を講じ、大いに事業の縮小を図れり。栄一、農場長小田信樹を慰励し事業の継続に尽力する所大なり。
第15巻
p.561-p.566
【DK150071k】
-- 【33.対外事業/東洋万国株式会社】
是年栄一、東洋万国株式会社取締役に就任、尽力する所多く、四十年の改選に際して再選せられしも辞す。
第16巻
p.687-p.715
【DK160115k】
-- 【61.一般教育関係/早稲田大学】
是年栄一、当校基金募集に応じ、金三千円を寄附す。
第27巻
p.88
【DK270027k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。