渋沢栄一詳細年譜

明治33年(1900)〔 60歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 6月 中国で義和団事件起こる/ 9月 立憲政友会結成
身 辺 : 1月1日 大磯、長生館へ/ 3月24日 大磯、長生館へ/ 5月9日 男爵受爵/ 5月10日 皇太子ご成婚祝宴で参内/ 5月18日 受爵祝賀に出席/ 6月20日 正四位/ 6月29日 静岡へ/ 8月11日 大磯、長生館へ/ 10月30日 韓国へ(12月12日帰京)


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
1月1日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、十八日帰京す。
第29巻
p.461-p.464
【DK290157k】
1月11日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第拾五期営業報告書を大蔵省に提出す。又本店営業所移転のことを議決す。通常総会に引続き臨時総会を開き、取締役三名監査役一名任期満了に付改選す。栄一之等に参与す。
第05巻
p.130-p.135
【DK050026k】
1月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/有楽会】
是より先、栄一等東京府下の重立たる実業家、麹町区有楽町なる三井集会所に於て、伯爵井上馨を中心として経済時事談話会を催し来りしが、その組織を完全ならしむるため会名を有楽会とし、栄一及び益田孝を準備委員に推薦す。是日、栄一及び益田孝の起草に係る有楽会規程をその集会に附議して満場一致を以て可決す。
爾後屡々会合を催し、重要なる財政経済問題を議し、且つ大蔵省・日本銀行の要人を招きて意見の交換を為す。
第23巻
p.70-p.84
【DK230009k】
1月-- 【11.綿業/大阪紡績株式会社】
日清戦後の紡績業発展の時期に当り、織布業拡張の計画を以て、是月山辺丈夫を米国に派遣し新式汽織機を購入せしめ、帰朝後織布工場を本社所有地内に建設す。翌三十四年織布部拡張資金として優先株八千株金額四十万円を募集し、資本金百六十万円となす。此期の拡張を第三期とし、以後明治四十二年六月第六期拡張に及び、資本金五百万円に達す。栄一此間要務に参与す。
第10巻
p.107-p.117
【DK100012k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
2月1日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日、当会社発起人総会を開く。栄一議長となり創立委員に選挙せられ、又委員長に推さる。
第16巻
p.391-p.396
【DK160055k】
2月2日 【04.興信所/東京興信所】
是日栄一発起会員総会及び臨時総会に出席す。又屡々評議員会に出席し規約及び規則改正之件、活版印刷部新設之件等に付き協議す。
第07巻
p.536-p.540
【DK070070k】
2月13日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是より先、兼ねて編纂中なりし「青淵先生六十年史」稿成り、且去る一月中印刷製本も完了せるを以て、是日栄一、阪谷編纂委員長及び幹事八名より正本を贈らる。
第26巻
p.248-p.252
【DK260049k】
2月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、小切手呈示期間延長外二件に付き協議し、委員を選びて調査せしむ。此日議員より当議会に印紙税法中追加法律案提出せられし旨、並に倉庫証券及支払保証小切手の件に付清浦法典調査会副総裁に陳情せし旨を報告す。
第06巻
p.475-p.480
【DK060139k】
2月21日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先、二月六日韓国京釜鉄道速成に関する建議案衆議院に提出され可決、尋いで八日貴族院に於ても可決されしが、更に京釜鉄道成立を促進するための「帝国臣民ノ外国ニ於ケル鉄道敷設ニ関スル法律案」是日衆議院に提出され可決、尋いで二十三日貴族院に於て同様可決せらる。該法律並に勅令、九月十四日に至り公布さる。
第16巻
p.396-p.400
【DK160056k】
2月27日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
銀行倶楽部第四回晩餐会開かる。伯爵井上馨一場の演説をなす。栄一謝詞を述ぶ。
第06巻
p.480-p.496
【DK060140k】
2月27日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日、当会社発起人、貴衆両院議員を帝国ホテルに招待して更に援助を請ふ所あり。栄一発起人を代表して演説す。
第16巻
p.400-p.403
【DK160057k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
3月2日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是日東京市役所に市長松田秀雄・助役浦田治平を訪ひ、瓦斯管埋布の件につき談ず。
第12巻
p.655-p.657
【DK120082k】
3月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第八回商業会議所聯合会の議決に係る、外国人をして土地所有権及び鉱山開掘権を享有せしむるの儀に就き、委員会を設けて調査中なりしが、是日の会議に於て委員会報告通り意見書を可決し、貴衆両院議員並に各地商業会議所等に配布す。栄一調査委員長たり。
第21巻
p.514-p.522
【DK210089k】
3月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、京都商業会議所よりの照会に係る生糸輸入税免除の儀に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、免除の必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.522-p.526
【DK210090k】
3月16日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日栄一、東京商業会議所会頭として東京府知事千家尊福・市長松田秀雄等と共に首唱者となり当会を設立、美術館を建設奉献の議を決す。次いで十九日第二回発企人会に於て副会長に推薦せらる。是月更に会計監督に推薦せらる。
第28巻
p.692-p.699
【DK280108k】
3月21日 【17.麦酒醸造/札幌麦酒株式会社】
是日栄一、当会社重役会に出席し、東京市本所区中の郷瓦町一番地(旧佐竹邸)五千三百三十余坪に建設すべき分工場敷地の件を決す。
第11巻
p.381-p.391
【DK110056k】
3月22日 【07.海運/東洋汽船株式会社】
是日開催されたる同会社株主総会に於て、栄一監査役を辞任す。
第08巻
p.284-p.285
【DK080016k】
3月24日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、二十六日帰京す。
第29巻
p.464
【DK290158k】
3月31日 【01.銀行/日本興業銀行】
内閣より日本興業銀行設立委員を仰付けらる。同三十五年四月十四日免ぜらる。
第05巻
p.247-p.254
【DK050057k】
3月-- 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
第一国立銀行[第一銀行]、韓国宮内府に対し官蔘を抵当として三十万円貸上げの約定を結ぶ。栄一当行頭取として之に与る。
第16巻
p.84-p.86
【DK160014k】
3月-- 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先一月、当会社創立委員等、其社債を外国に募集せんが為に、韓国に対し条約の一部改訂を竹内綱・大江卓に交渉せしむることとし、是月韓国駐剳林公使、竹内等と協議し改めて我政府の決意を伺ふ等、爾後種々交渉する所ありしが、韓国之に応ぜず。十月に至り内閣更迭により交渉を停む。
第16巻
p.403-p.410
【DK160058k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
4月8日 【01.銀行/黒須銀行】
株式会社黒須銀行顧問役に推薦せらる。明治三十五年六月辞す。
第05巻
p.362-p.365
【DK050080k】
4月10日 【34.経済団体及ビ民間諸会/偕楽会】
是日栄一、浜町常盤屋に於て開かれたる偕楽会に出席す。此会合は大倉喜八郎・加藤正義・岩永省一・岩出惣兵衛・柿沼谷蔵等の懇親社交の集会にして、毎月十日を会日と定め、常盤屋を会場とし、時に飛鳥山の栄一の別邸にて催す。此後大正八年頃まで継続せるものの如し。
第23巻
p.92-p.93
【DK230011k】
4月11日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日栄一、帝国ホテルに於ける地方官集会の席に臨み、当会社の創立につき演説す。
第16巻
p.410-p.417
【DK160059k】
4月12日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
輸入超過に伴ふ正貨流出の影響を受けて金融界大に憂慮すべきものありたるを以て、四月九日より本店に於て支店長会議開かれ、是日栄一金融事情並に営業の方針に就き協議す。
本年末より金融恐慌を惹起し、翌三十四年上半季に及びしも、同行は資金の運用に注意し、以て良好の成績を挙ぐ。
第04巻
p.573-p.594
【DK040060k】
4月30日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、金本位制実施以来政府に於て一円兌換券を回収せしは取引上不都合なるにより之を停止せんこと、若し止むを得ずば之に代る一円金券を発行せんことを、大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.526-p.529
【DK210091k】
4月-- 【60.女子教育/日本女子大学校】
是月、当校創立委員会開催せられ、栄一建築委員並に教務委員に挙げらる。
第26巻
p.881-p.884
【DK260153k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
5月2日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所副会頭大倉喜八郎仏国に渡航するに就き、之に欧洲商業上の視察を委託し、是日帝国ホテルに於て送別会を催す。栄一席上一場の演説をなす。
第21巻
p.529-p.530
【DK210092k】
5月5日 【59.実業教育/全国地方商業学校長会議】
是月一日より八日に亘り、全国地方商業学校長会議東京に開催せらる。是日栄一、その招請に応じ会場たる東京高等商業学校講堂に到り、商業教育に関し一場の演説を為す。
第26巻
p.829-p.838
【DK260144k】
5月7日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、フイラデルフイア商品陳列館、同館長ウヰリアム・ビー・ウヰルソン、同館外国部長ウヰルフレツド・エーチ・スコツフを当会議所名誉通信員に推薦す。
第21巻
p.530-p.531
【DK210093k】
5月8日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
栄一、農商務省に商工局長木内重四郎を訪ふ。木内局長近く海外に出張するを以て、取引所制度その他に関し調査を要する諸点を談ぜるなり。
第13巻
p.627-p.635
【DK130065k】
5月8日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
第一銀行、韓国産地金購入規模を拡張のため、去る明治三十二年約定により下附せられたる購入資金二十万円を五十万円に増加せん事を、是日日本銀行総裁山本達雄に申請して九日許可せらる。尋いで京城に金銀分析所を設置す。栄一頭取として之に与る。
第16巻
p.86-p.95
【DK160015k】
5月9日 [栄誉/叙爵]
是日栄一、華族に列し男爵を授けらる。
第29巻
p.266-p.269
【DK290088k】
5月10日 [栄誉/伺候・参列]
是日栄一、宮中に於ける皇太子殿下御成婚の祝宴に召されて参内す。
第29巻
p.282-p.283
【DK290094k】
5月10日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
皇太子嘉仁親王殿下御成婚に付、是日栄一当会議所会頭として、賀表並に賀牋を上る。
第21巻
p.531-p.534
【DK210094k】
5月10日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日栄一、当会を代表して会長千家尊福・副会長松田秀雄と共に東宮御所に参候し、賀牋を上る。
第28巻
p.699-p.701
【DK280109k】
5月15日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
五月十日栄一男爵に叙せらるるや、是日第一銀行行員有志より花瓶一対を添へて賀表を呈す。
第04巻
p.594-p.602
【DK040061k】
5月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会東京商業会議所に於て開会せらる。栄一、井上角五郎と共に東京商業会議所を代表して之に参会し、会長に推薦され議事を司宰す。
第22巻
p.559-p.568
【DK220048k】
5月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日より栄一、井上角五郎と共に当会議所を代表して第九回商業会議所聯合会に参会し、会長として議事を司宰す。
第21巻
p.535
【DK210095k】
5月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第二日の会議に於て、国家経済の方針に関する儀審議され、委員附託となる。二十二日第五日の会議に委員調査案上程され可決せらる。栄一、会長として議事を司宰す。
第22巻
p.568-p.643
【DK220049k】
5月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所有志会員、商業会議所聯合会に参会の為め上京せる各地会議所員を帝国ホテルに招き饗応す。栄一之に列席す。
第21巻
p.535
【DK210096k】
5月17日 【56.寺院及ビ仏教団/高野山興隆会】
是より先高野山興隆会創立の企図あり、是日東京華族会館に於て小松宮彰仁親王殿下を総裁に戴き当会発会式挙行せらる。栄一之に出席し賛成の意を述ぶ。次いで同年六月二十一日、評議員兼会計監督に推されて四十二年六月六日に至る。
第26巻
p.57-p.62
【DK260017k】
5月18日 [栄誉/叙爵]
是日東京商業会議所、栄一の授爵を賀し賀宴を開く。是前後関係会社・団体又は個人にて祝賀会を開き或は祝詞を呈するもの相継ぐ。
第29巻
p.269-p.281
【DK290089k】
5月18日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先五月九日、栄一男爵を授けらる。是日副会頭中野武営、当会議所を代表して祝詞を呈す。是夜帝国ホテルに於て会議所主催の祝賀会開かる。
第21巻
p.535-p.543
【DK210097k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、前定期会よりの継続議案たる東海道鉄道複線速成の儀上程され、討議の末其趣旨を可認し方法は審議せざることに決す。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.643-p.653
【DK220050k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、前定期会よりの継続議案たる商業会議所条例改正の儀上程されしが、討議の結果宿題となす。又久留米商業会議所の提出案も商業会議所条例中会員選挙有権者の財産資格改正に関する儀なるを以て、同様宿題となす。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.653-p.661
【DK220051k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、阿波・高知・松山三商業会議所の聯合提出、大阪商業会議所の賛成に係る四国鉄道第一期線へ繰上げの儀上程され可決せらる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.661-p.666
【DK220052k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、函館商業会議所より提出せる聯合会規則第五条改正の儀上程され、否決せらる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.666-p.669
【DK220053k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、京都商業会議所の提出せる商法第百九十六条増補の儀討議され、委員附託となる。二十一日第四日の会議に於て、委員の調査報告に基き宿題となる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.669-p.675
【DK220054k】
5月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会第三日の会議に於て、前定期会よりの継続協議案たる同業組合法に関する儀上程されしが、是より先三月七日法律第三十五号を以て重要物産同業組合法制定され本件審議の必要なきに至りしため、提案者たる名古屋商業会議所より撤回せらる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.675-p.679
【DK220055k】
5月20日 【68.政治・行政/深川区会】
是日帝国ホテルに於て、区内名誉職及び有志者の主催により栄一の授爵祝賀会催さる。栄一之に臨み答辞を述ぶ。
第28巻
p.410-p.413
【DK280049k】
5月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会参会委員等、栄一を帝国ホテルに招待し、叙爵祝宴会を催す。栄一出席して謝辞を述ぶ。
第22巻
p.679-p.681
【DK220056k】
5月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是より先、第九回定期会に金沢商業会議所の提出せる輸出羽二重検査所を横浜・神戸二港に設置するの儀、他の諸議案と一括の上国家経済の方針に関する儀として調査するに決したりしが、再び分離の上審議することとなり、是日第五日の会議に上程され、可決せらる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.681-p.687
【DK220057k】
5月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是より先、第九回定期会に京都商業会議所の提出せる鉄道国有の儀、他の諸議案と一括の上国家経済の方針に関する儀として調査するに決したりしが、再び分離の上審議することとなり、是日第五日の会議に於て、討議の末宿題となる。栄一会長として議事を司宰す。
第22巻
p.687-p.695
【DK220058k】
5月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日第九回定期会閉会さる。栄一会長として一場の挨拶を述ぶ。
第22巻
p.695-p.696
【DK220059k】
5月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日栄一、阿波・長崎・金沢・大阪・岡山・京都・東京の各会議所代表者等と共に、首相官邸に内閣総理大臣侯爵山県有朋・大蔵大臣伯爵松方正義・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣曾禰荒助を訪ね、第九回定期会の決議事項に関し会談す。
第22巻
p.696-p.705
【DK220060k】
5月27日 【11.綿業/大阪紡績株式会社】
五月十日栄一男爵に叙せらるるや、是日当社より賀表を呈す。
第10巻
p.117
【DK100013k】
5月28日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
五月九日付を以て男爵を授けらる。是日東京銀行集会所に於て東京銀行集会所、東京交換所、東京興信所及銀行倶楽部四団体連合主催による渋沢男爵授爵祝賀会開かる。栄一出席し一場の挨拶を述ぶ。
第06巻
p.496-p.500
【DK060141k】
5月28日 [製鉄関係資料]
[農商務省発起製鉄所招待会]
第11巻
p.596-p.598
【DK110091k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
6月4日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是日栄一、第一銀行を代表して大蔵大臣伯爵松方正義・外務大臣子爵青木周蔵・日本銀行総裁山本達雄等を帝国ホテルに招待し、韓国の財政経済に関する談話会を開く。此会合に因りて栄一は政府の意のある所を知り、兌換券発行の計画を進むることとなれり。
第16巻
p.95-p.96
【DK160016k】
6月5日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、国家経済の方針に関する儀につき調査を為し、五月十五日商工業者大会を開催して該件を討議せしが、是日栄一当会議所会頭として、政府は速かに国家経済の方針を確立し官民事業に権衡を保たしめ、民業の発達を促がす諸方策を実施せんことを内閣総理大臣侯爵山県有朋・大蔵大臣伯爵松方正義・逓信大臣子爵芳川顕正・農商務大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.543-p.551
【DK210098k】
6月5日 【45.国際団体及ビ親善事業/喜賓会】
是日栄一、喜賓会幹事会に出席し、規則修正及び会員増募の事を議す。翌三十四年に亘り会員募集のために尽力す。
第25巻
p.465-p.466
【DK250018k】
6月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、民間資金の充実を計る為め内国債一億円を三年内に償還せんことを希望する旨、内閣総理大臣侯爵山県有朋・大蔵大臣伯爵松方正義・農商務大臣曾禰荒助に建議す。
第21巻
p.551-p.553
【DK210099k】
6月9日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先栄一、当会社に特別保護の勅令案並に政府命令書案につき、大蔵省主計局長阪谷芳郎等四名の政府委員と折衝を重ね、是日亦首相官邸に於て総理大臣侯爵山県有朋・外務大臣子爵青木周蔵・大蔵大臣伯爵松方正義・逓信大臣子爵芳川顕正等と会見して、政府の利子補給を年六分とせられんことを懇請す。
第16巻
p.417-p.420
【DK160060k】
6月11日 【08.陸運/岩越鉄道株式会社】
是より先、社費使途・若松以西の線路などにつき当会社内に紛議ありしが、是日株主総会に於て栄一社長に代りて議事を主宰、他の取締役全部改選されしも栄一のみ再選重任す。
第09巻
p.138-p.142
【DK090014k】
6月13日 【16.製糖/台湾製糖株式会社】
台湾製糖業の振興を計る為め新式機械による台湾製糖株式会社を設立するの計画熟し、是日三井集会所に於て発起人会を兼て発起披露の宴を開く。栄一来賓として之に出席す。是年十二月十日当会社創立せらる。栄一株主たり。
第11巻
p.251-p.266
【DK110042k】
6月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
二十銀行、手形面へ仕払銀行記入方改正及支店銀行に人格なしとの判決に付き建議す。即ち委員を選びて之が調査に当らしむ。後正副会長に於て法律家を選び、之に托して現行法の規定に則り完全なる手形及小切手の方式を作成せしむることに決せり。
第06巻
p.500-p.506
【DK060142k】
6月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、農商務省商工局長の依頼に応じて、東京綿糸合資会社営業主任永井誠也を清国商工業視察員に推薦す。
第21巻
p.553-p.555
【DK210100k】
6月16日 【68.政治・行政/東京湾築港調査】
是月八日、東京市会、継続十二ヶ年事業として東京湾築港の議を決し、東京湾築港調査常設委員会を設く。是日栄一、之が協議委員を嘱託さる。
第28巻
p.343-p.345
【DK280032k】
6月17日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日、向島の八百松に於て、栄一の還暦・授爵祝賀と社長渋沢篤二・名誉社員穂積陳重の帰朝歓迎とを兼ねて当社第二十四回春季総集会開かれ、栄一之に出席し、社員より寿言を受け、之に対して答辞を述ぶ。
第26巻
p.252-p.261
【DK260050k】
6月20日 [栄誉/叙位・叙勲/叙位]
是日栄一、正四位に叙せらる。
第29巻
p.259
【DK290080k】
6月29日 [旅行]
是日栄一、東京を発し静岡に赴き、三十日帰京す。
第29巻
p.464-p.466
【DK290159k】
6月-- 【11.綿業/三重紡績株式会社】
五月十日栄一男爵に叙せらるるや、是月同社より紅白の羽二重二匹を贈り賀表を呈す。
第10巻
p.167-p.168
【DK100021k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
7月1日 【59.実業教育/高等商業学校】
是日当校同窓会、栄一を招請して其還暦並に授爵の祝賀会を当校講堂に開く。栄一謝辞を述べ、兼ねて商業教育を大学程度に高むることの必要を力説す。
第26巻
p.613-p.621
【DK260099k】
7月2日 【68.政治・行政/東京湾築港調査】
是より先六月十八日、築港調査委員議して築港準備事項を定め、是日、之を各委員に分担せしむ。栄一、市内商工業の現状に及ぼす影響の調査・海苔業者漁業者其他特殊の営業者に関する調査・港税徴収に関する調査・築港費に対する財源の調査・国庫補助の方法に関する調査を担任す。
第28巻
p.345-p.356
【DK280033k】
7月3日 【59.実業教育/高等商業学校】
是日栄一、当校第十回卒業証書授与式に臨み演説す。
第26巻
p.621-p.624
【DK260100k】
7月14日 【12.蚕糸・絹織業/京都織物株式会社】
是日栄一、二十六年十一月五日以来、毎期重任せる京都織物株式会社取締役会長を辞し取締役と為る。是より後毎期取締役を重任して明治三十七年十二月に至る。
第10巻
p.621-p.623
【DK100054k】
7月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、当集会所規程改正のことを決議し、委員を選びて之が調査に当らしむ。是日右委員会報告を承認し、規程改正案は修正の上之を可決す。
第06巻
p.506-p.511
【DK060143k】
7月16日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是より先四月二十九日、栄一烏森湖月楼に開きたる当会社株主協議会に出席し、資本金増加の議案につき説明をなす。是日神田美土代町青年会館に於て定時株主総会を開き、原案通り資本金を倍加して四百二十万円となし、営業の目的を拡充して副生物精製販売及び瓦斯機械製作販売等を之に加ふることを議決す。
第12巻
p.657-p.660
【DK120083k】
7月19日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第拾六期営業報告書を大蔵省に提出す。
第05巻
p.135-p.137
【DK050027k】
7月20日 【18.窯業/品川白煉瓦株式会社】
西村勝三の経営に係る、伊勢勝白煉瓦製造所、栄一・益田孝・馬越恭平・団琢磨等十八名の出資者を得て、資本金八万円の品川白煉瓦合資会社を組織す。
第11巻
p.491-p.496
【DK110070k】
7月22日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
当院構内に感化部落成し、是日、開院式を行ふ。栄一之に出席し、一場の演説を為す。同三十八年十月二十九日同感化部は府下北多摩郡武蔵野村字吉祥寺井之頭御殿山御料地に新築移転し、東京市養育院感化部井之頭学校と改称す。
第24巻
p.176
【DK240017k】
7月22日 【38.社会福祉施設/東京市養育院感化部井之頭学校】
是より先明治三十年一月、英照皇太后崩御に際し東京市養育院への御下賜金を基金とし、同年十月院内に感化部を設置するに決す。翌三十一年二月、三好退蔵を顧問に嘱託す。同三十三年二月、感化部の建築竣工し、是日、開始式を行ふ。栄一、之に出席して一場の演説を為す。
第24巻
p.343-p.382
【DK240044k】
7月24日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是日栄一、当院委員長として、収容中の虚弱児童の為に千葉県安房郡勝山町に海浜療養所を設置せんことを東京市長松田秀雄に建議す。二十六日許可せらる。
第24巻
p.177-p.180
【DK240018k】
7月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先、東京市長より東京湾築港に関する意見を求められしにより、是日の会議に於て委員を挙げて調査を附託するに決す。栄一調査委員長たり。
第21巻
p.555-p.557
【DK210101k】
7月30日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
京釜鉄道釜山停車場設置の為め、釜山北浜海面埋築会社の埋築地の譲渡契約を締結す。是日栄一、当会社創立委員として右契約に調印す。
第16巻
p.420-p.426
【DK160061k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
8月1日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
栄一外委員参集協議の上、東京銀行集会所規程改正の結果是日より当交換所事務を同所より分離することに決す。
第07巻
p.372-p.373
【DK070049k】
8月11日 [旅行]
是日栄一、東京を発し大磯の長生館に赴き、三十日帰京す。
第29巻
p.466-p.469
【DK290160k】
8月16日 【33.対外事業/鉱業組合稷山金鉱(稷山金鉱株式会社) [渋沢栄一・浅野総一郎礦業組合]】
是より先栄一、浅野総一郎と謀り鉱業組合を組織す。是日同組合韓国政府より稷山金鉱採掘権を得。
第16巻
p.577-p.588
【DK160095k】
8月22日 【30.諸商工業/東洋護謨株式会社】
是日栄一、日本橋倶楽部に於ける当社の創立総会に臨みて祝辞を述ぶ。
第56巻
p.647-p.649
【DK560142k】
8月-- 【61.一般教育関係/埼玉学友会】
是月栄一、授爵により当会より賀表を受く。
第27巻
p.55-p.56
【DK270016k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
9月1日 【59.実業教育/大倉商業学校・大倉高等商業学校】
既にして当校開校の準備全く成り、是日、赤坂区葵町なる新校舎に開校式を挙ぐ。栄一之に臨み一場の演説をなす。
第26巻
p.734-p.739
【DK260117k】
9月9日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
栄一、印度の豪商アール・デ・タタを深川の本邸に請じて、晩餐会を開く。後、十月十六日帝国ホテルに開かれたる、タタ主催晩餐会に臨む。
第10巻
p.496
【DK100045k】
9月9日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、インドの豪商アール・ディ・タタを深川邸に請じて晩餐会を開く。後、十月十六日帝国ホテルに開かれたる、タタ主催晩餐会に臨む。
第25巻
p.650
【DK250076k】
9月12日 【68.政治・行政/政友会】
是より先、伊藤博文、新政党を興さんとするや、栄一、入党せざるも博文の新政策に賛襄を惜まざるを約す。既にして立憲政友会組織され全国の実業家に参加を勧誘す。因りて是日栄一、井上馨と共に在京実業家を三井集会所に会して協議し、実業界に於ては新政党の樹立は賛成するも、自ら政党に加盟せざるに意見一致す。
第27巻
p.578-p.587
【DK270148k】
9月15日 【68.政治・行政/政友会】
栄一、是日の午後帝国ホテルに開かれたる政友会発会式に次ぐ園遊会に出席す。
第27巻
p.587-p.588
【DK270149k】
9月21日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日当会社創立委員等、株式払込金並に社債に対し政府より補給利子を下附せられんことを逓信大臣子爵芳川顕正に請願す。二十七日許可せられ補助特別命令書下る。
第16巻
p.426-p.431
【DK160062k】
9月27日 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】
是日栄一、韓国特命全権公使趙秉式を深川邸に招く。
第25巻
p.650
【DK250077k】
9月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、農商務大臣曾禰荒助の命令に基き、明治三十二年下半期及び同三十三年上半期に[於]ける東京市内の物価並に同三十二年下半期に於ける同市内の賃銀に関する調査を同大臣に報告す。次いで十二月二十七日、同三十三年上半期に於ける賃銀調査を報告し、爾後毎季同様の調査報告をなし、明治三十六年上半期に至る。
第21巻
p.557-p.587
【DK210102k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
10月1日 【23.瓦斯/東京瓦斯株式会社】
是年栄一還暦に当るを以て、当会社はその祝意を表するため、重役及び社員より竜門社へ基本金として金一千円を寄贈し、且栄一へ常務取締役大橋新太郎より当会社を代表して賞辞を贈り、又株主総会の決議により紫檀厨子を贈る。
第12巻
p.660-p.661
【DK120084k】
10月4日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、韓国政府と米人との間に五百万円の借款成立せんとす。第一銀行之を憂ひ運動する所あり、日本政府よりの援助の約を得たるを以て、是日韓国総税務司ヂエー・マツク・レビー・ブラオンとの間に同国の海関税を抵当として金五百万円の当座貸越の予備約定を締結せしも、内閣更迭の為内地に於ては同じく是日同契約を停止すべき旨命令せらる。第一銀行已む事を得ず、折衝の後予備約定を留保して、別に独力を以て百万円の貸越契約をブラオンとの間に内約するに至る。
第16巻
p.96-p.108
【DK160017k】
10月13日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日栄一、当会社発起人総会に臨み、仮定款を議決し引受株数を定む。爾来株式募集のため前島密と共に東京及び其近傍の地区を分担し勧説に努め、翌三十四年三月に及ぶ。
第16巻
p.431-p.438
【DK160063k】
10月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、商業会議所条例を改正して会員数を増さんことを農商務大臣林有造に建議し、次いで十二月二十五日、貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長片岡健吉に請願す。
第21巻
p.587-p.590
【DK210103k】
10月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、釜山居留地内に米豆取引所を設置するの儀に就き、外務省通商局長杉村濬の照会に対し回報す。十一月五日同局長より謝状を受く。
第21巻
p.590-p.591
【DK210104k】
10月30日 [旅行]
是日栄一、東京を発し韓国視察の途に上り、十二月十二日帰京す。
第29巻
p.469
【DK290161k】
10月30日 【44.外遊/韓国行】
是日栄一、東京を発し韓国に赴き、十一月十一日京城に於て韓国皇帝に謁し、帰途九州及び京阪地方を視察して十二月十二日帰京す。
第25巻
p.11-p.57
【DK250003k】
10月-- 【32.農・牧・林・水産業/十勝開墾株式会社】
交通の不便、気候の寒冷、諸物資流通の困難等の悪条件よりして事業は著しき支障を来し、所期の移民も進捗せず、移住者中離散するもの続出す。社員にして負担額未払者も出で、既に前年末より貸下地の一部返還、起業方法の延期願等を行ひ来りしが、遂に是月、社員田中平八外六名の除名、田中源太郎外一名の業務担当社員解任、資本金七十万円に減資等の登記を申請せり。
第15巻
p.554-p.561
【DK150070k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
11月9日 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】
是より先、栄一韓国に渡り、是日よりヂエー・マツク・レビー・ブラオンと交渉を開始し、前月の当座貸越契約を廃し、更に金二百万円を同国政府に貸付け、其代償として海関紙幣の発行権を得る事を契約す。同月二十八日解約となる。蓋し交渉の内容漏洩して同国政府部内及び外人等の反対に遇ひたる故なり。
第16巻
p.108-p.118
【DK160018k】
11月9日 【61.一般教育関係/大日本海外教育会・京城学堂】
是日栄一、韓国旅行の途次当学堂を視察し、一場の演説をなし、尚引続き当会の為め尽力頗る努む。
第27巻
p.83-p.86
【DK270024k】
11月12日 【33.対外事業/京仁鉄道合資会社】
是より先七月八日、京仁鉄道全線営業を開始し、是日開通式挙げらる。栄一其の式典に臨む。
第16巻
p.558-p.568
【DK160090k】
11月26日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、京都商業会議所よりの照会に係る商法第百九十六条並に第五百三十三条修正の儀に就き調査中なりしが、是日の会議に於て京都商業会議所の提案に賛成し難き旨を議決す。栄一調査委員並に会頭として之に与る。
第21巻
p.591-p.595
【DK210105k】
11月29日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是日、美術館献納につき会長男爵千家尊福より宮内大臣子爵田中光顕に建築位置認可願を提出、十二月二十日その場所は東京帝室博物館構内として聴許さる。栄一副会長として尽力す。
第28巻
p.701-p.709
【DK280110k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
12月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所副会頭大倉喜八郎、会頭栄一の代理として、当会議所定款中選挙方法を総て単記無記名式に改正されたき旨、東京府知事男爵千家尊福に申請す。十二月六日認可せらる。
第21巻
p.595-p.597
【DK210106k】
12月16日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
栄一、七月・九月・十月の当社月次会に出席し、更に是日、第二十五回秋季総集会に出席して、韓国見聞に就き演説をなす。
第26巻
p.261-p.271
【DK260051k】
12月24日 【08.陸運/日本鉄道株式会社】
定款改正の結果理事委員及検査委員の名称を取締役及監査役に改む。栄一取締役たり。爾後重任して明治三十七年十月に至る。
第08巻
p.592-p.593
【DK080048k】
12月-- 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是より先十一月中旬、伊豆列島東方に於て遭難沈没せる、商船学校練習船月島丸の乗組員及び其遺族の弔祭慰藉の目的を以て、是月、月島丸遭難弔慰会設立さる。栄一、伊東祐亨・岩崎久弥・三井元之助・加藤正義・浅野総一郎等十四名と共に其発起人と為り、義捐金募集に尽力す。
第24巻
p.618-p.636
【DK240083k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1900年
(明治33)
事 項 『伝記資料』
-- [家庭生活/健康]
渋沢栄一日記及び八十島親徳日録に記載せられたる、栄一是年に於ける健康に関する事項。
第29巻
p.113-p.119
【DK290038k】
-- 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東宮御慶事奉祝会】
是年栄一、当会副会長として募金に尽力す。なほ名誉会員として金三千三百円を寄附せり。
第28巻
p.709-p.711
【DK280111k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。