渋沢栄一詳細年譜

明治29年(1896)〔 56歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 3月 営業満期国立銀行処分法公布/ 10月 川崎造船所設立
身 辺 : 1月1日 静岡へ/ 7月17日 六男忠雄誕生/ 8月25日 篤二長男敬三誕生


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
1月1日 [旅行]
是日栄一、夫人同伴東京を発し静岡に赴き、六日帰京す。
第29巻
p.452
【DK290143k】
1月14日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第七期営業報告書を大蔵省に提出す。通常総会に引続き臨時総会を開き監査役満期に付改選す。栄一之に参与す。
第05巻
p.61-p.67
【DK050014k】
1月-- 【08.陸運/函樽鉄道株式会社(北海道鉄道株式会社)】
栄一、函樽鉄道株式会社創立発起人となり、是月小樽函館間鉄道敷設免許を請願したるも、未だ政府の方針定らずして却下さる。五月北海道鉄道敷設法公布せらるゝに及び、六月再願し、翌三十年四月仮免許状の下附を受けしも資金募集に悩み組織未だ成らず。
第09巻
p.158-p.159
【DK090018k】
1月-- 【73.碑石/戊辰東軍戦死者追悼碑】
是月栄一、戊辰東軍戦死者追悼碑建設の趣旨に賛成して発起人の一人となる。又明治三十五年九月その祭典基金募集に際して発起人たり。
第28巻
p.529-p.534
【DK280089k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
2月4日 【08.陸運/西成鉄道株式会社】 ⇒ 2月8日参照  
2月5日 【04.興信所/東京興信所】
是より先明治二十五六年頃より栄一興信機関設立の必要を説き来りしが、日清戦後商工業多事なるに及び、是日栄一始め京浜銀行有力者発起人となり、東京興信所創立総会を開く。三月廿四日発起会員総会を開き第一銀行評議員と為り、栄一其代表者と為る。爾後評議員会に出席す。
第07巻
p.520-p.533
【DK070068k】
2月8日 【08.陸運/西成鉄道株式会社】
是より先、大阪港附近に西成鉄道を布設する計画進められ、二十七年十月仮免状下付せられ、是日免許状下付せらる。栄一発起人たり。
[『渋沢栄一伝記資料』第9巻目次p.3には4日とあるが、正しくは8日]
第09巻
p.193-p.198
【DK090020k】
2月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、第三種郵便物認可規則改正せられたるに依り、銀行通信録を再び非売品と為すべきことを決議す。此日通信録の体裁を変更すべきことを決議し、而して委員を選び之が調査に当らしむることを決議す。後委員の提言により集会所内に経済文庫を設置せり。
第06巻
p.380-p.384
【DK060109k】
2月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、興信機関設置の必要を説きて衆の注意を促す。即ち調査委員を選びて之れが調査に当らしむ。是日東京商業興信所創立の運びに至りたる旨を告げ、且衆の賛成加入を希望す。
第06巻
p.384-p.386
【DK060110k】
2月27日 【08.陸運/東京市ノ市街鉄道】
是日、東京瓦斯鉄道株式会社創立発起人会開催され、栄一、渡部温・浅野惣一郎・佐々木慎思郎等と共に創立委員に選ばる。
第09巻
p.410-p.412
【DK090047k】
2月27日 【20.船渠・造船/函館船渠株式会社】
是より先二十八年七月、函館区平田文右衛門外五十名函館港内に函館船渠株式会社を創立せんとし、同港改良工事補助金四十万円の下付を政府に出願し、其請願運動の為め上京中、栄一等東京実業家に謀りたるに其船渠会社設立発起の賛同を得たり。是日東京築地柳花苑に開かれたる東京発起人会に於て栄一創立委員に選ばれたりしが、同発起人会は補助金下付請願を改め、資本金百二十万円の私設会社を設立する方針を決議す。函館発起人会亦其決議を可決す。尚大阪方面にも発起人を勧誘せり。尋いで三月十日栄一創立委員長に選ばる。二十九年四月二十九日農商務大臣子爵榎本武揚・逓信大臣白根専一より発起申請認可書を下付せらる。
第12巻
p.42-p.53
【DK120004k】
2月-- 【13.製麻・毛織・製帽/東京モスリン紡織株式会社】
日清役後モスリンの輸入著増したるに鑑み、杉村甚兵衛・三井高保等東京モスリン紡織株式会社を設立す。栄一株主たり。
第10巻
p.761-p.765
【DK100070k】
2月-- 【59.実業教育/工手学校(工学院)】
是月九日、当校火災に遭ひ校舎其他一切の備品悉く焼失す。茲に於て十三日直ちに臨時管理委員会に於て校舎の再築並に寄附金募集の事を決議し、汎く関係諸方面の援助を乞ふ。栄一之に応じて金一百円を寄附し、且石川島造船所取締役会長として金三百円を寄附せり。
第26巻
p.779-p.782
【DK260128k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
3月2日 【36.博覧会/第四回内国勧業博覧会】
是日栄一、当博覧会評議員として事務に勉励せるにより総裁より銀牌を授与せらる。
第23巻
p.597-p.598
【DK230056k】
3月3日 【68.政治・行政/東京市参事会】
是日栄一、東京市名誉職参事会員を辞す。同月十日、再び選挙せらる。
第28巻
p.392-p.395
【DK280042k】
3月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会の決議に係る官線鉄道事業改良の件に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、特に建議するの必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.5
【DK210001k】
3月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第三回商業会議所聯合会の決議に係る官線鉄道賃金引下げの件に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、引下げを否とする旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.6-p.9
【DK210002k】
3月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会の決議に係る信越鉄道運賃低減の件に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、特に建議するの要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.9-p.10
【DK210003k】
3月10日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、衆議院議長楠本正隆に請願書を呈し、曩に衆議院の議題となりし酒精営業税法第七条を削除せんとするの儀は、実業界の実業に照らし大いに不可なる所以を述ぶ。
第21巻
p.10-p.13
【DK210004k】
3月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会に提案して議決せられたる戦後経済実況調査の件に就き其後委員を選びて調査中なりしが、三月九日の会議に於て其の報告を可決し、是日栄一当会議所会頭として、戦後の経営には勉めて急激なる手段を避くるを希望する旨を、内閣総理大臣侯爵伊藤博文に建議す。
第21巻
p.13-p.17
【DK210005k】
3月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、先に農商務省商工局長より照会ありたる海外直輸出入業に関する件に就き、調査結果を同省商工局長安藤太郎に回報す。
第21巻
p.17-p.36
【DK210006k】
3月15日 【07.海運/日本郵船株式会社】
同会社日清戦争後海外航路開発の輿論に応へ、欧・米・濠の三大航路を開設せんとす。是日先づ欧洲航路第一船土佐丸横浜港を出帆す。尋で、此年八月米国航路及び十月濠洲航路を開始す。是より先、第八回帝国議会は航路拡張・船舶保護の建議案を可決し、東京商業会議所亦海運振張の方法に付建議書を政府に提出し、尚是月航海奨励法の発布ありて此気運を助長する所ありたり。栄一同会社取締役並に東京商業会議所会頭として之に尽力する所多し。
第08巻
p.213-p.236
【DK080009k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京銀行集会所規定を改正し栄一会長と為る。爾来明治三十三年十二月迄重任せり。
第06巻
p.386-p.390
【DK060111k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
第二国立銀行より取締役再選重任の際に於ける登記の必要有無に付き照会あり。右は必要なく而して若し止むを得ざれば抗告してその条理を貫徹せざる可からざる旨の決議をなす。後右は不必要と決定したる旨同行より通知ありたり。
第06巻
p.390-p.391
【DK060112k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
日本勧業銀行法及農工銀行法に付き協議す。
第06巻
p.391-p.395
【DK060113k】
3月16日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
日本銀行課税法案再度議会に提出されたるを以て、当所は明治二十五年の意見書の趣意に依り意見を発表すべきことを決議す。しかるに明治三十二年二月に至り日本銀行納税に関する法律案可決され、翌三月法律第五十六号を以て公布さる。
第06巻
p.395-p.397
【DK060114k】
3月17日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、第一国立銀行外十二行の連名を以て国立銀行満期後措置の件に付き大蔵大臣に稟請す。是日国立銀行営業満期処分法案の成立を祝し、同法成立に尽力せし貴衆両院議員を紅葉館に招請して祝宴を開く。
第06巻
p.397-p.401
【DK060115k】
3月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先東京製絨株式会社社長宮部久等、当会議所に対し羊毛輸入税免除の儀に就き照会するところありしが、是日栄一、当会議所会頭として、同輸入税を免除せんことを、大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣子爵榎本武揚へ建議し、且つ貴族院議長侯爵蜂須賀茂韶・衆議院議長楠本正隆へ請願す。同月三十日羊毛輸入税免除令公布せらる。
第21巻
p.36-p.39
【DK210007k】
3月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先自由党本部より当会議所に対し、民法修正案第三百六十四条即ち記名株式又は社債を以て質権の目的と為したるときの規定を実施せる場合に於る商業上の便否如何を照会し来りしが、是日当会議所、該規定の経済社会に与ふる悪影響の甚大なる所以を回答す。栄一調査委員たり。
第21巻
p.39-p.45
【DK210008k】
3月25日 【02.銀行団体/関東銀行会】
是日第四回春季集会を開き、栄一会長として幹事銀行の改選等の件に付き協議す。
第07巻
p.168-p.170
【DK070027k】
3月31日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
本所長岡町の当院設備は狭隘となれるを以て、移転の儀起り、明治二十六年三月十三日大塚辻町に敷地を購入す。同二十七年一月二十五日皇后陛下より移転新築費として金二千円を賜ふ。同二十九年三月新築成り、是日移転す。栄一、当院委員長として尽力す。
第24巻
p.170-p.176
【DK240016k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
4月11日 【48.外賓接待(一)/イギリス前海軍大臣スペンサー歓招会】
是日東邦協会主催イギリス前海軍大臣伯爵スペンサー(John Poyntz Spencer)歓招会帝国ホテルに開かる。栄一出席し、演説をなす。
第25巻
p.551-p.553
【DK250041k】
4月14日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会協議会の決議に係る電話事業の施設普及の儀に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、私業として之を普及せしむる必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.45-p.46
【DK210009k】
4月14日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会の決議に係る中央商業会議設置の儀に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、設立の必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.46-p.47
【DK210010k】
4月14日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、第四回商業会議所聯合会に提案され宿題となりたる商業会議所条例施行規則改正の儀に就き調査中なりしが、是日の会議に於て、改正の必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.47-p.48
【DK210011k】
4月19日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社第十六回春季総集会に出席し「戦後ノ経済」と題して演説をなす。
第26巻
p.199-p.202
【DK260040k】
4月25日 【07.海運/東洋汽船株式会社】
栄一、浅野総一郎外三十二名と共に、我邦と独・米・露間の三大海外定期航路を開設するの目的を以て、東洋汽船株式会社創立を発起し、是日発起人総会に於て創立委員に選ばれ、後、創立委員長となる。また大東汽船の合併にも与る。
第08巻
p.258-p.267
【DK080014k】
4月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日より二十七日に至る三日間、第五回定期会博多商業会議所に於て開催せらる。奥三郎兵衛・梅浦精一の両名東京商業会議所を代表して之に参会し、帰京後議事の顛末を報告す。栄一、東京商業会議所会頭として之に与る。
第22巻
p.65
【DK220019k】
4月25日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日より二十七日に至る三日間、第五回商業会議所聯合会博多に於て開催せらる。奥三郎兵衛・梅浦精一の両名当会議所を代表して之に参会し、帰京後六月三日の会議に於て議事の顛末を報告す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.48-p.81
【DK210012k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
5月1日 【03.手形交換所/東京手形交換所】
従来阪本町東京銀行集会所内に設けありし交換室を新築日本銀行本館の一室に移す。栄一一場の挨拶を為す。更に後三十一年十二月一日同行第二建築楼上に移せり。
第07巻
p.354-p.357
【DK070046k】
5月5日 【08.陸運/台湾鉄道株式会社】
是日、栄一発起人総代の一員として、台湾縦貫鉄道の敷設を目的とする当会社の創立を総督府に出願す。九月創立委員に選ばる。十月二十七日当会社創立許可せらる。
第09巻
p.199-p.204
【DK090021k】
5月17日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
営業満期国立銀行処分法の公布により、本年九月二十五日を以て営業満期となるべきにつき、是日臨時株主総会を開き、資本金を倍加の上株式会社第一銀行として営業を継続するに決し、新定款を議決す。栄一議長として議事を司宰す。尋いで五月十九日東京府知事を経て大蔵大臣へ営業継続を申請し、六月二十六日許可せらる。
第04巻
p.509-p.529
【DK040053k】
5月-- 【47.国際記念事業/善那氏種痘発明百年記念会】
是月十四日は、イギリス国人エドワード・ジェンナーの種痘発明後百年に当るを以て、医学関係団体発起者となり、善那氏種痘発明百年紀念会の開催を企画す。栄一、金五十円を寄付す。
第56巻
p.651-p.652
【DK560144k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
6月2日 【07.海運/東洋汽船株式会社】
是日、東洋汽船株式会社創業総会開かれ、栄一その議事を宰す。又監査役に選ばる。尋いで七月浅野総一郎渡米送別会に於て挨拶す。
第08巻
p.267-p.284
【DK080015k】
6月4日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、印度・濠洲及び支那特許銀行横浜代理人ジョン・シー・バツドよりの照会に係る電信隠語集の儀に就き、同氏宛に回答書を発するとともに、逓信省通信局長田健治郎に万国電信会議に於ける斡旋方を文書を以て依頼す。
第21巻
p.81-p.82
【DK210013k】
6月6日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是より先四月二十八日勅令第百五十二号を以て農商工高等会議規則公布され、是日栄一、議員を仰付らる。
第23巻
p.281-p.284
【DK230033k】
6月13日 【20.船渠・造船/函館船渠株式会社】
是日東京銀行集会所に於て創立総会を開く。栄一会長となりて議事を処理し、役員選定の結果取締役に就任す。是年十一月七日会社設立申請認可さる。
第12巻
p.53-p.64
【DK120005k】
6月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、現行郵便電信条例を改正して第一種及び第三種郵便物の重量を増加し一市内に於ける信書の郵税を半減し、披封郵書の制を設け、且つ印刷物の郵税を軽減せんことを逓信大臣白根専一に建議す。
第21巻
p.82-p.85
【DK210014k】
6月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
東京交換所組合銀行提出に係る証券印紙税率改正の件に付き協議し、委員を選びて之が調査に当らしむることを決議す。後右に付き大蔵大臣に稟請せり。
第06巻
p.401-p.406
【DK060116k】
6月20日 【30.諸商工業/東京建物株式会社】
栄一、奥三郎兵衛・渡辺治右衛門其他二十一名と共に東京建物株式会社を発起し、是日創立発起人会開かる。
第15巻
p.325
【DK150027k】
6月25日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
第九帝国議会は棉花輸入税免除法律案を可決し、是年三月二十九日政府は法律第五七号を以て之を公布す。因りて是日聯合会委員長佐伯勢一郎は栄一に謝状を贈りたり。
第10巻
p.448-p.461
【DK100042k】
6月29日 【05.保険/横浜火災保険株式会社】
是より先、小野光景外数人によりて横浜火災保険株式会社の設立発起され、是日東京銀行集会所に於て発起人勧誘に関する集会開かる。栄一出席し、発起人たることを承諾す。後、創立専務委員に推挙され、又株主となる。
第07巻
p.684-p.693
【DK070086k】
6月-- 【30.諸商工業/東京印刷株式会社】
星野錫・大川平三郎・藤山雷太等王子製紙株式会社の深川・横浜両分工場を譲受け東京印刷株式会社を設立す。栄一株主にして相談役たり。
第15巻
p.326-p.336
【DK150028k】
6月-- 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是より先、大三輪長兵衛・尾崎三良・竹内綱等京釜鉄道敷設権を得んとして秘かに内閣総理大臣伊藤博文・外務大臣陸奥宗光に政府の賛助を請願して許さる。依て当会社創立発起人の募集をなし、先づ大江卓の賛成を得、大江は栄一を初めとし益田孝・中野武営等を勧誘し、遂に是月百五十五名の発起人を募集するを得たり。
第16巻
p.355-p.365
【DK160048k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
7月1日 【08.陸運/南豊鉄道株式会社】
南豊鉄道株式会社設立せらる。栄一株主の一員たり。後三十一年六月十日会社解散す。
第09巻
p.357-p.359
【DK090037k】
7月1日 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
是より先、明治二十八年二月、日本郵船株式会社は孟買航路に関する印度タタ商会との共同契約の解除を行ひ単独にて同航路を営業したりしが、栄一此間当聯合会と日本郵船会社の結合に一層尽力し、遂に競争会社英国彼阿会社をして我外務省を通して妥協を申出でしむ。即ち是年五月六日日本郵船会社は彼阿会社外二社と孟買東洋間航海の運賃合同計算契約を締結し、是日より実行す。之に因りて聯合会加盟会社は四会社の何れの船にも棉花を塔載するの利便を得たるも尚其後も日本郵船会社との特約を継続し、栄一又その間に種々斡旋する所少からず、我国印度棉花輸入は順調に進捗す。
第10巻
p.461-p.466
【DK100043k】
7月6日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日、当会社創立発起人総会を開く。栄一座長となり発起委員八名を選挙す。
第16巻
p.365-p.367
【DK160049k】
7月6日 【59.実業教育/高等商業学校】
是日栄一、当校第六回卒業証書授与式に臨み演説す。
第26巻
p.598-p.600
【DK260096k】
7月8日 【33.対外事業/京釜鉄道株式会社】
是日、当会社創立発起人等、韓国政府との間に京釜鉄道特許の条約を締結せんことを、臨時外務大臣侯爵西園寺公望に請願す。外務大臣之を容れ、京城駐剳全権公使原敬に命じて韓国政府に交渉せしむ。
第16巻
p.367-p.373
【DK160050k】
7月11日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
第八期営業報告書大蔵省に提出す。
第05巻
p.67-p.73
【DK050015k】
7月17日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、栄一六男忠雄生まる。翌三十年四月十一日夭逝す。
第29巻
p.71-p.72
【DK290014k】
7月19日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
株主総会を開き、予め営業継続後に於ける株式会社第一銀行の取締役監査役を選挙す。栄一頭取となる。
第04巻
p.529-p.538
【DK040054k】
7月22日 【08.陸運/金城鉄道株式会社】
是より先、栄一、大倉喜八郎・楠本正隆・米倉一平等とともに金沢・名古屋間に敷設を計画せられし金城鉄道の発起人となり、是日創立委員長に選ばれしが、時期尚早論起りて中止解散す。
第09巻
p.359-p.360
【DK090038k】
7月-- 【70.記念事業/豊国会】
是月、京都阿弥陀ヶ峯の豊臣秀吉の墳墓を修理し、明治三十一年を期して三百年祭を挙行せんとの趣旨の下に、豊国会設立せらる。栄一その評議員となる。
第56巻
p.653-p.656
【DK560146k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
8月1日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所会員及び其他の有志者申合の上、新領地台湾の実業上に対する当局の意見を聴かんが為め、柳橋亀清楼に於て宴会を催す。栄一開会の辞を述べ、内閣総理大臣侯爵伊藤博文・台湾総督子爵桂太郎所見を演説す。
第21巻
p.85-p.90
【DK210015k】
8月4日 【08.陸運/岩越鉄道株式会社】
是日、当会社創業総会開かれ、栄一会長に推され議事を主宰し、取締役に選ばる。尋いで九月八日会社設立免許を申請し、翌三十年五月二十六日免状下附せらる。
第09巻
p.129-p.138
【DK090013k】
8月25日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、篤二長男敬三生まる。
第29巻
p.72
【DK290015k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
9月7日 【21.汽車製造・自動車製造/汽車製造株式会社】
是より先元鉄道庁長官井上勝、機関車其他鉄道用品等の製造の民間新設を企画し、栄一並に岩崎弥之助・伯爵井上馨等に援助を乞ふ。栄一業務担当社員及び創立委員の一員となり、会社創立に尽力し、毛利・前田等の旧大藩諸侯及び住友・大倉・藤田・今村等の実業家の出資を得て是日汽車製造合資会社設立さる。
第12巻
p.127-p.131
【DK120018k】
9月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、園田孝吉を委員長として委員若干名を挙げ銀貨変動の景況を調査中なりしが、是日の会議に於て其の報告書を可決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.90-p.171
【DK210016k】
9月14日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、会社合併に関する法律制定を希望する旨、大蔵大臣子爵渡辺国武・農商務大臣子爵榎本武揚・逓信大臣白根専一に建議す。
第21巻
p.172-p.173
【DK210017k】
9月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、商法に株式合資会社の規定を設くるの必要なる旨を法典調査会に回答す。
第21巻
p.173-p.174
【DK210018k】
9月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、先に農商務省より調査を依頼されたる米穀・食塩・魚肥の荷造の件に関し、同省農務局長藤田四郎・商工局長安藤太郎に回報す。
第21巻
p.174-p.184
【DK210019k】
9月15日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日当社の機関雑誌「竜門雑誌」第百号発行され、栄一之に対し題字並に祝賀の和歌一首を揮毫す。次いで二十日、帝国ホテルに於て第十七回秋季総集会開かれしも栄一欠席す。
第26巻
p.202-p.206
【DK260041k】
9月24日 【31.鉱業/北越石油株式会社】
栄一、梅浦精一等と共に北越石油株式会社設立発起人となり、是日創業総会に於て相談役となる。
第15巻
p.441-p.461
【DK150055k】
9月26日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
是日より株式会社第一銀行と改称し、第一国立銀行の権利義務を継承して営業を開始す。依りて十月十七日、栄一王子別業に於て園遊会を開き営業継続を披露す。
第04巻
p.538-p.544
【DK040055k】
9月-- 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是月、東京府下の出水に際し、栄一、罹災者へ金二百円賑恤す。
第24巻
p.578-p.588
【DK240073k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
10月1日(?) 【01.銀行/九州商業銀行】
是日株式会社九州商業銀行開業す。栄一発起人たり。
第05巻
p.360
【DK050078k】
10月8日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
清国総理衙門、清国に於ける製造業の課税を増進せんとす。是日栄一当会議所会頭として、右は本邦産業にとり有利なるに就き当局の善処を希望する旨、外務大臣伯爵大隈重信に建議す。
第21巻
p.184-p.191
【DK210020k】
10月10日 【01.銀行/東京貯蓄銀行】
臨時株主総会に於て芝区新幸町二番地に支店を設置することを決議し、その名称を株式会社東京貯蓄銀行芝支店と定む。栄一之に参与す。
第05巻
p.73-p.77
【DK050016k】
10月10日 【16.製糖/帝国精糖株式会社】
加東徳三・鳥海清左衛門・殿木善兵衛等の発起に依り、是日帝国精糖株式会社創立せらる。栄一株主たり。当会社は翌三十年二月二十六日設立の免許を得たるも、外国糖輸入の増進に直面して到底成算の見込なき為め、同年十月二十一日解散す。
第11巻
p.244-p.250
【DK110041k】
10月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、法典調査会の依頼により商事慣習及び海商に関し調査中なりしが、是日栄一、当会議所会頭として右調査結果を同会に回報す。
第21巻
p.191-p.199
【DK210021k】
10月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
関東銀行会に提出すべき議案其他に付き協議す。
第06巻
p.406-p.407
【DK060117k】
10月19日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日、第一回第一日の会議の劈頭、農商務大臣子爵榎本武揚・外務大臣伯爵大隈重信・農商務次官金子堅太郎より我国農商工業の現状と当会議開設の理由につき演説あり。之に対し栄一、一議員として一場の演説をなし、各諮問案に対し忌憚なく審議すべき旨を述ぶ。
第23巻
p.284-p.302
【DK230034k】
10月19日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第一日の会議に於て当会議議事規則議決せらる。栄一之に与る。
第23巻
p.302-p.305
【DK230035k】
10月19日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第一日の会議に於て、清国長江航路調査員派遣に関する諮問案審議され、派遣の必要なる旨の答申をなすに決す。席上栄一、派遣の時期尚早なる所以を説く。
第23巻
p.305-p.327
【DK230036k】
10月19日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第一日の会議に、海外金融機関の設備に関する諮問案上程されしが、同案は本邦海上保険業の発達に関する諮問案と密接なる関聯を有するにより、之と併せ審議するに決す。二十一日第三日、二十二日第四日の会議に本案海上保険に関する諮問案と同時に上程されしが、再び分離するに決し、単独審議の末特別委員に附託せらる。二十三日第五日の会議に委員決議案上程され、可決せらる。栄一、毎回会議に列席し、第四日の会議に於て横浜正金銀行の業務拡張を計るの法至当にして、他に海外金融機関を設くるは疑問なる旨の意見を述ぶ。
第23巻
p.327-p.367
【DK230037k】
10月20日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第二日の会議に於て、税関監督保税倉庫設置に関する諮問案審議され、特別委員附託となる。二十一日第三日の会議に於て、保税倉庫の設置必要なるにより、確実と認むる私設倉庫会社を以て之に当つべしとの委員決議案可決せらる。栄一、特別委員の一人として之に尽力す。
第23巻
p.367-p.390
【DK230038k】
10月20日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第二日の会議に於て、重要輸出品販路拡張の一方法として、商品見本を在外帝国領事館其他に陳列するの適否並に方法に関する諮問案審議せられ、商品見本陳列の適当なる旨可決され、其方法は当局に一任するに決す。栄一之に出席し賛意を表す。
第23巻
p.390-p.409
【DK230039k】
10月21日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第三日の会議に於て、海外通信の設備を完全にし其報道を敏速ならしむるの方法に関する諮問案審議され、特別委員附託となる。二十三日第五日の会議に於て、領事館の増設・改善其他を内容とする委員決議案可決せらる。栄一之に与る。
第23巻
p.409-p.428
【DK230040k】
10月21日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
先に当会議に於て保税倉庫設置の儀可決せられしが、是日第一回第三日の会議に於て、議員益田孝より保税倉庫無き為め貿易貨物開港場に充満し、貿易の発達上憂慮すべき現状なるに鑑み、保税倉庫設置に至る迄、確実なる現存の民設倉庫を利用する等の応急対策を、政府に於て講ぜられたき旨の緊急建議提出され、審議の末、二十二日第四日の会議に於て可決せらる。栄一、本案に賛意を表し其成立に尽力す。
第23巻
p.428-p.434
【DK230041k】
10月21日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第三日の会議に、本邦海上保険業の拡張に関する諮問案、海外金融機関の設備に関する諮問案と同時に上程されしが、分離の上審議するに決し、二十三日第五日の会議に単独にて提出され委員附託となる。二十六日第七日の会議に於て委員決議案可決せらる。栄一、特別委員に選ばれ本案の成立に尽力す。
第23巻
p.434-p.451
【DK230042k】
10月22日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第四日の会議に於て、栄一、同年発布の航海奨励法を政府に於て確実に実施すると共に、同法施行規則及び造船規程を簡明になさんことを建案す。該案、特別委員の審議に委ねられ、栄一委員の一員となる。二十六日第七日の会議に於て委員決議案審議され、一部は可決、他の一部は再び継続委員の審議に附託せらる。栄一、継続委員たり。
第23巻
p.451-p.491
【DK230043k】
10月23日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第五日及び二十四日第六日の会議に於て、職工保護取締法に関する諮問案審議されしが、議終了せず継続委員に附託せらる。栄一第六日の会議に於て、外国直訳風の職工条例の制定には反対なる旨を主張し、継続委員に指名せらる。
第23巻
p.492-p.534
【DK230044k】
10月24日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第六日の会議に於て、議員添田寿一より海外貿易に功績ある者に位記・勲章若くは無形の名誉を与へたき旨の建案提出さる。栄一之に反対し、其必要なき旨を説き、審議の結果該案否決せらる。
第23巻
p.534-p.543
【DK230045k】
10月26日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日第一回第七日の会議に於て、栄一より将来政府に於て特別輸出港を廃止せざらんことを望む旨の建案ありしが、時既に議長伯爵佐野常民第一回会議の閉会を宣告せし後なりしかば、次回当会議に改めて案を具し提出するに決す。
第23巻
p.543-p.547
【DK230046k】
10月26日 【35.政府諸会/農商工高等会議】
是日、第一回当会議閉会さる。栄一、議員一同を代表し、議長伯爵佐野常民に謝辞を述べ、政府に於て今後も外国貿易の繁盛を図る為め適切なる方策を提出せんことを希望す。
第23巻
p.548-p.549
【DK230047k】
10月-- 【08.陸運/船越鉄道株式会社】
船越・浜崎両鉄道合併して船越鉄道株式会社設立さる。栄一株主の一員たり。然れども当会社は株金徴収を為さざるうちに三十一年五月二十一日九州鉄道株式会社に敷設権を譲り解散す。
第09巻
p.360-p.364
【DK090039k】
10月-- 【25.土木・築港・土地会社・其他/東洋浚渫株式会社】
松田源五郎・木村久寿弥太等の発起に係り河川港湾の浚渫及び土地埋築の請負をなす目的を以て創立せられたる東洋浚渫株式会社の創立を賛助し、栄一株主となる。
第13巻
p.219
【DK130024k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
11月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先三月二十八日営業税法公布せられしを以て、当会議所委員を選びて之を審議す。是日同法改正意見案を議決し、臨時商業会議所聯合会に提出するに決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.200-p.213
【DK210022k】
11月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、鉄道企業の出願に対する監督官庁の許否決定を成るべく速かにせんことを内閣総理大臣伯爵松方正義・逓信大臣子爵野村靖に建議す。
第21巻
p.213
【DK210023k】
11月10日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先当会議所、広軌鉄道採用問題に関して、栄一を委員長とする委員会を設けて調査中なりしが、十一月九日の会議に於て其報告を可決したるを以て、是日栄一当会議所会頭として、朝野の学識経験ある者を以て軌道調査会議を組織して其得失を調査の上、方法確立するに於ては速に広軌制を決行せられんことを望む旨、逓信大臣子爵野村靖に建議す。
第21巻
p.213-p.219
【DK210024k】
11月13日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、真綿は蚕糸部類として取扱ふ慣例なる旨を、神戸地方裁判所予審判事松平信英に回答す。
第21巻
p.219-p.220
【DK210025k】
11月14日 【36.博覧会/パリ万国博覧会臨時博覧会事務局】
是より先、パリ万国博覧会に参同の為め臨時博覧会事務局設置せられしが、是日栄一、当事務局評議員を仰付らる。爾来評議員として重要局務の審議に従事す。
第23巻
p.599-p.615
【DK230057k】
11月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日より二十五日迄、営業税法審議の為め臨時会東京商業会議所に於て開催され、栄一会長として議事を司宰す。次いで二十六日、栄一、京都商業会議所代表中野忠八等と共に農商務省に出頭、農商務大臣子爵榎本武揚に面会の上、聯合会決議の結果を具状して、営業税法改正に関する希望を開陳す。又三十日、栄一、大阪商業会議所代表土居通夫等と共に大蔵省に出頭、大蔵大臣伯爵松方正義・大蔵次官男爵田尻稲次郎に面会し同様の希望を具陳す。
第22巻
p.66-p.198
【DK220020k】
11月19日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日より二十五日迄、営業税法審議の為め臨時商業会議所聯合会当会議所に於て開催せらる。栄一、中野武営と共に当会議所を代表して之に参会し、会長として議事を司宰す。
第21巻
p.220
【DK210026k】
11月21日 【69.軍事関係/深川区出身日清役戦死者忠魂碑】
是日、深川区有志を以て建立せる同区出身日清役戦死者忠魂碑祭典、深川公園に於て行はれ、栄一出席して追悼文を朗読す。
第28巻
p.456-p.457
【DK280061k】
11月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/商業会議所聯合会】
是日東京商業会議所主催者となりて、臨時商業会議所聯合会参会員及び内閣総理大臣、各省大臣・次官等を帝国ホテルに招請し宴会を開く。栄一主催者側を代表して一場の演説をなす。
第22巻
p.198-p.202
【DK220021k】
11月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
当会議所、臨時商業会議所聯合会参会員及び内閣総理大臣、各省大臣次官等を帝国ホテルに招待し宴会を開く。栄一、主催者を代表し一場の演説をなす。
第21巻
p.220
【DK210027k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1896年
(明治29)
事 項 『伝記資料』
12月7日 【35.政府諸会/鉄道会議】
是日栄一、鉄道会議臨時議員を仰付らる。
第23巻
p.140
【DK230023k】
12月8日 【01.銀行/日本勧業銀行】
内閣より日本勧業銀行設立委員を仰付けらる。同三十年六月三十日免ぜらる。
第05巻
p.222-p.230
【DK050051k】
12月14日 【08.陸運/京板鉄道株式会社】
先きに出願して仮免状を下附されたる毛武鉄道の板橋駅より東京市小石川区春日町に至る鉄道の敷設を目的として、久能木宇兵衛等京板鉄道株式会社を設立せんとし、是日創立認可申請書を提出す。栄一、発起人たり。
第09巻
p.364-p.370
【DK090040k】
12月14日 【35.政府諸会/鉄道会議】
是日栄一、第八回鉄道会議に臨み、鉄道起業稟請の処分に関する件につき審査委員長に推さる。十五日委員会を開き、私設鉄道条例の規定条件を標準とする外別に制限を加ふる必要なき旨の答申案を決し、十六日之を当会議に報告、可決せらる。
第23巻
p.141-p.150
【DK230024k】
12月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是より先第五回臨時商業会議所聯合会に於て、貿易発達の為め金融機関を拡張し領事官制を拡張改良するの儀議決せられ、当会議所之を調査中なりしが、是日右は目下開設中の農商工高等会議の議題なるを以て特に調査するの必要なき旨を議決す。栄一会頭として之に与る。
第21巻
p.220-p.221
【DK210028k】
12月17日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商業会議所】
是日栄一当会議所会頭として、現行営業税法を改正し課税標準を合理的ならしめると共に税率を引下げんことを大蔵大臣伯爵松方正義に建議し、同月二十四日貴族院議長公爵近衛篤麿・衆議院議長鳩山和夫に請願す。
第21巻
p.221-p.225
【DK210029k】
12月28日 【30.諸商工業/亜麻仁油製造株式会社】
是より先栄一、田中源太郎・浜岡光哲外十一名と北海道産出の亜麻により油を製する亜麻仁油製造会社の設立を発起せしが、是日発起認可を、尋いで翌年七月二十二日設立認可を受く。
第15巻
p.337
【DK150029k】
12月-- 【11.綿業/紡績職工誘拐事件仲裁】
是より先、中央綿糸紡績業同盟会と鐘淵紡績会社兵庫分工場との間に職工誘拐に因る紛議生じ、解決困難となる。栄一両者間の仲裁調停に起ち、是月末鐘淵紡績会社の朝吹英二・中上川彦次郎及び中央同盟会山辺丈夫等の間を斡旋し、其の解決に尽力す。
第10巻
p.525-p.528
【DK100047k】
12月-- 【29.貿易/匿名組合堀越商会】
堀越商会経営困難に陥る。栄一資金を融通し営業を監督して其維持に努む。
第14巻
p.421-p.430
【DK140047k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。