渋沢栄一詳細年譜

明治22年(1889)〔 49歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 2月 大日本帝国憲法発布/ 日本最初の経済恐慌の端緒
身 辺 : 6月8日 王冠第三等勲章(ドイツ)受領


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
1月4日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日栄一、東京株式取引所の新年宴会に出席す。
第13巻
p.616
【DK130060k】
1月4日 【26.取引所/東京米商会所】
是日栄一、東京米商会所の新年宴会に出席す。
第14巻
p.97
【DK140008k】
1月10日 【20.船渠・造船/株式会社東京石川島造船所】
石川島平野造船所其組織を改め有限責任東京石川島造船所を設立せんとし、是日東京府庁に出願す。同月十七日許可を得。栄一委員たり。
第11巻
p.606-p.616
【DK110093k】
1月19日 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是日、当会一月例会に於て東京湾築港問題につき委員を選びて調査をなす旨決し、栄一調査委員となる。同年十月右調査報告成る。
第27巻
p.280-p.295
【DK270095k】
1月19日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、神田錦町一丁目焼失跡道路取拡の件・二十二年度事業設計再議案に関する議事に与る。
第28巻
p.89-p.91
【DK280010k】
1月21日 【13.製麻・毛織・製帽/日本製帽会社】
栄一、益田克徳等と日本製帽会社創立を発起し、是日東京府知事高崎五六に出願す。二月二十一日許可せられ、二十三年五月十二日に至りて営業を開始す。
第10巻
p.773-p.779
【DK100074k】
1月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として、ウラジオストツクに於ける経済事項の調査を農商務省商務局長斎藤修一郎に依頼す。六月十七日同局長より回報に接す。
第19巻
p.136-p.138
【DK190018k】
1月27日 【67.新聞・雑誌・通信・放送/中外物価新報・中外商業新報】
是より先、同月二十日、中外物価新報は中外商業新報と改題す。栄一「商況社ノ喬遷ヲ祝シ併セテ将来同社ニ望ム処アルヲ告グ」と題する論説を是日発行の同紙に寄稿す。
第27巻
p.501-p.503
【DK270136k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
2月8日 【08.陸運/総武鉄道株式会社】
是より先、明治二十年末武総並びに総州鉄道同時に発起されしが、是日両鉄道合併し、総武鉄道会社創立を願出で、後許可さる。栄一其株主たり。
第09巻
p.152-p.157
【DK090017k】
2月12日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
憲法の発布を祝し、同盟銀行員一同にて鳳輦を奉迎す。
第06巻
p.170-p.171
【DK060051k】
2月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
第九十二回の定式集会開かる。栄一出席し、入社金逓減其他の議案を発して協議し、且各件に付き決議す。次会に於て細目を決議せり。
第06巻
p.167-p.170
【DK060050k】
2月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭に重任す。
第19巻
p.138-p.144
【DK190019k】
2月23日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、定式会に於て明治二十一年度収支決算報告並に同二十二年度予算案を提出す。予算案可決せらる。
第19巻
p.144-p.148
【DK190020k】
2月28日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日、農商務大臣井上馨、栄一他東京取引所創立委員数名をその邸に招き、欧米取引所視察員派遣を慫慂す。蓋し現行取引所の営業満期に先立ち、海外取引所の実況を調査し、取引所条例並に同条例施行細則の改正に資せんとせるを以てなり。栄一等諾し、一名を派することに決す。
第13巻
p.616-p.618
【DK130061k】
2月-- 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】
是より先、当会一月例会に於ける決議に基き、是月栄一、当会を代表し李鴻章に書を送り、清国貨幣の本位を日本の円銀及び墨銀と一致せしめ、以て貿易上の便利を計らんことを勧告す。
第27巻
p.295-p.299
【DK270096k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
3月5日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日栄一他東京取引所創立委員数名、創立仮事務所に会し、委員小川為次郎を海外取引所視察に派遣することを議決す。
第13巻
p.618-p.619
【DK130062k】
3月5日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、建物制限の件・神田錦町三丁目一番地及び二番地買収の件・神田区内下水敷処分の件・当委員会決議復申案東京築港設計用材料蒐集手続の件・上水及び下水設計の件に関する議事に与る。
第28巻
p.91-p.111
【DK280011k】
3月7日 【55.神社/神苑会】
是日神苑会総裁有栖川宮熾仁親王、東京霞ヶ関の邸内に栄一外二十六名を会し、評議員を嘱託し、且会則修正委員に栄一外四名を指名す。尚、栄一管財員をも嘱託せらる。
第26巻
p.34-p.45
【DK260007k】
3月11日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/憲法発布祝賀夜会】
是年二月十一日憲法発布せらる。栄一、川田小一郎・森岡昌純・西村虎四郎・小野義真等と相謀りて、是日その祝賀夜会を鹿鳴館に開催す。栄一発起人を代表して祝辞を述ぶ。
第28巻
p.556-p.624
【DK280100k】
3月19日 【59.実業教育/高等商業学校】
是より先明治二十年十月、東京商業学校は高等商業学校と改称し、是日始めて第一回卒業式を挙行す。栄一之に臨み祝辞を述ぶ。
第26巻
p.577-p.581
【DK260091k】
3月27日 【18.窯業/門司セメント株式会社】
栄一、発起人惣代と為り浅野惣一郎・大倉喜八郎・大川平三郎等と共に門司セメント会社を設立せんとし、是日創立願書を東京府知事男爵高崎五六に提出す。当会社は資本金二十万円にして、本店を東京市深川区清住町一番地に置き、製造所を福岡県豊前国企救郡柳浦村に設置せんとす。四月一日、設立認許を得たれども、金融逼迫の時勢に遭ひ未だ工場建設に至らずして解散す。
第11巻
p.574-p.581
【DK110086k】
3月29日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として岩手県西閉伊郡試作の葉煙草品質鑑定の儀に就き儀農商務省農務局長宮島信吉に回答す。
第19巻
p.148-p.150
【DK190021k】
3月-- 【25.土木・築港・土地会社・其他/門司築港会社】
是より先、九州鉄道敷設計画の進捗に伴ひ其起点たる福岡県企救郡門司港開築の要あり。仍て初め同県当局に於て之れを企てしも其経費支弁に苦む所ありて、豊前六郡の有志者斎藤美知彦等相謀り会社事業として之れを経営せんとす。栄一・大倉喜八郎等協議に与り、是月資本金二十五万円の株式会社を創立す。栄一、当会社相談役たり。
第13巻
p.207-p.210
【DK130022k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
4月7日 【58.修養団体/財団法人竜門社】
是日栄一、当社春季総集会に出席し、「商人ノ本務ヲ示ス」と題して演説をなす。尚、九月・十一月の月次会にも出席して演説をなす。
第26巻
p.114-p.124
【DK260027k】
4月13日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
栄一是日、向島八百松に於て開かれたる春季懇親会に出席す。
第06巻
p.171
【DK060052k】
4月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として東京湾築港の参考に供する目的を以て、日本郵船会社に対し東京湾を経て府下に輸入する商品の数量等の調査を依頼す。八月二十一日同社より回報に接す。
第19巻
p.150-p.153
【DK190022k】
4月16日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、麹町三丁目焼失跡道路取拡の件・牛込区肴町外二ヶ町焼失跡道路取拡の件・芝区芝車町五十九番地払下げの件・神田区駿河台東紅梅町十五番地先道路取拡の件・築港に関する品川湾及隅田川水底地質調査のための費用支出の件に関する議事に与る。
第28巻
p.111-p.116
【DK280012k】
4月30日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是より先島津金七外二名、米切手の発行に関し当会の賛助を求めしが、是日栄一、当会会頭として実行不可能なる旨を回答す。
第19巻
p.153-p.160
【DK190023k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
5月3日 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】
是日栄一他東京取引所創立委員数名、創立仮事務所に会し、委員小川為次郎の海外取引所視察旅行費その他の件につき協議す。
第13巻
p.619-p.624
【DK130063k】
5月6日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として、明治十五年十二月、十六年十二月及二十一年十二月に於ける銀行信用貸利息割合を外務省通商局次長河上謹一に回答す。
第19巻
p.160-p.162
【DK190024k】
5月7日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、神田錦町三丁目二番地先道路廃止の件、市区改正事業の内鉄道・魚鳥市場・青物市場・獣畜市場・屠場・火葬場等の費用は設立者又は所有者の負担とすべき旨の府知事令達案、市区改正設計場所外にある火葬場・獣畜市場・魚鳥市場・青物市場移転の件、市区改正計画のための精密測量実施についての予算案に関する議事に与る。
第28巻
p.116-p.130
【DK280013k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、東京府庁賦税課より従来電信為替受取人に印紙を貼用せしめたるも、今後は銀行相互間に授受するもの以外には不要なるにより其旨各銀行へ通知すべしとの勧告あり。是日右に付き協議し、営業に非ざるを確認しうる受取人に限り印紙を貼用せしめざることとなせり。
第06巻
p.171-p.172
【DK060053k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
日本銀行へ委託すべき公債証書の中、五分以上利付のものは総て額面の価格を以て送致すべき事を日本銀行へ照会の上、各銀行へ通知すべきことを決議す。後日本銀行より承諾の回答ありたるにより、其旨各銀行へ通知せり。
第06巻
p.172-p.173
【DK060054k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、当集会所附接官有拝借地払下の件に付き東京府知事に出願す。是日右の許可ありし旨を報告す。
第06巻
p.173-p.174
【DK060055k】
5月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、大阪銀行集会所より電信為替取扱方改正の件に付き照会あり。是日右に付き委員の外臨時委員を選びて熟案審査すべきことを決議す。後取扱方法は各行の適宜に任ずべき旨の回答を決議せり。
第06巻
p.174-p.176
【DK060056k】
5月15日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として明治元年より同四年に至る金紙取引差額に関する調査を外務省通商局長浅田徳則に回報す。
第19巻
p.162-p.165
【DK190025k】
5月22日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、日本銀行総裁富田鉄之助、栄一等を招き商業手形拡張の件に付き演説す。是日右に付ては府下商人若干名を招き手形取引の便利有益なることを知悉せしむべきを述ぶ。又是日大蔵大臣松方正義、栄一等を招き生糸荷為替取扱の件に付き訓諭す。栄一等訓諭の趣旨を遵奉し、横浜生糸売込問屋へ照会を発すべき旨の打合をなす。後右の両件は何れも可決せられたり。
第06巻
p.176-p.184
【DK060057k】
5月-- 【34.経済団体及ビ民間諸会/経新倶楽部】
是月、東京府下の実業家相集り、懇親を篤うし共同の利益を謀り、国会議員をもその中より選出せんとして経新倶楽部と称する社交団体を組織し、栄一その幹事に選ばる。翌二十三年三月十二日当倶楽部の例月会に於て、栄一、金融逼迫に関する意見を述ぶ。
第23巻
p.5-p.8
【DK230001k】
5月-- 【38.社会福祉施設/東京感化院慈善会】
是月、東京感化院後援の目的を以て東京感化院慈善会組織さる。栄一其会計監督に就任し、同三十七年十月辞す。
第24巻
p.338-p.342
【DK240043k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
6月8日 [栄誉/叙位・叙勲/外国叙勲]
是日栄一、ドイツ皇帝より贈与されたる王冠第三等勲章を受領し、佩用するを賞勲局より允許せらる。
第29巻
p.263-p.264
【DK290085k】
6月8日 【68.政治・行政/東京市参事会】
是日栄一、東京市名誉職参事会員に選挙せらる。
第28巻
p.363-p.366
【DK280037k】
6月10日 【29.貿易/横港生糸売込問屋組合】
是より先、五月二十二日大蔵大臣松方正義より生糸荷為替取扱上の事につき訓諭あり、仍て是日栄一、横浜生糸売込問屋組合に対し意見を申送り置きたる旨の書翰を萩原源太郎に送る。
第15巻
p.150-p.152
【DK150010k】
6月14日 【20.船渠・造船/横浜船渠株式会社】
是より先明治二十年頃、栄一、益田孝・吉川泰二郎・渡辺福三郎等と共に横浜・神奈川間の地に船渠会社を計画せしに、偶々原六郎・原善三郎・来栖壮兵衛・茂木惣兵衛等も亦横浜に横浜埠堤会社を興さんとせり。依つて栄一は神奈川県知事沖守固に宛て、右横浜組との合同提携を欲する旨を申入れたり。此に於て両者発起人代表者等は合同発起にて横浜船渠会社の創立を決し、是年四月二十三日横浜町会所に発起人総会を開く。栄一創立委員に選ばる。是日栄一外三十二名の連署を以て沖県知事に横浜船渠会社創立願書を提出し、明治二十四年六月四日認可せらる。
第12巻
p.10-p.32
【DK120002k】
6月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、第三十三国立銀行函館支店より函館水道起業費公借金に応募したるに付ては帳簿上別に公借金の科目を設くべきやに付き照会あり。よつて本会より当局へ稟候す。是日公借金勘定は貸付金口座に記入すべしとの指令ありたる旨を報告し、目下の処該指令に従ふべきことを決議す。
第06巻
p.184-p.185
【DK060058k】
6月15日 【08.陸運/東京市ノ市街鉄道】
是日栄一、田口卯吉・山中隣之助・伴直之助・安田善次郎等と市街鉄道布設の儀を内閣総理大臣黒田清隆に出願す。同月二十九日却下さる。
第09巻
p.397-p.402
【DK090045k】
6月20日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として千葉松兵衛外二名の建案せる煙草税則及同施行細則改正の儀に就き、大蔵大臣伯爵松方正義に建議す。
第19巻
p.165-p.177
【DK190026k】
6月21日 【08.陸運/日光鉄道会社】
是より先、明治二十年四月、栃木県民有志者日光宇都宮間に鉄道を敷設せんとす。栄一発起者の依頼により諸事相談に与り、後創立委員長に推さる。然るに同会社其建設の困難に逢ひ荏苒時を経て終に成立の目途を失ふに至る。是日鉄道局長官井上勝、日本鉄道会社理事委員会に臨み日光線の引受を慫慂し、栄一亦同会社始終の事情を開陳す。之に基き日本鉄道会社は該支線の敷設を決し、後日光鉄道会社に諸調査費額として二万円贈与を議決す。
第08巻
p.639-p.644
【DK080057k】
6月27日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一当会会頭として、町会所の沿革其他に関し農商務省商務局長斎藤修一郎に回答す。
第19巻
p.177-p.179
【DK190027k】
6月28日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として改良斗量器の儀に付藤田和助に回答す。
第19巻
p.179-p.180
【DK190028k】
6月-- 【31.鉱業/田川採炭株式会社】
是より先、明治二十一年五月栄一、益田孝と連署して豊前国田川郡下の石炭採掘を福岡県知事に出願せしも「県内炭田ノ儀ハ目今専ラ取調中ニシテ借区出願一般ニ差留有之」として却下さる。
是月、福島良助等当会社を創立し、栄一相談役に挙げらる。
第15巻
p.404-p.408
【DK150049k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
7月15日 【11.綿業/三重紡績株式会社】
是日臨時株主総会決議により栄一、相談役に選挙せらる。是より先当社は前年一月及び十一月、第一・二次の増資を行ひたるが、更に是年八月第三次増資を行ひ、資本金七十万円となす。
第10巻
p.139-p.149
【DK100016k】
7月23日 【08.陸運/常磐炭礦鉄道会社】
福島県郡長白井遠平同県平町より茨城県水戸町に至る間に鉄道を敷設し磐城石炭運搬の便を開かんとし、之を栄一等数名に謀る。栄一等之に賛し、是日発起人会を開く。然るに翌年一月出願せんとするに際し、鉄道局長官井上勝其時機に非らざるを以て中止せしむ。其後白井遠平等常磐炭礦鉄道期成同盟会を組織し、二十六年再び栄一等に其援助を請ひ、此事成らんとせしが、日本鉄道会社に於て該線を敷設するの意あり。仍て之を止む。
第08巻
p.727-p.734
【DK080064k】
7月-- 【11.綿業/大日本紡績同業聯合会】
孟買綿業視察の為、是月政府は農商務省書記官佐野常樹を印度に派遣す。当聯合会は主として栄一の斡旋に依り大阪紡績会社副支配人川邨利兵衛、三重紡績会社杉浦僊之助の両人を選びて之に随行せしむ。是年十二月一行帰朝す。
第10巻
p.237-p.328
【DK100028k】
7月-- 【17.麦酒醸造/ジャパン・ブリュワリー・コンパニー・リミテッド】
是月栄一、当会社理事員に推撰せらる。明治二十九年十二月に至り之を辞す。
第11巻
p.346
【DK110052k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
8月9日 【08.陸運/北海道炭礦鉄道株式会社】
栄一、侯爵徳川義礼外十一名と共に発起人と為り、北海道室蘭・空知太間及同線路より分岐して夕張・空知両炭山に至る間鉄道を敷設し、並に手宮・幌内太・幾春別間官有鉄道を払下げ、以て運輸の業を営み併て幾春別・空知・夕張・美唄等の諸炭山を採掘せんとす。是日政府並に北海道庁に同会社創立及鉄道部資本利子補給其他の特許を出願す。十一月十八日許可せられ、十二月十一日営業を開始せり。
第08巻
p.645-p.669
【DK080058k】
8月12日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日栄一、当会会頭として菊池竹治郎南洋回航の儀に関し農商務省商務局長斎藤修一郎に回答す。
第19巻
p.180-p.186
【DK190029k】
8月15日 【08.陸運/参宮鉄道株式会社】
栄一外二十二名発起人と為り、神宮参拝者の便を図らんが為め伊勢国津市より松坂町・田丸町を経て小俣村に至る間に鉄道を敷設せんとし是日免許を申請す。明年八月十八日免許状下附せらる。
第08巻
p.735-p.737
【DK080065k】
8月20日 【25.土木・築港・土地会社・其他/印旛沼開鑿計画】
是日栄一、奈良原繁・高島嘉右衛門・小野義真・金原明善・織田完之・鈴木安武と神田開花楼に会し、印旛沼開鑿事業を議し、予算書の作成及び印旛沼・手賀沼拝借願に連署の件を決し、尋いで二十七日右願書に栄一等の調印を了り、千葉県庁に提出す。
第13巻
p.154-p.164
【DK130018k】
8月20日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是日外務省通商局浅田徳則、当会会頭たる栄一に書を送り孟買棉花の商況に就き報告す。
第19巻
p.186-p.187
【DK190030k】
8月26日 【74.祝賀会・歓迎会・送別会・追悼会/東京三百年記念祭】
是より先、東京三百年祭会結成せらる。栄一その委員となる。是日上野公園に於て東京三百年祭挙行せられ、次いで十二月二十四日、栄一等委員長榎本武揚に頌功の文章を贈る。
第28巻
p.625-p.634
【DK280101k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | --/ 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
9月9日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】
是より先農商務大臣伯爵井上馨、商業会議所条例草案諮問の為各商工会より委員二名を招集せんとす。是日栄一、益田孝と共に当会を代表し同委員に推薦せらる。諮問会九月二十日より二十八日迄農商務省に於て開催せられ、栄一之に出席し討議に与る。
第19巻
p.187-p.193
【DK190031k】
9月20日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、和田維四郎委員の建議・明治二十二年度予算に於ける東京湾築港調査費・明治二十三年度市区改正事業に関する議事に与る。
第28巻
p.130-p.139
【DK280014k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
10月12日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
栄一是日、向島八百松に於て開かれし秋季懇親会に出席す。
第06巻
p.185
【DK060059k】
10月14日 【07.海運/東京湾汽船株式会社】
是日東京平野汽船組合・第二房州汽船会社・三浦汽船会社及内国通運会社を合併し、東京湾汽船株式会社創立さる。栄一株主と為る。
第08巻
p.346-p.356
【DK080021k】
10月29日 【25.土木・築港・土地会社・其他/印旛沼開鑿計画】
是日栄一、書を織田に送り、加盟者募集の件は古市公威の実地巡見後にあらざれば運ばざる旨を通牒す。その後古市公威は奈良原の照会により印旛沼の実地調査を承諾し、十二月二十九日より翌年一月一日に至る期間該地方を巡見す。
第13巻
p.164-p.182
【DK130019k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
11月20日 【08.陸運/北海道炭礦鉄道株式会社】
栄一同会社常議員と為る。爾後明治二十六年九月まで重任す。
第08巻
p.669-p.671
【DK080059k】
11月30日 【38.社会福祉施設/東京市養育院】
是より先二十二日、栄一、夫人兼子と共に皇后宮大夫香川敬三を当院に迎へて院内を嚮導し、且つ沿革及び現況を詳述せしが、是日、皇后陛下より当院に毎年金六百円下賜さる旨宮内省より示達さる。後、明治三十二年三月下賜金は年額二千円に増額せらる。
第24巻
p.157-p.161
【DK240013k】
11月30日 【68.政治・行政/深川区会】
是日栄一、深川区会議員に当選し、更に区会議長となり、爾後留任を重ぬ。
第28巻
p.405-p.410
【DK280048k】
11月-- 【61.一般教育関係/深川区学務委員】
是月栄一、深川区会議員に当選し、次いで其議長に選挙せられ、更に学務委員に選ばる。
第27巻
p.37-p.38
【DK270008k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
12月2日 【68.政治・行政/東京市区改正委員会】
是日栄一、当委員会に出席し、総武鉄道中小岩上野間実地測量の件・東京給水工報告書及び東京湾築港意見に関する議事に与り、且つ築港調査委員に指名さる。
第28巻
p.139-p.143
【DK280015k】
12月2日 【68.政治・行政/東京湾築港調査】
是より先、東京湾築港の問題起り、是日栄一、東京市区改正委員会に於て、田口卯吉等と共に築港調査委員に指名さる。
第28巻
p.293-p.295
【DK280030k】
12月-- 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】
製紙会社、気田分工場を設く。
第11巻
p.75-p.78
【DK110013k】

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例

1889年
(明治22)
事 項 『伝記資料』
1889~1892年 [同族会]
是間に於ける芝崎確次郎日記・執事日記に記載の渋沢家親族会に関する事項。
第29巻
p.302-p.304
【DK290099k】
-- 【22.化学工業/日本舎密製造株式会社】
是年、山口県小野田に一般化学薬品の製造を目的として日本舎密製造株式会社創立せらる。栄一、柏村信・笠井順八等と共に発起人たり。
第12巻
p.272
【DK120032k】
-- 【28.ホテル/京都ホテル】
前田伊八等、京都に京都ホテルを開設す。栄一創立費を扶助す。
第14巻
p.412
【DK140044k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。