社会の主なできごと : 5月 私設鉄道条例公布/ 6月 大蔵省長崎造船所を三菱社に払下/ 7月 農商務省川崎造船所を川崎正蔵に払下 |
身 辺 : 11月8日 上州磯部温泉へ |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例)
▼ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
1月6日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 栄一、屡々同会の会計事務に付報告し又は決議す。是日、十九年下半季考課状案成るに因り、委員の検閲を経て大蔵大臣へ上申し、後、之を送付すべき旨を報告す。 |
第06巻 p.140-p.142 【DK060037k】 |
1月6日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、同会より日本銀行に対し、近来壱円兌換券の流通頗る増加し取扱上不便尠なからざるに因り、同券の発行は暫く措かれたき旨を懇請す。 是日栄一、兌換券の流通は早晩平均を得べきものと推考さるるにより、暫く其不便を忍ばれんことを望むとの回答ありたる旨を報告す。 |
第06巻 p.142-p.143 【DK060038k】 |
1月6日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、出納局より補助貨幣流通の実況を調査申報すべき旨の達しありしに因り其実況を査問す。是日栄一、右の事情を報告し、併せて意見を述ぶ。 |
第06巻 p.143-p.144 【DK060039k】 |
1月6日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 栄一、整理公債発行され六分以上利付公債償還せられるに付ては各地同業者の情勢を観察し、時機を見て與情を上陳すべき旨を述ぶ。衆之に同意す。 |
第06巻 p.144-p.145 【DK060040k】 |
1月19日 | 【08.陸運/水戸鉄道会社】 川崎八右衛門等、常陸国水戸より笠間・結城を経て下野国小山に至る間に鉄道を敷設せんとし、是日出願す。明治二十二年一月十六日開業し、二十五年三月一日に至り日本鉄道会社に合併解散す。栄一株主たり。 |
第08巻 p.635-p.638 【DK080056k】 |
1月30日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日栄一、益田孝・大倉喜八郎と共に、農商務次官吉田清成と会談の予定なりしも微恙により果さず。この会合の何の為たるかを詳らかにせずと雖も、曩に農商務省に於て、栄一等の意見を酌んで編成、閣議に提出せる商品取引所条例案の修正を要すべきことあり、是年の首にあたり、更に討議修正、二月二十八日再提出せしことあれば、或はこの件に関するか。 |
第13巻 p.473-p.495 【DK130037k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
2月1日 | 【19.鉄鋼・精錬/東京製綱株式会社】 是日、東京製綱会社発起株主の集会を第一国立銀行楼上に開き、栄一、益田孝・渡部温と共に委員に撰挙さる。尋いで三月十五日設立届書を麻布区長に提出、四月二十一日芝紅葉館に於て開業式を挙行す。 |
第12巻 p.103-p.111 【DK120013k】 |
2月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是より先農商務省工務局長富田冬三、英国副領事ロンフオルドよりの照会により英国製綿織輸入の盛衰其他に関する調査を当会に依頼す。是日栄一当会会頭として該件に就き富田局長に答申す。 |
第18巻 p.577-p.582 【DK180052k】 |
2月4日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として農商務省商務局長高橋新吉の諮問せる湯澄し水油の弊害に就き同局長に答申す。 |
第18巻 p.582-p.586 【DK180053k】 |
2月15日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として、ベルギー国特命全権公使ジヨルヂ、ナイト G.Neyt より照会されたる本邦主要貿易商人名並に輸出入品等に関し同公使に回答す。 |
第18巻 p.586-p.590 【DK180054k】 |
2月26日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭に重任す。 |
第18巻 p.590-p.598 【DK180055k】 |
2月26日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一会頭として定式会に於て明治十九年度収支決算報告並に明治二十年度予算案を提出す。予算案可決せらる。 |
第18巻 p.598-p.602 【DK180056k】 |
2月26日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日の定式会に於て当会規程第四章第十二条改正の儀可決せらる。栄一会頭として之に与る。 |
第18巻 p.602-p.604 【DK180057k】 |
2月26日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一、定式会に於て東京府工芸共進会に当会より委員数名を出さんとの建案を為し、可決せらる。依て森島松兵衛以下五名の委員を指名す。 |
第18巻 p.604-p.607 【DK180058k】 |
2月27日 | 【12.蚕糸・絹織業/京都織物株式会社】 是月京都に京都染物会社・京都撚糸会社創立さる。栄一等京都織物会社発起人は此等二会社の当織物会社との関係密接にして分離すべからざるを知り、此等二会社に謀つて合併の事を議す。是日三会社の合併成立し資本金五十万円を以て京都織物会社と称し、同日田中源太郎・浜岡光哲等十二名と連署して京都府知事に創立願書を提出す。 |
第10巻 p.551-p.578 【DK100050k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
3月17日 | 【25.土木・築港・土地会社・其他/日本土木会社】 栄一、大倉喜八郎・藤田伝三郎と共に発起人総代となり、土木建築請負業を目的とする有限責任日本土木会社を設立せんとし、三月十四日東京府知事男爵高崎五六に創立願書を提出す。是日認許あり、資本金を二百万円とし本社を京橋区鎗屋町一番地に定め四月二日開業す。栄一委員長に就任す。 |
第13巻 p.73-p.81 【DK130014k】 |
3月27日 | 【14.製紙/抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社】 製紙会社、資本金を増して五十万円と為す。尋いで本社の隣接地に第二工場を増設、又大川平三郎を米国に派して製紙器械を買入れしめ、星野錫を米国に派して印刷業を研究せしむ。 |
第11巻 p.71-p.75 【DK110012k】 |
3月31日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一、明治十八年及び十九年の牛酪輸入高其他に関し北海道長官岩村通俊に回答す。 |
第18巻 p.607-p.608 【DK180059k】 |
3月-- | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 明治十六年以来同行行務の改善に努力し、是月申合規則を改正せるを始めとし、明治二十五六年に至る迄に定款諸規則の制定及改正、協議役の新設、全国支店長会議の開設、支払保証事務の開始等、金融機関としての完全なる発達を期す。 |
第04巻 p.460-p.472 【DK040044k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
4月1日 | 【13.製麻・毛織・製帽/北海道製麻株式会社】 是より先、北海道庁長官岩村通俊、道庁第二部長堀基、製麻の事に精通せる農商務省技師吉田健作に諮り北海道に製麻業を起さんとす。東京の渋沢喜作・小室信夫、京都の浜岡光哲・田中源太郎等亦これと前後して札幌市に麻糸及麻布製造の工場設立を企図するに及び、是日岩村通俊上京して芝見晴亭に小室・渋沢・田中等を招き会社設立につき会議す。大蔵大臣伯爵松方正義亦来りてこの議に与り、資本金八十万円を以て北海道製麻会社創立を決す。栄一もこれに賛同し、是年十一月五日東京蜂須賀邸に於ける第一回株主総会後推されて相談役となる。 |
第10巻 p.669-p.698 【DK100062k】 |
4月1日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として毛織物等の景況に関しベルリン、セルバルグ、エンド、スクルトル商会に回答す。 |
第18巻 p.608-p.614 【DK180060k】 |
4月3日 | 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】 明治十九年一月政府紙幣の正貨交換を機とし経済界は数年来の不況より脱し二十三年に至る迄好況を呈せり。同行も亦是日株主臨時総会を開き資本金を増加して参百万円となすの議を決定し、爾来頗る順調なる発達を遂ぐ。栄一頭取として之を指導す。 |
第04巻 p.472-p.487 【DK040045k】 |
4月4日 | 【48.外賓接待(一)/ドイツ皇族フリードリッヒ・レオポルド招待】 是日栄一、ドイツ皇族フリィードリッヒ・レオポルド(Friedrick Leopold)を飛鳥山邸に請じて晩餐会を催す。 |
第25巻 p.547-p.548 【DK250039k】 |
4月14日 | 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】 是日栄一、清国特命全権公使徐承祖等を飛鳥山邸に招く。 |
第25巻 p.645 【DK250067k】 |
4月16日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として大蔵省国際局長田尻稲次郎の諮問に応じて明治元年より十年に至る間の純金銀市価割合につき調査回答す。 |
第18巻 p.614-p.617 【DK180061k】 |
4月18日 | 【22.化学工業/東京人造肥料株式会社】 是より先二月二十八日、栄一東京人造肥料会社創立委員となり、是日渋沢喜作・馬越恭平と連署して会社の設立を東京府知事高崎五六に出願す。是月二十八日許可せらる。十二月十二日委員長となる。 |
第12巻 p.150-p.168 【DK120024k】 |
4月18日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是より先、大日本私立衛生会よりコレラ病の東京府下商工業に与へたる損害額に就き調査されたき旨当会に依頼ありしが、是日栄一当会を代表し調査不可能なる旨衛生会会頭佐野常民に回答す。 |
第18巻 p.617-p.618 【DK180062k】 |
4月-- | 【07.海運/浅野回漕部】 浅野総一郎浅野回漕部を創立す。栄一之を援助す。 |
第08巻 p.255-p.258 【DK080013k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
5月5日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 銀行集会所兌換制度の確立を祝し、内閣総理大臣伯爵伊藤博文以下各大臣次官等を鹿鳴館に招待して頌徳の祝宴を催す。特に大蔵大臣伯爵松方正義に頌功標を贈るの書を呈し、席上栄一同盟銀行を代表して演説す。 |
第06巻 p.145-p.152 【DK060041k】 |
5月5日 | 【12.蚕糸・絹織業/京都織物株式会社】 是より先、二月二十七日附を以て京都織物会社創立願書提出中のところ、是日創立許可せられ、六月二十二日京都商工会議所に於て創立認許後第一回株主総会を開く。栄一、大倉喜八郎・益田孝と共に相談役に選挙せらる。尋いで七月一日府立織殿払下許可せられ、以後明治二十三年五月一日迄仮営業を為し、二十三年五月一日を以て営業開始と為す。 |
第10巻 p.578-p.597 【DK100051k】 |
5月6日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是より先、新潟酒類営業組合より酒造営業の衰頽を挽回せんが為めの救済策数項をあげ当会の意見を求め来りしが、是日栄一当会会頭として該件に関し同組合に回答す。 |
第18巻 p.618-p.624 【DK180063k】 |
5月9日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として証券印税規則第五条を改正して営業に関する送状に限り其印紙を消印するには他の印を用ゆるを得せしめんことを大蔵大臣伯爵松方正義に建議す。 |
第18巻 p.624-p.629 【DK180064k】 |
5月9日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として、薬品取扱規則に改正を加へて注意薬の名目を削去し其売買の制限を解かんこと外二項に就き内務大臣伯爵山県有朋に建議す。 |
第18巻 p.629-p.633 【DK180065k】 |
5月14日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日取引所条例発布せらる。依つて栄一、渋沢喜作・原六郎・大倉喜八郎・安田善次郎・三野村利助・西村虎四郎・川崎八右衛門等と共に発起人となり、府下有力商賈に対し、十七日坂本町銀行集会所に取引所創立協議会を開催すべき旨、招請状を発す。 |
第13巻 p.495-p.502 【DK130038k】 |
5月17日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是より先、東京株式取引所・東京米商会所に関係ある商賈等もまた取引所を創立せんとし、茲に栄一等と対立の形勢あるを以て、農商務次官吉田清成協調を勧告したり。是日、東京株式取引所相談役谷元道之・肝煎中野武営、渋沢邸を訪ひ、両派合同出願につき協議略々整ふ。 |
第13巻 p.502-p.503 【DK130039k】 |
5月17日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日栄一他七名発起人となり、府下商賈等百二十五名、坂本町銀行集会所に会す。栄一発起人代表兼議長たり。本会合に於て、東京株式取引所・東京米商会所派と合流して取引所を創立するの件、取引所創立委員の人選は本会発起人に附託するの件等可決せらる。 |
第13巻 p.503-p.510 【DK130040k】 |
5月19日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 栄一、東京株式取引所頭取河野敏鎌、東京米商会所頭取早川勇と第一国立銀行楼上に会し、取引所創立に関し協議す。自今、右三名、創立発起人総代となり、更に委員若干名を設け、諸般の調理をなすことに決す。 |
第13巻 p.510-p.513 【DK130041k】 |
5月27日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 栄一、東京株式取引所頭取河野敏鎌、東京米商会所頭取早川勇と共に発起人となり、坂本町銀行集会所に取引所設立に関する協議会を開催す。渋沢喜作・大倉喜八郎・川崎八右衛門・谷元道之・朝吹英二・中野武営・中村道太・小川為次郎等出席し、取引所条例中の疑義を検討す。 |
第13巻 p.513-p.514 【DK130042k】 |
5月30日 | 【33.対外事業/韓国ニ於ケル第一銀行】 明治二十年六月政府が十銭紙幣の通用を禁止するに先だち、是日日本銀行は韓国に通用する同紙幣交換事務の取扱を当行に委託す。この頃より韓国に於ける当行は次第に営業を拡張せり。 |
第16巻 p.36-p.37 【DK160006k】 |
5月-- | 【18.窯業/京都陶器会社】 是月栄一、田中源太郎・浜岡光哲等と京都陶器会社を設立す。当会社は二十五年に至つて解散せり。 |
第11巻 p.410-p.416 【DK110059k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
6月6日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是より先本月一日、取引所条例施行細則も発布せられたるを以て、是日栄一、大倉喜八郎・三野村利助・中野武営・朝吹英二・早川勇・小川為次郎等と坂本町銀行集会所に会し、取引所創立に関し売買取引法、創立費募集方法その他を協議、中野武営・小川為次郎を規約起草員に、渋沢喜作・朝吹英二を起草相談員に指名す。 |
第13巻 p.514-p.522 【DK130043k】 |
6月30日 | 【70.記念事業/伊能忠敬遺功表】 東京地学協会、伊能忠敬遺功表を芝公園内に建立せんとし、栄一、渡辺洪基等と共に同協会会員総代として、是日東京府知事高崎五六に出願す。 |
第28巻 p.524-p.528 【DK280088k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
7月1日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として、東京府下各種商業上の売徳に就き千葉県収税長高力衛門に回答す。 |
第18巻 p.633-p.637 【DK180066k】 |
7月7日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是より先新取引所創立委員中、河野・中野・小川等委員となり取引所条例及び同条例施行細則中の疑義につき調査中なりしも大略終れるを以て、是日栄一、渋沢喜作・大倉喜八郎・安田善次郎・谷元道之・中野武営・朝吹英二・中村道太・早川勇・小川為次郎等と坂本町銀行集会所に会し、臨席の農商務省官吏に質疑、意見を交換す。 |
第13巻 p.522-p.524 【DK130044k】 |
7月12日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日栄一、渋沢喜作・安田善次郎・河野敏鎌・中野武営・小川為次郎・朝吹英二・中村道太等と坂本町銀行集会所に会し、東京取引所創立願書草案その他につき協議す。 |
第13巻 p.524-p.525 【DK130045k】 |
7月18日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日栄一他十三名発起人となり、府下の商賈等凡そ百名、東京取引所創立に関し坂本町銀行集会所に会す。栄一発起人総代兼議長たり。本会合に於て、創立願書草案並に創立委員の人選等を附議決定す。 |
第13巻 p.525-p.529 【DK130046k】 |
7月20日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日より、栄一等府下の商賈、坂本町銀行集会所に於て、東京取引所創立願書に記名し、調印を行ふ。 |
第13巻 p.529-p.530 【DK130047k】 |
7月21日 | 【29.貿易/社団法人日本貿易協会 付.商品陳列館】 是より先、大倉喜八郎・松尾儀助・森村市太郎等本邦貿易事業の発展を謀りて貿易協会を設立す。栄一同会に入会し、是日幹事会に出席して商品見本陳列所創立の必要を説き、同会幹事の賛成同意を得。 |
第15巻 p.131-p.139 【DK150008k】 |
7月22日 | 【30.諸商工業/東京水道会社】 是日栄一、大倉喜八郎・安田善次郎等十数名と坂本町の銀行集会所に会し、東京市内の水道改修につき水道会社設立の方針を定む。栄一、他二名と共に調査を委任さる。 |
第15巻 p.246-p.254 【DK150020k】 |
7月23日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 栄一等東京取引所創立願書に日本橋区長の奥印を得、東京府庁を経て農商務省へ呈出す。尋いで八月一日特許さる。 |
第13巻 p.530-p.537 【DK130048k】 |
7月-- | 【11.綿業/大阪紡績株式会社】 栄一の提案に依り原棉輸入の為、当社々員川邨利兵衛を支那に派遣し棉産地を調査せしむ。翌年更に印度支那地方に同人を派し、明治二十二年七月外務省書記官佐野常樹、印度綿業視察の目的にて孟買に赴くに及び、再び抜擢しこれに随行せしむ。これより孟買棉花の輸入促進せらる。 |
第10巻 p.85-p.91 【DK100008k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
8月4日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是より先七月二十八日、東京株式取引所河野敏鎌は株主総代よりの農商務大臣宛営業延期請願書の進達方を東京府知事高崎五六に出願せり。是日東京取引所、栄一他十四名を創立委員として東京府知事高崎五六に届出づ。 |
第13巻 p.537-p.544 【DK130049k】 |
8月5日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 栄一等東京取引所創立委員十一名、創立仮事務所へ参集し、八月三日の起草委員会に於て調査せる事項及び規約編成上、条例並に施行細則中の疑義を起草委員より当局に伺出づること、その他の諸件につき協議す。 |
第13巻 p.544-p.549 【DK130050k】 |
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1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
9月17日 | 【11.綿業/鐘淵紡績株式会社】 明治十九年十一月、東京繰綿問屋組合中の所謂改革派により、棉花の売買及其改良を目的として、資本金十万円を以て組織されたる東京綿商社は、其後紡績所の設立を計画し、是年四月十日資本金を百万円に増加したるが、更に是日株主総会に於て栄一に顧問役を依嘱せんとの議起る。後同社は棉花の売買を廃し、専ら紡績業を経営することとし、明治二十一年八月鐘淵紡績会社と改称す。 |
第10巻 p.181-p.194 【DK100025k】 |
9月27日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 東京取引所の創立も、現行株式取引所、米商会所との接続に関し遅々として進まず。前農商務大臣土方久元これを憂へ栄一に一段の尽力を慫慂す。よりて栄一、是日一個人の資格に於て、銀行集会所に河野敏鎌・大倉喜八郎・川崎八右衛門・安田善次郎・朝吹英二・佐野常樹及び青木貞三を招き新旧取引所の接続方法を議す。然れども取引所条例並に同施行細則中の疑義に対する当局の解釈も未だ明らかならざるを以て、議整ふに至らず散会す。 |
第13巻 p.549-p.551 【DK130051k】 |
9月-- | 【18.窯業/磐城硝子会社】 栄一、益田孝・浅野総一郎等と共に磐城硝子会社を創立せしも、二十三年に至り解散す。 |
第11巻 p.440-p.442 【DK110062k】 |
9月-- | 【22.化学工業/東京薬品会社】 是月、森島松兵衛等東京薬品会社を創立す。栄一顧問たりしが後之を辞す。会社も亦解散す。 |
第12巻 p.265-p.271 【DK120031k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
10月10日 | 【01.銀行/日本銀行】 日本銀行五周年記念のため祝宴を開く。栄一之に出席す。爾後屡々同行の祝宴等に出席す。 |
第05巻 p.209 【DK050048k】 |
10月20日 | 【13.製麻・毛織・製帽/下野麻紡織会社(下野製麻株式会社)】 栄一、鈴木要三・横尾勝右衛門・大倉喜八郎・安田善次郎等と共に下野麻紡織会社の設立を発起し、是日設立願を栃木県知事樺山資雄に提出す。十一月六日許可せらる。当社は後、明治二十六年七月、下野製麻株式会社と改称し、明治三十六年七月、近江麻糸紡織株式会社・大阪麻糸株式会社と合同して日本製麻株式会社を創立す。 |
第10巻 p.715-p.743 【DK100067k】 |
10月20日 | 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商工会】 是日栄一当会会頭として、東京府書記官銀林綱男よりの諮問に対し東京湾浚渫工事を希望する旨復申す。 |
第18巻 p.637-p.643 【DK180067k】 |
10月21日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 曩に東京取引所規約起草委員等、規約編成上参考すべく、取引所条例並に同施行細則中の疑義を農商務省に伺中なりし処、是月十三日漸く指令のありたるを以て、十九日起草委員会を開き、尋いで是日、栄一等創立委員十名創立仮事務所に会す。然れども指令たる、徒らに峻厳なるのみならず、取引所問題に対する農商務省の方針も亦同省人事の異動に件[伴]ひて変化し、是月十九日、曩に命ぜし商務局次長佐野常樹等の東京取引所委員を免じ、また是日東京株式取引所の営業継続を許可する等のことあり、創立業務の促進に必ずしも利ありとせず。よつて暫く形勢を観望、所謂規程準則の公表を待つに決す。 |
第13巻 p.552-p.575 【DK130052k】 |
10月23日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是日栄一、芝紅葉館に於て開かれたる秋季懇親会に出席す。 |
第06巻 p.152-p.153 【DK060042k】 |
10月25日 | 【18.窯業/日本煉瓦製造株式会社】 是日栄一、池田栄亮等四人と連署して資本金二十万円の日本煉瓦製造会社の設立を東京府知事高崎五六に出願す。同二十九日認許の指令を受け、尋いで栄一理事と為る。当会社は独逸より新式焼成窯を輸入し、工場を埼玉県大里郡大寄村上敷免に設けて本邦最初の機械製煉瓦の製造を開始す。 |
第11巻 p.514-p.535 【DK110075k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
11月8日 | [旅行] 是日栄一、東京を発し上州磯部温泉に赴き、十一日帰京す。 |
第29巻 p.448 【DK290130k】 |
11月15日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、同会に於て銀行紙幣抵当公債証書価格改正の件に付き協議す。是日整理公債を始め五分以上利附の公債は其額面百円に付総て九十五円に改正せられんことを望む旨の上申をなすことを決議す。 |
第06巻 p.153-p.154 【DK060043k】 |
11月24日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 曩に農商務省に対し東京取引所規約起草委員より公示を稟請せる取引所規約標準の漸く下附せられたるを以て、是月十七日起草委員会を開きしが、尋いで是日、栄一等創立委員五名創立仮事務所に会し、同標準につき逐条審議す。 |
第13巻 p.575-p.576 【DK130053k】 |
11月28日 | 【28.ホテル/帝国ホテル】 是より先栄一等外人の宿泊に充つる等の目的を以て有限責任東京ホテルの創立に力め、是日発起人総代として大倉喜八郎と共に連署して会社創立願を東京府知事に提出す。 |
第14巻 p.377-p.380 【DK140037k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
12月1日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、第一国立銀行は当集会所内に手形交換所を設置せんことを発議す。よつて該交換所を手形取引所附属として設置することに決し、是日交換を開始す。 |
第06巻 p.154 【DK060044k】 |
12月1日 | 【03.手形交換所/東京手形交換所】 是より先、明治十九年一月、銀行集会所定式集会に於て第一国立銀行が手形交換所新設の事を建議し、以来協議を重ね来りしが、当分の内東京手形取引所附属交換所と為すに決し、是日交換事務を開始す。栄一交換所委員たり。 |
第07巻 p.280-p.299 【DK070040k】 |
12月1日 | 【26.取引所/東京株式取引所 付.東京取引所】 是日栄一会主となり、東京大阪の豪商十一名銀行集会所に会し、商業上時事問題につき懇談、取引所のことにも及ぶ。尋いで栄一数次東京取引所創立委員会に出席し斡旋頗る努む。この間農商務大臣黒田清隆特に栄一に諮問する所あり。 |
第13巻 p.576-p.580 【DK130054k】 |
12月8日 | 【49.外賓接待(二)/明12~昭6 [外賓接待(二)]】 是日栄一、清国特命全権公使及び榎本武揚等を飛鳥山邸に招く。 |
第25巻 p.645-p.646 【DK250068k】 |
12月14日 | 【28.ホテル/帝国ホテル】 是日栄一、東京ホテル発起人総代として大倉喜八郎と連署して、日本土木会社内に仮事務所設置の件並に事務開始の件及び役員氏名を東京府知事に届出づ。栄一理事長たり。 |
第14巻 p.380-p.382 【DK140038k】 |
12月17日 | 【62.学術及ビ其他ノ文化事業/東京経済学協会】 是より先田口卯吉、東京経済雑誌社同人及び大蔵省官吏・学者等と相謀り、経済事情の討論・演説・調査等を目的とせる会を設立し、東京経済学協会と称す。栄一、当会の趣意に賛し当会会員となり、是日九段坂上富士見軒に於て開催せられたる十二月例会に臨み、演説をなす。 |
第27巻 p.267-p.280 【DK270094k】 |
12月22日 | 【15.製革/日本熟皮会社】 是日栄一、西村勝三・益田孝等八名と連署して日本熟皮会社の設立を東京府知事男爵高崎五六に出願す。二十四日追て会社条例制定せらるるまで人民相対に任す義と心得べしと指令せらる。翌二十一年三月十五日栄一相談役と為る。当会社は創立以来連年損失を重ね資金の不足を告げたる為め、二十五年九月遂に解散す。 |
第11巻 p.165-p.171 【DK110032k】 |
12月24日 | 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】 是より先、諸証書へ実印押用の旨大蔵大臣より達しあり。是日臨時集会に於て原六郎は右の不可能なる旨を述ぶ。栄一出席し本件を上申すべき旨の意見を述ぶ。衆亦異議なし。依つて後日上申し一度却下せられたるも後に至りて役印押用不苦旨の達しありたり。 |
第06巻 p.154-p.155 【DK060045k】 |
12月28日 | 【17.麦酒醸造/札幌麦酒株式会社】 是より先栄一、浅野総一郎等と共に麦酒会社を設立せんとし、是月二十四日札幌麦酒醸造所所有者大倉喜八郎と同場譲渡の約定を結び、北海道庁長官岩村通俊に会社設立の出願を為す。是日許可せられ翌二十一年一月会社成立す。栄一委員長たり。 |
第11巻 p.347-p.362 【DK110053k】 |
12月-- | 【14.製紙/四日市製紙株式会社】 是月、三重県四日市浜町、四日市工業会社の紙質製造部を独立せしめて四日市製紙会社設立さる。栄一当社の株主たりしが、設立以来援助する所大なり。 |
第11巻 p.121-p.124 【DK110020k】 |
▲ 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | -- / 凡例 ▼
1887年 (明治20) |
事 項 | 『伝記資料』 |
-- | [家庭生活/趣味/囲碁・将棋] 栄一、若年より将棋・囲碁を弄す。囲碁は明治十七年頃、村瀬秀甫門人、林千治に学びたることあり、是年あたりより二者共に止む。 |
第29巻 p.244-p.245 【DK290073k】 |
-- | 【29.貿易/日本輸出米商社】 栄一、大倉喜八郎・安田善次郎・浅野総一郎等と発起し、資本金二十万円を以て、九州米を精らげ外国に輸出せんとする日本輸出米商社を創立す。然れども経営宜しきを得ず、二十二年に至りて解散す。 |
第14巻 p.413-p.415 【DK140045k】 |
-- | 【68.政治・行政/ポンプ献納】 是年栄一、深川・本所両区有志と議し、ポンプ一台を購入して警視庁に献納す。 |
第28巻 p.404-p.405 【DK280047k】 |
この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。