渋沢栄一詳細年譜

明治15年(1882)〔 42歳 〕

最終更新日:2018年8月7日 公開日:2013年3月11日
社会の主なできごと : 5月 東京にコレラ発生、大流行/  6月 日本銀行条例公布
身 辺 : 4月25日 長女宇多子、結婚/  7月14日 夫人千代子他界


この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。(⇒凡例

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
1月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
是日栄一、当会議所会頭として曩に大蔵省報告課長より諮問せられたる全国地金銀消費量数調査の儀に就き答申す。
第17巻
p.787-p.791
【DK170059k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
2月22日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
是日栄一、当会議所会頭として難破船船員給料支給方並に遭難船共担分損法制定の必要を農商務卿西郷従道に建議す。
第17巻
p.791-p.802
【DK170060k】
2月27日 【68.政治・行政/東京府会】
是日東京府会議員選挙執行さられ、栄一之に当選したれども、辞退す。
第28巻
p.358-p.360
【DK280035k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
3月18日 【24.電気/東京電灯株式会社】
是より先、工部大学学生藤岡市助の勧説により、矢嶋作郎・原六郎・大倉喜八郎外三名は我が国に於て初めて電灯供給事業を経営せんとす。栄一懇請されて発起人となり創立に助力す。是日会社創立願を東京府知事松田道之並に内務卿山田顕義に提出せり。然るに大倉喜八郎・横山孫一郎等他に弧光灯の計画を進め居たれば、之と合同協約して同年十二月十四日再び資本金二十万円なる東京電灯会社設立を出願す。翌年二月十六日認許を得、同十九年七月五日に至りて開業す。
第13巻
p.5-p.11
【DK130001k】
3月28日 【59.実業教育/東京商法講習所】
是日、東京府下銀行業者の第一回臨時集会、木挽町の商法会議所に於て開催せられ、当講習所寄附金の件につき協議す。栄一その間に斡旋し、四月八日の第二回臨時集会に於て寄附金額を決定す。
第26巻
p.554-p.564
【DK260086k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
4月17日 【01.銀行/第一国立銀行・第一銀行】
同行、三井銀行と共に大蔵省出納局及大阪支局に於ける現金取扱方申付けらる。
第04巻
p.440-p.446
【DK040041k】
4月19日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
大蔵卿松方正義京浜間の各国立銀行頭取を招集し、銀行の営業に関して直諭するところあり、栄一等衆を代表して口諭に副ふべき旨を奉答す。
第06巻
p.16-p.17
【DK060002k】
4月25日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、栄一長女宇多子、穂積陳重に嫁す。
第29巻
p.12-p.14
【DK290003k】
4月27日 【11.綿業/大阪紡績株式会社】
藤田伝三郎等と連署して創立願書を大阪府知事建野郷三に提出し、五月三日許可せらる。尋いで六月大阪府西成郡三軒家村に工場建設に着手し、十二月資本金三万円を増加して定款を作成す。
第10巻
p.52-p.54
【DK100005k】
4月28日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、銀行集会所の組織を改良し集会所規程を制定せんことを発議す。栄一委員の一人として之れが草定に参画し、又定式集会に於て屡々討議す。是日、右規程草按を大蔵卿に上申し允許を受く。又規程草按と共に刊行雑誌買上のことを稟請せしも、許されざるを以て本会より毎月発兌のことに決す。
第06巻
p.18-p.30
【DK060003k】
4月-- 【14.製紙/製紙所聯合会(日本製紙聯合会)】
栄一、製紙所聯合会を代表し、洋紙輸入税を引上げんことを外務卿井上馨・大蔵卿佐野常民に請願す。
第11巻
p.139-p.140
【DK110027k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
5月3日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
是日栄一当会議所会頭として明治十三年度外国産雲斎木綿輸入高急増の原因に付大蔵省関税局長峰須賀茂韶[蜂須賀茂韶]に復申す。
第17巻
p.802-p.805
【DK170061k】
5月16日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
曩に農商工諮問会規則公布されしを以て当会議所の存立困難となる。是を以て是日栄一を始め会議所議員等今後の方針を協議し、暫く醵金額を減少し常務の範囲を局限して之を維持するに決す。
第17巻
p.805-p.814
【DK170062k】
5月-- 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
是月栄一、当会議所会頭として農商務省商務局長南保より諮問せられたる商況変動の儀に付同局長に復申す。
第17巻
p.814-p.830
【DK170063k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
7月14日 [家庭生活/同族・親族/同族]
是日、栄一夫人千代子逝く。仏諡して宝光院貞容妙珠大姉と曰ふ。十月二十二日本葬を執行す。
第29巻
p.14-p.57
【DK290004k】
7月14日 【07.海運/共同運輸会社】
是より先、東京風帆船会社・北海道運輸会社・越中風帆船会社各各政府に資金の貸与を請願す。然るに政府は各社に合併せる一大汽船会社の創立を勧諭せり。仍て共同運輸会社の創立を目論む。栄一亦該社創立発起人と為る。是日、農商務大輔品川弥二郎発起人総代を同省に召集し、該社設立を允許し、更に同月二十六日命令書を達す。斯くの如く該社は政府の特許に拠り創立せられたるものにして、其目的兵商二途の趣旨に出で、資本金六百万円、其中二百六十万円を政府に於て引受け、年二分の配当を受くべき特典を与へらる。
第08巻
p.37-p.80
【DK080002k】
7月25日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
是より先、土曜日午後休業の可否に付き発議あり、是日右の儀に付き大蔵卿に上申す。
第06巻
p.30-p.31
【DK060004k】
7月28日 【27.倉庫/倉庫会社・均融会社】
是日栄一、三井宸之助・原六郎等と連署して倉庫会社を設立せんことを東京府知事芳川顕正に出願し、尋で同社発行の倉荷証券を担保とする手形の割引を行ふため均融会社を創立せんことを出願す。
第14巻
p.295-p.315
【DK140029k】
7月-- 【40.災害救恤/明5~大8 [災害救恤]】
是月より明治二十二年六月に至る間、栄一、有志者と協力し深川区貧民患者施療費として金二百八十四円を寄附す。
第24巻
p.611-p.612
【DK240081k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
8月5日 [交遊/三島毅]
是より先栄一、亡母ゑい招魂碑の文案並に亡妻千代子墓碑の撰文を三島毅に依嘱す。
是日及び爾後数次に亘り三島毅、右に関して、栄一に書翰を送る。
第57巻
p.474-p.477
【DK570235k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
9月27日 【23.瓦斯/東京府瓦斯局】
是日栄一、瓦斯局長として取扱事務の内、副長との事務分掌につき府庁に上申し許さる。翌十六年八月二十八日再び局長事務分掌の儀につき上申す。
第12巻
p.533-p.536
【DK120065k】
9月29日 【23.瓦斯/東京府瓦斯局】
是日、瓦斯供給枝管費消却月数につき、従来施行せし十ヶ月以内を五ヶ月以内に縮減せんことを府庁に伺出で、許さる。翌十六年十二月に至り瓦斯引用管自費埋布規程を定む。栄一瓦斯局長として之に与る。
第12巻
p.536-p.542
【DK120066k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
10月10日 【01.銀行/日本銀行】
大蔵卿松方正義の建議を容れ是年六月二十七日太政官布告第三十二号を以て日本銀行条例制定せられ、是日開業す。栄一株主たり。
第05巻
p.192-p.197
【DK050044k】
10月12日 【01.銀行/日本銀行】
日本銀行割引手形審査の為め割引委員を置く。栄一該委員に撰定せられ、之を応諾す。
第05巻
p.197-p.199
【DK050045k】
10月15日 【02.銀行団体/東京銀行集会所・東京銀行倶楽部】
栄一、是日芝紅葉館に於て開かれたる秋季懇親会に出席す。
第06巻
p.31-p.32
【DK060005k】
10月18日 【34.経済団体及ビ民間諸会/東京商法会議所】
是日栄一、当会議所会頭として農商務省商務局長南保より諮問せられたる米穀量方の慣習に付同局長に復申す。
第17巻
p.830-p.832
【DK170064k】
10月-- 【01.銀行/第六十九国立銀行(六十九銀行)】
是月、日本銀行開業するに当り、栄一斡旋して第六十九国立銀行代表者としての岸宇吉に日本銀行株式百株を引受けしむ。岸は数年後同株式を買却[売却]して数万円の利益を得たるが、栄一の勧告に従ひ、此利益金を行員の救済資本金となす。
第05巻
p.323-p.325
【DK050070k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
11月7日 【27.倉庫/倉庫会社・均融会社】
是日栄一、当会社開業式に列す。相談役に任じ、助成頗る努む。
第14巻
p.315-p.327
【DK140030k】

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1882年
(明治15)
事 項 『伝記資料』
-- 【67.新聞・雑誌・通信・放送/東京日日新聞】
是より先明治五年、条野伝平・落合芳幾・西田伝助等東京に於ける最初の日刊新聞を創刊し「東京日々新聞」と称す。明治七年以後福地源一郎社長たり。是年、当新聞の発行所たる日報社その組織を更むるに際し、栄一出資をなし、同二十二年に至り関直彦社長たりしも、栄一引続き援助を与ふ。後に至り同社との関係を断つ。
第27巻
p.520-p.530
【DK270139k】

「渋沢栄一詳細年譜」凡例

この詳細年譜は、『渋沢栄一伝記資料』綱文を年月日順に配列したものです。

  1. 日時、固有名等は、『渋沢栄一伝記資料』に再録された歴史的な資料に基づいています。
  2. ページ冒頭に付記した年齢は、当該年の誕生日における渋沢栄一の満年齢を示します。
  3. 身辺欄には、『渋沢栄一伝記資料』第29巻・第57巻より、家庭生活など主に栄一の身辺のできごとを要約・掲載しています。
  4. 事項欄の[ ]には、『渋沢栄一伝記資料』第1巻から第3巻の章名と、第29巻・第57巻収載「第3部 身辺」以下の章名を掲載しています。
  5. 事項欄の【 】には、『渋沢栄一伝記資料』第58巻「事業別年譜」の事業名を掲載し、事業一覧へリンクしています。