企画展の見どころ

企画趣旨

本企画展では、パリ郊外ブローニュ=ビヤンクールにあるフランス・オードセーヌ県立アルベール・カーン博物館(http://www.albert-kahn.fr/)とともに、日本の近代経済社会の基礎を築いた渋沢栄一と、フランス人銀行家のアルベール・カーンに焦点をあて、同時代を生きた日仏実業家の交流を紹介します。

渋沢栄一とアルベール・カーンは、1897年、1902年、1908年の計3回の直接的な交流がありました。1897年、1908年はカーンが来日した際に、そして1902年は栄一がパリを訪れた際に、二人は日仏の金融問題などを話し合い、またそれぞれの邸宅に招待をするなど交流を深めました。

カーンはカメラマンを育成・派遣して、日本、アメリカ、ヨーロッパなど60カ国におよぶ人々の生活や、風俗、建物、自然などを写真や映像として記録する「地球映像資料館」計画に力を注ぎました。これらの写真はカラーによるもので、今回ご紹介する最も古い写真は1908年に撮影されたものです。

本企画展では、渋沢栄一とアルベール・カーンの交流を示す資料をご紹介します。そして、アルベール・カーン博物館の所蔵する貴重なコレクションから、二人が生きた時代における「世界」と「日本」の姿をご覧いただきます。

カーンと栄一が交流した時代の「世界」と「日本」とは?

本企画展では、栄一とカーンが交流した時代を、アルベール・カーン博物館の「地球映像資料館」コレクションから見ていきます。

カーンは「世界の人々がお互いを理解することは平和の基礎になる」という信念により、約60カ国におよぶ国々の状況をカラー写真や映像に記録しました。

※本企画展で紹介する写真には「地球映像資料館」コレクションに含まれないカラー写真もあります。

世界編

カーンが長年に渡ってカメラマンを育成•派遣し、撮影した世界の写真をご紹介します。本企画展でご紹介するもっとも古い撮影年代の写真はアメリカ•ニューヨーク市内の様子です。1908年のニューヨークでは、すでにビルが建ち、現代のイメージに近い都市ができ始めています。

そして、もう1点が、1910年に撮影された北欧の国スウェーデン•ストックホルムの街の光景です。ストックホルムと言うと、ノーベル賞授賞式でも注目される都市です。このほかにも、世界各国の様子をご覧いただけます。なお世界編の写真はすべて、カラー写真です。

日本編

カーンが派遣した3人のカメラマンによる、日本の様子を記録した写真と映像をご紹介します。

まず、カーンが3度目の来日を果たした際に同行していたカメラマンが撮影した1908年のモノクロ立体写真です。500点におよぶ写真から、カーン一行が何を見、何に関心を持ったのかに注目します。

さらに、1912年、1926~1927年に派遣された2人のカメラマンにより撮影されたカラー写真や映像から日本の姿をご紹介します。日本の伝統芸能「能」の一幕やおよそ80年前の東京や京都、奈良などの観光地が記録されています。

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